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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

M・BENZ

 
  AUTO MAKER M.BENZ
  MODEL 300SE-改
  YEAR 1966
  EXTERIOR IVORY-WHITE&BLUE


(アイボリーホワイト&ブルー)
  INTERIOR BEIGE-LEATHER


(ベイジュ・レザー)
  PRICE \ ASK 
  シリアルナンバー 1120-12-009402
  AMMENITIES


本国仕様 左ハンドル (国内初度登録:98年)
 






エンジン載せ替え:




直列6気筒 DOHC 2746cc




4速フロアAT





馬力:180ps/5500rpm





最高速:190km




全長:489cm



全幅:185cm



全高:142cm



車輌重量:1660kg



定員:5名





装備




・4速AT



・パワステ



・パワーウインド



・電動スライディング・ルーフ



・ホワイト・ステアリング(新品)



・本革シート



・4輪ディスク・ブレーキ



・クーラー(&ヒーター)



・CDプレーヤー



・ETC車載器













*「エアサス」を「コイル・サスペンション」に交換






内外装美車  機関 当社にて完全整備渡し 極上車!







車検:平成27年 5月14日まで








  COMMENT









「300SE・クーペ」改











1962年から67年の間に製造された「300SE・クーペ」、、



所謂 タメ目のクーペの最高峰モデルである。




タテ目クーペは、解説の難しいモデルである。



多くの方がモデル分類を間違っているのが、その証拠、、。




「300SEクーペ」など、滅多に入庫するモデルではないので、



この機会に おさらいしておこう。









まず、1959年に 「W111」というモデルが登場する。




これが、あの「ハネベン」(リア・テールフィンが羽のようなデザイン)である。





翌年、このモデルに 2.2L「220」のクーペとカブリオレが追加される。



これが、「タテ目クーペ」の始まり。







1961年には、



フラッグシップ 3Lエンジンを積む 当モデル「W112」が登場、



翌62年には、「クーペ」&「カブリオレ」が追加される。



これが、当モデル「300SEクーペ」である。



このモデルは1967年まで生産される。






1965年 



「W111」から「W108」と「W109」という後継新型モデルに、、



ハネがなくなったので、簡単に区別できる。



このモデルは、シャーシまで変更されたモデルであったが、なぜか、「クーペ」と



「カブリオレ」だけは、以前の「W111」シャーシのままであった。



そんなわけで、ややこしいが、「W108」や「W109」のクーペ・モデルという言い方は



間違いで存在しない。






この年、「220」は、排気量を2.5Lに上げ「250SEクーペ」となる。(カブリオレ同)




67年になると、「250SEクーペ」は、排気量を2.8LにUP「280SEクーペ」に、、



71年まで生産される。









タテ目クーペの解説に絞るなら、さらに、1969年 新型 V8エンジンを搭載した




「280SE 3.5 クーペ」が追加登場、、



1971年まで生産され、この「3.5クーペ」と「280SEクーペ」が



タテ目クーペの最終モデルとなる。





つまり、タテ目クーペは、1960年〜1971年の間に生産されたモデルということになる。




これを ざっくり「仲間分け」すると





「W111」と「W112」のクーペと分けられる。



そう、当「300SE」以外のモデルは、3.5も含め「W111」クーペなのだ。




あくまで、最高峰は、300シリーズの名を持つ「W112」、当モデルなのである。




その次に エンジンで分けると、3.5のみ V8(他は直6)なので、仲間はずれ、



直6エンジンを積むモデルは、




排気量が、そのままモデル名で、



「220」、「250」、「280」、「300」と 4つのエンジンがある。





*3.5のみは、V8エンジンを積み、エンジン高も低いので、グリルも縦に低いし、



 内装造作も異なる。











では、生産台数を(クーペモデルのみ)






*「220SE・クーペ」:1960’〜65’ :14173台



*「250SE・クーペ」:1965’〜67’ :5259台



*「280SE・クーペ」:1967’〜71’ :3797台



*「280SE・3.5クーペ」:69’〜71’ :3270台




当「300SE・クーペ」 :1962’〜67’: 2419台





流石に最高峰モデルの「300SEクーペ」は当時高額、、生産台数(オーダー台数)は、




一番少ない。




で、




新車時価格:





当「300SE・クーペ」 :11.800ドル








*「300SE・セダン」 : 8.280ドル



*「220SE・クーペ」 : 8895ドル



*「250SE・クーペ」 : 9099ドル



*「280SE・クーペ」 : 9424ドル



因みに



あの「300SL・ガルウイング」:11.573ドル



あの「300SL・ロードスター」:11.099ドル



*これは、63年時の価格ながら、この2モデルよりも「300SEクーペ」は高額だった


 
 わけだが、、いまや、300SLは、、億





では、「300SEクーペ」、どこが豪華だったのか?





