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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

parkward

  MAKER ROLLS-ROYCE  
  MODEL Parkward 
  YEAR 1997
  EXTERIOR ROYAL-EBONY


(ロイヤル・エボニー)
  INTERIOR SILVERSTONE- LEATHER
 

(シルバーストーン レザー
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 136.474km
  AMMENITIES



ディーラー車 左ハンドル





1998年3月登録(1997年モデル) 






V8 OHV 6747cc  ライトプレッシャーターボ



4速コラムAT






全長:602cm


全幅:189cm


全高:155cm



車輌重量:2700kg



定員:5人






*装備:







「フロント」



Wエアバック、チルトハンドル、ABS、パワーシート+シート



ヒーター、Fメモリーシート(4人分)+Fランバーサポート、






「リア」




・センターキャビネット



・右:ジャンプシート



・左:カクテル・キャビネット



   (ロイヤルドルトン製・グラス X4、ボトル X3)




・ピクニック・テーブル



・ガラス・ルーフ(内側パーテーション電動スライド)



・Wパーテーション



・冷蔵庫(温度調節機能付き)



・左右セパレート・パワーシート&シートヒーター








「外装」




・サイド「ステンレス・モール」



・「PARKWARD」エンブレム









内外装機関共に超極上車!




車検:2022年 5月26日まで





 
  COMMENT



「パークウォード」リムジン!








1904年から続いた純粋なロールス社経営の最後の年、




1997年、シルバースパーにターボ・チャージャーを装着した「スパーター



ボ」が販売された。





当モデルは、それをベースにし「マリーナ・パークウォード」がコーチビ



ルドしたリムジンである。





今回は、ベースモデルである「スパーターボ」の解説を省き、「SZ系リ



ムジン」モデルの解説に集中しよう。





ロールス社の「リムジン」と言えば 当然「ファンタム」を連想するが、




最後の「ファンタム6」も1990年にオーダーストップする。





その後継モデルが、1992年に登場した「MPW」コーチビルド「ツーリン



グ・リムジン」である。







実は、80年代(1982年〜1987年の間だけ)にも、ロールス社=「MPW」



は「リムジン」を特注で製作していた。




「14インチ=36cm」「36インチ=91cm」「42インチ=107cm」と



3つの「スパー」を伸ばしたストレッチ・リムジンをトータル「101台」



作っているが、これには、正式モデル名は付けられていない。



*この内の1台は、都内で目撃情報がある。



なにせ、当時 まだ、「ファンタム6」が正式な頂点リムジンだったから。




だが、「ファンタム6」は、製作するのに余りにも時間もコストも掛かりす



ぎる完璧なハンドメイド古典モデル、、販売価格は1億円越え、




やむなく1990年生産中止。




後継モデルが必要となった。




「ファンタム6」最後のデリバリーは1992年であるが、それを終えると




1992年、前述の通り、「スパー2」ベースの「ツーリング・リムジン」を



発表。






「スパーU」を24インチ=61cm伸ばしているが「ストレッチ」ではない




ボディデザインごと新しい。




80年代に作ったリムジンは、単に「ストレッチ」*切って伸ばしただけ



のリムジンであったが「ツーリング・リムジン」は そんなもんじゃない。




天井の高さが、通常のスパーより、「2.2インチ」=5.6cm高い!




しかも、伸ばした箇所がなく、前後のドアは繋がっている、、




モノコック・ボディであるから、一から設計し直すしかない。




このモデルには、見た目以上に膨大なコストが掛けられているのだが、




販売価格は(97年当時で)、4500万円




これは見る人がみれば「安価」であるが、「ファンタム」ほどデザインに



インパクトがないモデルとしては、高額に思えたであろう。




事実、92年の発売から生産中止の99年まで、たいした台数は売れていない








このモデルには2種の異なるデザインと4つの異なるベース車輌が存在する




まず、デザインであるが、96年終わりから、前後のドアが離れた=




リアドアの位置が後になったモデルが登場する。




これが、名を改めた「パークウォード」である(当個体)。




リア・ドアの位置を後に移動した理由は、乗り降りがしやすいように だ。




「ツーリング」型リムジンは、リア・ドアを開け 乗り込むと、シートは



随分後方にある為、少々乗りずらかった。






ベース車輌は、





「スパーU」「スパーV」「NEWスパー」「スパーターボ」




の進化に伴うもので、ここは、生産台数と共に 年表でみてみよう。






                   生産台数



                   左   右     計






1992年 「ツーリング・リムジン」  8台   14台    22台


     *「スパーU」ベース




1993年 「ツーリング・リムジン」  16台   18台   34台


     *「スパーU」ベース




1994年 「ツーリング・リムジン」  13台   8台    21台




     *「スパー3」ベース



1995年 「ツーリング・リムジン」  9台    6台   15台



     *「スパー3」ベース





1996年 「ツーリング・リムジン」  4台    3台    7台




     *「NEWスパー」ベース(ノン・ターボ)




