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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

FERRARI

 
  AUTO MAKER FERRARI 
  MODEL 412 
  YEAR 1988'
  EXTERIOR BLUE-CHIARO


(ブルー・キアーロ)
  INTERIOR BEIGE- LEATHER
 

(ベージュ・レザー)
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 44.938km
  AMMENITIES



ヨーロッパ仕様 左ハンドル
 





(1988’ 製造モデル 国内登録 1990年)





水冷V型 12気筒 DOHC 4943cc  



5速MT(マニュアル)




340馬力



最高速:250Km







全長:481cm



全幅:180cm



全高:128cm



車両重量:1880kg



定員:4人






装備:



パワステ、パワーウインド、パワーシート、エアコン、他フル装備





内外装機関共に、稀にみる超極上車。 




車検:平成32年 1月24日まで


 
  COMMENT




フェラーリ 「412」








発見!「マニュアル車」




「412」、、「通」好みの相当に渋いフェラーリである。




北米市場を狙ったフェラーリの伝統的「4人乗り」モデル・ラグジュ



エリーGT。




デザインは、もちろん、「ピニンファリーナ」



フェラーリでは、いままでにない直線的デザインが 印象的である。





初期モデルは、1972年デビューの「365GT4 2+2」



このモデルは、「デイトナ」のシャーシをベースに、 エンジンも



デイトナ同様、同じ排気量(4390cc)のエンジンを搭載していた。



(ただし、デイトナは、352馬力、、こちらは、320馬力)





事実上、デザイナーは、「デイトナ」の4人乗りをイメージした:と



語っているから、



このモデルは、間違いなく「デイトナ」の血脈を継ぐモデルである。




*「365」というモデル名は、ご存知のとおり、1気筒当たりの排気量



 つまり、365ccX12気筒=総排気量:4390c端数は省いて



 「365」ってわけ。

 


だから、同じ排気量の「デイトナ」も モデル名は、「365」が最初に



付く「365GTB/4」。

 



初期モデル「365GT4 2+2」は、



1976年に「400GT」にマイナーチェンジ :



内外装の若干の変更に加え、排気量が4823ccに、馬力は 340馬力



にUP。





79年には、キャブからインジェクション仕様となり、「400i」に、



扱いやすさは増したが、替わりに、310馬力にパワーダウン。



このモデルから、「オートマ」が フェラーリ史上初の オプション



設定となった。




ATトランスミッションは、GM社製 「ターボ・ハイドラマティツ



ク400型」 通称:GM400型




このビッグブロック・エンジン専用とも言える屈強なATは、ロール



ス・ロイスのSZ系と同じである。





そして、「4人乗り」フェラーリのユーザー層の多くが 「AT」を



選択することになる。






85年 このボディデザインの最終モデルとなる「412」に進化。



外見は、「400i」とは似ているが、、実は各所で異なる。





・トランク容量を増やすため、トランクラインを高くした。



・ホイール・デザインの変更



・フロントスポイラー・デザイン変更



・バンパーがボディ同色に



・サイドシル パネル・デザインの変更



・ウインカーが透明レンズに



・フロントとサイドのウインド周りにブラック・ブレートが、





と、比べてみても、このとおり、、全体には、一回り 大きくなった



ような印象を受ける。




また、このモデルから、ボッシュ製「ABS」が標準装備となった。




「412」、このモデル名も、1気筒当たりの排気量を表している。



* トータル:4943cc ÷ 12=1気筒:411.92cc で 412






これにて、「412」のパワーは、340馬力に戻した。



V型12気筒 4943cc、、これは、かの名車「512BB」と同じ。 



更に、同じKジェトロニック・インジェクションの「512BBi」とは



パワースペック(340馬力)まで 同じなのである。



また、ほとんど 同時期に販売されていた「テスタロッサ」とも排気



量は 同じ。(テスタは、390馬力だが、)





新車時の販売価格





・328GTB           1515万円



・328GTS           1552万円



・モンディアル・クーペ      1650万円



・モンディアル・カブリオレ    1770万円



・テスタロッサ          2420万円



・F40              4500万円



・「412」            2400万円





上記のとおり、「412」は、「テスタ」と ほぼ同額の高額モデルで



あった。






フェラーリでは異例ともいえる1972年から、89年までの長きに渡って



販売されたロングラン・モデル。







「412」生産台数:85’〜89’




AT(オートマ) : 270台



MT(マニュアル): 306台




トータル: 576台





全体での「MT車」の台数は少なくないが、日本ディーラーでは、



基本「AT」しか販売しなかったため、正規物「MT車」は、



2台、もしくは3台のみと云われている。



ただ、世界に「270台」は、どちらにしても少ない。



現在、世界の流通価格は、「MT」モデルの方が、1.5倍ほど高額。



まっ「フェラーリ」は、どのモデルも「MT」が高騰する。





性能的には:




