株式会社シーザートレーディング
TEL.042-480-2222 (営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12
AUTOMAKER | MG |
MODEL | MIDGET 1500 |
YEAR | 1978 |
EXTERIOR | SKY・BLUE (スカイブルー) |
INTERIOR | Black (ブラック・コブラ・シート) |
PRICE \¥ | ask |
MILEAGE | 71.662km |
AMMENITIES | ディーラー車 左ハンドル 水冷直列4気筒 OHV 1493cc 4速フロアMT 全長:337cm (通常バンパー有りモデルは、358cm) 全幅:139cm 全高:122cm 重量:770kg 定員:2人 *カフェレーサー仕様 外装: ・オールペイント ・バンパーレス ・ローダウン ・「ミニライト」13インチ・ホイール ・「幌」弊社にて新品張替え(ジャーマン生地) ・アルミ・ヒューエル・キャップ 内装: ・「コブラ」シート X2 ・「モトリタ」ステアリング ・アルミ・シフトノブ ・CDオーディオ 機関: ・「ウェーバー」2連 ・「タコ足」&「1本だしマフラー」 ・近年物オルタネーターに交換 ・大型電動ファン 他 内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、超極上車! 車検:2年付渡し |
COMMENT |
MG「ミジェット 1500」 ディーラー物「MGミジェット1500」をカフェレーサー仕様に。 「MG」は、1924年から量産自動車販売を開始した「モーリス・ガレージ」を 始祖とする英国のライト・ウエイト専門自動車メーカーであった。 *現在は、インドの「タタ自動車」に買収されている。 「ミジェット」=小人 は、MGに戦前からあった一番小型モデルであるが、戦後の系譜は、戦前 モデルを引き継ぐものではない。 始まりは、 「ドナルド・ヒーレー」によって提案・製作された1958年〜「オースチン ・ヒーレー・スプライト」が元モデル。 そう、あの「カニ目」、、もしくは「フロッグ・アイ」の愛称で 今でも 人気の有る「スプライト・Mk1」から発展したモデルである。 1961年には、ボディ・デザインが大幅に変更され「スプライト・Mk2」 に進化するが、このとき(1ケ月遅れで)、英国 得意の「バッジ・エン ジニアリング」=同じシャーシを利用して複数メーカーで作る で、「MG」バージョンが追加される。 その名が、「ミジェット・Mk1」 よほどのマニア以外、バッジでも見なければ区別が付かない この2つのモデルは、通称で「スプリジェット」と呼ばれることになる。 1964年 「スプライト・Mk3」 「ミジェット Mk2」に進化。 1966年 「スプライト・Mk4」 「ミジェット Mk3」に進化。 1969年 「スプライト・Mk5」 「ミジェット Mk4」に進化。 と次々とマイナー・チェンジを繰り返したが、 1971年 巨大化した親会社のモデル・リストラ策で、「スプライト」 は、生産中止となる。 残った「ミジェット」は毎年のように改良を受けるが、特筆すべきは、 1974年: アメリカの5マイル・バンパー規制 および ヨーロッパの排ガス規制に 適合すべく、前後にウレタンのブラック・バンパーを、、エンジンは それまでのMINI「クーパー」の1275cc Aタイプ・エンジンから、 「トライアンフ「スピリット」の1500ccに 、、。 このモデルが、当「ミジェット・1500」である。 発売は、1974年10月。 生産中止は、1979年11月。 これにより、世界中で愛された「ミジェット」の名も消滅した。 よく似たモデルに「MG・B」があるが、あちらのボディサイズは、 全長:3893mm 全幅:1516mm 全高:1254mm、、 エンジンも1798cc、、「ミジェット」から比べれば、デカイ。 「MGミジェット1500」生産台数: トータル:72.289台 内「右H」:17.847台 内「左H」:54.442台 如何に北米で売れたかが分かる数字である。 アメリカ人に、ライトウエイト・スポーツカーの面白さを教えたのは 「MG」だ。 さて、当個体、 1978年12月登録のディーラー車。 製造は、1978年9月 「ミジェット1500」は、74年から79年11月までの製造の間、100ほどの変更 改良が行われたが、当個体は、完全に後期型といえる。 ただ、当個体の場合、オリジナルは・・の説明をしてもしょうがない。 「カフェレーサー仕様」として大幅に改造されているから。 カフェレーサー風として かくあるべし という手が細かいところまで 加えられている。 外装は、 スカイブルーにオールペイント(赤から)し、見た目も涼しげでセンス良し。 「幌」は、弊社入庫後、新品張替えした。 英国には、「MG」のパーツ専門店も多く、パーツ確保には苦労しない。 幌もキットで販売していて、高いものでもない。 「ビニール」と「ジャーマン生地」2種類の幌生地が選べたので、高いほう 「ジャーマン幌」にした。 