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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

JAGUARHEADLINE

E-Type

 
  MAKER JAGUAR 
  MODEL E-Type Sr.1 4.2 RORDSTER
 
  YEAR 1967'
  EXTERIOR
pale Primrose

(ピール・プリムローズ)
  INTERIOR Black-LEATHER 
  PRICE \ ASK
  chassisnumber 1E1765
  AMMENITIES



本国仕様 右ハンドル 




*国内 平成16年登録




水冷 直列6気筒 DOHC 4235cc  XKエンジン



4速フロア・マニュアル






265馬力/5400rpm



トルク:39.0kgm/4000rpm




最高速:240km







全長:445cm


全幅:166cm


全高:122cm



車重:1320kg


定員:2人







装備:



・ウェーバー3連キャブ



・ブレーキ・サーボ増設



・大型電動ファン



・ETC車載器






内外装機関ともに超極上車!





車検:車検2年つき渡し






 
  COMMENT

ジャガー「Eタイプ・シリーズ1」



  
 4.2 ロードスター 物語!










1948年から発売された「XK」シリーズ(120.140.150)の後継



モデル、ご存知「E−タイプ」。



このモデルは、スポーツカーの歴史に燦然と輝き、今も その輝きは



いささかも色褪せることはない。





1961年3月14日:



ジューネーブのモーターショーでジャガー新型スポーツカーがベール



を脱ぐ。「E−タイプ」・・その美しく衝撃的なボディデザインが



会場の話題を独占することになる。



およそ市販車では見たこともないような空力ボディ、、



それをタメ息が出るほどエレガントに まとめたボディデザイン、、



四輪ディスク・ブレーキにラック&ピニオン、最高速:240kmという



高性能、、同じような性能を持つ300SLなんかの半分の価格設定。



試乗会には前代未聞の長蛇の列ができたという。



このショーに展示されたE−タイプ最初の1号車は、女優「ブルジッ



ト・バルドー」の旦那が購入している。



アメリカでのモーターショーでも大うけ、、、




フランク・シナトラ、ディーンマーティンなどなど、名だたるハリウ



ッドスターが大金を上乗せして、"他のやつより先に納車してくれ"



と頼んだと言う。



この後、各界のVIPからの予約が殺到し、生産が間に合わないほど



になる。 日本では、三船敏郎さんとフランク永井さんが有名。








「E−タイプ」のデザイナーは、ジャガー社のチーフデザイナー、



当時 若干34歳の「マルコム・セイヤー」である。



彼は、「ブリストル」社で航空機部門のエンジニアをしていたため、



空気力学のエキスパートであった。



「サー・ウイリアム・ライオンズ」のレースで優勝できる車を作りた



い・という熱意と野望に共感し、1950年にジャガー社に移籍して



きた。



最初に手がけたのは、ご存知「Cタイプ」、ついで55年から57年



にル・マンで連続優勝した「Dタイプ」も彼のデザインだ。



このレースでのノウハウを生かして市販モデルとして開発されたのが



「E−タイプ」である。





「Eータイプ」は、1961年から1975年の間(シリーズ1〜3)



実に14年にも渡って生産された大ヒット作となる。





では、簡単にシリーズの流れを、





・当初積まれていたエンジンは、XK150最終モデルと同じ3781cc
 
 
 
 のXKエンジン。後に「シリーズ1.3.8」と呼ばれることになる。





・1964年10月に排気量UPした4235ccエンジンを積む


 
 当「シリーズ1.4.2」に





・1968年1月から随時、アメリカの安全基準を満たすため外装他


 
 一部(21ケ所)に造作変更(一番大きな違いは、クリアカバーの


 
 無くなったヘッドライト・デザイン変更とエンジン・ヘッドカバー



 のデザイン変更)、このモデルは中途半端なモデルで「シリーズ



 1.5」と呼ばれる。





・1968年12月:内外装エンジンルームなどに大掛かりな変更を


 
 受け「シリーズ2」に(テールデザインの変更は残念)