     98年に特注で9台のオーダーを受けている。




1996年の終わりごろ「パークウォード」型リムジンとなる。





1996年 「パークウォード」     2台    3台    5台



     
     *「NEWスパー」ベース(ノンターボ)




1997年 「パークウォード」     9台    3台   12台




     *「スパーターボ」ベース 





1998年 「パークウォード」     18台   10台   28台



     *「スパーターボ」ベース(当個体)




1999年 「パークウォード」     4台    0台    4台



     *「スパーターボ」ベース







総合計でも「157台」




「ツーリング」型と「パークウォード」型で分ければ




「108台」と「49台」




合計台数でも僅かでしかないが、「パークウォード」型ともなれば、



ちょっとした限定車級の台数となる。




で、あるが、弊社では、そこそこ「パークウォード」を過去に扱っている



どういうことだろう?





それは、日本が世界中で最も多くの「パークウォード」が住む国だから。








デリバリー国別ランキング





1位 10台  日本



2位 8台  クェート



3位 7台  UK



3位 7台  USA



4位 3台  ドイツ



5位 2台 サウジアラビア



6位 1台  マレーシア




  1台  中国


  
  1台  バーレーン




ここまでで、「49台」中の 40台 残り 9台も 全て1台づつ





日本、、あなどれん




とはいえ、所詮10台しかないのには違いないが、




当個体は、10台中の1台というわけだ。




知る限り、「パークウォード」型リムジンは、国内には、97年式と98年式



モデルしか住んでいないと思われる(見たことがないなら)。




そして、「97年」と「98年」には、少しだけ違いがある。




それは、ステップに張られる「プレート」





97年モデルは、「Mulliner・Parkward」



98年モデルは、「PARKWARD」







要は、98年からメーカーの戦略で、「マリナー」と「パークウォード」の



名を分け、「マリナー」の方はベントレーのスペシャル・モデルのブラン



ドに、「パークウォード」の方は、ロールス・ロイスのスペシャル・モデ



ルのブランドに使い始めたからだ。





で、のちに「コンチTマリナー」とか「アズール・マリナー」とかが登場



することになる。



この「マリナー」を単にブランドにした戦力は現在のVW率いるベントレ



ーでも継続されている。




もちろん、当「パークウォード」リムジンは、本物「MPW」師匠の作品



である。




「MPW」師匠の作品は、その全てが歴史に残すべき傑作といえる。




なにせ、世界一のコーチビルダーなのだから。




当「MPW」製「パークウォード」も「ツーリング・リムジン」も、すで



に、世界では再評価が始まっている。




特に伝統文化に うるさいヨーロッパでは、日本の数倍の価格で流通してい



たりする。 伝統工芸品リムジンなのだ。





近い将来、日本に住む「10台」の多くは、海外に移住することになるもの



と思われる。




因みに「パークウォード」型リムジンの内装は、どれも同じではない。




オプション装備や特注装備で、いろんな内装パターンがある。




もう一つ、因みに、




「ウィキペデア」では、「ロールス・ロイス」「パークウォード」を



95年発売と記しているが、それは、間違いである。「96年」ね。




もう一つ 因みに




「グーワールド」の「カタログ」中で「パークウォード」を「5速AT」



と記しているが、それは、間違いである。「4速AT」ね。








それでは、当個体の話











ディーラー車 左ハンドル






当社で販売車とするのは初めて個体だが、



当車輛は、他店で販売していたものを、前オーナー様の ご依頼で、



業販仕入れ、販売、整備は、弊社担当という珍しいパターンの1台。




その場合、整備費用は、オーナー様のご負担となるが、



2018年~2020年の間に要した費用、300万円以上!



