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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

ROLLS・ROYCE

  MAKER ROLLSROYCE 
  MODEL


CORNICHE V



  YEAR 1991’
  EXTERIOR WHITE (Dark Blue・Top)


ホワイト (ダークブルー幌)
  INTERIOR TAN(PARCHMENT・PIPING)・LEATHER



タン・レザー(パーチメント・パイピング
  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 46.668km!
  AMMENITIES

 
新車並行車 (登録は、92年12月)  左ハンドル





V8 OHV 6.75L 3速コラムAT






全長:527cm



全幅:186cm


全高:152cm



重量:2340kg


定員:4人



装備:




電動オープン、純正ホイール(アルミ)、パワステ、パワーウインド、エアコン



Fパワーシート+メモリシート4人分+シートヒーター、他




・ワンメイク「エアロ」前後スポイラー



・ワンメイク「サイド・エアロ」




・純正「幌カバー」



・オプション「鍵付きドア内張りBOX」左右







内外装極美、機関 当社にて完全整備渡し 超極上車!



車検:2020年 6月27日まで



 
  COMMENT





ロールス・ロイス 



「コーニッシュ V」スペシャル!










まずは、モデルの ご解説から、



「コーニッシュ」は、ロールス社のスタンダード・モデルではなく、傘下のコーチビルダー



「マリーナ・パークウォード」(以後、MPWに略)製作のモデルである。



この手のコーチビルダー製作のモデルを「コーチビルド・モデル」と呼び



ロールス製「スタンダード・モデル」とは分けて分類される。





ロールス・ロイスとベントレー(1931年に買収)の戦前モデルは全て「コーチビルド



モデル」であったが、



戦後(1946年〜)、ロールス社は、自社でもボディ製作を始める・・・




これが「スタンダード・モデル」である。



ただし、自社製といえど複雑なボディ製作は、不可能で、近年まで「コーチビルダー」に



託すしかなかった。



1960年代までには、イギリスに300社以上存在していたコーチビルダーの頂点にたち、



世界一と評されるコーチビルダーが「マリーナ・パークウォード」社である。



この会社の作るボディは、「工業製品」ではなく「伝統工芸品」。




因みに、戦後 英国コーチビルダーの四天王は、





1位 「HJマリナー」



2位 「パークウォード」



3位 「ジェームスヤング」



4位 「フーパー」



であるが、この1位と2位の会社をロールス社が買収し、合併させて



「MPW」となる。 = 天下無敵!




「シャドウ」モデル以降、全ての「2ドア・モデル」と「リムジン」モデル



は、全て「MPW」もの。







「コーニッシュ」の名は、




南フランスのモナコ近郊を走るコーニッシュと呼ばれる湾岸道路の名に由来する。



ロールス&ベントレー、2ドア・モデルは、「リゾート」シリーズ。



「カマルグ」は南フランス湿地帯、「アズール」は地中海ブルー。






「コーニッシュ」、その歴史は、





1967年に、4ドア・サルーンの「シルバー・シャドウ」をベースに



「MPW」によってコーチビルドされた「MPW・ドロップ・ヘッド・クーペ」に始まる。



その後、マイナーチェンジと共に、1971年「コーニッシュ」の名称となる。






コーニッシュのシャーシやエンジンは、基本的に、その時代の4ドア・ショートボディが



ベースとなっているので、1967年から1976年までは、「シャドウ1」ベース



1978年から1980年が「シャドウ2」ベース、



1980年から1985年が「シルバースピリット」の「キャブ」ベースである





1981年までは、「コーニッシュ・クーペ」が存在したが、この年に生産中止となり、



以後、選択肢は、オープン・モデルのみとなる。






1986年には、「シルバースピリット」がキャブから「インジェクション」へ進化したのを



きっかけに、室内のマイナーチェンジ(センターコンソールがダッシュに繋がるなど)が



行なわれ、「コーニッシュU」と名称を変える。(USは85’〜)



