株式会社シーザートレーディング
TEL.042-480-2222 (営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12
AUTO MAKER | ROLLS-ROYCE |
MODEL | SILVER SPIRIT V |
YEAR | 1995 |
EXTERIOR | DIAMONDBLUE-SILVER (ダイヤモンドブルーシルバー) |
INTERIOR | SAND-STONE/LEATHER (サンドストーン・コノリーレザー) |
PRICE \¥ | ASK |
MILEAGE | 102.795km |
AMMENITIES | ディーラー車 左ハンドル 2オーナー V8 OHV 6747cc 4速コラムAT 全長:528cm 全幅:189cm 全高:148cm 車輌重量:2350kg 定員:5人 *装備: Wエアバック、ABS、F:パワーシート+Fメモリーシート +Fランバーサポート、バニティミラー、ETC車載器 オプション装備: ・ピクニックテーブル 内外装機関共に極上車! 車検:2年付渡し |
COMMENT | 「シルバー・スピリット 3」 解説: 「シルバー・スピリット」は、「スパー」のショートホイール(10cm)版 「シルバー・シャドウ」の後継モデルで、1980年発売、ロールス社の社内 コードにならい、通称「SZ系」モデルと呼ばれる。 発売以来、ロールスの慣習に従い、毎年のごとく、公表なしで各部改良が 繰り返される。 世界中の販売網から寄せられた僅かなクレームやアドバイスを分析し、より 最善へと改良されていくのである。 それでも、1959年、シルバークラウド2から採用された伝統の「V8」エン ジンの基本構造は大きく変わってはいない。 まず、1986年(一部85年から)には、キャブからボッシュ製のインジェ クションへの変更があったが、名前を変えることはなかった。 シリーズ名が更新するのは、、 ・1990年、オートライド・サスペンションや自己判断機能付きインフォメ ーションパネル、内装デザインの変更に伴い、やっと「シリーズU」に、、 ・1992年からは、3速ATから4速ATに(シリーズ名は更新せず) ・1994年、ダイレクト・イグニッション・システムの採用や内装の変更 当「シリーズV」に ・96年には、さらにボディまでに至る改良が施されて 単に「スピリット」に 改名されるので、 「シリーズV」と名が付くモデルは、僅かに2年しか生産されていない。 今回は「スピリットV」のみの お話 生産台数:「234台」 同2年に生産されたロングホイール版「スパー3」の生産台数が、「465台」で あるから、如何に希少モデルか ご理解いただけよう。 詳細は、 1994年 左H 32台 右H 131台 1995年 左H 20台 右H 51台 計:234台 計: 52台 計:182台 当個体は、世界「52台」、95’モデルとして世界「20台」の「シリーズ3左H」 の内の1台 というわけだ。 左ハンドルの生産台数のが少ない!というのが興味深い。 「スパー3」なら「465台」の内、左H「289台」、右H「176台」という内訳 になる。 その理由は、「スピリット3」は、100%オーナードライブカー、ものが分かっ ている英国紳士が、足用に「スピリット」を購入したのであろう。 ディーラー新車時価格: 「2390万円」(税込み) 因みに「スパー3」は、「2650万円」 バブル期には、例えば、90年「スパー2」で、3050万円、「スピリット2」で、 「2750万円」であったから、少しは安くなってはいるが、、 超のつく高級車であることには違いない。 この「スピリット3」というモデルが国内に何台住んでいるのかは不明である が、どのみち、極端に少ない台数であることは間違いなく、片手に足る台数 だと思われる。 95年時、ロールス・ロイスは、毎月 全国で1桁台数しか売れていなかった。 「シリーズ3」の進化箇所は、「ダイレクト・イグニッション・システム」の 導入が、全てと言っても良い。 具体的な恩恵は、 ・ツイン・デスビの廃止により、整備性が好くなった。 (ベルトが切れることもない) ・均等に各プラグに点火してくれるため、無駄がなくなり、本来のエンジン・ パワー発揮。 ・プラグ・コード(ハイテンション・コード)がない為、交換する必要もない ・燃費の向上 ・エンジン・ルームの掃除が楽になった。 などであるが、 公表されなかったものの「数字」的にも、パワーUPしていた。 「シリーズ2」の最高速:202km 「シリーズ3」の最高速:214km! そのほかでも、 ・ホイール・デザインの変更 ・Wエアバックの標準装備化 ・シート・デザインの変更 など、 維持する上で、もっとも好くなったのが、 塗料が「ラッカー」から「ウレタン」に替わったこと(92’〜)。 乱暴にいうなら野ざらしでもOK。 「シリーズ3」は、より 実用的になったモデルとなった。 そしてそして何より! 当「95’スピリット3」が、最後の「528cm」ロールス・ロイスである! ということ。 96年以降モデルでは、空力が計算されたボディとなるが、全長が、3cm 長くなり、「531cm」に。 