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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

RILEY

  MAKER VANDEN PLAS
  MODEL PRINCESS 1300 Mark-3
  YEAR 1972'
  EXTERIOR ALMOND-GREEN


(アーモンドグリーン)
  INTERIOR CREAM−Leather
 

(クリーム・レザー)
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 並行車に付き不明
  AMMENITIES


本国仕様 右ハンドル 



国内登録(1990年2月)





水冷・直列4気筒 OHV 1275t



4速フロアAT




62馬力 /5250rpm







全長:374cm


全幅:150cm


全高:135cm




車両重量:880kg


乗車定員:5人





* 外装 全バラシで、「オールペイント」



* 再メッキ



* 内装 「シート」「ドア内張り」「カーペット」「天井内張り」張替え



* ウッド 全リペア



* 「大型電動ファン」増設、「オルタネーター交換」他・多数



* 「クーラー」付き、 吹き出し口は、3か所



* 「カロ」「HDDインダッシュナビ」








内外装機関ともに、フルレストア済みに付き、超極上車!





車検:2020年 5月1日まで


  COMMENT



ヴァンデンプラ



「プリンセス・1300マーク-3」








通称:「バンプラ」



BMC「ADO16」




このモデルは、1962年~1974年の間に生産された。



ご存じ「MINI」は、「ADO15」=「Austin Drawing Office」



「プロジェクト15」モデル。




「ADO16」は、その後継プロジェクト・モデル。




1898年 ベルギーで創業、1913年に英国支社を作り、その後、ロールス&ベントレーなどの



数々の高級車をコーチビルドした名門「ヴァンデンプラ」社 *フランス読みで「ス」抜き



だが、戦後、「オースチン」の参加に、ADO16の時代には、「BMC」グループ



(ブリテッシュ・モーター・コーポレーション)の一部門に飲み込まれていた。




で、「ADO16」は、英国お得意の「バッジエンジニアリング」(数社でバッジを変えて)



で作られた。




まず、機関系担当は、MINIの成功で有名な「アレック・イシゴニア」師匠が、



そうなると、エンジンは、横置きのFFで、室内広々、足回りは、あの「ハイドラスティッ



ク・サス」、ゴムと液体、全輪関連懸架式、って発明品、これで、乗り心地もバツグン!



ボディデザインは、巨匠「ピニンファリーナ」師匠が!




このお二人のコラボ作品 ってだけでも価値有りなわけだが、




「バッジエンジニアリング」に参加したメーターも、これまた最高の「神6」。




1. 「モーリス」  :大衆版        :1962年8月〜



2. 「オースチン」 :大衆版        :1963年9月〜



3. 「MG」    :スポーツ版      :1962年10月〜



4. 「ライレー」  :ちょい高級版     :1965年9月〜



5. 「ウーズレイ」 :MG&ライレー的版  :1965年9月〜



6. 「ヴァンデンプラ」:超高級版      :1963年10月〜





各メーカーごとに、グリルや内装、チューニングが異なり、ユーザーは自分好みの選択を



することができた。




最初は、排気量「1100」(1098cc)で、「プリンセス1100」



・「MT」モデルで、55馬力


・「AT」モデルで、48馬力 *1965年から、オプションで採用(AP社製・4速AT)