・1971年:新型12気筒エンジンを積む「シリーズ3」に



*余談ながら「マルコム・セイヤー」は、1970年54歳の若さで
 


 他界したため、この「シリーズ3」の発表を見ることが出来なかった





1975年、「E−タイプ」の生産終了。









さて、この「E−タイプ」シリーズの中でベストモデルは?なんて質



問は、まったく意味がない。各モデルには、それぞれメリット・デメ



リットがあり、それぞれに特異な魅力を持つ、、つまりは、自分にあ



ったモデルこそベスト・セレクションというわけだ。



シリーズは新しくなるほど快適で乗りやすくなるが、趣味の世界にお



いて、それは たった一つの要素にすぎない。



車としての「味」は古いほどある。





どの「E−タイプ」の肩を持つわけではないが、、、



この場は、個人的な評価も含めて当「Sr・1.4.2」の魅力を語りたい。





「E−タイプ」は、毎年、細かい改良が14年間繰り返された。



当「シリーズ1.4.2」のボディは、「シリーズ1.3.8」とほぼ同じ



(シャーシも共通)であるから、外見上、「3.8」との違いはトランク



リッドに張られた「E TYPE JUGUAR 4.2」のエンブレム



を見るしかない。



エンジンは、排気量が異なるものの同じエンジンのボアUP版、中身



は かなり変わっているが、磨き込まれたアルミのシリンダーヘッド



は「3.8」と同じ、、見た目での違いは少ない。



しかし、内装は大きく異なる。



分かりやすいのは、シートデザインの変更、、「3.8」の小さなバケッ



トシートから肉厚のある快適なシートに変更されている。





また、「3.8」モス製の4速ミッションは、1速と2速がシンクロして



いなかったが「4.2」でフルシンクロの4速ミッションに、



及び、ダイヤフラム・クラッチの採用でペダル操作は、よりイージー



となった。



詳しくは、下記の写真を見ながら、、後ほど、、






さて、当個体





本国仕様 右ハンドル



国内登録は、平成16年、その後、3オーナー。



弊社初入庫個体。



オリジナルの「右」で極上個体!





E−タイプの多くは最初から(新車から)アメリカ・西海岸に輸出さ



れた。



E−タイプのシャーシは、エンジンルーム(フロント部分)が鋼管ス



ペースフレームで それ以外がモノコックという特殊な構造を持つ。



このボディ構造こそ、E−タイプの命、、湿気には弱い。



西海岸のように乾いた場所に住んでいたE−タイプの方が好い個体が



多い のは間違いない。



右Hは、最初から生産台数(オーダーされた台数)が少ないのと



デリバリーされた国の多くが英国、日本にも少々、、そこは決して



乾燥している国ではない。



だから、右Hの極上個体は、極めて少ない。



現在の右Hの多くは、左Hからコンバートされたものだろう。



それはそれは正解なのだ。 腐った右Hより、よほど好い。



だが、稀中の稀に腐っていない右Hも存在する。



それが、当個体だ。







生産台数:(フィリップ・ポーター氏・調べ)





・シリーズ1・4.2 ロードスター 



英国国内販売台数:1054台


輸出販売台数  :8494台




輸出された大半は、アメリカだった。



本国物の右Hなど、8台に1台ほどしか存在しないのだ。





当個体、ジャガー社の「出生証明書」を取り寄せた。



分かったこと。




・製造日 : 1967年3月21日 =「ファイナルイヤー」



・納車日 : 1967年4月10日 マンチェスターにて



・シャーシ・ボディ・エンジン:マッチング



・元色  :ブリテッシュレーシンググリーン



・内装  :スェード・グリーン



・「この個体は、4.2ロードスター、右ハンドルで、ブリッテイシュ

  
  
 レーシンググリーンに塗装された最初の車」






で、当個体、内外装レストアされていることが分かる。




それは、下記より、詳しく ご説明させていただくとしよう。








総評から先に言ってしまうと、




貴重な腐っていない右ハンドルにして、内外装機関ともに◎!



