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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

BENTLEY HEADLINE

CONTINENTAL R

 
  AUTO MAKER BENTLEY  
  MODEL CONTINENTAL R 
  YEAR 1993 
  EXTERIOR BROOKLANDS GREEN


(ブルックランズ・グリーン)
  INTERIOR Parchment & Spruce・ Leather 


(パーチメント&スプルース コンビ・レザー)
  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 36.773km 
  AMMENITIES



ディーラー車 右ハンドル 法人2オーナー


 
 



V8 OHV 6747cc  4速フロアAT(スポーツモード付き)ターボ E/G




全長:534cm


全幅:188cm


全高:146cm


重量:2390kg


定員:4人




*装備:



Fパワーシート+シートヒーター+メモリーシート4人分+ランバーサポート、



オートエアコン、ABS、他




・インダッシュ・ナビ&地デジTV



・ETC車載器





内外装機関ともに超極上車! 




車検:平成30年 8月11日まで


 
  COMMENT



「コンチネンタル・R」!









解説:




「コンチネンタル」と「R」両方の名が付くモデルが登場するのは、1952




年(〜55年)、戦後ベントレーの最高傑作にして当時の世界最速2ドア4人



乗りクーペ「Rタイプ・コンチネンタル」以来となる。





その名に恥じない「高性能2ドア・サルーン」の開発は、1980年の初頭か



ら始まる。



1980年は、「SZ系」モデルを発売した年であるが、、これは、ロールス



の毎度のパターン、、新モデルが完成した直後、もしくは以前から、、継ぎの




モデルの開発を始める。




開発期間、通常10年ほど、、。




今回の開発モデルの社内コードは「ネパール」、、



この東洋のマイナーな国名を社内コード名にするのも、伝統で、例えば、



クラウドは、「シャム」、シャドウは「チベット」、バンプラ4LRは、



「ジャワ」など、、。




ボディデザイナーは、「カマルグ」をピニンファリーナに外注デザインしたよ



うに、社外のデザイナーに協力を仰ぐ。




「インターナショナル・オートモビリア・デザイン」の「ジョン」と「ケン」



この2名は、ベントレーに歴史上初めて最先端のコンピューターを駆使した



設計、及び空洞実験に基づく空力を計算しつくしたデザインを取り入れる。





まず、コンセプト・モデルとして



1985年、ジュネーブ・モーターショーで、コンセプト・モデル



「プロジェクト90」と命名されたモデルをお披露目、、。




総グラスファイバーの単なる お披露目モデルであったが、そのデザインは、



1955年〜の「S1コンチネンタル」の現在版というコンセプトで、、



確かに、かの名車を彷彿させるものがあり、多くの反響を得る。




*個人的には、カマルグを丸くしたような車・という印象だったが、、。




翌「1986年」には、ほぼデザインが完成、これは、「プロジェクト90」の



進化型で、デザインは大幅に変更、、ほぼ発売時と同じデザインという完成度



であった。





内装デザインは、最先端では逆に困るため(ロールス・ベントレーのモデルは



スイッチ・レイアウトのパターンを新型でも、さほど変えないため、古くから



のユーザーなら、説明書なしでも操作に困らない)社内チーフデザイナーで



ある「グラアム・ハル」が担当、、バッチリ、伝統「ベントレー」の内装に



仕上げる。





これもロールス・ベントレー初となる「総スチールのボディパネル」は、



カマルグでも依頼していた下請け「パークシートメタル」社に依頼、、



ただし、ロールス社が要望する精度とクォリティは、他メーカーの依頼では



絶対にありえないほど厳格で厳密であったという。




更に、ベントレーのパネルを製作してることは社外秘、宣伝に利用してはなら



ず、無論、製作している工場スペースは、社外の人間に見せてはならない・



という条件付きであった。




エンジン・シャーシは、ロールス社で、ボディ溶接・下地作り・塗装・内装造



作・仕上げは、我らが「マリーナ・パークウォード」の職人が担当という分業



制であった。






何度もの試作と世界中での試乗テスト(極寒地や熱帯地まで)を繰り返し、、



やっと、



1991年5月、ジェネーブのモーターショーで完成品モデルが発表される。



その名が、「コンチネンタル・R」!



