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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

SILVER SPRIT

 
  AUTO MAKER ROLLS-ROYCE  
  MODEL SILVER SPRIT U 
  YEAR 1990 
  EXTERIOR WHITE


(ホワイト)
  INTERIOR MAGNORIA- LEATHER 


(マグノリア・レザー
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 66.790km 
  AMMENITIES


ヨーロッパ仕様 新車並行(90年登録) 左ハンドル 




V8 OHV 6747cc  3速コラムAT





全長:528cm


全幅:189cm


全高:148cm


重量:2260kg


定員:5人




*装備:


パワステ、パワーウインド、フロント・パワーシート、Fシートヒーター


+メモリーシート(4人分)+ランバーサポート、オートエアコン、



他フル装備






内外装機関共に極上車!



車検:2年付き渡し


 
  COMMENT


「シルバー・スピリットU」








解説:



1965年から1980年の間に生産された「シルバーシャドウ」の



後継モデルとして1980年に登場した通称「SZ系」モデル。



当個体は、ショートホイール(10cm)版「スピリット」。







1998年登場の「シルバーセラフ」にバトンを渡すまでオーダーさ



れた(99’シルアルまである)、このモデルは、ロールスの社内コード



に因み、「SZ系」モデルと呼ばれる。




シャドウの丸みを帯びたボディラインから、一気にエッジの効いた



シャープなボディデザインに変更されたが、、



これで世界中の自動車メーカーの高級車が四角いカタチとなった と



言われている。





発売以来、「必要とあれば、即座に改良を加える」というロールス社



の伝統のとおり、「SZ系」モデルにも、毎年のごとく、改良が加え



らていく。




生産途中の1985年には、創業(1904年)以来の通算生産台数



が、10万台を突破するが、冷静に考えると、、、



およそ80年かけて10万台・・・



この台数は、トヨタ自動車が 僅か1週間ほどで生産する台数と同じ



なのだ。




ロールス・ロイスの製造工程を見学、もしくはビデオなどで見たこと



が有る方なら、すでに、ご存知のとおりであるが、この車を作りあげ



るのには、世界一時間が掛かる、、当然のことである。




発売から10年、1990年:「シルバースパー」は、「シルバース



パーU」に進化する。



コンピューター制御のインジェクション(ボッシュ製)に自己診断機



能を備えたインフォメーションパネル、、足回りには、100分の1



秒で傾きを自動制御する「オートライド」機能付きサスペンション



(自動可変ダンパー)が奢られていた。




中でも「オートライド」は、「ロールスがロールしなくなった」の



名文句で有名である。







この「シリーズU」は、




1990年〜93年の間に生産され、「スピリットU」の



生産台数:「1.152台」




内  右ハンドル:417台



   左ハンドル:735台






ロングホイールの「スパーU」の生産台数は、「1.658台」




希少性という意味では、「スピリットU」に軍配が上がる。







1989年から1991年にかけては、日本バブル景気のピークで、



過去最高のロールスが輸入されてきた。




イメージとしては、、おおよそ、日本国内には、1904年から19



88年の間に約2000台のロールスしか輸入されていなかったが、



1989年から1991年の3年間で、約2000台が輸入されてき



た。(ベントレーも含む台数)




が、現在は、平成25年3月末時点の資料でさえ、日本に住んでいる



(ナンバー登録されている)ロールス・ロイスの保有台数は、



1904年から1994年まで、全てトータルしても1000台



あまりしかなかった。



この台数には、全てのロールス・モデルが含まれている。



多くは、海外に戻って行ったし、走行距離が伸びすぎ、メンテナンス



も怠ってきた個体や事故車はパーツ取り車となり市場から姿を消した





SZ系4ドア・モデルの、1991年以前モデルで当社で扱うほどの



個体は、もう数年前から、ほとんどない っと言ってもよいほど、



まともな個体が残っていない。




当社仕入れ基準を満たす個体など、、10数台診て、1台くらいであ



ろうか、、、



流通価格が あまりにも安くなりすぎて、正しい保守・管理がなされ



ている個体が激減してしまったのが原因であろう。




数年前:「あと10年以内に、正しい個体を探すのは、ほとんど奇跡



的 といったときがくるはずである。」と書いたことがあるが、、、



その通りになってしまった。








「スピリットU」





ディーラー新車時価格:2750万円





これに、消費税、登録諸費用が別途、、




ざっと 3千万円した車、



その価値は、今も いささかも変わりない。



ロールス・ロイスという車、



古くなると安くなる、、という車ではない。



反対に高くなるモデルも多い。



特に 時が経ち、「クラシックカー」と呼ばれるころには、新車を買



うより、高額で流通する個体も 普通にある。



「中古」と呼ばれるころに買うのが一番安価で、「クラシック」とか



「ヴィンテージ」とかって呼ばれるようになると、、高額。












さて、当個体、






ヨーロッパ仕様 新車並行 ・左ハンドル



以前弊社で販売させていただいた元「シーザー認定号」。



トータル:3オーナー





現在の走行:66.790km!




