株式会社シーザートレーディング
TEL.042-480-2222 (営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12
AUTO MAKER | BENTLEY |
MODEL | EIGHT |
YEAR | 1991 |
EXTERIOR | WHITE (ホワイト) |
INTERIOR | BEIGE- LEATHER (ベージュ・レザー) |
PRICE \¥ | ASK |
MILEAGE | 28.273km |
AMMENITIES | ディーラー車 左ハンドル V8 OHV 6747cc 3速コラムAT 馬力&トルク:必要にして十分 全長:528cm 全幅:189cm 全高:148cm 重量:2250kg 定員:5人 *装備: AT、PS、PW、オートエアコン、シートヒーター(強弱)、 メモリーシート(4人分)、純正15インチ・アルミホイール 他 *「フライングBマスコット」 *「バッジ・バー」 ・CDオーディオ ・ETC車載器 内外装機関ともに稀に見る超極上車! 車検:2020年 1月17日まで |
COMMENT | 「エイト」! 解説: 「シルバーシャドウ」の後継モデルとして1980年に登場した 所謂 SZ系モデル。 ベントレーでは、「ミルザンヌ」が一番最初のモデル(1980年〜)で, 次いで、1982年に「ミルザンヌ・ターボ」(85年に「ターボ」に 名称変更)が、そして、1984年、当「エイト」がラインナップに加 わる。 「エイト」は、、ターボ付きなどにして高額化していく「ターボ」モデル との差別化をはかるための、廉価版モデルとしての位置づけであった。 「エイト」の作りは、ロールス「シルバースピリット」をベントレー版に しただけ・といった内容で、ウッドは「バー・ウォールナット」を使わず コストダウンされていた。 また、グリルの内部も「シャッター」を使わず、「メッシュ」の網・・ 通称「もち網」、、。 実は、この「簡素な作り」こそが、後に 大きな意味を持つことになる。 国内で、ベントレーの輸入が急速に伸びたのは、バブル景気の1989年 からであるが(1991年で終わり)、このころは、「ターボR」が大ブ ーム、、世界中のバイヤー取り合いで、入手するのさえ困難という時代が 3年間ほどあった。 そこで輸入業者やユーザーは、入手しやすく価格も安い「ミルザンヌ」や 「エイト」のグリルやエンブレムを変え、「なんちゃってターボR」に 改造・ってのが流行った。(:当社では1台も改造していないが、、) これは、他のメーカーでも同じで、例えば、メルセデスの「なんちゃって AMG」、BMWの「なんちゃってアルピナ」なんて本物より遥かに多か った。 ところが、月日は流れ、、、「本物」も激安となってしまったため、 今頃「なんちゃって号」を乗っていたのでは貧乏を宣伝して回っているよ うなものに、、。 で、すっかり「なんちゃって号」の需要はなくなってしまったのだが、、 困ったことが、逆に当個体のような「オリジナル」が少なくなってしまっ た。 「エイト」のメッキグリル、メッシュ、シンプルな室内造作、、 今見ると、実に上品なこと この上ない。そして玉数が少ない。 バカ売れした「ターボR」の極上個体を探すのは、現在でも、まだ何とか 探せそうであるが、こと「エイト」となると そうはいかない、、。 「エイト」は、90年に大幅な改良を受け(スパーがスパー2になった)、 1992年まで生産されたが、92年の製造ナンバーを持つ個体は、日本 には1台もないはずである。 そうなると最終モデルは、90年と91年、、、91年があれば、ベスト に違いないが、どちらの年式にしても、オリジナルの極上個体が入庫する ことは専門店の当社でさえ、もはや、5年に1台でも入庫すれば多いほう。 「エイト」は、いまや、ベントレーに詳しい方を唸らせる「センス好し」 のモデルとなったのである。 オリジナルに限るが、。 「エイト」生産台数: 1984年〜89年 : 1273台 1990年 : 239台 1991年 : 172台 1992年 : 50台 トータル:1734台 92年モデルは、国内にはないし、4速出始め年で、どっちにしてもやめと いた方がよいから、ベストは、91年エイト。 とはいえ、それは、世界に「172台」*内、左は、87台 因みに、「ターボR」は、同じ、84’〜92’の間に「3688台」生産。 