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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

PORSCHE

 
 AUTOMAKER PORSCHE
  MODEL Carrera-RS 
  YEAR 1973'
  EXTERIOR Grandprix-White


(グランプリ・ホワイト&Red Lettering&Rims)
  INTERIOR Black


(ブラック・スポーツシート)
  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 不明
  AMMENITIES



1973年モデル 本物「RS」








国内登録 1973年9月 





ディーラー(ミツワ自動車)車検証ながら 





本国仕様(西ドイツ)73年に並行輸入 左ハンドル






水平対向 6気筒 エンジン  2687cc




馬力:212馬力/6300rpm




最高速:244.6km





5速フロア・MT





全長:416cm



全幅:165cm



全高:131cm



車輌重量:1010k




定員:2名









車検2年付き渡し



 
  COMMENT




本物「ナナサン・カレラ」





VIN:「9113600068」






この個体のヒストリーは、へたな小説より面白い。




1973年から日本に住む個体としては、最も若いVINナンバー「68」を持つ。 




物語を始める前に まずは、





ご存知「ナロー・ポルシェ」は、1963年デビュー、64年から市販され、



73年まで生産されたモデルで、国内では「ミツワ自動車」により、



65年からデリバリーされた。




デザインは、ポルシェ博士の孫「アレクサンダー・ポルシェ」、




機関系は、従兄弟、後にVW会長となる「フェルデナント・ピエフ」担当。





各モデルは、各年式ごとに独特の特徴を持ち、完全に理解するためには、




それぞれに1冊の専門書が必要となるほど奥が深い。




それでも、ざっくり、モデルには、





「E」「L」「T」「S」「R」「RS」「RSR」が存在する。





今回は、ナローの最終モデルでもある当「RS」に話を絞ろう。







「73’ カレラRS」






水平対向6気筒 2687ccのエンジンは最高速:250kmに達するスーパーカー。






レースのホモロゲを取得するために限定生産されたモデルであることは周知の



とおりであるが、このモデルを正確に解説した文献を知らない。



一般的には、伝説本でもある専門書TAG・BOOKS出版の「CarreraRS」




(通称:RSブック)が有名であるが、あれにも「全て」は書かれていない。



この本は、昨年 再出版されて、私も8万円ほどで入手した。



圧巻の内容で、生産された「1580台」全てのVIN記録(完成日時、




エンジンナンバー、ミッションナンバー、内外装カラー、デリバリー国、



オプション装備など)が網羅されている。



だが、その内容も所詮 一部でしかない。





「ナナサン・カレラ」の生産台数は「1580台」




「1590台」と書かれていることがあるが、これは間違いで、おそらく、





最初のVINが、「011」から始まっている(で最後1590になる)ことが理由で



あろう。



国内ディーラー車は、「ウィキペデア」によると「14台」とされているが、




上記「RSブック」によれば「9台」しかない。




これは、想像だが、その差の5台は、他国仕様の個体を日本に持ち込み、



ディーラー登録したものであろう。



*当個体もディーラー型式の入った車検証を持つが、ディーラー車では



 なかった。





基本編として、「RS」には、3つのバージョンがある。





通常の豪華?装備の「ツーリング」=「M472」




その装備を取っ払った「スポーツ」=「M471」




さらにレース専用仕様の中身ドンガラ「レーシング」=「M491」=「RSR」






ややこしいのは、



海外などで(国内でも)「ツーリング」と「ライトウエイト」という呼び名の




2種類で分けていることが多いこと。




この「ライトウエイト」は、「スポーツ」のことだ。




勘違いしている方もいるが「RS」のボディは元々どれも「ライトウエイト」




なのだ。 *通常は「0.88mm鋼板」だが、RSは、「0.8mm鋼板」




とはいえ、またここで、ややこしいことに、「RS」の全てがライトウエイト



ではないという事実。





「73’RS」は、当初「500台限定」で発表されたが、瞬時に完売、追加注文を



受けることになる。 




その数、1080台 トータル:1580台が総生産台数.




