株式会社シーザートレーディング
TEL.042-480-2222 (営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12
MAKER | BENTLEY |
MODEL | TURBO RL |
YEAR | 1997' |
EXTERIOR | WILDBERRY (ワイルドベリー・メタリック) |
INTERIOR | SANDSTONE & WILDBERRY- LEATHER (サンドストーン&ワイルドベリー・コノリーレザー) |
PRICE \¥ | ask |
MILEAGE | 43.356km |
AMMENITIES | ディーラー車 左ハンドル V8 OHV 6747cc・水冷インタークーラー付き・ターボE/G 4速フロアAT (スポーツモード付)、 馬力 :389馬力 /4000rpm トルク: 76.5kgm /2000rpm 全長:541cm 全幅:189cm 全高:148cm 車重:2420kg 定員:5人 装備: Wエアバック、全席パワーシート、F:シートヒーター、F:シート メモリー(4人分)+ランバーサポート、電動チルトハンドル、 ピクニックテーブル、リモコンキー、オーディオ、他、フル装備。 内外装機関ともに、超極上車! 車検: 2021年 1月31日まで |
COMMENT | 「ベントレー・ターボRL」ファイナル・イヤーモデル! 解説: ベントレー・スタンダード・4ドア・サルーンの最高峰「ターボR」 のロング・ホイールベース(10cm)版「ターボRL」。 SZ系は、「シルバーシャドウ」(65’〜80’)=ベントレー「T」シリ ーズの後継モデルで、1980年から1998年の間、実に18年間に も渡って生産されたロングセラーモデルであった。 だが、一口に「SZ系」といっても、多種多様な進化を遂げ、 その内容・改良点を羅列すると2千箇所ほどにも及んでしまう。 これが、妥協という言葉を知らない ロールス社のすごいところでも ある。 18年間の中で ロールス版モデルは、3度だけ、モデル名を変えた それは、90年の「スパー2」、94年「スパー3」、96年「スパー」 であるが、、ベントレーモデルの場合、困ったことに、シリーズが 更新しても モデル名を変えていなかった。 だから、「ターボRL」と言っても、どのシリーズのものなのかは分 からない。 イギリスの販売店などでは、独自に「ターボR・シリーズ2」などと表 記している店もある。 80年代の進化は、割愛させていただき、 90年代の「ターボR」、大きな進化箇所のみを おさらいしておこう 1990年: オートライド・サスペンションやインフォメーション・コンピューター ・パネルの採用で「シリーズ2」に 1992年: 3速ATから 4速ATへ 1993年: ベントレー・モデルのみ、コラム・シフトからフロア・シフトに この変更で、ベントレーは、完全にオーナードライバーズ・カーと 認知される。 1994年: ダイレクト・イグニッション・システム採用 ベントレー4ドア・モデルの「ボンネット」からセンターメッキモー ルが廃止される。 これで、見た目にも、ロールスとは違うモデルであることを強調。 内装デザイン変更。 1996年: 16年ぶりの 大型改良・ターボ・モデルは水冷インタークーラー付 きとなり、戦後初めて、馬力やトルクなどのスペックを公表する。 ボディも改良・・一体型ドア・ミラー採用、フェンダーデザイン変更 大型エアロ・スポイラー採用、グリル・デザイン変更、 ・アルミ・ホイール・デザイン変更(17インチ) ・内装デザイン再変更。 ・ロールス・ベントレー初の「チルト・ハンドル」採用 1997年: ・大型キャリパーのハイパフォーマンス・ブレーキをターボ・モデル のみ採用、これに伴い、96年ホイールでは、ホイール内側にキャ リパーが当たってしまうため、またも、ホイール・デザイン変更 (17インチ)。 結局、96年ホイールと97年ホイールは、各1年間しか使われてい ない。 ・セキュリティシステムの強化。 ・カタログから、ショートボディの「ターボR」が消える。 「RL」のみ販売。 1998年: 「ターボRT」発売。(コンチT・スペックエンジン) 「ターボRL」もカタログから消える。 1998年:新型モデル「アルナージ」にバトンを渡す。 と、こんな感じ。 