現在まで、生き残った極上ノーマルな個体は、2割というとこか、 探して見つかるものではないので、諦め・・ んっ? あったわ ここに1台 さて、当個体、 ディーラー車・左H 実走:28.273km! 「シーザー認定号」 法人1オーナー、走行:23.445kmの時、弊社で販売させていただいた 「シーザー認定中古車」、 ずっーーーと弊社整備。 この時点で、すでに「当たり」確定である上に、フルノーマル。 いやー珍しい! 「91モデル」「人気のホワイト」「低走行極上個体」「シーザー認定号」 四拍子そろった奇跡の「エイト」! さあて詳しくは 下記より 写真84枚と共に ↓ |
外装色は、「ホワイト」。 日本では一番人気の「ホワイト」。 人間、不景気な時は、冒険したカラーは選びづらい、、で、逆にバブル期には「ホワイト」は 人気が無く、この91年式(バブル全盛期)に「ホワイト」は少ない。 メルセデスなんて「ブルーブラック」と「ミッドナイトブルー」の輸入台数が9割ほど を占めていた時代である。 この時代のベントレーの外装カラーは、標準で24色、 過去カラーや特注カラーも選択できるので、いわば、無限の中から選択できる、、、 その中で、もっともポピュラーな「ホワイト」を選ぶのは、意外と度胸がいるのだ。 91年式は「ラッカー塗料」の最終年である。 伝統の「手吹き」で、8回も塗り重ね、塗面が鏡面になるまで、バフで研磨される。 およそ、近代の自動車メーカーでは考えられない作業が施されていた。 その後の「ウレタン塗料」でも鏡面仕上げは変わらないが、塗料の特性上、作業工程は、 ラッカーの半分で済むという。 この「ラッカー」、ロールス・ベントレーらしい非常に深みのあるペイントとなるのであるが 欠点が一つ、経年変化とともに「クラック」=塗装ワレが発生する場合があるのだ。 毎度も、書かせて頂いているが、この「クラック」が発生した場合、誰かが貧乏クジを引いて リペアするしかない。(= ボランティア活動) それも、もう一度「ラッカー」で塗るのではなく、しっかりクラック箇所を剥離して、 下地を作り直して「ウレタン」で鏡面仕上げするのが好い。 これなら、もう、ほとんど、クラックの心配が要らなくなる。 無論、リペアには塗装職人の「腕」と「経験」が必要になる。 ヘタな「腕」でリペアするくらいなら、クラックがあったままの方が まだ、ましだ。 で、当個体、クラック箇所のリペアが、すでに施されている。 おまけに前オーナー様の ご好意で、飛び石後も消し、ウッドクラック箇所もリペア と、ありがちな塗装クラックも、ウッドクラックも無し という奇跡的な1台に。 更に、有り難いのは、オリジナルの「コーチライン」を残して塗っているところ、、 これはマニアには堪らない。 このライン、手書きではないが、ロールス社の特殊工具がなければ完璧に同じようには、 描けない。 余談ながら、このラインを入れ直す場合、オリジナルに拘りまくって再現できる塗装工場は、 弊社ファクリー以外では、極めて少ない。 つまり、誰も拘っていない。 「エイト」 メッキのグリルに、メッシュのサッシ、 98年に販売された「ターボRT」で、もう一度「メッシュ」が採用されるが、非常に 新鮮なデザインに映った。 「エイト」専用デザインの15インチ・アルミ、タイヤサイズは、「235」でロールスと同じ。 足回りのセッティングも「ターボR」より、柔らかめ、、おそらく、ロールスと同じも のではなかろうか、、。 今見ると、「エイト」は渋い! あえて「エイト」が好きで乗っています風・に乗るのが好い。 「エイト」は、酸いも甘いも噛み分けた 大人のためのモデルとなった。 |
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内装は、「ベージュ」レザー。 ご存知の「マグノリア」や「パーチメント」系のカラーであるが、よりクリーム色に近い。 3色の中では、最も濃い色目であるので、ヨゴレが目立たないぶん今後の管理は楽であろう。 廉価版といえど、例えば、ロールスの「スピリット」と比べても、コストダウンされているのは 「ウッド」とリアの「バニティミラー」がない・程度のものだ。 この程度のコストダウンで廉価版と評されたのは、少々可哀想である。 そう、今なら、このウッド選択は、むしろ正解だろう。 マーガレット王妃が特注した「シャドウ1」のごとし、引き算の美学。 