*ベントレー版コーニッシュは、この時「コンチネンタル」に改名。






1990年、更なる改良が行なわれ 当「コーニッシュV」、



1992年、幌のフル電動化と4速ATへの進化で「コーニッシュW」と、



その外観を殆ど変えることなく進化し、1995年に惜しまれつつ、全ての生産を終える。






当個体は、その中でも 僅か2年間しか生産されていない「シリーズV」






 生産台数は
、「451台」




 内、左ハンドルは、「380台」



ほとんど アメリカに輸出され、イギリス本国でコーニッシュを見かけることは稀である。



しかし、この日本に もっとも多く生息する「コーニッシュ」は、シリーズVだと思われる



バブル経済絶頂期と ちょうど重なっていたからだ。






「コーニッシュ」というモデルは、1年でも年式が新しい方がエライ=価値がある。 



と以前は書いていたが、近頃は、様子が違う。



海外、特に英国を中心に、古い年式の「コーニッシュ」も価格高騰している。



どうやら、「コーニッシュ」というモデル全てをクラシックカーのカテゴリーに入れたい



らしい。



確かに、定義の「生産から25年」を「コーニッシュ」は満たしている。



とはいえ、私、「コーニッシュ」大好き ときてるから海外に売る気はない。



で、日本価格(安価)のまま販売することにしている。



弊社在庫車、「ASK」が多いのは、海外対策、振り込まれたら輸出するしかないでしょ、



輸出してよいモデルや個体は、確かにあるが、こと「極上コーニッシュ」は、国内に在住



していて欲しい。



で、当個体のような「超極上個体」は、国内販売限定となる。しかも安価で。

















さて
 当個体の お話






以前、弊社で販売させていただいた元「シーザー認定中古車」!



しかも、扱ったのは、平成8年時、法人1オーナーで仕入れ・販売。



その後、3人のオーナー様の手に渡り(全4オーナー)、里帰り。




この個体は、極めて珍しい。



っていうか世界に1台だけ であろう。




平成8年時から変わっているのは、「幌」、



元は「白・幌」だったが、新品「ダークブルー」に張り替えられている。



この作業、弊社で施工したような気もするが覚えていない。



それほど「うまい」。



オリジナルと同じく、「エバーフレックス」素材を使い、張り技術も目を見張るほど、、



最初は、オリジナルのまま とばかり思っていたのだから、だが、過去資料を見て、、



当時は「白」だった。




前回仕入れ時は、瞬殺で売れてしまったので、検証する暇がなかったのだが、今回は、



解説文を書く前に、しっかり検証してみた。




なるほど、謎が解けた。





1991年モデル



北米仕様 左ハンドル 



新車で輸入されたのは、当時 聞いていた。



そして、ファーストオーナー(有名法人)様が、大改良した。



まず、外装であるが、




本来、「北米仕様」には、ボディサイドの前方と後方に「サイドマーカー」があり、



トランク上部には、「ハイマウント・ストップランプ」の箱があり、



右リアフェンダー上部は、ラジオ・アンテナ(ブタのしっぽみたいな)がある。



ヨーロッパ仕様には、それがない。



(日本仕様などなかった時代で、ディーラー物は、あったりなかったり)




これを、ファーストオーナー様が、全て排除、ヨーロッパ仕様にした。



これを行うのは、オールペイントするのと同じ。



この個体もオールペイントされている。(元色で)



ラッカーからウレタンで。



で、クラックもなし。




これには、相当な費用が掛かるので、多くの方が諦める。



もち、ヨーロッパ仕様の方がシンプルで人気がある。



前後のバンパーは、北米仕様のまま(ヨーロッパ仕様より少し長い)であるから、最初見た



とき、どこの国の仕様か、謎だったわけだ。




更に、内装もヨーロッパ仕様に変更されているから、謎は深まる。



本来、「北米」は、「4本スポーク・エアバック付きステアリング」、



これをヨーロッパ仕様の純正「2本スポーク・ステアリング」に交換、



「スピードメーター」も「マイル計」から「km計」に、



温度計も「華氏」計から「摂氏」計に、



こうなると、、もうわからない。



結果、バンパー以外は、ヨーロッパ仕様。



ごちゃまぜの日本仕様には、実際、こんな仕様もあった。




そして、極めつけ




前後左右に「エアロ」装着!