そう、日本に多い「530cmパレット」の駐車場に入る最後のセダン・モデル が、「スピリット3」なのだ。 10億円のマンションを買ったところで、500万円の家賃を払ってるマンション とて、530cmパレットが大半。 日本は、所詮、高級の最上級が「ベンツのSクラスが入る」なのだ。 当個体をはじめ、それ以前モデルが、優れている点: それは、ボディの「カタチ」だ。 96’〜では、空力を考えるあまり、ロールスの象徴であるパルテノン・グリルの 縦を短くしてしまう。 おまけに、「フライング・レディ」まで、小さくする、、。 ロールスのグリルもフライング・レディも、大きければ大きいほど、ロールス 「らしい」、、性能だけでは車は 語れない。 そういう意味でも、当個体は、貴重なモデルなのである。 最後の「意地を通した」ロールス・ロイスなのだ。 無論、ハンドルはチルトしない= あなたが当社の車に体型を合わせなさい。 ってやつ。基本だ。 が、この当時、ロールス社は、深刻な経営危機に直面していた。 しかも、その天空人のポリシーは、世間では 通じなくなっていたのだ。 それでも、、95年まで、意地を貫いた。 96年からは大っ嫌いな「空力」を考え、大っ嫌いだった「チルト・ハンドル」 を採用する。 「武士は食わねど 高楊枝」号の最後モデル そくぞくするほど「本物」ロールス、、 やはり、「本物」は、五感に響く。 「本物」には、年月の経過など関係ない。 むしろ、時が経つほどに熟成されていくワインのように、その「味」を増して いく。 「スピリット3」 管理さえ間違わなければ、この先も永遠に「最高」の称号が消えることはある まい。 さて、当個体、 ディーラー車で、2オーナー物! 「スピリット」というモデルとして正しい使われ方で、 走行距離:102.795km この距離、まったく心配することはない。 なにせ、近年の整備は「シーザー・ファクトリー」担当だから。 よほど、大切にされてきた個体であることが 一目で分かる。 外装:「ダイヤモンドブルー・シルバー」 ウレタン塗料になってからの新色で、実に複雑なカラー調合を持つ。 なにせ、「ダイヤモンド」と「ブルー」と「シルバー」が混ざるのだから。 単純なシルバーカラーとはわけが違う。 驚くべきことに、全面オリジナル「コーチライン」を残す = 当然ながら 事故暦なしの素人用証明。 塗装の艶も新車時と変わりない。 が、この写真を撮った段階では(つまり写真に写るレベルではないが)、 トランクなど一部にコキズが見受けられる。 で、これから塗装して文句なしに。 内装:「サンド・ストーン」コノリーレザー このカラーも昔はなかった。 「マグノリア」や「パーチメント」より濃い目のベージュ系カラーであるから 管理は楽だ。 コンディションも驚くべく ◎! コノリー特有の しっとり感がなんとも好い。 シート端に僅かにあったスレなどは入庫後、私プロデュースでリペア済み。 現在、世界中の自動車メーカーが どんなに欲しても入手することすらできな い頂点レザーが、この車には贅沢すぎるほど使われている。 仮に、当個体の内装をコノリーで総張替えしたら、その費用は、 当個体の現在の販売価格を大幅に上回る。 現在の販売価格では、クラウンさえ到底買うことはできないが、「価格」と 「価値」は正比例ではない。 この車に乗って、ロールス新車ディーラー・ショールームに見学に行ってみる と分かる。 そこに展示されている6000万円ほどの新車の革は、比べるまでもないものだ。 現在の「ロールス」「ベントレー」は、西ドイツ産の革を使用しているが、 それは、「コノリー・ブラザー商会」の情熱が生みだした「革」には、 遠く及ばない。 「コノリー」という会社は、どうかしていて 完全に いかれていた。 「バー・ウォールナット」の状態もよい。 僅かにクラックのある箇所はあるが、リペアを要すほどのものじゃない。 オプション選択してくれた「ピクニック・テーブル」左右には、クラックも なし。 ところで、当個体、何から何まで新車時のまま、、オーディオも新車時の カセット&CDプレーヤー、、風情は抜群だが、音に拘る方なら、交換要す。 機関的にも問題ないが、それは、どのみち当社で無料「怒涛の240項目・点検 整備」後のご納車となるので、現時点では診る必要も心配もない。 「ロールス・ロイス」&「ベントレー」研究者として、、はっきり言って SZ系ロールスの流通相場は、そのクォリティからしても、不当に安い。 内外装を仕上げて、機関系 これでもかっ て整備して、、 当個体の お値段:200万円台 ほぼ ボランティア活動である。 SZ系が、好きじゃなきゃできない。 10万キロの走行距離に ビビる方はいらっしゃるであろうが、 ロールス・エンジンを舐めてはいけない。 うちの在庫の5万キロくらいの個体と乗り比べてみると分かるが、 こちらの個体の方がエンジンは滑らかに回る。 160万キロ耐久の内の、10万キロなど慣らし運転の延長程度に過ぎないのだ。 私は、昔から車を購入する上で一番大事なことは 「費用 対 満足度」だと考えているが、、 200万円台で、当個体の満足度に勝るクルマなど、他に何があるのか教えて 欲しい。 では、当個体、下記より 写真66枚 を ご参考に↓ |