      最高速    0−100Km





「AT」: 245Km   8.3秒




「MT」: 250Km   6.7秒





と加速スピードに随分と差が出る。




ご存知の通り、「412」は、「スポーツカー」ではない。



海外では、よく「アストン・マーティン」の「ラゴンダ」と比較



されていることでもわかる。




私の中では
    


このモデルは、ロールス・ロイスの「カマルグ」みたいなもの、、



「カマルグ」も同じような時期、1975年から87年まで生産され



たモデルであるが、「カマルグ」もピニンファリーナ・デザイン、



GM400型・AT、、、正直、似ている。



乗ってみても「AT」モデルは、似ている。




ところが、「MT」モデルは、





乗ってみた:




「AT」モデルとは別物。



とても同じクルマとは思えない。



「AT」モデルでは「操る」醍醐味は味わえないが、「MT」は、



操れる。 フェラーリというクルマを堪能できるのだ。




無論、びっくりするほど速いわけじゃないから、逆に操りやすい。






多くのクラシック・フェラーリが手が出ないほど、高くなりすぎたが



当個体、いまならまだ、現実的な価格で、よき時代の「フェラーリ・



12気筒」を入手できる。



もっとも、当モデルとて、以前よりは、高くなっている。



この先も、少しづつ、もしくは急激に上がっていくのかもしれない。






元来「フェラーリ」は、嗜好品だ。



ある大御所は、「フェラーリは、男のダイヤモンド」と、おっしゃっ



たそうだ。まさに、その通り!



女性が、よりクオリティの高いダイヤを欲しくなるように、、。










そこで、当個体





1988’モデル ヨーロッパ仕様 左ハンドル



デリバリーされたのは、89年かもしれないが、国内登録は、



1990年10月であるから、中古並行車となる。



複数オーナーではあるが、現在




走行距離:44.938Km




残念ながら、過去の整備記録が残されていないが、




平成27年12月18日: 43.200km



平成30年 1月16日: 44.600km



だったことが「車検証」記載で確認できるのと、



車輌コンディションからして、実走であることが判断できる。



とても、44.938kmの個体には見えないほど、キレイなのだ。





とはいえ、弊社入庫後、最初に内装リペアは施した。



なぜって? 当時物オリジナル・レザーには間違いないが、



以前、一部に残念な職人が、余計なリペア(塗り)を施していた。




で、やり直したわけだが、これが大変、以前の塗装を剥がすのが、。



今回は、日本一の職人さんにリペアというより「復元」して頂いた。



この復元仕事は、絵画の復元に似ている。



卓越した技術力、経験値、そして何より、センスが必要とされる。



キレイになりすぎてもいけないし、汚なすぎてもいけない。



そして、将来をみすえ、革にとっても健康、長持ちさせる保護効果が



なければ、だ。




いい感じに仕上がった。








外色:「ブルー・キアーロ」メタリック





イタリア語の「キアーロ」は、「ライト」



文字通りの「ライトブルー」メタリックだ。




外装は、近年 元色でオールペイントされている。



キズなし、ビカビカ!



塗装職人の腕も悪くない。




全長:481cm、全幅:180cm、 ちょうど好しサイズ。





渋い「412」には、フェラーリ得意の「赤」は 似合わない。




「ブルー・キアーロ」は極めてセンスの好いカラーだ。




よしんば、この「412」が 初めて乗るフェラーリだとしても、、、



フリは、「もう 普通のフェラーリには飽きちまったぜ、、」ってな



テイで乗っていただきたい。







内装: 「ベージュ」レザー




前述の通り、「復元」済み。



これにて、「シーザー認定号」となった。



世界に自慢できるくらいは、◎コンディション。




内外装ともに(オーディオ)以外は、ドノーマル。



オーディオは、「MD」デッキの時代のものだから、お好みで交換



するべきであろう。





機関系にも随分手が入っていることが、エンジン・ルームの写真を



診るだけでも、ご理解いただけよう。



フロント・エンジンの利点は、ミドシップ・モデルと比べて整備性



が格段によく、= 整備費用も安価ということ。




もちろん、確認・点検・整備は、弊社ファクトリーで行うので、



目に見えない箇所は、ご心配なく。




総評:




当個体の最大の 売り は、





・バツグンのコンディション!



 「MT」モデルのみならず、「AT」を入れても、ここまで◎な


  
 「412」など滅多に見つかるもんじゃない。




・「マニュアル 412」であるということ!






前述のとおり、「412」の「MT」は、「AT」とは別物。



車を操れるのも楽しいが、何より楽しいのは、「音」を操れる 



ということだ。



「AT」の場合、「音」は車任せであるが、「MT」は、自由自在、



シフトチェンジとアクセルワークで、好きな音の場所に 針を 



おとすことができる。




「フェラーリ」は「音」が命。なにより12気筒モデルは、、。



「エンツォ」は、天才作曲家であり、最高のオーケストラの指揮者で



もあった。



当個体、1988’モデル、、そう、「エンツォ・フェラーリ」が亡くなっ



た年が、1988年。



ひとたびアクセルを吹かせば、レクイエムが聞こえる。











まずは、写真105枚を ご参考に ↓