ワンメイク物なのだろう、初めて見た。



前後のスポイラーは、ボディ一体に造作され、つなぎ目もなく、最初から、こんな仕様が



あったかのよう。



おまけに、サイドにまで、エアロプレートが、違和感なく、なんなんだ、この凝りようは、



これは、世界に1台ね。



仕上げた職人の技術も素晴らしい。




どんだけの費用が掛かったのか??



そして、「幌」全て(外側も内張も)張替え済み。



この作業も、いつか誰かがやらなければならないボランティア活動であるが、、



すでに終了。 ラッキー。



この個体には、現在の当個体販売価格ほどの費用が掛けられていることになる。



だが、



じゃ、この一連の作業は、プラス査定 なのか マイナス査定なのか?



というと、私の評価は、プラスマイナス 0(ゼロ)だ。



つまり、この個体に費やされた「費用」は、ないものと同じ、、



で、あった方が嬉しい という方にとっては、超〜ラッキー! おめでとう。





走行距離: 46.668km!




細かい話だが、積算計は、2つある。「アナログ」と「デジタル」



デジタルの方は、通常見ることができないが、ある方法で見れるようにできる。



で、出してみると、アナログ:45.723km デジタル:46.668km



その差、945km、双方、積算方法が異なるので、このくらいの距離になると、2百km〜



5百キロくらいのズレが生じるものだが、この個体は少し差が多い。



5百くらい走ってから、メーター交換(km計に)した可能性もあるので、



走行距離の多い方 = 「デジタル」の46.668kmを走行距離とする。



*弊社が販売した平成8年時は、15.300kmだった。




直近の前オーナー(お医者様)は、平成11年より、ご所有、曰く:



あまり乗ってはいないが保管状態と整備状況、現在のコンディションには自信がある



で、確かに、おっしゃる通りでございます。










内装:「タン」に「パーチメント・パイピング」コノリー・レザー





こちらは、完全オリジナル「コノリー」のまま。



う〜ん、なんとも素晴らしきかな、よほど大切にされてきたのが分かる。



この「パーチメント・パイピング」も、何とも粋だ。







「シリーズ3」から、「バーウォールナット」に「象嵌細工」が加わる。



この豪華さが、「3」人気の一つだ。



お約束の80年間、土の中にいた「バー」部ウォールナット、ウッドのコンディションも



極めて好い。



センターコンソール末尾にクラック箇所があるが、その風情が、どうにも悪くない、



で、リペアは簡単だが、そのままにしておこう。(次のオーナー様次第)




オプションの「鍵付きドアBOX」左右、なぜか、あるとテンションが上がりまくる。



残念ながら、中のグラス・セットは選択していないか抜かれている。



1オーナー時の段階で、入っていなかった。



サイズの合うグラスを探して入れてみるにも一考だ。



一生使うことはなかろうが、、。






骨董品のDVDナビが付いている。




これは新しいのに交換する必要があるが、今は、なんだか、タイプスリップしたみたいで、



一旦、外さず、このまま写真を撮ろう。 この風景も ある種、懐かしい。





肝心の「幌」の状態も、、前述のとおり、総張替え済みなので、ドキレイ。



「コーニッシュ」は幌が命なのだ。 
 



幌が生きている個体を買うことが マスト。






当個体には、純正の「幌カバー」が残されている。



それも使える状態で(下記・写真参)。



このカバーも「コノリー」で分厚い、多くの場合、経年劣化で 収縮してしまい使えなく



なってしまう。



この幌カバー ひとつとっても、その保管環境の良さが伺えるというもの。










この時代の「コノリー」レザーの品質は、ロールスの歴史上でも、最高レベルだ。




おそらく、「コノリー・ブラザース」商会が最も多くの牛を飼育していた年であろうから、



最高品質のレザー(オートラックス・10%トップ・グレード)も 選り取りみどり採取で



きていたに違いない。



「コノリー」社は、ロールス社のために「自動車用レザー」を作っていたようなもの。



それこそが、誇りだった。



ロールス社が完全に経営権を手放した 2002年、「コノリー」も「自動車用レザー」事業



から手を引く。運命を共にし、自ら、その歴史に幕を降ろす。



1946年から長く続いたタッグは、ここに解消された。



なんという男前!