1. 外装のメッキ・モール



2. リアがエアサス



3. 全輪ディスク・ブレーキ標準装備



4. 大排気量エンジン



5. 内装の豪華な「ウッド」造作



  *内装のメーター周りの「ウッド」は、「280SE」&「3.5クーペ」では廃止となる。





豪華モデルで希少モデル、、




でも、




現在、「300SE・クーペ」は、人気が、いまひとつ、、、



それは、なぜか?




その理由は、上記の特徴の内の2つ



・エアサスとエンジン



この2つに不安が残るからであろう。




エアサスは、故障の頻度が多く、、



エンジンは、メカポンだし、、これも不安が残る、、





「300SE」の本来のエンジンは、




直列6気筒 OHC 2996cc



馬力は 195馬力で、AT車でも 最高速は、195km(MT車なら200Km)に達する



という悪くないスペックを持つ「M189」型エンジンであるが、、




いかんせん、1961年発売のエンジン、、旧型であることは 否めない。





ところが 当個体




その不安点 2つを 見事にクリアしている。




その1:エンジン




オリジナル・エンジン「M189」の3Lから



1971年に登場した新型ツインカム・エンジン「M110」に載せ替え。







「M110」



直列6気筒 DOHC 2746cc 



最高速:190km




このエンジンは、1971年から 次世代「Wバンパー」、更には、「W126」に至る



1980年代まで、280と名が付くモデルに使い続けられた名機である。





当個体に積まれいるのは、1971年〜76年の間に生産させた「タテ目の280セダン」と



「タテ目の280Cクーペ」に搭載された ソレックス・キャブを持つタイプのもの。





オリジナル・エンジンより、馬力、最高速などのスペックに劣るものの、そこは



流石に新型ツインカム、、乗れば、レスポンスの好さが まったく違う。



走りもスムーズで 速い。



気軽に、アクセルを踏み込める。




誰にでも乗りやすい仕上がりとなっている。



なにより、整備性が良いのが うれしいか、、。



*当社自社ファクトりー(シーザー・ファクトリー)には、この手術を施した整備工場で



 修行したメカニックもいる。 整備は お任せを。








その2:「エアサス」を「コイル・スプリング」に交換




「300」系の一番の不安材料、、「エアサス」、非常に凝ったシステムで、当時としては




最高峰モデルに相応しい装備であったが、、



今となっては、、やっかいなシステムであることは間違いない。



費用をかけて、丁寧に維持していくのも、一案ではあるが、、



予算が許すなら、全取っ替えしてしまった方が、あとあと 気が楽ってもん。




そう、「エアサス」を 他モデルの「コイル・サス」=普通のサスペンションに交換




「エアサス」が使用されているのは、リア・サスだけだから、リアのサスごと、そっくり



移植するのだ。



ボディは、他「W111」と変わらないから、技術的には無理はない。



とはいえ、




通常、そんな大掛かりな改造を実行する方は 少ない。



第一、、費用が、一体 いくら掛かるのやら、、。




当個体の場合、前述のエンジン移植を含め



某有名クラシック・メルセデス整備専門店で、手術されたようだ。



ここんちは、この手の手術を得意としているエキスパートだ。



それに、専門店でなくては、パーツの入手や技術が 間に合わない。








そんな当個体






1966年モデル




前述の通り、総生産台数:2419台の内の1台




国内登録は、平成10年(98年)



本国仕様(ヨーロッパ)の中古並行車



国内3オーナー




内外装ともに、一通りのレストアが施されている個体であるが、当社入庫後、




更に、塗装のコキズを消すなど、気になる箇所は やり直した。



ステアリング(ホワイト)も新品に交換したり、、。





内装の本革、、このコンディションも悪くない。



お写真でも↓ ご理解いただける通り、十分にきれい。





「300」系のキモ:「ウッド」もリペア済みで、まったくもってきれい。




このシリーズの「クーペ」&「カブリオレ」は、海外では尋常ではないほどの価格高騰と



なっているが、、まっ 今のところ、日本だけは 蚊帳の外




タテ目クーペでは、パワーの「3.5」



豪華さの「300」



「220」と「250」じゃ非力



「280」は、悪くないが、例のメーター周りの「ウッド」がない、、










当個体における最大のセールス・ポイントは、前述の問題、2点を解消している・という



ことに尽きる。



「300」が普通〜に乗れるなら、選ばない理由がない。






ライバル「3.5」に「300」が勝るのは、見た目



・縦長グリル = ボンネットも高い 



・室内 メーター周りの豪華ウッド造作



・ボディサイドのメッキモール




如何にも これぞクラシック・メルセデス!



この見た目は、「3.5」では叶わない。









当個体、オートマ、パワステ、パワーウインド、クーラー、電動サンルーフ、




快適、安心。




「メルセデス」と呼ぶに相応しい古き良き時代のエレガント・クーペ、、








走り去る その姿が なんとも美しい、、。











それでは、写真57枚を、ご参考に ご検討を ↓