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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

BENTLEY HEADLINE

RT-MULLINER

 
  AUTO MAKER BENTLEY  
  MODEL TURBO-RT「MULLINER」 
  YEAR 1998
  EXTERIOR Black-Garnet

(ブラック・ガーネット)
  INTERIOR


ROYAL-BLUE/WILDBERRY・LEATHER
 

(ロイヤルブルー & ワイルドベリー・レザー)
  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 14.685km 
  AMMENITIES




ディーラー車 左ハンドル







V8 OHV 6747cc  4速フロアAT(スポーツモード付き)



水冷インタークーラー付きターボ・後期型(コンチT)スペックE/G





・馬力 :426ps/4000rpm



・トルク:89.2kgm/2200rpm



・最高速:273km








全長:543cm


全幅:193cm


全高:148cm


車重:2480kg



定員:5人 (実際には4人)







標準装備:






Wエアバッグ、全席パワーシート&シートヒーター、チルトハンドル、



ABS、トラクションコントロール、オートライドサスペンション、ほか






RTマリナー専用装備:






・オーバーフェンダー(ワイドボディ)



・フロント専用デザイン・エアロバンパー(フォグ&メッシュ入り)



・リア専用デザイン・エアロ・バンパー (メッシュ入り)




・コンチネンタルT/18インチ・9.5J・アルミホイール



・コンチネンタルT/マフラー



・後期型420馬力エンジン



・ボディ同色・ヘッドライトベゼル



・MULLINER/エンブレム



・アルミ・スポーツペダル



・エンジン・スターターボタン



・専用パネル・デザイン



・メッキ・シフト・ノブ








当個体・独自選択のオプション装備:






*メッキ・グリル



*マトリックス・グリル(通常はメッシュ)



*ボンネット・ダクト



*サイド・エアダクト



*メッキ・ミラーカバー



*メッキ・メーターリング



*コンビ・レザーシート



*コンビ・スポーツ・ステアリング



*バーズアイ・メイプルをブルーラッカー仕上げした特注ウッド



*上記ウッド張りピクニックテーブル



*上記ウッド張り特注リア・コンソール



*温度調整機能付き・冷蔵庫



*上記ウッド巻きバニティミラー



*ヘッドレストの「B」刺繍



*天井CDプレーヤー、レザー張りBOX(特注)



*スモークガラス



*ETC車載器 



*インダッシュナビ・TV




*キセノン・ヘッドライト



*ホワイト・ウインカーレンズ



*ワンメイク:リア・アームクッション(ドリンク・ホルダー収納)











内外装極美、機関、当社にて完全整備渡し、稀に見る超極上車。 




車検:平成28年 6月19日


 
  COMMENT




ベントレー・「ターボRT・マリナー」!





世界56台!











非常に希少な「RTマリナー」!