「コンチ・・」と「R」、、2つの名が揃うのは、前述の通り



「Rタイプ・コンチ・・」が生産終了した1955年以来、実に36年ぶりの



ことであった。



*「Rタイプ・コンチネンタル」は、当時、最高速190Kmオーバーの世界最


 
 速4人乗り2ドア・クーペ。



 総生産台数は、「208台」、内、HJマリナー製作のクーペ「193台」が戦後



 最高傑作と謳われる。国内には、弊社の1台を合わせて2台が住んでいる。






このWネームが揃えば、、世界中のファンが買わないわけにはいかない、、。




国内で、本格的に販売されるようになるのは1992年からのことで、販売時



の新車価格:3950万円(税別)!



しかし、



発売年が悪かった1992年は、完全にバブルが崩壊した年である。



それでいて、社用車には使えない2ドアのサルーン、、しかも超高額、、



国内で購入できる方は極限られた方々だけであった。





「コンチネンタル・R」は、2003年まで生産され、



「ラスト・コーチビルド・モデル」となった。




総生産台数は、特殊モデルを除いて
「1292台」とされる。




内:右ハンドル 「544台」



内:左ハンドル 「748台」








初めてコーチビルド・モデルを ご検討の方のために念のため、、



ボディワークは、世界一の匠の集団「マリーナパークウォード」。



(下記からMPWに略)