このウッドは、「ウォールナットの柾目」部位、、 シンプルで、実に 渋い。 リペア済みで、ビカビカだしね。 レザーも「コノリー」だ。 今となっては奇跡的なコンディションを誇る。 こんな◎個体は、世界広しといえど、日本でしか見つからない と思われる。 世界の金持ちは、長く乗るためにベントレーを買う。 そして、元を取るため、乗り倒す。 だから、必然と 走行距離は伸びる。 これが、当たり前、だが、日本人は 逆に高い車は、 もったいながって、、乗らない。 自動車室内用レザー供給会社としては世界一有名で高品質な「コノリー」社は、2002年末を もって自動車用レザー供給の事業から撤退した。 その理由は、 ロールス社が他資本になったことと大いに関係があるものと推察するのが普通であろう。 良いものに正当な値段を出すメーカーがなくなったのだ。 ロールス・ベントレーの代名詞「コノリー」レザーが使われることは もうない。 当個体の時代には、「コノリー」社の中でも最上級ブランド「オートラックス」シリーズの そのまた、頂点「10%トップグレード」レザーが、贅沢に使われていた。 1台あたり、牛16〜18頭分ほどを要し。 注)巨大な牛の革だったので、逆に、この程度の頭数分で足りた。 その贅沢さ加減は、現行のロールスやベントレーとは、比較にならない。 現在は、BMW率いるロールスも、VW率いるベントレーも自国、ドイツ産レザーを使用して いる。 コノリーなき後、確かに、「ドイツ産」は一流ではあるが、 「10%トップ・グレード」とは、次元が異なるほど、比較にならない、、コノリーが凄すぎ。 当個体を購入した方は、ディーラーにロールスの新車を見に行くと好い。 7千万円位の新車を、、 革を 撫でて、摘んでみると分かりやすい。 鼻で笑っちゃうに違いない。 |
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1959年から基本設計を変えることなく、進化を続けてきた もはや伝説のアルミ合金製V8エンジン。 当然、絶好調。 ベントレーが正式に馬力やトルクなどのスペックを公表するのは、96年モデルからで、 この年式は、相変わらず「必要にして十分」。 オーナーが生きているうちに心配は無用の過剰品質エンジン、 爆発的に部品点数の多い このエンジンは、完全にハンドビルドで組み上げられている。 厳密に言うと、一台のエンジンは、2人で1チームとして担当、 1万分の1の誤差まで測定して、組み上げられる この航空機のようなエンジンの耐久性はハンパ じゃない。 組み立てに要す作業時間「80時間」。 あっと、よくタイミングベルトの交換時期は?という ご質問をお聞きするが、タイミングベル トなんて使ってないので ご心配なく、、。 ベルトの変わりにギアを使用していて、ほぼ半永久的に取り替える必要は無い。 ギアが磨り減って交換時期がくるのは現オーナー様の孫の代であろう。 当個体には、すでに弊社の怒涛の「240項目・点検・整備」が施されている。 珍しく即納できる1台だ。 いまだに、こんな声を聞く: 「91年モデルって、30年近く前の車、、そんな古いの壊れないの?パーツは入手できる?」 ロールス&ベントレー社に代わって代弁しよう: 日本車をベースにベントレーを想像してはいけない。 だいたい、戦前モデルさえ、普通に乗ることができるベントレーというクルマにおいて、91年モ デルなんて、昨日今日 作ったばかりの近代モデル、、心配するほうが、どうかしている。 (弊社・認定号に限るが) 注)この無料整備代金は、販売価格に含まれる(上乗せした)ものではありません。 なんの整備もしない今、この現状で、販売価格の価値がある と判断し値付けしています。 整備するのは、あくまでも弊社の「一時預かり人」として使命だと思って施しているもの です。なので、0円の好意に、文句は言わないでください。 あとは、次のオーナー様が「一時預かり人」なのです。よろしく お願い申し上げます。 数年前なら、「エイト」は、ベントレー入門車に最適 と ご紹介したものだが 少々時代は変わった。 「エイト」は、王道モデルとなった。 シンプルで、クラシック・ベントレーの香り漂う「エイト」は、一生ものの お宝。 仕事柄、毎日のように、世界中のロールス&ベントレーの売り物情報を見ている だが、ここ数年、、 当個体以上の◎「エイト」は、、 見たことがない。 |