巷で見かけることは 稀中の稀である。



シルバーシャドウの後継モデルとして1980年に登場したSZ系モデルのファイナル



4ドア・セダンにして頂点モデルが、この「RTマリナー」、、。



ボディベースは、1996年に大幅改良を受けた「ターボRL」=ロングホイールベー



ス、、96年は、戦後初めてスペックを公表した年でもある、、



ターボR(Lも)は、389馬力、、



この「RL」に1998年、コンチネンタルTの405馬力ハイパフォーマンス・エン



ジンを載せたモデルが「ターボRT」。



この「RT」は生産台数が250台、、このモデルでさえ、十分すぎるほど稀少車であ



るが、、更に、当時のロールス社は超VIP用に コーチビルダー「マリナー・パーク



ウォード」の「マリナー」の名を持つ怒涛のモデル「RTマリナー」を用意した。







当初50台の限定車という報道があったが、のちの調査で、実際には、




ロングホイールベース:49台



ショートホイールベース:7台




計:56台が生産(オーダー)・とされている。



別説:55台は、ロング・ホイールで、ショートは1台だけ。




56台の内、12台はアメリカ仕様で最初からアメリカに渡ったのは間違いなく、



17台が右ハンドルだと思われる。



56台の内、55台は、98’シリアルで、99’シリアルが1台だけある。





前述の装備、RTマリナー専用装備、特注装備を見ていただければ、ご理解いただける



通り、「RTマリナー」は、「RT」と比べても随分異なる。



弊社でも過去2台のRTマリナー(グリーンとエイジアンブルー)を扱わせて頂いたが



当個体を合わせて3台ともに、それぞれオーダー内容が異なり、それぞれに個性溢れる



個体であった。



私自身、他には、ブラックエメラルドの個体を見ただけで、、当個体を合わせても4台



しか見たことがない(国内)。もう数台、日本に住んでいる可能性があるが、どちらに



しても、とてつもなく貴重なモデルであることには違いがない。



特に今回の個体は、過去に見たことがないほど独創的なオーダー内容となっていて興味



深い。世界に1台は間違いない、 この車のみしかないオーダーである。




数年前にRTマリナーについて、よくよく調べてみて初めて分かったことがあった。



それは、、いままで「405馬力」だとばかり思っていたエンジン・スペックが、



「420馬力」の後期型であったこと、、、



「RT」と同じとばかり思っていたから見落としていた、、。




無論、ロールス・ベントレーを語る(評価する)上で、数字は、まったく関係ないと言



えるが、、このRTマリナーの「謎」が面白い。










さて、当個体の お話




ディーラー車 左ハンドル




走行距離:14.685km!