ここまで3拍子も4拍子も揃っている個体は、本来 高い。



だが、当個体の販売価格、通常より数百万円は安価な1千万円台。



その理由は、たった一つの ある「問題」による。



それは、走るのに関係ない箇所、、



解説は、「外装」「内装」「機関系」の3つに分けるが、



その問題、最後の「機関系」の章で写真と共に、ご説明したい。




その問題は、走るために購入する方にとっては、むしろラッキーな



ものだ。メリットしかない問題、、



さて、それは、、









で、写真69枚と共に ↓ 物語が始まる、、







 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 



外装は「ピール・プリムローズ」




元色は、「ブリティシュレーシング・グリーン」。



元色は、どこにも見つからない。



よきオールペイントが施されている。



E−タイプでは珍しい部類のカラーであるが、「ピール・プリムローズ」は、



当シリーズ1の「4.2」から採用された純正カラーである。



だから、見る人がみれば、「あっ 4.2だ」と分かる。




意味が可愛い、「淡い桜草」*桜草にはイエロー色もある。



なんとも上品なカラーで お洒落だ。





ボディには、ボンネットの蛇腹箇所と左ドア下辺りに写真では写らないレベルの僅かな



クラックがあるが、私自身が気になるレベルじゃないのと 時代があって いい感じと



思えるので、このまま(次のオーナー様が気になるなら ご相談ください)。





幌は、元色「黒」



近年、「紺色」ジャーマン・トップ(キャンパス地)に張替えられている。



かなりキレイな状態で、紺色は、ボディ色と似合う。





ロードスターの名が示すとおり、幌は、ほぼフルフラットに折りたたむことができる。



幌とボディを留めるラッチは3ケ所、、わけなく外せるが、ガッチリ固定する。



幌カバーも「紺色ジャーマン」であり。






Eタイプの最大の魅力は、やはり、このボディ・デザインであろう。



空気力学者「マルコム・セイヤー」ならではの発想だ。



このデザインは、世界中の多くのスポーツカーに影響を与えた、、、国産車だけでも、



トヨタ2000GT、フェアレディZ、コスモ・スポーツ、など、確実にデザインに影響を



受けている。





シリーズ1特有のフロント廻りとリヤのデザインが素晴らしい。



ヘッドライト・クリアカバー付きヘッドライト・デザインは、シリーズ1以降、無くなる



し、リアのバンパー上に付く小さなテールランプは、シリーズ2以降バンパー下に大きな



テールランプ・に変わってしまう。



アメリカの安全基準に合わせて、しかたなく・であるが、、このデザイン変更は100



人中100人が残念に思ったはずだ。



ボディデザインは、ダントツ「シリーズ1」に人気がある。



う〜ん 眺めてるだけでも飽きない、、。








   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 

内装は「ブラック」




Eタイプのダッシュボードは、どの色も全てブラック。



そのほかは、前述の通り、デリバー時「グリーン」だったから、ボディを含め、一度



大掛かりなレストアが施されていて、内装も総張り替えされている。



わけだが、それから割と時間が経過しているのであろう。



入庫時、革自体は何の問題ないほど◎であったが、シートには、若干のスレあとが



あった。で、風合いを残し、数年前の「いい感じ」時代に復元リペアを施した。



正解だった。オリジナルのまま、キレイに残っていたように見える。




逆に、もう少し乗り込んで、シートのシワが深くなって、ヤレてくると、イギリス人が



大好きな風合いとなろう。









シリーズ1 3.6の小形バケット・シートも見かけは好いが、乗り心地という点では、、



4.2のシートには遠く及ばない。



シート・ポジションも悪くないし、座り心地もよい。





見かけとは裏腹に非常に乗りやすい車だ。



「フル・シンクロ」となったお陰で、シフト、クラッチの操作性もよい、、



何の説明も努力もなしで、どなたにでも運転できてしまうであろう。



この意外なまでの乗りやすさもEタイプ人気の一つ。





室内にもヘタな改造は施されていない。スミスの計器類もオリジナルのまま。



ずらりと並んだトグル・スイッチをパチッンを上下させるだけでも雰囲気バツグン、、



このトグル・スイッチは、シリーズ2から「ピアノ式」スイッチに変わり、姿を消す。





では、最終章に向かおう、、



   
   
