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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

ROLLS・ROYCE

 
  ROLLSROYCE 
  MODEL


CORNICHE V



  YEAR 1990
  EXTERIOR WHITE (TAN・Top)


ホワイト(タン・トップ)
  INTERIOR TAN・LEATHER



タン・レザー
  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 96.785km
  AMMENITIES


 新車並行 左ハンドル





国内初年度登録(1990年8月)90’モデル




V8 OHV 6.75L 3速コラムAT




全長:527cm




全幅:186cm



全高:152cm



重量:2390kg



定員:4人



装備:



電動オープン、純正ホイール(アルミ)、パワステ、パワーウインド、エアコン、



パワーシート、Fメモリー・シート、Fシートヒーター、他





・インダッシュHDDナビ・地デジTV



・バックカメラ



・ETC車載器




・フロント・スポイラー




・ピクニック・テーブル



・下降式フライング・レディ



・純正-幌カバー



・特注カラー:ムートンマット



・もう1セット(1台分) バーガンディ「ムートン・マット」









内外装 走行距離を感じさせないほど極美、



機関 当社にて完全整備渡し 超極上車!






車検:平成29年 4月14日



 
  COMMENT





「コーニッシュV」











まずは、モデルの ご解説から、




「コーニッシュ」は、ロールス社のスタンダード・モデルではなく、傘下



のコーチビルダー「マリーナ・パークウォード」(以後、MPWに略)



製作のモデルである。



この手のコーチビルダー製作のモデルを「コーチビルド・モデル」と呼び



「スタンダード・モデル」とは分けて分類される。





ロールスロイスとベントレー(1931年に買収)の戦前モデルは全て




「コーチビルドモデル」であったが、



戦後(1946年〜)、ロールス社は、自社でもボディ製作を始める。



これが「スタンダード・モデル」である。



ただし、自社製といえど複雑なボディ製作までは 不可能で、近年まで



「コーチビルダー」に託すしかなかった。



1960年代までには、イギリスに200社以上存在していたコーチビルダー



の頂点にたった2社、「HJマリナー」社と「パークウォード」社が合併



して(ロールス社傘下になる)できた会社が「MPW」



この2社が合併すれば、鬼に金棒、当然、世界一のコーチビルダーとなる




「MPW」の職人によって生み出される車は、「工業製品」ではなく



「伝統工芸品」であり、それは、「作品」と呼ぶに相応しい。











「コーニッシュ」の名は、




南フランスのモナコ近郊を走るコーニッシュと呼ばれる湾岸道路の名に



由来する。



地中海を望むリビエラ海岸の断崖沿いを走る「コーニッシュ」ロードは、



息を呑むほど美しい。



このロードを走るために存在する車が、「コーニッシュ」なのであるが、



それは、あくまでイメージ、、その辺りに別荘を持つ方だけに販売してい



たのでは、幾らも売れない、、。




重要なのは、そのコンセプト、、単に意味もなくドライブするだけで、



至福のときを与えてくれる車が「コーニッシュ」なのである。




だから、「コーニッシュ」に「使い道」を考えるなど ナンセンス。



使い道・などという次元とは関係ない「非日常」を楽しみ為の車なのだ。



極論をするなら、、、よしんば乗らなくても、所有している・というだけ



でも満足感を与えてくれる、、それが、「コーニッシュ」、



そんな車など そうあるもんじゃない。




「コーニッシュ」に低走行車が多いのも そのためだ。



たまの休みに海外旅行にでも行ってストレス解消するのと同じように



「非日常」を味わうことこそ最高の至福のとき・ではなかろうか、、。









「コーニッシュ」、その歴史は、




1967年に、4ドア・サルーンの「シルバー・シャドウ」をベースに



MPWによってコーチビルドされた「MPW・ドロップ・ヘッド・クーペ



」に始まる。



「シャドウ」の2ドア版と思っていらっしゃる方も多いが、それは間違い




似ているだけで、ボディのどこにも共通な「面」は、ない。






その後、マイナーチェンジと共に、1971年「コーニッシュ」の名称と



なる。




コーニッシュのシャーシ・エンジンは、基本的に、その時代の4ドア・シ



ョートボディがベースとなっているので、1967年から1976年まで



は、「シャドウ1」ベース




1978年から1980年が「シャドウ2」ベース、




1980年から1985年が、「シルバースピリット」の「キャブ」ベー



スである。




1981年までは、「コーニッシュ・クーペ」が存在したが、この年に



生産中止となり、以後、選択肢は、オープン・モデルのみとなる。






1986年には、「シルバースピリット」がキャブから「インジェクショ



ン」へ進化したのを きっかけに、室内のマイナーチェンジ(センターコ



ンソールがダッシュに繋がるなど)が行なわれ、「コーニッシュU」と



名称を変える。(USは85’〜)






