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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSR


HEADLINE

 
  MAKER ROLLSROYCE 
  MODEL

SILVER-CLOUD U



「Countryman」



By:「HAROLD RADFORD」


 
  YEAR 1961
  EXTERIOR
DARKOYSER& GUNMETAL conb



(ダークオイスター&ガンメタ コンビ カラー)
INTERIOR BURGUNDY ・LEATHER


(バーガンディ・レザー)
  PRICE \ ASK 
 CHASSIS/NO'
SXC525


  動画はこちら!
  AMMENITIES



本国(UK)仕様 右ハンドル  




国内登録: 1992年8月






V8 OHV 6230cc   4速コラムAT




全長:538cm


全幅:190cm


全高:160cm



車重:2110kg


定員:6人





装備:



パワステ、フロント・ピクニックテーブル、リア・ピクニック・テーブル、 他






「ハロルド・ラドフォード」特別装備:




・ 内装造作は、全て「ラドフォード」製



・ 「フルフラット」フロント・シート 



・ リア・シート、前方にたためて、荷台に




・ トランク内、収納式「テーブル」



・ リア・バンパー左右に脱着式「チェア」



・ 豪華「杢」バーウォールナット



・ フロント・右ドア内張りに「収納BOX」



・ リア・ドア左右に「収納式BOX」



・ リア、ピクニックテーブル下に、「収納式BOX」








内外装レストア済み



機関完全整備渡し



稀に見る超極上車



車検:2021年 7月23日まで




 
  COMMENT




「シルバー・クラウドU」



「カントリーマン」




 By:




「ハロルド・ラドフォード」


















シャーシ&ボディのクラシック・ロールス「クラウド2」




当個体は、英国の「ハロルド・ラドフォード」社により、コーチビルドされた



極めて珍しいモデルである。




まずは、ベースモデルである「クラウド2」から物語を始めよう。





「シルバークラウド」と名が付くモデルは、1955年に発表された「クラウド1」から



始まる。




戦後1949年発売、「シルバードーン」で始まったロールス・ロイス・スタンダード



・サルーンの新型後継モデル。



「クラウド」とは、「雲」、「煙」などの意味を持つが、、「シルバーゴースト」から



続く伝統の幻想的「シルバー・ほにゃらら」シリーズである。




「クラウド」の「シリーズ」を おさらいしておこう。





「クラウド1」は、



「シルバードーン」と同じ、直6・4887ccのエンジンを積んだ車ではあったが、




ボディデザインの変更以外にも、機関系には、大幅な改良が加えられロールス社・



直6モデルの集大成、、しかも最後の直6エンジンを積んだモデルとなった。





1959年9月、新設計、総アルミ合金製V8・6230ccエンジンを積んだ「クラウド



U」がデビューする。




この時点からロールス社のエンジンは、このV8 一種類のみとなる。





このV8エンジンこそ、ベントレー「アルナージ」の最終モデルにまで使い続けられるこ



とになる伝説的エンジン!





クラウド1と2は、シングルヘッドライトの同じデザインのボディと考えてよいので、



外観上で区別することは難しい。






1962年、エンジンの改良(7%パワーUP)とパワステ・サーボ力向上、デュアル



ヘッドライトに変更された(ファンダー形状も異なる)「クラウドV」に進化、、



このモデルが、クラウド・シリーズの最後の作品となる。




「クラウドV」に至っても、エンジンの出力などのスペックは非公開で、「必要にして



十分」としか説明されていない(カタログには、十分という意味の「ENOUGH」と



書かれていた)が、洋書によっては、馬力を220ps/4500rpmと明記しているもの



もあるが、それは、馬力課税を採用していた一部の国向けのためだと思われる。









当時の英国の有名カー雑誌「AUTOCAR」などのテスト計測によると、最高速度は




実速で




シルバードーン   : 140km(ATで)



クラウド1    :170km


クラウドU   :185km



クラウドV   :188km




となっている。




正に必要にして十分、、実際に乗ってみるとトルク感も満点、、



これだから、ロールスに乗るのに「数字」は必要ない。







「クラウド」&ベントレー版「S」生産台数:







「クラウド1」   :「2238台」  「S1」:   「3072台」



「クラウド1ロング」:「 112台」  「S1」ロング:「  35台」




「クラウド2」   :「2418台」  「S2」:   「1863台」



「クラウド2ロング」:「 299台」  「S2ロング」:「  57台」




「クラウド3」   :「2555台」  「S3」   :「1286台」



「クラウド3ロング」:「 254台」  「S3ロング」:「  32台」




               ントレーコンチ」系モデル 計「1136台」





実に興味深い数字だ。




まず、注目すべきは、「S1」生産(オーダー)が、「クラウド1」より多いこと。




*この後に、逆転劇が起こるのは、ずーーと後、「ターボR」の登場までなかった。




要は、「Rタイプ・コンチ」で、ベントレーは世界一の「2ドア・サルーン」に



君臨していたわけで、これを新型モデル「S」に期待した多くの方が購入、



しかし、「S」は、ATでスポーティさをなくし、ロールス化したモデルだった。



で、スタンダード「S」の人気は低迷、お金持ちのみは、「コンチネンタル」系を



オーダーすることになる。



ところが、今となっては、その生産台数の少なさが逆に人気となっているわけだが。





さあ、「クラウド2」の話に集中しよう。



当時、新型エンジンを搭載した「2」は、世間、評論家の間でも、好評を博した。



有名なロールス辛口評論家「ハロルド・ノッコールズ」氏まで、著書の中で(参:



日本語訳版・ロールス・ロイス、豪華!王者のリムジン)褒めているので、間違いない




彼によると、「クラウド3は、つぎのモデルまでの繋ぎモデルにすぎない」という



辛口ぶり。




ショートボディで「2418台」




この台数は 決して少ない台数ではないが、



「クラウド2」は、当時の日常の足用モデル、、多くの個体がボロボロになるまで乗りま



わされた。



ロールスのモデルは、いつの時代も、生産中止後、極上個体が少なくなってから、再評



価されることになる。




おそらく、世界に散らばった「クラウド2」のうち、極上物は、30台に1台くらいしか



残っていないはず、、。



そうなると、この段階で、2418 ÷ 30 = 80台 




「2」の時代= 1959年〜1962年 日本には、正規販売店がなかった。



時代背景的にも物理的にも、購入するのは難しかった。



いったい、何台の「2」が日本に住んでいるのか??であるが、



「まともな」に限定すると、10台が、いいとこだろう。







当社には、レストア途中の「クラウドV」はあるが、、「2」は他に持っていない。




それとて、、1台でも多くの個体を後世に残したい という ボランティア活動であっ



て、レストアに要する(オールペイント、内装総張替え、ウッド全リペア、機関系完全



整備)費用を「相場」という限度がある販売価格から考えば、、商売にはならない。



しかも、とてつもない時間を要することになるから、金のほかに、、あくなき熱意と



根気、スーパー職人も必要となる。 



因みに、レストアに要す費用は、最低、1千万円〜








近年まで、クラウド・シリーズの一番人気は、ダントツ「クラウドV」であった。



人気の理由は、デュアルヘッドライトのクラウドVのボディデザインが「ファンタムY



」と似ていてカッコイイ・から だったのだが、、



近年市場動向が変わってきた。



直列6気筒エンジンの再評価により、「1」も人気に、これに つられて、2つ目



ヘッドライトがクラシックで渋い と、「2」まで人気が飛び火してきた。



つまりは、「1」「2」「3」とも、同じような評価となり、流通価格は、各個体の



コンディション次第で という時代に。



当個体の前オーナー様は、「2」ファンで、「2」は、これで2台目。



曰く:「長距離ドライブ用なので、1より、大トルクの2のが疲れずベスト」







クラウド系は、ロールス社、最後のシャーシ&ボディのモデルで、「クラシック・ロー



ルス」と呼んでよいモデルは、ここまでであろう。




そうゆう意味では、クラシック・ロールスの入門車にして、最高レベルの満足感を味



あわせてくれる理想的なモデルと言える。




しかも〜




本題は ここから、



いよいよ 幻の「ハロルド・ラドフォード」物語が追加される。




この「コーチビルダー」の解説が、日本語で書かれるのは、、



あとにも先にも、これが最初で最後であろう。






「ハロルド・ラドフォード」物語





ロールス乗りには、このコーチビルダーは馴染みが薄いかもしれない。



よほどのマニアか、「クラシックMINI」に精通されている方なら詳しかろう。



かくいう私も、30年ロールス屋を営んで、初めて実車をみた。



しかも、それは、おどろくべき「作り」だった。





「ハロルド・ラドフォード」は、英国ロンドンでロールス&ベントレー・ディーラーを



営んでいた。それが、1940年台後半、売るだけに飽き足らず、




「英国貴族が郊外、田舎で遊ぶライフスタイルに合うようなロールス&ベントレー」



というコンセプトを提案 「カントリーマン」というモデルを製作する。





最初は、1948年、「ベントレー・マーク6」をベースに、「シューティングブレーク」



にも「豪華サルーン」にも、「大陸横断ツアラー」にも、「ピクニック」にも「釣り」



にも、使用できるという多目的モデルを作る。




この個体は、カンヌ・コンクールデレガンスで最優秀賞を獲得する。



面白いのは、この会社、自社で車を製作していなかった。



なにせ、会社(ショールーム)は、ロンドンの一等地、BERKELEY STREETの



17番(今の ザ・メイフェア・ホテルの裏手)にあった。



そんな場所で、車は作れない。 ボディ製作は、外注していた。



「ハロルド・ラドフォード」は、スーパーなアイデアマンだったのだ。



「HJマリナー」も外注先の1社で、リアゲート部をワゴン化した「エステート」モデ



ルを4台ほど外注しているが、そのうちの1台




1959年 クラウド1エステートは、2017年のオークションに出品され、



その落札価格は、 583.000ドル * 約:6400万円




アストンの「65’DB5」を「シューティングブレーク」化したモデルも有名で、



このモデル、2019年8月の海外オークションに出品される。 億は、軽く超えるだろう




さて、「ラドフォード」は、50年代に入り、爆発的に高騰するボディワーク費用を



削減するため、ボディ自体から作るのをやめ、内装造作に特化したモデルを作り始める





オプションは、40種類から、選べ、「狩り」「釣り」「キャンプ」「ピクニック」に



行くのに、適したアイデア・オプションが いかようにも選べた。



モデル名:「カントリーマン」





外注先が、コーチビルダー「セアリー・マックレディ」社。



この会社の名を知っているのは、英国でも一部のロールス&ベントレーマニアのみ。



だが、タダものじゃない。



なにせ、かの天才デザイナー「ジョージ・モーズリー」が在籍していた会社だから。



「ジョージ・モーズリー」の名をしらない方でも、こういえば、知ってるだろう、




彼は、1951年、「HJマリナー」に移籍、




「Rタイプ・コンチネンタル」において「ジョン・ブレッチリー」のスケッチから



立体にデザイン、その後(ロールス社に買収されたのちも)、「S1コンチ」「S2コン



チ」「S3コンチ」、更に〜「コーニッシュ」も彼の仕事。



彼ほどの人材が入社していた会社が、「セアリー・マックレディ」社なのだ。



今回、この個体を診て、はっきり分かった。 すごい!




とはいえ、それでも、コーチワークの価格は高騰の一途、、



50年代後半ごろには、一般的なオプション選択(当個体レベルの)でさえ、



600ポンドくらいに、、英国の平均月収が、25ポンドの時代に である。



オーダーが増えることはなく(何台生産したか不明)、



1958年、「スウェイ」グループに買収される。



このグループは、すでに、名門「フリーストン&ウェッブ」を買収済みだった。



1961年3月には、巨大ディーラー「HR・オーエン」に再買収。



もはや、ロールス&ベントレーという高級車ベースでは、営利は難しく、



次なる一手(アイデア)が、



「MINI」をベースに、ロールス&ベントレーオーナーがセカンドカーとしても



乗れる「豪華仕様MINI」を提案。



1963年4月: MINI「ド・ヴィル」を発表。



3種類の「豪華モデル」をモーターショーに出品、これが、お金持ちに人気に。



顧客には、「ピーター・セラーズ」「スティーブ・マックイーン」「リンゴ・スター」



「ジョージ・ハリスン」「ポール・マッカートニー」とビートルズの3人、




と、「ハロルド・ラドフォード」名は、オールド「MINI」ファンの方が知っている






が、発表前に、「ハロルド」自身は会社を去っていて、その後は、「ブランド」のみ



生き残ることになる。



その後、買収に次ぐ買収で複雑怪奇な運命を辿ることに、、MINI「ド・ヴィル」



の名だけが最後まで残り、たしか、1996年まで残ったはずである。




「ハロルド・ラドフォード」のブランド名は、現在でも所有社がいるそうなので、



そのうち、その名をかしたモデルが発表されるかもしれないが、、



スーパー・アイデアマン「ハロルド」を上回ることはできないだろう。



だから、哀愁以外の興味はない。







さて、当個体の話:






1961年モデル 英国本国仕様 右ハンドル





日本には、1992年8月登録。



当時 名を売った「某・外車販売店」さんが輸入されたようだ。




内外装ともに、以前にレストアされている。




外装は:




なんというか「ガンメタ」のコンビカラー。



ウレタンで塗装されているので、管理は楽。



リアサイドにオーナー様が、弊社にお持ちいただく日に、こすってしまった



(車が愚図ったのだろう)僅かな擦り傷があるが、それは、これから、弊社



塗装ファクトリーにて、全体の「磨き」を含め、仕上げ直す。





内装は:




「バーガンディ」レザー。



オリジナルにしか見えないが、あまりにもキレイすぎるので、かなり以前ながら



張り直しされているだろう。




手直しは必要なし。



「ウッド」もリペア済みで、艶々。







国内、4オーナー。



3オーナー様まで、、平成29年までは、一度も関東の土を踏んでない(名義上)。



前オーナー様は、東京の方。 数年前にも、別の「クラウド2」を仕入れさせて頂いた。




生粋のマニア、このオーナー様が乗る個体に間違いはない。



今回も、掛かりつけ「某・専門整備工場」にて、「車検」を取得したのち、お持ちいた



だいた、、まさに正しき「一時預かり人」である。 頭が下がる。







このオーナー様、とにかく、「クラウド2」で、長距離ドライブに出かけるのが趣味、、




その長距離も どうかしている、、



この個体でも、「鹿児島」「札幌」までドライブしている。



しかも、双方、2泊3日旅。



例えば、「鹿児島」旅の際は、



初日、「広島」まで走り、一泊 。車中泊。




2日目、「鹿児島」まで行き、食事、後、北九州まで戻り、フェーリーにて一泊。



3日目、フェリーが神戸に着。から、その日のうちに、自宅まで。



「札幌」旅は、全て自走で、2泊3日、、



完全に どうかしている、、しかも、70歳を超えてからの一人旅、、鉄人である。



人間も心配であるが、この「クルマ」は大丈夫?と心配になるが、



「ノン・トラブル」だったという。



それを可能にしたのは、的確な整備だ。



「クラウド2」を知り尽くしているオーナー様は、ウィークポイントも熟知している。



整備は、私も仲良し 前述、埼玉の「某・専門工場」。




オルタネーターへの変更、大型電動ファン、耐熱対策を含め、 素晴らしき整備能力。




当個体を頂いた日も暑い日だった が、オーナー様、真夏でも へっちゃらで乗る。



オーバーヒート、パーコレーションを起こさせないコツは、



エンジンサイド(フロント・フェンダー内の)のカバーを左右とも外しておくこと



だそうだ。



このカバーは、メカニックがプラグ交換する際に外せるようになっている。



「クラウド2」のプラグは、エンジン左右中央(下目)にプラグがついているので、



上からは外せないのだ。




オーナー様 曰く:「このカバーを外してくと水温は劇的に上がらない」






ただし、我慢もしている。



年中乗りたいがために、「クーラー」をつけていない。



さすがに、夏場のクーラーは、車の負荷が大きい。



「パワステ」は標準装備ながら、「パワーウインド」はなし、



壊れる可能性があるものは、ない に越してことがないそう。




前述のとおり、オーナーさまは、この個体で「車中泊」マニア。



通常の「クラウド」で車中泊は無理だが、、たしかに、この個体は



足を延ばして寝れる。




ここに「カントリーマン」の真骨頂がある。 すごいアイデア!




内装デザイン、シート造作、ウッド造作も全て、スタンダードモデルとは異なる。





1. フロント・シートの背もたれは、レバーを引くだけで完全にフラットになる。



  シートレールは前方まで延長されていて、座面を一番前に移動。



  すると、Wベッドの出来上がり!




2. リア・シートの背もたれは、前方に倒れ、フラットに、


  
  トランクまで貫通した長大なスペース(ワゴンのごとき)が生まれる。


  
  オーナー様は、この状態で、「泊まる」そうだ。


  
  たしかに、1.より、足が延ばせる。




3. トランク内には、折り畳み式の巨大なテーブルが!



  フック式でカーペットも装着できるが、、マジ、普通のテーブル。




4. リアバンパーの鰹節上部には、穴が開いていて、ここに「イス」。


  
  テーブルを挟んで、2つのイスが! 