スタンダードボディとは、区別して存在する「コーチビルド・モデル」。



戦前のロールス社のモデルは、全て「コーチビルド」物で、ボディの自社生産



はしていなかった。



イギリスでは、機械屋(エンジン屋)とボディ屋は、別と考えられて、住み分



けが出来ていたのだ。




1919年〜1960年の間にイギリス内で名を残すコーチビルダーは330



社ほどあった。



が、その中で イギリスのコーチビルダーの頂点に君臨する「トップ2」、



名門「HJマリナー」社と「パークウォード」社をロール社が、完全に手中に



収め、合併させて「マリーナ・パークウォード」社としたのは、1962年。



その後、数々の名車(コーニッシュ、カマルグ、ファンタム6、コンチネンタ



ル、コンチネンタルR、アズールなど)を世に送りだしてきたMPWであった



が、90年代に入ると本社であるロールス社自身の不況のあおりを受け、ついに



は、1992年、伝統のMPWの専用工場(ロンドン郊外 にあったウイルス



デンの工場)を閉鎖することになる。



更に、その後の度重なるリストラにより、最盛期500人以上いたMPWの職



人は、数十人規模にまで減ってしまった。




結果、非常に残念ながら、ボディ全体のデザイン、製作から手掛ける、いわゆ



る「コーチビルドモデル」は、続々と生産中止となり(90年にファンタム6、



95年にコーニッシュとコンチネンタル、98年にパークワードリムジンが)、



このコンチネンタル・シリーズ(コンチT、アズール、コンチR、)が、



最後のコーチビルド・モデルとなった。




*現在のMPWは、、、



「マリナー」のみの名称となり、VWグループが50億ポンドもの投資をし新た



に生まれ変わった「クルー工場」の一角で、スペシャル・オーダー部門として



存在している。



世界中の わがままな顧客からの如何様な注文にも応じる。



日本でも、ディーラーで対応できないほど大掛かり もしくは 逆に細かすぎ



るスペシャル・オーダーとなると、クルーの「MPW」へ出向き、直接オーダ



ーするしかなかった。




条件は、「基本構造に影響がない」こと



それでなければ、むちゃなワンメイクのオーダーにも答え、実際に、その車は



作られている。



金に糸目さえつけなければ技術的に不可能なものは、ほとんどない・という。




総勢130人(92年以降の一時期40人ほどにまで減っていたはずであるから



、また、90人ほど再雇用したものと思われる)、



もちろん、製造ラインなど存在しない。



カタログモデルとして販売する「コーチビルドモデル」は生産していない。



だが、量産さえできないものの、彼らの「腕」は、今でも、完全なコーチビル



ドモデルを作り出すことはできる。



2002年に製造したエリザベス女王の専用車ベントレー「ステート・リムジン」



は、「マリナー」の職人による作品だ。




いつの日にか、また、完全なる「MPW」のコーチビルド・モデルが



販売されることを願う、、。




1998年以降は、「マリナー」と「パークウォード」の名を「ブランド化」



し、「マリナー」をベントレーのスペシャル仕様に「パークウォード」を



ロールス・ロイスのスペシャル仕様・・と分ける、、、、




結果「マリナーパークウォード」のWネームは使われなく、、ドアを開けた



ステップ部に張られた



「Coachbuld By Mullner Parkward」





の見慣れたシルバープレートは、97年モデルまでで最後となった。



98年以降は「BENTLEY」のプレートが張られる。



MPWファンにとっては、このMPWプレートが張られなくなったのは、非常



に残念なことである。



現在の「コンチGTマリナー」などは、ブランド名であってMPWの職人が



作っているわけではない。





話を戻そう、、





発売前から某有名誌で




「また1台、疑いなく将来、伝説的な名車になるであろう車が生まれた」




と言わしめた「コンチネンタルR」であるが、、



新車価格が、いかんせん高額すぎた、、



発売時のディーラー:車輌本体価格:41.475.000円



これでは、いくら名車でも、おいそれと購入できる金額ではない。



93年時に購入された方は、超金持ち以外にいない。




コンチRは、何度も価格改正された。




コンチネンタルR新車価格変更の一部、



92年 41.475.000円(税込み)


96年 34.650.000円


97年 37.275.000円


98年 40.950.000円


99年 39.900.000円


01年 37.275.000円



と、上記のように、変動(これは生産コストの問題ではなく、為替の関係によ



るものと思われる)し、一番高い時と安い時の差額が実に680万円もある。




まっ、どちらにしても高額、、。




コンチRのメカニズムは、基本、同年の「ターボR」と同じと思ってよいが、



むしろ、ターボRの方が、コンチRの進化に伴う・・と、捉えた方が正しいか



もしれない。




なにせ、92年に初めて「フロア・シフト」を採用したのは、コンチR、、



ターボRの92年モデルは、まだ、ロールスと同じコラム・シフトであった。



ターボRも93年から、フロア・シフトとなり、94年には、コンチRと同じ



く、ボンネツトのセンターモールを無くす、、、完全にコンチRの 後追いで



ある。





コンチRのメカニズムは、「毎年改良を加える」・・ロールス社の伝統にそっ



て、進化が繰り返される。




92年と93年の違いは、外見では、アルミホイール・デザインの変更くらい



しかないが、見えないところでは、ミッションが改良されている。これは、



公表されていない。



当、「93年モデル」、、



私が 最も好きなのは、、エンジンルームの景色、



1959年より採用されている「V8」エンジン、



よく見慣れたブラック・シリンダーヘッドを持つ、美しいアルミ合金エンジン




このエンジンの全容が拝めるのは、この年式が最後、、



94年からダイレクト・イグニッション・システムの採用に伴い、エンジン上



部はカバーで隠される。




ベントレーの魅力は、数字や性能など、、ほんの一部の評価対象に過ぎない。




メーカー自身も良く分かっていて、この時代(95年まで)、馬力、トルクな



どの数値を一切 公表していなかった。



馬力・トルクは、「必要にして十分」、、、これがカッコよかった。



戦後すぐ・の話ではない、、90年代だというのに、スペックは非公開、、



こんなメーカーが他にあっただろうか、、4千万円も出すのに、、、



それを理解して購入したユーザー様は、もっとカッコいい、、。







お気ずきになった方もいらっしゃるであろうが、当個体の全長は、「534



cm」と記(車検上なっている)。



ディーラー物・コンチRの車検証上の全長は、95年で「535cm」になり



、96年〜で「537cm」となる、、?







正解は、



92年から96年の間のボディは、まったく同じもの=サイズも同じ。



「534cm」が、ほぼ実寸、、



98年〜モデルは、ボディが違う。



写真で見ていただければ分かりやすいが、、



97年までの、前後バンパー廻り、、フェンダー(ボディ)がバンパー、



一部をボディ一体で構成している。  



もの凄く お金が掛かっている凝った作り込み、、素晴らしい!