これで、当初の「グループ4」のホモロゲーション(認証)=生産台数:500台



どころか、「グループ3」のホモロゲ:生産台数:1000台もクリアする。







本物の証でもある高価な「ライトウエイト」ボディ(厚さ:0.8mm鋼板)は



最初の500台のみで、その後のボディは通常の厚さ:0.88mm鋼板で作られて



いる。



というのが定説であるが、実は これも間違い。




RSの1号車は、1972年4月完成で、最終は、1973年7月である。




そして、最初の500台、つまりVIN「0511」は、1973年1月時点で既に完売。




ところが、実際には、ライトウエイトのシェルボディは、もう少し作っていた



ようで、「RSブック」によると、「1000台まで高価なライトウエイト・シェ



ル」とあり、「その後、ライトウエイト・ボディは作っていない」と。





そうなると、1973年4月製造ごろまでのボディがライトウエイトであったとい



うことになり、残りの580台が通常鋼板のボディだ。




ほかにも、調度1000台でなく、900〜1000台くらい までという説もあるが、




どちらにしても、500台は間違いだ。




本来、0.8mmと0.88mmのボディでは随分価値が異なるはずだが??



それを言ってはいけないのかも知れない。








「RS」の ややこしさは、改良点が多い ということにもある。



72年4月から73年7月まで、僅か16ケ月の生産期間の間に、実に、117回もの



変更、改良が加えられている(RSブック記載を数えた)。



その内容はオタクの世界で、例えば(重要箇所だと)




1973年3月9日 :スピードメーターが「250km」から「300km」になる。



1973年5月15日 :クランクケースが「マグネシウム」から「アルミ」になる。




などなど、、手に負えない。 









2016年 1月 そう、それは、もう1年も前、、




1台の「73’カレラRS」が、弊社にやってきた。





物語が始まる。





VIN末尾 「68」 




グランプリ・ホワイト




ディーラー車検証(型式の入った)




診てみると、元色ながら、途中、「赤」に塗られ、また、「グランプリ・ホワ



イト」に塗装されている。



しかし、珍しいことに、事故歴はなく、ボディにクサリもなく、サビも少なく



下回りも やたらときれい。



エンジンは、近年オーバーホールされていて絶好調。




この時代のナローボディは、多くの場合、腐っているし、事故歴もある。




それがない。 まず、これに驚いた。




かなりの極上個体だ。




そうして、、うちに「73’RS」が入庫したという情報を入手した専門の業者



さんが、国内は元より、世界中から診にやってきた。(ブログみて)




自慢の1台であったが、予想外に、、彼らは首を傾げて帰っていった。




当個体には「謎」があったのだ。




それは、VINナンバーの「刻印」がオリジナルのものではない ということ。




そこから私の当個体研究が始まるのであるが、



確かに、オリジナル打刻のVINではない。



とはいえ、ボンネット内に張られている「シルバー・プレート」は「68」




のオリジナル、後にメーカーの「出生証明」も取り寄せて確認したが、「68」



の「エンジン・ナンバー」及び「トランスミッションナンバー」ともマッチン




グしている。




では、なぜVIN打刻が異なるのか?




「謎」解明の旅が始まった。




まず、ボディを詳しく調べ直してみた。





「73’RS」の初期物ライトウエイト・ボディには、いくつかの特徴がある。




決定的なのは、




・「鉄板の厚み」 :0.8mm鋼板



 のちの0.88mm鋼板も変わりなそうに思える「数字」であるが、


 
 これは、天井を指で押さえてみると、すぐに違いが分かる。


  
 ペコペコに薄くて へこむ。






・「サイド・ウインドのガラス」と「リア・ガラス」




  薄い。恐ろしく薄い。通常3.5mmが 3.1mm。



  「セクリット社」製の肉薄ガラス。



  
  当個体は、まさしく、これだ。






・「リア・トレイ下に突起あり」



  
  この突起物は、トレイを外さないと見えないから外して確認、、あった。



  これは、おそらくロールバーを固定するためのものであろう。



  67年の「911R」やワークス「911RSR」にもあるそうだ。




  この突起は、ひょっとすると 0.88mm鋼板RSにもあるかも。





・「ギアBOXホールのカタチ」





  「73’RS」はホールの穴を補強(剛性強化)するため、ベースである



   
   72’「S」の台形ホールから菱形にしている。


   
   
   当個体も菱形。






他にもあるが、もう十分、当個体が「73’RS」ボディであることは間違いな



い証拠は揃っていた。




では なぜ?





ボンネット内にあるVIN打刻を再確認、、中には、「そこだけ溶接してるん




だ」とか、「上から打刻しなおしているのでは?」なんて方もいたので、




意を決して、VIN廻りの塗装を剥がしてみた。




どこにも溶接痕などない。 オリジナル・ボディだ。



ただ、VIN上部にハンダ盛りしている箇所がある。なんだ?