ディーラー整備の300万円ではなく、激安シーザー整備で、300万円コース



は、半端じゃない。(パワステのOH始め各・整備明細あり)




前オーナー様は、社用車(働く車)として、日常にお使いになっていた。




全部で、4オーナー



3オーナーさんまでは、全てディーラー整備で、記録簿も新車時から



8枚残されていて、最終の「記録簿」は、






2016年5月の車検時:29.304km



その後、2017年末、前オーナー様の元へ、




2018年5月「車検時」: 47.600km



2020年5月「車検時」:121.000km




現在:136.474km







僅か2年ほどで、10万キロほど走行された。



で、あっという間の長距離走行で距離を伸ばしてものだから、当個体は、



この走行距離が信じられないほどキレイ というわけ。




社用車であったので、機関系の整備代も惜しみなく万全。



この個体は、相当に都合の良い1台である。








歴史に残る傑作「パークウォード」ではあるが、



日本では、まだまだ ただの「中古車」、で、激安。



「エルグランド」「アルファード」の上級モデルより、はるかに安価。




こりゃもう ワンボックスカーとして、家族で王様ごっこ でもして



遊びたおすのも お勧め。



ギャグで乗るも 粋だよ〜







まずは、お写真、怒涛の「133枚」と共に、



「外装」「内装」「機関系」に分け、更に 詳しく↓




 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  


外装は、「ロイヤル・エボニー」







ブラック・メタリック




塗装コンディションも、問題なく、きれいだ。






全長:602cm!





「スパーターボ」全長:541cmを 61cm伸ばしている。




巨大!



天井が 「スパーターボ」より、5.6cm こんもり盛り上がっている。




この芸ができたコーチビルダーは、「MPW」の他「フーパー」と「ロバートジャンケル」の2社しかない。




あと知られていないが、、





天井部を5.6cm高くしているだけのはずなのに、全高は、「スパーターボ」148cmに対し、




「パークウォード」は、155cm!




むむっ 155cm−148cm= 7cm − 5.6cm = 1.4cm? これは?




これは、足回りの「スプリング」が「パークウォード」専用物で、1.4cm長いからだ。




リムジンの車高は少々高いほうが かっこいい。






毎回 書いているが、私はリムジンが好きなわけではない。




「MPW」師匠の素晴らしき芸術作品を見るのが好きなのだ。




とはいえ、弊社の お客様には、 リムジン好きが少なくない。




そして、多くの方が、自身でステアリングを握る。




デカイ車を運転するのが好きらしい。 




愛すべき変態である。









さて、「パークウォード」型と以前の「ツーリング」型では「Rドアの位置」以外にも違いがある。




ターボ付きであるのは もちろんだが、96’以降ボディであることも大きい。






96年時の大幅改良は、初めて、ボディにまで及び、




・フロント廻りのボディプレス(左右フェンダー形状など)、



・前後のバンパー・一体式エアロスポイラー、



・ミラーがボディと一体式に、



・グリルの縦横比(縦が少し短くなった)、



・フライングレディが少し小さくなる、



・アルミホイール(16インチ)デザイン、



・マドガラス枠サッシにウェザーストリップが、、



・内装デザインも大幅に一新




などが変更に、





これは、全て 空力を追求した上での結果で、高速走行時の風切り音は、明らかに激減した。



ベントレーのモデルについては戦前から「空力」を考えたボディ作りがなされてきたが、



こと ロールスのモデルでは、この96年モデルで初めて考えてみたのではなかろうか??



95年以前モデルを、上記改良がなされた96’以降モデル仕様に後から変更(改造)するには



莫大な費用を要す、、一般的には不可能である。



なにせ、左右のFフェンダー形状までが異なるとは、私ですら、近年気が付いたほど、、。






SZ系までのモデルは、スタンダード・サルーンでも、開閉部(ボンネット・トランク・ドア4



枚・給油口)は全て「アルミ」製、戦後モデルの伝統であったが、この後のモデルから総スチィ



ール・ボディとなる。





コスト・ダウンは、まず、ユーザーが気が付かないであろう箇所から 行われるのだ。




ロールスの「コスト」は、見えない箇所に掛けられていた、、このモデルまではね。













それにしても、、やはり、リアの小窓(リムジン・ウインド、またはスピリット・ウインドと



呼ばれる)と、サイドモールは秀逸だ。





観ているだけでも飽きない。







 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 



内装は、「シルバー・ストーン」!