ご理解いただけるとおり、18年の生産期間中、96年時の改良が もっとも大掛かりであった。 それは、まるで、それまでに存在したユーザーの不満箇所を 全て解 消した とも言えるもので、経営が悪化していた ロールス社の最後 の「勝負」であった。 モデルとしては、SZ系・最終進化モデルの名にふさわしく、素晴ら しい完成度で、「勝負」には勝っている。 ただ、、「商売」では、そうはいかなかったようだ。 マニアにとっては、とてつもない進化・改良であったが、、一般の方 には、??? 新たな顧客を開拓するまでには至らなかった。 個人的には、このモデルを92年ごろに発売していれば、もう少し会 社を延命できたのでは?と思えるほど、いい車である。 1904年創業ロールス社(=ベントレー)最後の純血統スタンダード ・4ドア・サルーン、、それが、96’〜98’SZ系モデルである。 モデル名:「ターボRL」は、1985年~1997年の間に 「1524台」生産された。 中でも、一番オーダー台数が多かった年が、ファイナル・イヤーの「1997年」 トータル:「480台」もの注文が殺到。 前年の96年には、わずか「99台」しか注文がなかったモデルに、、 そう、、生産中止を知り、慌てて 世界中のファンからオーダーが入ったのだろう。 「480台」の内訳: 左「113台」。 右「367台」。 自国「英国」での人気ぶりと、慌てぶりと、哀愁を感じる台数である。 当個体は、日本にもいた、慌てて注文 の 1台。 1997年モデルだ。 しかも、ボディカラーが、「ワイルドベリー」ときたね。 このカラーを新車でオーダーできる方は、すごい。 よっ ベントレー達人! さて、当個体の お話 ディーラー車・左ハンドル 珍しく、弊社・初入庫個体。 この個体は、3オーナー 新車時から関東の地を 一度も踏んだことがない。(ナンバー的に) 97’モデルの「RL」など、日本に、20台ほどしかないはずであるから、 まだ、うちで扱っていない個体があろうとは、むしろ、驚きである。 走行距離:43.356km! よほど、大事に扱われてきた様子が、車を診れば分かる。 当個体もまた、最大のセールス・ポイントは、このコンディションであろう 無敵の 費用 対 満足度! 1997年時の「RL」新車時価格は、2680万円 バブル期、90年.91年の「RL」は、3400万円だったから、随分弱気の 価格設定であるが、それでも、税金、諸費用を加えれば、3千万級のモデルで あることには違いがない。 外装:「ワイルドベリー」 なにがいいって、このカラーが、良いっ! 「ワイルド」な「ベリー」だもの、 この一見、大胆なカラー、3千万円のクルマでオーダーできる? 度胸いるわ〜 おそらく、オーダー慣れ されていたのであろうが、、 全モデルを通しても、このカラーの個体は少ない、、 が、私的には、ドストライク・カラーであるから、過去には、数台扱っている。 そして、何度も観ていると、このカラー、、決して 派手 なカラーではない ことが分かる。 ロールス社は、やっぱり、外さない。 このカラーは、上品で格式高いカラーである。 更に、何年、見続けても 飽きることがない。 このカラーは、お勧めだ。 当然ながら、塗装コンディションも文句なし。 全長は、541cmあるが、ハンドルがキレキレッなので、運転するのに、 大きさは気にならない。 「大型」クルーザーの乗り心地は、「小型」と比べようもない。 大は小を かねる。 この97’モデルには、ショートボディの「R」は存在しない。 96’と97’ホイールは、同じ17スポーク・アルミだが、デザインが異なるので、 ホイールを見れば、97’だと認識できる。 前述のとおり、大型キャリパーを持つ、ハイパフォーマンスブレーキの採用 により、ブレーキの信頼度は増し増し。 カタログにも書かれていないが、この「97’ ブレーキ」は、「コンチT」と 同じなのだ。 「RL」=ロング・ホイールのみ「Cピラー」に「Bバッジ」が標準 96’ モデルと 95’ モデルまでのボディは、まったく違う。 似ているが、接点がない。 特徴的な違いは、ボディと一体型となったミラー形状であるが、 フェンダー形状まで異なるのを知る人は少ない。 つまりは、95’以前モデルを、96’〜モデルに改造することは不可能だ この大掛かりな改良は、全て「空力」のため。 