以前弊社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」



間違いが無い1台。







しかし、、とんでもないモデルである。




僅か56台のために 専用ボディ




前後のオーバーフェンダーは、一体、継ぎ目無く、前から後まで繋がっている。



そう、ボディサイドのデザインも専用物なのだ。



それどころか、前後のバンパーまで、専用物、、しかも、懲りすぎたデザインで、だ。



*このデザインは、翌年発売する「コンチネンタルSC」で パクっている。




見れば 見るほどに、 すごい。




流石は、「MPW」師匠の仕事は違う。




走りもすごいし、座っているだけ、眺めているだけでも 飽きさせない。



こいつは、芸術だ。



そして、この個体のスペシャル・オーダーは、古典アートと現代アートの融合作品だ。





それでは、当個体、内外装各、下記より 解説させていただくとするが、




この個体で、もっとも特筆すべきは、




目を見張るほどに素晴らしい そのコンディションかもしれない。









「MPW」が、ボディにまで係わった4ドア・セダンは、このモデルが最後、、




1760年創業、、馬車の時代から頂点を極めた「HJマリナー」、



1919年創業、、いち早くアルミと鉄の溶接技術を極めた天才「パークウォード」、




この2社が英国、いや世界の頂点コーチビルダー




長い 長い 長い 歴史であった。




彼らが作ったクルマたちは、もれなく歴史に残っている。





そして、、彼らが作った4ドア・セダン(購入することができる)モデルは、




「RTマリナー」が最後だ。
















詳しくは、下記より、写真 怒涛の90枚で、↓







 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   





外色は、「ブラック・ガーネット」




96年に追加された新色で、その名のとおり、黒に近いが、明るいところで見ると宝石のガーネット色



(赤紫)が混ざる。なんとも高貴なカラーである。



塗装コンディションも まったく問題なし。



走行距離の少なさを加味しても、よほど環境の良い駐車場を住まいにしていた賜物。





RTマリナーの特徴は、外見に著しく表れている。




スタンダードのターボRや「RT」と比べても、まったく違うデザインを持つ前後の大型エアロ・バンパー



、、バンパー内はメッシュ、、フロントにはファグランプが埋め込まれている、、



そして、コンチネンタルTと同じく、大きく出っ張ったオーバーフェンダー、、



たったの56台のために、、、、ハンドメイドならでは、、、




もちろん、コンチTの それを そのまま移植しているのではない。専用で作っている。



その造作は、「コンチT」より遥かに 凝っている。






バンパー、ヘッドライト廻りが、ボディと同色ペイントされているのは、他モデルも含めて「98モデル」



の特徴であるが、、



当個体の「ハニカム・グリル」や「サイドダクト」、「ボンネット・ダクト」、「メッキグリル」と



「メッキミラーカバー」などは外装における爆発的に高価な有料オプションである。



エクステリアだけでも、この調子なのだから、、恐ろしい。







全長:543cmのロングホイールベース、、威風堂々




「RTマリナー」は大半が、ロングホイールであるが、これは、最上級モデルであることと、




ボディバランスの良さ、、そして、、平日は、運転手付きで乗り、週末には、自らハンドルを握る・という



クルマ好きの超VIPがオーダーしたためである。




ある意味、ベントレーの超高速ドライブ用リムジンと言えなくもない。



もち、弊社は、オーナードライバーズカーとしての利用をお薦めするが、、。



スピードを出さずとも、、よしんば渋滞の中でも、この車の中に座っているだけで最高、、



そんな車は滅多にあるものじゃない。








 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   




内色は、「ロイヤルブルー」と「ワイルドベリー」のコンビレザー。







初めてお目にかかるスペシャル・オーダー物である。




レザーの色分け部分の こだわりは尋常ではない。



ワイルドベリー自体、滅多に使用されるカラーではないが、カーペット・カラーには「チェ−リーレッド」



選択、しかも、カーペット縁取りのレザーを「セントジェームスレッド」にしているという懲りよう、、



渋い。




この凝ったオーダーが栄えるのは、「RTマリナー」が、ほかと違う「専用デザインのシート」であること



も大きく関係している。



ここにも、僅か・・のために、専用、、



最後の意地か、、終りを遂げようとしていた仕事、、




職人魂を 見ることができる。









レザーは、お約束の「コノリー」レザー、、



*1878年創業「コノリー・ブラザース」社の最高品質レザーは、同社が1年間に仕上げるレザーの内、



全体の10%にも満たないが、それは、全てロールス社に納められていた。



他メーカーへ供給されていたレザーは、それ以下の品質のものでしかない。



それは、つまり、世界一高額なレザーでもあった、、、「品質」に全ての情熱をかけたロールス社とコノリ



ー社の二人三脚の歴史は、2002年末を持って終わりを告げた、、、




それは、調度、「クルー工場」最後のロールス・ロイス「シルバーセラフ」の生産が終了した年のことであ



った。




そして、「コノリー」社は、自動車メーカーへのレザー供給という部門を全て閉鎖した。







ウッドもはじめて見る仕上げだ。



こぶ目模様の細かい最上級バーズアイ・メイプルを「アクアマリン・ブルーラッカー」で仕上げてある。




このクラスのバーズアイメイプルは、通常ロールス・ベントレーに使用される「バーウォールナット」以上



に稀少なため、現在でも追加料金の有料オプションである。



それに、ブルーラッカー(通常は透明ラッカー)塗りとは、、オプションにもなく、スペシャルオーダーと


なる。



フェイシアを初め、ピクニックテーブル、バニティミラー廻り、センターコンソール全てに、このウッドが



張られている。



バーズアイはイエロー系、、 よく見ると、ウッドの各所で、イエローが透けてみえる。



場所によって職人が塗ったブルーラッカーの厚みが異なるのであろう。



色が違って見える箇所もある。 これが、なんとも 好い風情、景色となっている。









リアのセンターコンソールもオプション設定にない代物で肘掛部のフタを開けると小物入れ、背もたれ部の



フタを開けると、冷蔵庫(温度調整機能付き)!




ワンメイクで作られた取り外しの出来る 肘掛クッション(これは国内製)にはドリンクホルダーを収納し



ている。



まるで、超高級リムジン、、



この部分だけでも、とんでもなく高額な請求・となったはずである。




金に糸目さえつけなければ「マリーナパークウォード」の職人は如何なるオーダーでもNOとはいわない。



が、その「仕事」の対価は、私のような庶民の想像を絶している。




当個体に掛かったスペシャル分の代金だけで、、、今、この個体自体が購入できるはずだ。






 
   
   
   
   
   










「RTマリナー」






赤いスターターボタンを押す。




瞬時で、426馬力が目覚め 低い唸り声をあげる。




あの巨大なマフラーからは、むしろ想像もつかないほど、、音は 小さい。



住宅密集地の早朝エンジンがけでも、問題ない。




アクセルを ゆっくり踏み 走り出す。



この段階で、すでに只者じゃないのは分かる。



少しだけアクセルを踏み込む、



ぐおおおお 89.2kgmの 大トルク感がハンパじゃない。



もう十分すぎるほどに 楽しくなってきたが、、




ガバっ とアクセルを煽ってみる、、



世界は一変する。




なんというトルク、必要以上の加速感、




速いだけのクルマには、まったく興味は無いが、



楽しく操作できるレベルで 速いクルマは好きだ。




ベントレーってクルマの走りは、トルクを楽しむもの




これは、すごい。




そうか



こいつは、「コンチT」の4ドア・モデルだと思えば納得する。



ロング・ホイールであることが生きている。効いている。



操縦性も安定性も素晴らしい。



特に、コーナーでの安定感が、特筆もの。



このレディを飼いならすには、この太いグリップは必要だな、、。




今は、夜だけど、、




昼間 愛でるより、、今の方が、彼女は、遥かにキレイだ。





ブラック・ガーネットは、しっとりと、しなやか 



ブルーラッカーは、控え目に 淡く浮かぶ、、



そして、メッキ・リングが、挑発的に輝く、、



昼間見ると、一見 ちぐはぐなイメージの各所のカラーが、みごとに融合する、、。





 偶然か? 計算か?




 いや、おそらく、、





  奇跡だ。