2. コーチビルドモデルとは
一言: ロールス社が自社で製作したボディではなく*コーチビルダーによって加装されたボディの車
 *コーチビルダーは直訳の通り、馬車製造屋さんの事で基本的に馬車屋さんが自動車時代に入った時、自動車のボディも作り始めた。当然、自動車メーカーより古い歴史を持つ会社が多い。 

解説
ロールス社は本来エンジン、機関系とシャーシのみのメーカーでこの世界一耐久性の有るエンジンと頑丈なシャーシが「売り」で自社でボディ製作まで始めるのは第二次世界大戦後ベントレーマーク6(1946’−)とシルバードーン(1949’−)から。この自社製造の車を「スタンダードモデル」コーチビルダーが手掛けた車を「コーチビルドモデル」として分類する。基本的に歴史も古く、長年の経験とスーパー職人を有するコーチビルダーが手間暇かけてハンドメイドで作られる「コーチビルドモデル」の方がクォリティも高く稀少性もあり、「エライ」。コーチビルダーもピンからキリまであってイギリス国内で名前が歴史に残っているメーカーだけでも270社以上あり、その中でも最高峰のロールス社の車をいじれたのは上位20社程。一例として1946年から1965年の間にロールス・ベントレーを購入したオーナーで、コーチビルドモデルを注文した受注数の多い会社順に5社挙げると;

1 HJ マリナー 1760年創業
2 パーク ワード 1919年創業
3 ジェームス ヤング 1863年創業
4 フーパー 1807年創業
5 フリーストン アンド ウェッブ 1923年創業
以上の順で、この5社でロールス・ベントレーのその間の約9割もの「コーチビルドモデル」を作っている。受注数は少ないものの上記の他にも大変クォリティの高い「ガーニー・ナッティング社」、スイスの「グラバー社」の作品も個人的には大好きだ。上位2社のH.J マリナー社とパークワード社は1962年に合併され、MPW(マリナーパークワード)となり、ロールス・ロイス社の子会社となり生き残る。ジェームス・ヤング社は1968年にその活動を終える。これは1966年に発表されたシルバーシャドウ シリーズがモノコックボディであった為コーチビルダーのボディへの改造を非常に困難した要因も大きい。この車のボディの進化で、殆どのイギリスのコーチビルダーが姿を消す事になる。フーパー社は現在でも辛うじて生き残り、ボディのリペア等の作業を行っていて、当社とも若干の交流がある。

フリーストン アンド ウェッブ社は1957年に活動を終える。マリナーパークワード社はロールス傘下で1966年以降代表作としてコーニッシュ、コンチネンタル、カマルグ、ファンタム6(374台中の366台)を製作。その技術力は工業製品を通り越して美術工芸品・芸術作品の世界。どれも歴史に残る名車である。



ベントレーTOP        ロールスロイスTOP      シーザーTOP    


ロールスロイス ベントレー スペシャリスト
株式会社 シーザー トレーディング

ロールスロイス ベントレー 専門 販売 買取  パーツ販売 ビンテージカー コレクターズカー 各種販売