ライトグレイ「コノリー」レザー!





ノンリペアだが、レザーコンディションも 申し分なしに◎。



とはいえ、この写真撮影後、運転席の端の僅かなスレは、リペアする。



他にも少々仕上げるので、このHP写真は「ビフォー写真」である。





ながら、現状でさえ、走行距離は、気にならないほどキレイ。





無論、泣く子も黙る「コノリー」の、いや世界の頂点レザー「10%トップレザー」




当然、オリジナル・コノリーのまま ◎にキレイ!






ロールスの代名詞「バーウォールナット」も◎状態で残されている。






リア空間には、





センターキャビネット:





左右には、「ピクニック・テーブル」



その側面のボタンを押すと、右側は、カチャリとジャンプシートが少し飛び出す、、



当個体の「車検証」定員は、5名、5人目の席だ。




(*構造申請で、6人乗りまで変更できる)




まっ実際、人が座ることもできるが、現実的には、子供用か足置き(オットマンとして)であろう。




左側、カチャリと開くと




「ロイヤルドルトン」製、グラスセット



グラス X4、 ボトル X3




奥が鏡になっていて、光が反射、妖艶な風情を魅せる。



これが、この個体の見せ場だ。




これは、相当 脅す。







フロント席とを区切っている「パーテーション」は、Wで、「ガラス」と「革板」、両方電動。




ガラス・ルーフのガラス自体は はめ殺しで、内側のパーテーションが電動でスライドする。





温度調整機能付き「冷蔵庫」もある。




空間は、十分に広く、まさに王様状態。






フロント席も悪くない。





ストレッチ型だと どうしても運転席が狭くないが、当個体は一から設計されているので、




狭くないのだ。





これなら、窮屈な思いをしないで、運転を楽しめる。




デカイ車を運転したい組合 の方々には、もってこいのモデルであろう。






 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 
 


生粋のロールス・ロイス製V8・OHVエンジン。





ギャレット社のタービンを積むライトプレッシャーターボは、誰もが認めるベストマッチング。



本職である 多くのメカニックが、このエンジンを絶賛する。




100万マイル耐久設計と呼ばれ、恐ろしく屈強な、このエンジンは、2020年4月まで



使い続けられた が、もう作られることはない。








2人1組で80時間を要してハンドビルドされる、このエンジン、、過剰品質も いいところで、



100年先まで考えていて「ロールス」社以外で作る自動車メーカーはいない。




10万分の一の精度まで追求、、ビスの1本まで、自社生産、、そして、そのビス1本のクォリ




ティは、ジャガーの5倍増ってところだろう(徳大寺さん 曰く)。



このエンジンが、飛行機のエンジンなら理解できるが、、





実際に、私がロールス社を訪問した際も「クルー」工場内で、航空機エンジン・パーツの一部を



作っていた。






工場内を案内してくれたロールス社の広報の方 曰く:




「自動車のエンジンを作るのも、飛行機のエンジンを作るのも 弊社にとっては同じことです」




「シルバースパー・ターボ」ベースの「パークウォード」、、本物のロールス・ロイスである。





更に、当個体は、「シーザー認定号」、走行距離は関係なく、機関系の心配は ご無用。 




13万キロが 過走行 とお思いの方がいれば、それは、間違い。




考えてもみてください




「クラウド」以前のモデルになると、走行距離の記載はなくなるのです。




もほや、走行距離など関係なし、何十万キロ走っていようが、大事なのは、「今現在のコンディション」




それが、価格、価値に反映されるわけです。




日本人は、10万キロくらいで、うまい具合に(計算された設計)壊れまくる国産車に慣らされすぎっ。




窓の代まで乗る英国人にとっては、こんな距離、ほんの慣らし運転ていどのもの、、



家具でも車でも、100年スパンで考えて作る英国とは「文化」が違うのです。



その中でも、最高傑作が、「ロールス&ベントレー」なのです。















私は「MPW」マニアである。




よく、「ロールス と ベントレー どっちが好きなの?」という ご質問を頂くが、




正解は、ロールス か ベントレーではなく「MPW」が好きなのだ。






将来、当「パークウォード」は、「MPW」の代表作として博物館に展示されることだろう。




だが、それを観れるのは



我々の孫の代であろう、、




なにせ、彼女の現役寿命は、




我々が生きているうちに 終わることは決してないから、、。









一時預かり人 募集!