98年以降モデルから、この凝った作りをやめ、前後バンパーは、完全にボデ



ィとは別の一体物となる。  残念ながらコストダウン、、。



しかし、98’以降モデル、実寸を測ると、やはり、534cmくらいしかない。



97年以前モデルに乗る方、、、このボディの「作り」・は自慢できる。






さて、当個体、





93年モデル・ディーラー車・右ハンドル



法人2オーナー




走行距離:36.773km!




今となっては、奇跡的な低走行車であるが、整備も 抜かりない。




例えば、近年、前後左右 4本の「ショックアブソーサー」及び「コイル」を



全交換済みだし、「パワステ」もオーバーホール済み。 




前オーナー様は、ロールス&ベントレーのエンスージャスト、




新旧モデル複数台ご所有で、弊社でも「コーニッシュ」をお買い上げ頂いてい



る。 当個体にも、たっぷりの愛情とお金が掛けられている。







当社初入庫個体。




うちで、扱う = ◎コンディション!



とはいえ、「そのまま」売り物になる個体は、まず皆無。




当個体も入庫後、飛び石後や気になる箇所は、塗装済み。



じつは、この写真撮影後も少々仕上げる箇所があるのだが、それは、写真じゃ



分からないレベルの箇所。



それにて、= 「シーザー認定中古車」となる。



この「仕上げ」におけるプロデュース能力と技術力こそが、弊社の新骨頂。



残念なセンスの方がプロデュースしてしまうと目も当てられない1台となる。








外装は、「ブルックランズ・グリーン」




92年の「ラッカー」から「ウレタン」に塗料変更した後、登場した新色だ。




グリーンのメタリックであるが、ラッカー時代のグリーン系とは、色が違う。




非常に複雑な配合で、天候や時間帯により、その色を変える。




太陽光のもとでは、細かいメタリック粒子をキラキラを輝かせ、明るいグリー



ン、青みを帯びて見えることもある。木陰や夕方になると、ダークグリーンと



なる。 写真を撮っていても、光の当り加減で、まったく違う色に写ってしま



うくらいだから、実に興味深いカラーだ。






内装は、「パーチメント」と「スプルース」のコンビカラー!




この色コンビの相性はバツグンなのだが、色の配置センスも 一流だ。



ロールス社を代表する人気色「パーチメント」をメインに、パイピング、



ダッシュ上部、センターコンソール、ドアとって上部、リア・トレイを



「スプルース」のグリーンで配置したセンスは、並じゃない。



これぞ、「ザ・ベントレー」!




内外装のカラーバランス、及びコンディションは、ほんと文句なし。





走ってみた:




「コンチR」は、「SZ系」に属する。= その走りは 最高だ。





創業時から現在のベントレー新車まで、、「走り」の好さでは、総合的に




「SZ系」がTOPであろう。 各モデル、それぞれに好いところは多々ある




が、総合点では、「SZ系」に敵うまい。特に「クーペ」モデルは。




それは、速いとか そういう問題じゃない。




このモデルには、ロールス社の意地と職人の魂を感じる。




クルマは、スペックじゃない、、味わいだ。












そういえば、当個体「右ハンドル」




国内に「コンチR」の「右」は、極めて少ない。




それは、当然のことで、4千万円級の「コンチR」の新車買った方は、大金持



ち、若いころから、外車に乗っている。= 昔から「左」だから、今更「右」



には乗りきれない。オーダーするのは、「左」となる。




で、「右コンチR」を お探しの方には、特に お薦め個体。




これほどの◎個体など、そうそう売り物になるものじゃない。



それでいて、価格は、クラウン・レベル、、



悩んでいる場合じゃない。



この個体は、今は安価だが、時が経てば、自動的に高額となる。



希望的推測でも、予想でもない。




過去に「MPW」物「クーペ」で、値上がりしなかったモデルはないのだ。



つまり、確実。



だからと言って、投機的に買いましょう という分けじゃない。



安価なうちに 乗ったほうが、お得でしょ という意味。





「コンチネンタル」と「R」のWネームを持つ歴史に残る傑作モデル、、




乗るなら 今しかないのだ、、。










まずは、お写真 52枚を ご参考に ご検討のほど。