1967年10月 排気量が、「1300」(1275cc)になり「プリンセス1300マーク2」に。



・「MT」モデルで、62馬力



・「AT」モデルで、65馬力





この時、ボディデザインも若干変更され、そりたったテール・フィンを削り、寝かせた。



文章で書くと? だが、この違いは決定的で、すぐに判別できる。



他、室内、スイッチ・パネルの配置も変更、イグニッションは、パネル上からハンドル



ポスト横に移動など。





今回は、「バンプラ」版のみの話




1971年9月 「マーク3」に進化する。





このころになると、「ライレー」「MG」「モーリス」などの「ADO16」モデルは消滅、



「オースチン」においては、グリルがプラになど、コストダウンでしかなかったが、



流石に「バンプラ」では、フロントフェンダーの小さなサイドマーカーの撤去のみという



僅かすぎる変更しか行っていない。 他、ペダルが変更されたが、、気がつかない。





この「ADO16」の衰退は、1966年に発表され、英国で大ヒットした「ダットサン」の



「サニー」に動力性能で劣り、駆逐された というのが大きい、と考える。



そうなると、「性能」で勝負していない「バンプラ」しか残れない。



1973年に「ウーズレイ」版も終わったが、「バンプラ」のみは、最後の最後、



1974年6月19日まで生産され続けた。



日本車では、到底敵わない、「品格」「気品」「豪華さ」「歴史」「センス」、その全てを



持ち合わせていたのだ。




そう「バンプラ」は、ロールス・オーナーが自身の所有地(品川区くらいの)を散歩し、



お買い物にでも出かけるためのクルマ、、




ロールス・オーナーに、「うその豪華さ」「無駄な豪華さ」「豪華さの自慢」など、



通用しない。 彼らは、「本物」を瞬時に見極める。



むしろ、この「バンプラ」が「本物」であることを見極めたのは、そんなクラスの英国人



のみだったかも、



それを裏付ける証拠が、生産台数、大半を英国人が購入しているのだ、、




「1100マーク1」



1964年〜1968年 : 「16.007台」



「1300マーク2」と「1300マーク3」は、ほぼ同じなので同カウント



1968年〜1974年 : 「23.734台」




トータル: 39.741台





この生産台数は、「ADO16」という大型プロジェクトのモデルの中では極端に少ない。




*「オースチン」は、「1.119.800台」、「モーリス」は、「801.966台」、


  
 「ライレー」でさえ、「124.860台」



要は、「バンプラ」のみ高額過ぎたのだ。





「バンプラ」の場合、更に、この台数の内、なんと「36.610台」が、英国本国で登録され、



他国に輸出されたのは、わずか、「3.131台」に過ぎない。




当個体の「1972年」では、たったの「1台」が輸出されただけ、



「マーク2」&「3」、全体でも、「825台」が輸出されただけ。



こりゃもう「確率」からして、「バンプラ」の極上ものなど、「英国」でしか見つかりまい。



因みに、「日本」の当時のディーラーは、「キャピタル企業」:「28台」が正規輸入された



だけ。





*「バンプラ」「オースチン」が、「キャピタル企業」で、



 「MG」「ライレー」「ウーズレイ」「モーリス」は、「日英自動車」がディーラー。












さてと、当個体の お話:






そんな「英国物」右ハンドル



国内には、1990年に、、まさにバブル期!



あのころは、世界一金遣いの荒かった日本人が、世界中から「名車」を輸入してきたものだ。




「バンプラ」は、1985年 雑誌「ポパイ」に掲載されたのを きっかけに、お洒落人間たちの



間で徐々にブームが広がり、



1991年には、人気TVドラマ「刑事貴族2」で、主人公・水谷豊さんの愛車が「バンプラ」。





お洒落な女優さんたちの愛車としても活躍、



「いしだあゆみ」さん、「桃井かおり」さん、「樹木希林」さん(のバンプラは、のちに)



「浅田美代子」さんに譲渡、「常盤貴子」さん、「坂井真紀」さん、「紗栄子」さん、



プリンセスプリンセスの「奥居 香」さんに至っては、自身のバンプラを「カオリ・プリンセ



ス号」と名付け、4年のご所有後、手放すときには、その「別れのつらさ」を自身で作詞作曲



「 あいの うた 」という曲が、それであり、ファンの間でも隠れた名曲とされている。



ぜひ、この曲を聴いていただきたい。「バンプラ」とは、こういうクルマか と理解できる。






そんなブームの中、専門に扱う中古車屋さんまであったのだが、、今では、すっかり聞かなく



なり、、キレイだった「バンプラ」の大半は、朽ち果てていった。



これは、世界でも同じことで、国内、海外でも、売り物を観てほしい。



残念な個体しか見たことがないほど、、。



それもそのはず、量販車「ADO16」は、販売価格が安価なのだから、正しいレストア



など施そうものなら、簡単に適正販売価格をオーバーしてしまう。



当個体のように「外装」「内装」「機関系」全てをフル・レストアすると、



そのコストは、最低でも、500万円〜 




だが、当個体には、それが施されている。




一体、誰が?  こんな奇特なことを、、




その人物、、私も旧知、有名なエンスー様 「故・S会長」だ。



うちで、当個体を購入させていただいたのは、平成20年のこと。(その後、お二人に販売)