そこで、医療用ファイバースコープ(先端カメラ部がリモコンで動かせる)を




購入、VIN上部の1.5cmほどの穴から スコープを入れ、中を覗いた。




打刻をし直した形跡も、ない。




しかし、VIN上部のハンダ盛りの下には 何かの数字をXXXXX打刻して




消した後が見えた。




ここには、なにが打刻されていたのか?







それにしても、なんて 下手な打刻なんだ。




悪意があるなら、もう少し ちゃんとポルシェ社風に打つはず。



このポルシェ社風の打刻棒など作るのは容易い。




ポルシェ特有のVIN前後に打つ「星」も打たれていない。




つまり、この個体に悪意はない。




最初から、このボディは、オリジナルではないと教えてくれてるようなもの。



なら、気に入った。 




この個体が 何者なのか 余計に知りたくなった。



無論、分けのわからない個体のまま販売するわけにはいかない。






そうこう調べている間、なんども「ポルシェ本社」にも、問い合わせを入れて



いた。 




「VIN」と「ボディナンバー」のマッチング確認だけは、




ポルシェ本社じゃないと調べようがないのだ。




「73’RS」においては、この秘密の「ボディナンバー」とのマッチングまで



が重要となる。




ただ困ったことに、空冷ポルシェの高騰で世界中から問い合わせが殺到してる




らしい。返事が来ない、、。



イメージとしては、弊社を調べる順番は、3867番目だよ  ってなことだ。




これじゃラチがあかない、、。困った。








と、物語は、ひょんなことから、また動き出す。




この個体を調べてくれたアメリカ人の業者さんが、ある資料を見つけてくれる




当個体は、昔、アメリカの「ebey」に日本から写真出品されたことがある



という。



そして、そのとき、この謎のVINナンバーの写真を見たアメリカ人が、




ポルシェ専門サイトに文章と その写真を残していた。



私もみた。




その写真は、当個体の「ハンダ盛り」する以前の写真、、




そこには、XXXX打刻はあるものの「その下の数字は、0030021と読める」



と書いている。




そして、書いた人は、「ぜひ、ボディナンバーが知りたいものだ」とある。




私は、その数字を知っていた。




そう、、その数字は、まさに当個体の「ボディナンバー」そのものだった。





ここで、仮説が生まれる。





この個体、、ボディシェルをポルシェ社で後から購入したのではないか?