   
   
   
   
   



最終章







名機「XKエンジン」



直6 DOHC 4235cc





シリーズ1の3.8は、ジャガー「XK150」や「3.8S」と同じ、3781ccエンジンで、



馬力は、265馬力、



トルクは、36.0mkg、




当「4.2」は、乗りやすさを追求し、馬力は、同じ、265馬力ながら、トルクは、



39.0mkgに増強させている。



*もっとも今日では、3.8の265馬力は、まゆつばものだった。が、定説。





さて当個体、唯一の「問題」、、





それは、エンジンフードを開けると分かる。



ボンネット裏とパイプフレームが、アンダーコード塗料で塗られている こと。



本来は、ボディと同色部分だ。



これが同色ではない おかげで、当個体は、数百万円は安価に買える。



現在のクラシックカーブームの中では、オリジナル性こそ命で、エンジンが不調でも



ボディが腐っていても、よしんば不動でも、とにかく、オリジナル性やマッチングが



重要視される。 健康の為なら死ねる といっているようなものだが、



それが、投機目的の素人には分かりやすいのだ。



当個体は、ボディ・エンジン、マッチング物だが、そんな投機目的など眼中にない



改良が施されている。



まず、欠点である「アンダーコート」であるが、



そもそもアンダーコートを施す目的は



・防錆・防音・防塵・防熱のためだ。



Eタイプにおいては、フレームの特性上、エンジンフード内の機密性に欠けるから、



防錆は大事。そして、時代背景上、熱には弱いから、防熱は、とくに大切。



つまり、車にとって、引いては、ドライバーにとっても、この処理は、ありがたい



意味でしかない。本来は、、。



だから、当個体は、「乗りたい」方に お勧めする1台。







当個体、本来の「SU」のHD8型トリプル・キャブから「ウェバー」のトリプルキャ



ブに交換してある。



性能も さることながら「音」もいい。



エンジンルームの景観も美しくなっている。



更に当個体、ダンロップ製の全輪ディスク・ブレーキは、そのままに、「ブレーキ・サ



ーボ」(ブレーキ倍力装置)が、増設されている。




機関系には、見た目だけでも随分 手が入れられているのが分かる。



エンジンもオーバーホールされてるようだが、投機眼中になし仕様だから、



バンク内(プラグ廻り)に本来の「ゴールド」さえ塗装していない。



まさに「見せるため」ではなく、「走るため」仕様である。




それにしても、なんと美しいエンジンであろうか、、



このアルミヘッドを眺められるのは、「シリーズ1」まで、、「シリーズ1.5」以降



「シリーズ2」のヘッドは、ブラックとなり、鑑賞には堪えられない。










乗ることを目的としてEタイプを選ぶなら、これほど 都合のよい 個体はなかろう。




・アンダーコードのおかげで 安価(1千万円台)



・すでに走るため仕様に改良済み



・絶好調〜



・シリーズ最高「4.2 ロードスター」



・マッチングナンバー



・しかも、8台に1台しかない貴重・本国物「右ハンドル」



・しかも、ボディに腐りなし





アンダーコート以外、素晴らしき条件を兼ね備えた1台である。








「Eタイプ」は、正しい保管場所と正しい整備が揃えば、実に頑丈、長生きするクルマ



で、次のオーナー様も、所詮、「一時預かり人」に過ぎない。



物語は、まだまだ始まったばかり、、




新たな「Eタイプ 物語」の主人公募集!