「Sさま」が、フル・レストアした直後だった。



あのお方は、何台ものクルマを、こうしてフル・レストアされた。



いつでも、なにがしかのクルマをレストアされていた。



売ることなど考えてないから、お金かけ放題。



そして、完成させると、、基本、飽きる。



これが、面白いほど。



ある時など、奥様との新婚時代に乗ってた というので、結婚記念日のサプライズで



(確か、英国のシンガーという車)わざわざ英国中で探し回り、そこから、フル・レストア



(当時と同じカラーにして)完成した個体を、記念日に奥様に披露したら、、、



奥様は、そんな車のこと、すっかり忘れていて、「何ですか?」



ビックリさせようとしたら、こっちが、ビックリした そうだ。



無用の長物となったわけだが、その時も、レストアだけで、1千万円くらい掛けたと思う。




この個体も、そんなボランティア活動な1台。



どんな理由で、レストアしたのか、忘れてしまったが、、何かの思い出があったのだろう。



S会長のことだから、当個体も、どうしてまた? ってくらい金が掛かっている。









「外装」:





「アーモンド・グリーン」でオールペイント。



しかも、全バラシで!



エンジンも降ろして、、



この手法は、まるで、「ビーチャム」社のよう。



この作業の様子は、素人の方でも、クルマを観れば理解することができる。



その理由、なにせ、当個体、「元色」ではない、、おそらく「ブルー」だったはずだが、



もはや、エンジンルーム内もトランク内も下回りにも、元色などなし、つまり、全バラシ



していることが、一目瞭然 というわけ。




しかも〜 今回入庫後、しかも〜、このHP用写真を撮影したのち、当社・塗装ファクトリー



で、ボディ下部などに発見されたサビ浮箇所を全て、「板金」からやり直す。



塗装が、ポコッと浮いてる場合、その下ボディは、サビている。この場合、サビを削って



パテで成形して塗装する のが、普通であるが、うちの場合、「ADO16」においては、



そのサビ箇所のボディは、切り取り、新たな鉄で溶接して下地を作る。



当時、ADOに使われた「鉄」はサビやすいが、今の「鉄」は、サビにくいから。




これで、ボディは万全!



メッキも、まったくもってキレイ!




そして、「アーモンド・グリーン」が最高だっ!



実は、「バンプラ」の「元色」に、このカラーは存在しない。




グリーン系は、「レーシング」「コナート」「シャーウッド」「マランド」の4色。



どれも、濃い系グリーン。




だから、おそらく、世界で1台だけの「バンプラ」。



「ADO16」は、博物館に飾る車ではない。実用車だ。だから、オリジナルであること



なんて関係なし。 キレイが一番。




全長:374cm 取り回しの良さも女性たちに愛された理由。







「内装」:





「クリーム」レザー




内装まるごとレストアしてある。



シートもカーペットもドア内張も、天張りまで、、



よく「バンプラの内装には、コノリーレザーが・・」と記されているが、「コノリー」が



使われた箇所は、前後シートの中央部分(60%ほど)とドアとっての上部半分のみで、



他は、「合皮」であった。



もち、下ランクの「コノリー」であるから、長持ちは期待できない。



多くの場合、「合皮」より先に「本革」の方が破れてしまった。




当個体の場合は、前後シート表面は全て「本革」で張り直してある。(Fのサイドは合皮)



おそらく「コノリー」ではないと思うが、高級感はある。




革自体も柔らかく、コンディションも素晴らしい!








S・会長がレストアしたのは、平成19年のはずだが、そこから、前オーナーのお二人も



含めて、さほど乗っていない感じ、やたら、きれいなまま。



気分上々。




バンプラの象徴「バー・ウォールナット」もリペア済み。 艶々!