1990年、更なる改良が行なわれ 当「コーニッシュV」、



1992年、幌のフル電動化と4速ATへの進化で「コーニッシュW」と



、その外観を殆ど変えることなく進化し、1995年に惜しまれつつ、



全ての生産を終える。




当然であるが、



1995年、私は、「コーニッシュ」最後の製作風景を見学するために




ロールス社(クルー工場)を訪問したが それは言うまでもなかろう。










当個体は、その中でも 僅か2年間しか生産されていない「シリーズV」






 生産台数は
、「451台」




 
内、左ハンドルは、「380台」








「コーニッシュV」の特徴:




元来、「スパー」が、「スパーU」に名称変更した理由は、



主に、自己診断機能つき「インフォメーション・パネル」の採用と



もうひとつ、自動・車高調整機能「オートライド」の採用による、、



のだが、




面白いことに、「コーニッシュV」には、「オートライド」は採用してい



ない。



ここにメーカーの深い意図が伺える。




「オートライド」は簡単に言ってしまえば、車がロールしなくなる機能だ



しかし、「コーニッシュ」たる乗り物に、それは、必要ない と判断した



ようだ。



興味深い、、。



だが、コーニッシュの「2」と「3」を乗り比べると、どうも(明らかに)




「3」の方が、足回りが硬い、、




この答えは、




「3」には、89’あたりで使った「ターボR」のサスを使っているものと思



われる。



パーツ番号も変えているから、定かではないが、おそらく、、だ。



だが、これにより、高速走行時の安定性は、バツグンに向上している。






*「コーニッシュ」に「オートライド」が採用されるのは「シリーズ4」



 の後期型94年モデルからである。



 これは単に やること(手を加える箇所)がなくなっただけだと思う。









91年当時のコーニッシュV、ディーラー新車本体価格4100万円プラス



消費税の他、5%の取得税、登録諸費用が更に別途、、、



しかもオーダーしてから1年以上待ち・という状況であったため、即納で



きる並行車の場合、プレミアムが付き、更に高額で取引される場合も多か



った。



価格も、浮世離れしていた、、。













さて、当個体の お話





以前、当社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」!




この段階で、走行距離など関係ない と思って頂いて好い。




しかも、当個体、前回販売時より、前オーナー様のボランティア活動で、




一段と綺麗になっている(後ほど解説)。






1990年モデル、新車で日本に輸入されてきた個体で、



本来は、中東にデリバリーされる予定(仕様)だったようだ。



それは、特徴的でボディ各所に見受けられるが、



簡潔に言ってしまえば、バンパーが、北米仕様の他は、全て、ヨーロッパ



仕様と同じ。




なかなか珍しい仕様で、当時は、日本仕様などなかった(相手にしてない




)のと同じように、中東仕様など存在しなかったのかもしれないが、、




ただ、この「仕様」、日本で乗るには 好都合な仕様なのだ。




メーターは、km表示だし、温度計も℃表示、北米仕様のサイドマーカー




やハイマウント・ストップ・ライトも付いていないし、オプションの




ピクニック・テーブルまで装備されている。




更に、ヨーロッパ仕様と同じく、フライングレディが、下に降りるタイプ




とくるから、まさに、これぞ、日本仕様! 