「ロールス」&「コノリー」、、今 考えれば、夢のような時代だったな、、




現在、BMW率いる「ロールス」も、VW率いる「ベントレー」も、どちらも、自国の



バイエルン産レザーを使ってる(と思われる)。



バイエルンで巨大牛は飼育できない(狂牛病の関係で)、、



で、牛が小さい = 革が薄い = しわが出やすい = 長持ちしない。



誤解のないように、それとて、今入手できる「革」の中ではベストなもの、、



「コノリー」が、別格、どうかしてただけ。







「コーニッシュV」



1991年時



ディーラー新車時価格:4100万円(税別)



2ドアのオープンカーというモデルにして、この価格、、



ロールス・ファンの誰もが憧れるモデルであった。



1993年 皇室(雅子様)のロイヤル・ウェディング・パレードで、「コーニッシュV」が



使われたとき、もはや、天上人の乗る 雲の上の車というイメージさえあった。




あの個体は、当車輛と同じ「1991年モデル」だ。



ちょいと前、新聞記事に、「陛下のコーニッシュが修理不能」というような記事が掲載され



、ファンの間では、大騒ぎ = 大笑い したのだが、



んにゃわけない。あの記事は、取材ミス。



なにせ、「ロールス・ロイス・ジャパン」に「パーツ供給と修理はできるか?」



と聞いたそうだ。 できるわけないでしょ!



「ロールス・ロイス・ジャパン」は、BMW買収後、販売されたモデル



= 2004年の「NEWファンタム」以降モデルのパーツの権利しか持っていない。



パーツ供給は「ベントレー・ジャパン」の権利、修理は、ディーラー「コーンズ」さん。



もっとも、どっちもできるのは、「うち」= シーザー だ。




因みに、93年の「ロイヤル・ウェディング・パレード」の前に、「陛下のコーニッシュ」



を整備したメカニックは、今、うちの仕事をしてくださっている。



私が「ブログ」中で、「師匠」「元・陛下のメカニック」と呼んでいる K氏だ。



「直せない陛下のコーニッシュ」も、「師匠」を登板させるまでもなく、うちのメカニック



で、1日もあれば直せるだろう。



ってか、ロールスのパーツって、100年先まで供給だから、入手できないパーツなど



あるわけないし、製造後、100年以内の個体であれば、うちでも直せる。



1991年モデルなど、ロールスの世界では、昨日今日の超〜近代モデルなのだ。








現在、



憧れの存在は、手の届く存在となった。




「コーニッシュ」級の「作り」を持つモデルは、今後、どのメーカーからも発売されること



はない、、仮に、作ったところで、こんな手の込んだハンドビルド・モデル、販売価格は 



とんでもなく高額になるし、その金額の意味を理解してくれるユーザーがいるとも思えない



しかも、相棒の「コノリー」も、もういない。



これだけは、世界中の、どんな自動車評論家に聞いても 異論は あるまい。









もはや、新車で「本物」のロールス・ロイスを 買うことはできない。



「MPW」の作品も、しかり。



「本物」で、「MPW」物は、次元が違う。



将来は、博物館で観ることしかできなくなるだろう、、。




好き時代に生きていることに本当に感謝だ、、



今ならまだ、「コーニッシュ3」は、かろうじて「中古車」枠、、もうじき「クラシック」



に成長し、終いには「ヴィンテージ」という神の領域に、、



よかった、、



買える「本物」「MPW作品」が、ここにある。



それも、最高の状態で、、









まずは、下記より、怒涛の「写真114枚」を、ご参考に↓