パーツで購入してるから、パーツナンバー=ボディナンバーは打刻されて



いても、VIN打刻はない。




当個体、「RSブック」では、1972年11月 完成




メーカーの「出生証明書」では、1972年12月 西ドイツ・デリバリーとある。




後に分かるが正確には、1972年11月30日にユーザーと契約している。





私の仮説は こうだ。






1972年12月に西ドイツのポルシェ・ディーラーから、「68」を納車された



ファースト・オーナーは、納車直後、クラッシュする。




「68」=最初から58台目の「RS」、これを買えるのは相当なVIPで金持ち



、保険にも加入していただろうし、権力もあったろう。




即座にポルシェ本社から、「RS」のホワイト・ボディを取り寄せた。




そう、即座に・であれば、まだ、「ライトウエイト・ボディ」は残っていた。





当個体の国内登録は、1973年9月で、当時の輸送事情だと西ドイツから



日本にきてナンバー登録まで、最短でも3ケ月ほどは要したはず。




それでも、12月クラッシュで、そっくりボディ交換なら、、間に合う。




板金してたんじゃ間に合うわけないが。




当時のポルシェ社は、事故修理業務などしてないから、作業が行われたのは、




販売した西ドイツのディーラーで行われたか、下請けの工場であろう。




*この仮説も後に証明される




そして、そのとき、新たなVIN打刻がされた か、もしくは、




日本到着後、ナンバー取得する前に(車検証用に)、適当に打刻したものと




思われる。




当時も、ほんの少し前までも(価格高騰するまで)、この車が、のちに




とんでもない価格に高騰するなど、誰も想像してなかったのだ。




だから、適当に。















私の、この「仮説」は、つい最近やっと「証明」された。




ドイツの重鎮ポルシェ専門家が 二人揃って同じ「鑑定」をした。



鑑定してくれたのは、ポルシェ界の重鎮泣く子も黙る「ユルゲン・バース」氏



と、ポルシェ本社で、クラシック・ポルシェの資料を管理している「S」氏、



つまり、ポルシェ本社からの回答である。




当然ながら彼らは、すごい。この個体の資料を 二人とも持っていた。



そして、私の鑑定どおり、



やはり、この個体のボディは同じくライトウエイト・ボディに交換された 




という「鑑定書」もメールで頂いた。





エンジンもミッションもオリジナルを そっくり移植したのだ。



だから、完成させるのが早かった。




そして、完成した まるで新車状態の個体を「ミツワ」が仕入れて日本へ。




言っておくが「ミツワ」さんは、ディーラー車でないことは分かっている。




業者さんに頼まれて輸入してきて「ディーラーガス枠」を使ったのだ。





「ミツワ」=ディーラー1号車は、当時「カーグラ」にも取材された




赤い個体 VIN末尾「77」




この個体は、近年海外へ移住している。



面白いことに、ディーラー物は、その後、VIN末尾「696」まで輸入されて



いない。残りも全て、それより後のVINである。




当個体の「68」は、1973年当時輸入された中で、もっとも若いVINを



持つことになる。



73’RSにおいて 一番の価値ありは、「最初の500台まで」が いまだに



神話であるから「68」は、相当にエライ。




要は 考え方だ。




悪く考えるなら、事故車。



だが、今現在は、事故歴はない。



ヒストリーを考えなければ、、いや考えたとしても、




奇特な極上「73’RS」でしかない。




しかも、前述のとおり、RSブックでさえ、1000台以外作ってないとされる




ライトウエイト・ボディが、実は、もう1台あったという歴史的事実、、




へたなボロより、よほど価値があると思うが。








大体、海外の専門家は、異常なほどにマッチング・ナンバーに拘る。




当「RS」を見に来ても、エンジンすら掛けない。自慢の調子好さなのに、。




彼らが興味あるのは、ナンバー・マッチングのみだ。




マッチングであれば、調子悪くても、腐っていても、さほど関係なし。



つまりは、金融商品としてみていて、乗ることなど想定してない。




私の専門分野のロールスの世界では、生産台数「1580台」は、多い、、



が、ポルシェなら 違うのだ。




「RSブック」の73’RS製作工程の写真を見ると恐ろしくなる、、



ボディは、屋外に野ざらしに保管されていたりする、、それほどの零細企業だ



ったわけだが、あんな作り方じゃ、腐りやすいし、スポーツカーであるから、




事故も多い




1580台の内、まともな個体など、残っていることが奇跡なのだ。




まともな個体は、現在では、10分の1ほどというから、、そうなると



確かに希少価値がある。




クラシックカーが金融商品となった今、73’RSの価値だけは、この先も変わり



あるまい。











当個体の「謎」が解けたところで、もう少し、当個体自体の話





1973年 9月登録 ディーラー車検証をもつ 本国からの並行車




ファースト・オーナーは、東京都の外車屋さん、昭和49年11月には、京都の



業者さんに転売され、翌 昭和50年には、関西の業者さんに売られ、



その後、5人の個人ユーザーの手に渡るが、興味深いのは、昭和50年から、



一度も他県に出たことがない ということ。



この間、一度も業者名義になっていない。




だから、専門家どころか、業者を含めても、誰も知らない個体といってよい。



ある種、奇跡の1台。







VIN(シャーシナンバー):9113600068




エンジン・ナンバー   :6630059



ミッション・ナンバー  :7830070]




モデル・カントリー   :115 (西ドイツ)




ボディ・カラー     :222512 (グランプリ・ホワイト&赤デカール) 