96’で採用された「水冷インタークーラー」により、馬力は随分UP し、加速、最高速(249km)ともにスポーツカーのそれ、となると、 95’までのボディでは、風切り音的に限界だったのだ。 これは、高速道路を走ると、体感できる。 劇的 といってよい。 内装:「サンド・ストーン」&「ワイルドベリー」コノリー 当時の新色「サンドストーン」は、従来からある「マグノリア」や「パーチメント」 と比べ、色が濃いので、汚れが目立たず、管理も楽だ。 それに、ダッシュ上部、パイピング、カーペットを「ワイルドベリー」に。 やはり、ベントレー上級者のオーダーだ。 ナイスなセンス。 「コノリー」レザーの凄さは、この個体を観ても明らか、、 現行のロールスやベントレーに使われているドイツ(バイエルン)産 のレザーは、長く乗っていると革が、しわしわになってしまう、 が、どうよ、この個体の革は! 製造から23年が経過した今でも、革は、パーンと張り張り。 これは、使われている「牛」の大きさが、ぜーんぜん違うからだ。 ロールス納品の「革」は、コノリーのスカンジナビア半島牧場で 巨大に育てた「牛」の。 現行の は、30ケ月育てた「子牛」の、、 革の厚みが、別物なのさ。 長持ち具合も、別次元。 この個体の「内装」だけでも、当個体現在販売価格を遥かに上回る。 このシートに座る それ すなわち、至福。 96’から内装デザインも全て変更された。 ウッド面積はより広くなり、より豪華になった。 ウッド・コンディションも◎、艶々だ。 総評: 3千万円なら、考える必要があるが、 今は、隣の おばさんのベンツ「Cクラス」も買えない価格 ドキドキするまでもない。 それで、世界一のクルマに乗れる。 しかも、ダントツの世界一! メルセデスの「Sクラス」も BMWの「7シリーズ」も、はるか遠く及ばない別次元の高級車。 しかも、シーザーファクトリーが、数ヶ月を要して行う怒涛の 「240項目・点検・整備」は、無料。 因みに、ここまで無料整備する とぼけた車屋は世界にないはず。 もし、あれば、数年で倒産する。 当社とて、ギリギリの採算で経営している。 それもこれも「一時預かり人」の任務だから、しょうがない のであるが、 中には、勘違いしている方がいらっしゃって、なんでもかんでも無料で と言ってこられる方も、、 それは、無理、新車になっちゃう。 ディーラーで新車 買ってください。 無料なのは、「私の気が済むまで」の範囲。 あとは、次のオーナー様に託す。 維持費は、1km走行当たり:100円の覚悟。 要は、年間に予算分だけ乗れば、困ることもない。 価格的には、「ベントレー入門車」的 であるが、 実は、「ターボRL・ファイナル」は、歴史に残る傑作名車。 一生 どころか、孫の代まで乗っても、それで、正解だ。 孫の代まで、マジで乗れる って、うそのような本当の話。 貴重〜な価値ある「財産」なのであるが、 法人で購入すれば、2年で原価償却、終了〜 実に都合の良い財産である。 走りだそう! イグニッションON、「システム・チェック」ランプが消えるまで 3秒ほど待ってから、セルを回す。 儀式は、これだけ。 難しさは、なにもなし。 アクセルを踏み込む と、大トルク ってこれね って 体感できる。 この大トルクのお陰で、長距離ドライブも疲れ知らず。 そもそも、ロールス社が昔から大排気量なのは、この「トルク」が 欲しいから。 孫の代まで乗れる耐久性と長距離走行で疲れない(そのためには エンジン音も静かでなければ)こそが、 「サー・ヘンリー・ロイス」が目指したエンジン。 それは、英国貴族が、頻繁に、自身の南仏の別荘の往復に使う用 = コンチネンタル・ツーリングに最適なクルマを目指した産物。 プラス: 「ベントレー」になると、1920年代「ルマン」で5勝している スポーツカーの血、= 「ウォルター・オーエン・ベントレー」師匠の血が 受け継がれているから、「速さ」が、加算。 で、この「RL」の世界は、ロールスでは味わえない世界となる。 結果、人生には「ロールス」も「ベントレー」も必要不可欠。 そして、「4ドア」も「2ドア」モデルも必需品。 一家に、2台が、最低限でしょ。 マイホームを建てる方は、まず、この2台が、将来でもよいので 「入る車庫」を設計段階で、よろしく です。 さあて、まずは、「4ドア・セダン」のGETから行きますか。 97年 「ワイルドベリー・RL」 写真 怒涛の「90枚」を ご参考に↓ |