今回の入庫後、また ボランティア活動を施した。



外装にあったクラック、コキズ箇所など塗装。



内装シートにあったスレ跡など、リペア。



機関系にも、再整備が必要だが、それは、売れた後に、



なにせ、パーツは、野菜と同じ、新鮮なものを使わないと。



例えば、今、ブッシュ交換して、売れるまで2年掛かってしまったら



もう一度 交換することになってしまう。








全長:528cm




有りがちな「530cm」パレットの立体駐車場に入るサイズ。



「530cm」以下の近年物純血種ロールスは、「カマルグ」「コーニ



ッシュ」、それと95年までの「スピリット」しかない。



サイズが、小さいというのは、一つのメリットだ。



「10cm」ショート箇所は、リアなので、運転する空間は「スパー」



と同じ。






「スピリット」は、完全に オーナードライバーズカー、



ハンドルを握っているのが、オーナー。



グリップの細い2本スポークのステアリング、、これが、



英国流高級車の証。









外装:「ホワイト」





日本では、相変らず一番人気の「ホワイト」



前述の通り、気になった箇所は、塗装済みなので、ありがちなクラッ



クもなしで、キレイ!





内外装ともに、「ヨーロッパ仕様」は、「ディーラー車」と同じ仕様



であるが、唯一、ナンバープレート台座のみが異なる(横に広い)。



外すこともできるが、これはこれで良いと思う。将来、ヨーロッパに



移住する可能性もあるし、、。



あと、「ヨーロッパ仕様」のみは、100%「フライングビーナス」が



下に降りるタイプとなる。安全基準で。



US仕様は、逆に100%降りないタイプ。これは、国民性であろう。



日本仕様などない ので、ディーラー物は、まちまちで何でもあり。






15インチのホイールは、ホイールカバーをして わざとクラシックに



みせているが、中身は総アルミ・ホイールだ。




ボディサイドには、むむっ コーチラインが2本引かれているが、



これは、オリジナル・カラーではない。



おそらく想像にするに、最初は、タン系のカラーだったはずだが、



今は、うむ これは「あやめ色」だ。



上品なカラーで、お洒落ではあるが、こういうのがあると、



うちでは、アウトレット号に近づく、、



全部のコーチラインを塗り直すとすると、、いや、逆に このまま



その分、安価で販売することにしよう。








内装:「マグノリア」コノリー・レザー




ロールス社自慢のカラー、世界でも一番人気カラーであろう。



前述の通り、内装も気なる箇所はリペア済み。= キレイ!



無論、オリジナルのままの「コノリー革」



この革が 堪らない。





「10%トップグレード」コノリー




世界一の高級自動車用レザーを供給していた「コノリー&ブラザー」



商会。





その中でも、ロールスに納品していた革は、別格中の別格。



10段階の内の「1番」



スカンジナビア産「コノリー」頂点グレードだ。




このグレードは、他社には供給しない。ロールス社だけに献上。




そのレザーが 惜しげもなく、使われている。



ダッシュ、ハンドル、カーペットの縁取り革、、全て「コノリー」、





ロールス・ロイスって車は、ボディ作りから塗装から内装から、はて



は、ビスの1本まで、語りだせば キリがないほど、伝説の集合体。




使われている80年もの天然「バーウォールナット」の「ウッド物語



」でさえ、突き詰めて書き出せば、1冊の本になるであろう。





90’〜「シリーズ2」から、ウッドには、「象嵌細工」が施される。



これが、以前モデルにはない豪華さを演出している。







良き時代のロールスは、もう作られることはないし、作ること




もできない。





当個体に乗るは、




ロールス・ロイスの伝説に乗るのと同じことなのだ。







あとは、実車で、伝説体験を、、僅か200万円台でね






その前に、お写真60枚を ↓ ご参考に



         
           