共にマッチング







塗り直しの元色:「グランプリ・ホワイト」&「レッド・デカール」




塗装の「腕」は、ロールス屋の私が診れば、お世辞にも うまいとは言えない



が、これまた、専門家諸兄の皆様は、このまま が良い。というから、




そのままにしている。




当時、RSのボディカラーは29色から選べたが、この「白&赤デカール」は




全体の3番人気で、1580台中、185台が、この組み合わせ、、因みに、一番は




「ライト・イエロー」の296台、「白&デカール張り」シリーズでは、




「白&青デカール」で、205台、他「白&緑デカール」の3パターンがあり、




こちらは、60台で、この3パターンだけで、計:450台。




今も、この人気に変わりはない。






ボンネット内は、





極めて良いコンディションである。





専門家が診るキモは、左右バッテリー内部のボディのクサリ状態だが、



サビは確かにあるものの腐ってなどいない。




ボンネット内で、オリジナルではないのが、前述の「VIN」




下記写真を ご覧頂ければ分かるが、汚く塗装を剥がしてしまったのは私だ。



だが、塗装を剥がしてみないと溶接痕など確認できない。








エンジンは、



オリジナルで近年オーバーホール済み。



残念ながら、請求明細などが残されていないが、外側診ても、下から診ても



オーバーホールしたことが分かるほど、美しい。



なによりの証拠は、乗れば分かる。絶好調〜









弊社入庫時、「ダックテール」はレプリカが付いていた。



当時は、少しでも軽量化したくて、レプリカの総ファイバー物に交換した方が



多かった。



オリジナルの初期物は、中に補強で、アルミが入っている。



その後、スチール入りに変更される。



当個体は、オリジナル本物、スチール入りダックテールに交換済み。







また、当個体のフロント・スポイラーもオリジナル物でなく、後に交換した物



だ。 おそらく飛び石か なにかで割れるかしたのであろう。



とはいえ、コアサポートに修復暦はない。



このコアサポート・パーツ、随分以前からオリジナル・パーツは入手できない



から、交換してる(事故)と直ぐに見破れる(カタチが違うから)。




ホイールは、オリジナルだと、




F  9J 185/70VR 15インチ



R 11J 215/60VR 15インチ




当個体は、15インチで、 F:195/65R 、R:215/60R





内装では、





入庫時、「300Kmメーター」が付いていたので、「250Kmメーター」に交換




= 走行は不明




ダッシュやシートやステアリングなどは、オリジナルのまま で、ダッシュに



ひび割れなし!



シートには一部ながら やぶれている箇所もあるが、専門家のアドバイスで、




そのままにしている。




アドバイスを聞いていなければ、とっくに張り替えているところだが、




この時代の生地は入手できないし、このままで十分きれい、なにより、




オリジナルであることが大事 と皆さん口を揃える。




今の時代は、レストアして綺麗にした個体より、化粧をしてない すっぴん姿



であればあるほど(よしんば腐っていても)価値有り だそう。



まっこれは、クラシックカー全般にいえる方程式で、海外の一流オークション



で最も高額に落札されるのは、納屋から引っ張りだしてきてホコリもとって



いない そのままの状態な個体だ。



ホコリの価値が、1千万円以上になる場合もあるから、、訳が分からない。





そんなわけで、当個体においては、現状のまま が最も最適な状態となる。




さあ、あとは、実車を ご覧いただき、実際に試乗してみていただきたい。



ただし、買う気のある方限定だが。






思えば、当73’RS、、元々は私が始めた「サーキットの狼」ごっこの1台として




入庫した個体だったのが、それが、こんなディープな世界に引き込まれてしま



うとは、思いもよらなかった。




お蔭で、すっかり詳しくなった。




専門家という方々も、前述の「ユルゲン・バース」氏やポルシェ本社の方の



ような知識は持ち合わせていなかった。




仮に、1から10までが全てとして、ある方は、1.2.4を知っていて、ある方は、




3.6.9を、ある方は、5.7.8.10を ってな感じで、1から10まで知っている方は



一人もいなかった。




だが、最後に一人だけいた。 




そう、その全ての知識を聞かせて頂いた私だ。




もちろん、この先にも 私の知らない、もっとディープな11.〜の世界が



あるのだと想像できる。




しかし、これ以上先に進む必要はなかろう。




なにせ、この個体が売れた後、再び 73’RSを扱う可能性は極めて少ないから







総括:




当個体は、乗るために購入する個体だ。 飾っておくためではなく。




ボディシェルは、交換されているが、本物RSライトウエイト・ボディである



ことも、RSエンジンであることも間違いない。




そして、調子は 絶好調!



なにより、ラッキーなのは、ヒストリーのお蔭で、安価であるということ。



私は、1年も調査して、「安価」にしたのだから、どうかしている。



だが、それだからこそ、むしろ お薦めできる。



へたなマッチング・ボロより、レストア整形美人より、




当個体は、よほど 美しく 費用対満足度も 大きく満足度が勝るはず。










ポルシェを極めると「ナロー」に行き着くという説には、私も同感だ。




その「ナロー」の頂点に経つ「73’RS」、




都合の好すぎる1台が、ここにある。











さて、まずは、写真81枚を ご参考に!