5. 運転席以外のドア内張には、鍵付き「収納BOX」!


  
  わずかな無駄スペースも見逃さない、、まるで、日本の極狭住宅のアイデア。




6. 「ウッド」も すごい!



   スタンダード「クラウド」より、遥かに複雑怪奇な「杢目」をもつ


   
   超〜高級「バー・ウォールナット」を使用。




   しかも〜、全ドアレール中央には、まるで何かの暗号文字?にみえる


   
   「杢」が、、計算されたブックマッチ製法であるが、お見事!





7.  「ピクニック・テーブル」左右下にも、「鍵付き収納BOX」が!




8.  この「ピクニック・テーブル」の「杢目」が芸術的!



   当時でさえ、よく こんな凄いウッドが入手できたものである。



   計算されているのであろう、、その模様は、まるで、鳳凰だ。



   もう、こんなウッドは入手できない。





などなど、、素晴らしい の 一言。




知る限り、日本に、この1台だけだろう。「クラウド・カントリーマン」は、、。




「ハロルド」の天才ぶりが伺える歴史的にも大変貴重〜なモデル。




おまけに、世界に自慢できる◎コンディション。



この個体は、日本に住んでいて欲しい。




で、国内販売限定。




私が引退するときだったら、間違いなく、売らずに 自分で所有する1台。



で、それまでの




「一時預かり人」募集〜!






 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 



エンジンは、ロールス社・新設計V8エンジン




ロールス社のV8エンジンは、1905年にも試作、完成までされているので、これで2番目となるが、



このV8は、まったくの新設計。



アルミ合金製、6230cc OHV、SUツインキャブ、、、



このエンジン、オーナー、もしくはメカニックが、間違った管理、整備で壊さないかぎり、壊れようがない



ないので、説明は割愛。





標準装備で、パワーステアリング付き。



フロントは、ダブル・ウィッシュボーン、リアは、リーフ式リジット、至って単純、壊れようがない。





この時代に 早くも サスの硬さ調整ができる。



ハンドルポスト左脇にスイッチがあり、ノーマルとハイ(高速走行時などで利用)を切り替えられる。





クラウドのメカニズムで、特筆すべきは、油圧のブレーキ廻りであろう。



4輪ともに、ドラム・ブレーキではあるが、前輪の油圧系パーツは、「ロッキード」製、後輪パーツには、



「ガーリング」製のものが使用されている。





更に、これに、「メカニカル・サーボ・ブレーキ」の機能が加わる。




戦前の名車「イスパノ・スイザ」が特許をもつ、「メカニカル・サーボ」、、、



ロールス社は、1925年のファンタム1から使用している。



国内各所で行なわれているクラシックカー・ラリーやフェスティバルに戦前のロールスが、まるで普通に



参加して走行しているが、それは、このブレーキシステムの恩恵によるところも大きい。



このシステムは、エンジンの回転(ドライブシャフトの回転)からパワーを取り出し、ブレーキの効きを増



大(アシスト)するもので、簡単に言ってしまえば、パワーブレーキだ。



よって、ドライブシャフト回転数が高い(走行速度が速い)ほど、アシスト力は増大する。




シャドウ以降に採用されるシトロエン特許のハイドロとは、まったくシステムが異なる。



私個人の感想だが、ほんの20年ほど前まで、このブレーキシステムを多くの日本人メカニックは、完全には



理解していなかったのではなかろうか・と思う。



なにせ、当時は、クラウドのブレーキは、効きが甘くて普通、、なんていっていたものだ、、。



これが、バブル景気のお陰で、多くのクラウドを含むクラシックロールスが海外から輸入され、メカニック



も数多くの個体の整備が出来るようになった・・・お陰で当社でも完全に整備できるようになった。



正しく整備されたクラウドのブレーキは、まったく恐いものではない。普通に乗れる。



ご納車時には、メカニカル・サーボのシステムの説明と実際に走行した上で、その特性を体感していただい



ておくと、いっそう普通に乗れる。





とはいえ、当時 こんな疑問・質問が




「ほかの高級車は、ディスクブレーキを採用してますが、いまだに、ドラム式とは?」




ロールス社 広報部 曰く:




「ディスクブレーキが、ロールス社のドラムブレーキと同じくらい安全で、強力で、確実で、


 
 きしまない と分かったら、すぐにでも採用しますが。。」