正解だった、。 ぐっと高級感がでた。 バンパーレスは、カフェレーサーの基本だろう。 あの巨大なウレタン・バンパーは、、。 これで、全長:僅かに、337cm! 13インチの「ミニライト」製ホワイト・アルミ・ホイールも効いている。 車高は少しばかりダウン:前後共に、英国の「SPAX」製ショックに交換 フロントは、標準の「ロッキード製」ディスク、 リアは、ドラム式だが、車重僅か770kgのクルマを制御するには、十分な ブレーキだ。 内装は、 「コブラ」バケット・シート、座り心地も悪くない。 ノーマルのシートは、なんのホールド性もないソファーのようなシートである からスポーツ走行には不向きであるが、このシートは違う、、これぞ カフェレーサー。 「モトリタ」の小径ステアリングも、使いやすい。乗ると分かるけど。 計器類は、ノーマルのままのようだ。 6000回転からレッドゾーンのタコメーターがそそる。 機関系: 歴代オーナー様が随分 情熱とお金を掛けているのが分かる。 本来、日本(北米)仕様は、ゼニス・ストロンバークのシングル・キャブ で、本国仕様(SUツイン・キャブ)の66馬力に比べ、51馬力と非力、、 そこで、「ウェーバー」の2連に変更! タコ足&1本だしマフラー(社外or特注) 「音」が好い。 走ると、やりてのスポーツカーのごとく回転数ごとに音色が変わるので、 盛り上がる。 CDオーディオは付いているが、この4気筒・四重奏の音色を聞いて走らす 方が、よほど楽しい。 よく似たモデル「MG・B」の最終ディーラーモデルも80年であるが、 それもゼニス・キャブによって、僅か62馬力しかない。 当個体は「B」より、パワーが出ているようだ。 大型電動ファンに、近年物オルタネーター、イジニッション・コイルやプラグ 類も交換などなど、随分手が入っていて、抜かりなし。 走らせてみた: セル一発、世界を魅了した「PE94/J型」エンジンが目を覚ます。 エンジンが温まるのに、さほどの時間は要さない。 クラッチを切り、1速へ、、ショートストロークだ。 走り出す、、ウェーバーのレスポンスが良い、、 以前にも後期型「ミジェット1500」を扱ったので、走りは覚えているが、 この個体は、、まったく印象が異なる。 以前のノーマル個体は、おとなしい、おじさんスポーツカーと言った感じ だったが、、これは、もう「音」からして、まさにカフェレーサー。 決して五月蝿いわけではないが、1500ccとは思えない低音、、 トルク感も十分、クラッチも重くないし、ハンドルも重くない。 誰にでも運転できる。 そして、別物モデルのように、楽しい。 そして、必要にして十分なほど、速い。 車高も低すぎず、サスも硬すぎず、乗り心地も悪くない、絶妙なセッティング 回転数が上がるにつれ、カルテットの演奏は円熟味を増し、美しい協和音を 奏でる。 この演奏を聴くだけでも走らす価値がある。 ステアリングは、重ステの「ラック&ピニオン」、、以前乗った個体では まったく感じなかったが、この個体では、あれっ て感じ、、 こんなに切れ味がシャープだったか? ロータスほどではないが、近いものがある。 「MGミジェット」というクルマは、この手のカフェレーサー仕様にして 乗るのが一番楽しめるのではなかろうか・。 「カフェ・レーサー」とは: 言葉自体の起源は、英国 1938年創業、ロンドンの24時間営業「エース・カフェ」 この洒落たカフェに、1950年代〜60年代、バイク乗りが集まるようにある。 ロックンロールに影響された彼らは、「ロッカーズ」と呼ばれる。 集まるバイクは、トライアンフ、ノートン、BSAなど、 ジュークBOXにコインを入れ、1曲が終るまでに誰が一番先に帰ってくるか を競い合った。だから、どれも、スピード重視、ファッション重視の改造、、 彼らが乗るバイクが「カフェ」に集まる「レーサー」で「カフェ・レーサー」 これが、自動車版になると、 ベース車輌は、ライトウエイト・モデルで、 外観は、シンプル(バンパーレスなど)、全体にレトロ感、内装はレーシー に、シャコタンはX、扁平タイヤもX、ちょいとイジって性能UP、 っても定義などなく、要は、お洒落でレトロなライトウエィト・スポーツカー ってこと。 見た目重視、ファッション性重視、洒落たカフェの前に停めたとき、 かっちょよくなきゃ仕様、だから、どんな格好で乗るかのセンスも大事、 当個体は、「カフェ・レーサー」仕様の お手本。 ロンドンの「エース・カフェ」は、69年に一度閉店したものの、2001年、 一人の熱狂的なファンによって、復活、今では、英国以外にも4店舗、、 現在も多くのバイク乗りや 粋な自動車乗りが連日押し寄せる。 次のオーナー様も、このクルマが似合う行きつけの「カフェ」があると 理想的だ。 自宅のガレージ自体を理想のカフェ風にリフォームする ってもの一案だが、 ドライブがてら、出掛けたくなるカフェは、見つけるべきだろう。 必ず どの都道府県にもあるはずだ。 あなたの街にも、 あなたの「エース・カフェ」が、、。 まずは、写真63枚を ご参考に↓ |