このウッド使いこそが、高級車の証。



ロールスと同じく、フェイシア・パネルのセンターで、左右シンメトリー張りとくる。



この手の超高級ウッドを使い慣れてる「ヴァンデンプラ」社ならでは だ。



ドア・レールのウッドに、ピクニック・テーブル、、



これが、「ベヴィ・ロールス」と云われる由縁。





私も以前、「ADO16」の「ライレー・ケストレル」を通勤の足に使っていたことがあるが



その個体は、わざと だが、外装ボロボロのまま で、内装は、フルレストアしていた。



そう、このモデル、内装はビカビカじゃないと 盛り上がらない。



特に、頂点モデル「バンプラ」になると、どこもかしこもビカビカが理想的。




実用的の証として、「クーラー」付き。



装着には、凝って、吹き出し口を、3か所に分ける という芸の細かさ。



近代物であるから、冷える。



更に、「カロ」の「HDDインダッシュ・サイバーナビ」をセンター下部に、地味に装着。



目立たず、ながら、やたらと有益。




ステアリングは、「ナルディ」の「ウッド」に交換されているが、もち、オリジナルの



超〜細身ステアリングに戻すのも有り。 ただし、運転する分には、こちらが楽。






「機関系」:




内外装に劣らず、全てに「手」が入っている。




この「オースチン・Aシリーズ・1275」エンジンは、「ADO16」全メーカー共有。



MINIにも使われたから、膨大な生産量を誇る英国を代表するヒット・エンジン。



なんで、パーツに困ることもあるまい。



全人類が滅亡するのが先か、このエンジンが全て滅亡するのが先か、、同じくらいでしょ。



エンジン・ルームを覗くだけでも、全バラシの様子が伺える。



機関系の全て、ボディから外しているわけだから、配線からして 引き直し。



S会長のことだから、エンジンもオーバーホールしてるだろうし、大型電動ファンの増設、



オルタネーターを近代物交換も抜かりなし。



前回販売時にも、「シーザー・ファクトリー」の万全整備を施してある。




それでも、今回の入庫点検で、うちのメカニックは、「やるべし」箇所を いくつも見つけ



てるようで、、やれやれ、これで、「無料整備・数か月コース」決定だわ。



なので、目に見えない箇所の ご心配は無用です。




「バンプラ」には、「MT」選択もできたが、、「ATがオプション」で、



本国仕様の多くは、「AT」



それも当然で、バンプラ発売の「1963年」って、「ロールス」は、とっくの昔に



「MTモデル」なし、全て「ATモデル」の時代。1963年は、「クラウドV」発売中。



当個体の1972年は、「シャドウ1」絶賛発売中~なわけだから、。









これほど販売台数の多いモデルで、しかも、私も大好き なのに、



弊社創業30年で、「バンプラ」の解説文を書くのは、、今回が初めて。



どういうことか というと、それほど、うちが扱うレベルの個体がない ということ。



なにせ、レストア・ベースにしたいほどの まで無い。



仮に、あっとして、そこから、当個体レベルのレストアを施せば、販売価格は、



当個体の販売価格の倍以上になる。



そう、この個体の現在の販売価格は、当個体に施されたレストア費用のみにも遠く及ばない。



だから、「商売」でフル・レストアを施すような業者さんは、いないはずだ。



普通のレストアならまだしも、「フル」は、絶対無理。



前述の「ビーチャム」社は、バブル期、「ジャガー・マーク2」のフル・レストアで有名



になったニュージーランドの会社だが、あの「マーク2」も、当個体レベルのフル・レストア



ながら、最終期(97年)の販売価格は「1570万円」だったもの。



そのくらいじゃないと合わない。





個人的には、もう「バンプラ」ブームは再来しないと思っている。



だって、ブームになっても、買えるような個体がないもの。



それでよい。



分かる人だけが、その価値とセンスの良さに 気が付いていれば。





現在に至るまで、存在しただろうか、、こんな「格式高き小型車」が、、




「ザ・サヴォイ・ホテル」でも、「ザ・リッツ」でも、「ハロッズ」でも、




複数の車が同時に乗りつけた場合、



ドアマンが車のドアを開ける優先順位は、



「ロールス」一番、「ベントレー」二番、



続いて、メルセデスには目もくれず、、




「バンプラ」のドアを開ける、、。




そんなクルマが、、








まずは、写真「97枚」を ご参考に  ↓