              *機関系解説は、最下部


 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 




エンジンは、言わずと知れたロールス製・総アルミ合金・V8 OHV 6747cc。



1959年デビュー、ロールス製V8、当初6230ccであった排気量を1970年:6747ccに



それからアルナージまで基本設計を ほとんど変えることなく使用され続けた 



もはや伝説のハンドビルド・エンジンである。



100万マイル耐久と言われる このエンジン自体に もはや説明は不要であろう。



オーナーより、長生きするエンジンなので、あれこれ考えて心配するのは 死んでから



で間に合う(必要はない)。





イコール当個体くらいの走行距離など、イギリス人にとっては馴らし運転ほど。






論外は、機関系に、ほとんど、もしくは、まったく整備がされていない個体、、、



たしかに、国内には、多く存在するが、当社は、扱わないので関係ない。






ロールス&ベントレーには、年式、モデル、走行距離ごとに整備ポイントがある。



と言っても書き出せば、相当な量になってしまう。




ただ、この年式の個体なら、、中でも重要なのが、



全輪のブレーキとリアのサスペンションに使用されている油圧システムのパーツ



フロント・エンジン下部にある「メインアキュームレーター」2ケとリアサス上部にあ



る「ガスショック」2ケ、であろうか、



どちらも、パーツ自体はグリーン色の鉄球であるが、、ほとんど、もれなく、この4ケ



は交換することになる。



窒素ガスと油が高圧で入った球体(スフィア)で構成される「メインアキュームレータ



ー」は、スフィア内の圧が、じょじょに抜けて、およそ2年ほどで交換時期がくる。



この圧が、まったく無くなってしまうとブレーキが効かなくなる。



ただ、その前に、インフォメーションパネルのランプが点滅するし、それでも ほって



おくと点灯したままとなり、ブレーキの効きが甘くなる。で、オーナー自身体感できる



ので、いきなり効かなくなる ということはない。




リアの「ガスショック」も、同じような理屈のもので、エンジンVバンクの中央前後に



2個ある油圧モーターでオイルを送っている。



シトロエン(例えばDS)のように、全面的に依存したものではないので、圧がなくな



ったところで、車体が完全に沈み込むようなことはなく、逆に上がる、、そうして、



リアが跳ねる・・現象となる。乗り心地も最悪となるので、これも重要パーツ。




文章で説明すると難しいシステムのように感じられるかもしれないが、、



構造は、至って単純明快、ロールス社らしい安全を重視したシステムで、シトロエンの



特許を一部に使用しているが、シトロエンの「ハイドロ・ニューマチック」のシステ



ムとは、異なる。






まっ、メカニズムに ご興味のある方は、当社のメカニックから、詳しーく、ご説明さ



せていただく。



ご興味のない方は、当社にお任せ頂き、なにも考えないでOK。



ただし、この油圧システムの為に使用されるカストロール製の「ミネラル・オイル」だ



けは、定期的に補充する必要があるもの(インフォメーションパネルで教えてくれる)



なので、オーナー自ら、「継ぎ足す」作業をしていただいた方が好い。



ご納車時には、必ず「予備オイル」をトランクに積んでおく・・・ラジエーター水を補



充するのと同じようなことなので負担はないし、オイル補充程度のことで工場まで持っ



ていくのでは大変、だから、。





あと、もう一つのポイント、、エンジンをかけるまでに「3秒待つ」、、。



これが待てないと自己診断機能を持つ「インフォメーションパネル」を壊してしまう場



合がある。



ロールスの場合、前述のとおり、、正直、車が頑丈なので、半年ごとの定期点検なんて



のも必要ない。



特に90年式以降モデルは、インフォメーションパネルで走行距離を記憶してあるので



アナログ・トリップメーターと合致させることで、実走を証明できるから記録簿もい



らない。




当個体の目に見えない箇所(機関系)は、お客様は見る必要はない。



それは、当社のリスク。



ご納車が完了するまでは、当社が「一時預かり人」であるから、その責任を 240項



目の点検整備で 全うする。




それをしておけば、その後の「一時預かり人」が苦労することは極めて少ない。




無料の納車整備で、ここまでやっている販売店は世界中で聞いたことがない。







「維持費の覚悟」




1km走行当たり:100円



つまり、



1000kmで 10万円


3000kmで 30万円




じゃ 1年間で 1万キロ 走ったら、100万円? って、そんなこともない。



そんなに維持費をかけている方は、当社の お客様では、まず、いない。



車は、走っている方が 調子が良くなる。




つまり、乗ろうが乗るまいが、「定期交換部品」=「消耗品」は発生する。



ゴム類などが最たる例だ。



問題は、いかに正しい保守、管理をし、いかに正しい整備をしつづけるか、、



これで、維持費は、大きく異なる。



もちろん、「正しい整備」を いかに「安価」ですませるか が、当社の存在価値、、



パーツは、全て海外から、一番安価な場所から、仕入れ、



ロールスに精通した熟練メカニックが、的確でスピーディに整備(時間単価の節約)



そして、無駄な整備はしない(利益優先の)。



修理できるものは、修理



なんでも新品パーツに交換すれば 良い ってものじゃない。



そのノウハウを蓄積しつづけて、、もうじき30年、、



いまや、SZ系の整備なら、世界一 的確で安価である自信がある。



当社は、あくまで、車の販売店であるから、



「整備」で 儲ける必要はない。







「整備技術」は、単に 当社の 「誇り」なのだ。