控え目な日本人用:TPOに合わせ、フライングレディを隠すことができ



る ってわけだ。






外装は、いまだに一番人気「ホワイト」




この時代のホワイト系は、1色しかなく、少しアイボリーがかっているの



が特徴。



これが、クラシカルで 、なんとも好い。




前回販売時前に、コキズやクラックなどはリペア済みであるから、まった



くもってキレイ。



ボディ塗装におけるクラックが入りやすい箇所は、全て ラッカーから



ウレタンに変えてあるので、今後の管理は、決定的に楽だ。




現在は、ガラス・コーティングも施されている。




ボディ・サイドには、内装色に合わせた「タン」色のコーチラインが2本



雰囲気がある。






肝心の幌のコンディションも申し分ない。



とにかく「コーニッシュ」を購入する場合、一番気をつけなければならな



いのが「幌」の状態。



特に、中身の「木」が腐っていたらアウト。張替えは高いのだ。





当個体、幌自体はオリジナルであるが、リア・スクリーンは、一度張り替



えてあるので、透明度も◎。



オリジナルの「幌カバー」*コノリーレザー が、残されている個体は少



ない。




その理由は、邪魔なのと、経年変化で、革が収縮して、実際には使えなく



なってしまうからだが、当個体には、使える状態で、きれいに残されてい




る。貴重だ。




純正の幌カバーは、ディーラーさんで、90万円ほどしたものだ。











内装は、「タン・レザー」




ロールス社、得意のカラー。



汚れが目立たず、オープンカーに適したカラーだ。




もちろん、オリジナル「コノリー」



今では見ることができない(6000万円でファンタムDHCを買っても無理




)世界最高級の自動車内装レザーだ。




そのコンディションも、走行距離が信じられないほど、、。



*ぜひ、実車を!





ダッシュボードも(通常、黒革)幌も「タン」で合わせてあるから、全体




に使ってるカラーは、白とタンのみ、このセンスは、流石、コーニッシュ



乗り。



そして、このダッシュのトップロールは、前オーナー様時代、弊社にて



張替え済み。トップロールは太陽光で縮みやすいのだが、これで万全。



最新のHDDインダッシュ・ナビ&地デジ、バックカメラで もう他に



やることがない。









「コーニッシュV」人気の理由の一つに




「V」から採用された ウッド・象嵌細工の美しさ:がある。




バーウォールナットの廻りに ぐるりと明るい色調のウッドが象嵌細工さ



れている。



これは、「U」までにはなかった「芸」だ。




この象嵌細工のお蔭で、室内の雰囲気は一気に華やかとなった。



そして、このウッド、これまた前オーナー様時代、弊社にて、リペア済み



ビカビカ、ナイス・ボランティア活動。



前オーナー様の活動は、これに留まらず、ムートンマットも新調。



元々、ライトブルーのムートン・マット(社外・英国製)が付いていた



が、「バーガンティ」で、もう1セット新調。




どちらのカラーも、この個体には似合っているので、気分で選べる。








シート・デザインは「U」からは一変(89’モデルだけは同じ)、縦折か



ら横折に、、コノリーの質感を感じやすいデザインとなり、最終の「4」




まで採用された。






当個体は、ある意味、購入される方にとってはラッキーな1台だ。




これほど◎な個体が、走行距離:96.785kmのお蔭で安価となる。




100万マイル(160万キロ)耐久設計の、このエンジンからすれば、



仮に人間が100歳まで生きると計算しても、人間で言うなら、、



*160万:9.7万 = 100歳:x  :x= 6歳




やっと、小学1年生だ。





大体、クラウド以前モデルになると、走行距離など評価、価値とは関係な



くなる。



低走行車は、逆に放置していた:と診られるから意味がない。



それより、今現在のコンディション、これが大事なのだ。





すべての名車にいえる事だが、



安価なのは、「中古車」のうちだけ、、「クラシックカー」と呼ばれるこ



ろには、「走行距離」は、「コンディション」には敵わなくなる。










世の中には、多くの車が存在し、その中で、極々僅かな車が「名車」と



呼ばれる。



その「名車」たちの中でも、「歴史に残る。・・」と謳われるのは、



更に僅か、、。




「コーニッシュ」は、既に、「歴史に残る名車」の称号を持つ。




ご存知のとおり、海外では、既に コーニッシュは価格高騰している。



その海外価格に合わせたプライス設定をしている車屋さんも多いが、



「コーニッシュ」は、国内に残しておきたいモデル、、安価であっても



国内に住んでいていてくれさえすれば、、また会える。






私は最終(引退する歳)、1ダース(12台)の車をコレクションとして



残したいと思っている。



思い描く 12枚のカード(車種)は、数年ごとに入れ替わったりする。




だが、






「コーニッシュ」のカードだけは、捨てたことがない。










それでは、神12の1台、「コーニッシュ」写真77枚を ご参考に ↓