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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

PANTHERHEADLINE

Kallista

 
  AUTO MAKER PANTHER
  MODEL
Kallista


  YEAR 1990
  EXTERIOR BLACK/SILVER
  INTERIOR BLACK



  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 4.710km
  AMMENITIES




ディーラー車  左ハンドル





FORD ケルン・エンジン




V型6気筒 OHV 2.9L(2935cc)




ボッシュ Lジェトロニック・インジェクション




4速フロアAT





馬力: 140ps/4600rpm






全長:372cm



全幅:174cm



全高:127cm



重量:1060kg



定員:2人









内外装極美、機関 当社にて完全整備渡し



車検:車検2年付き渡し




 
  COMMENT





パンサー 「カリスタ」








パンサー「カリスタ」のファイナル・モデル「2.9i」








英国において近年最も優れたコーチビルダーと言われた「ロバート・




ジャンケル」氏がデザインしたこのモデル、、非常に興味深い。




「ロバート・ジャンケル」氏は、只者ではない。





日本では、1980年代から91年までにコーチビルドしたロールス&



ベントレーのストレッチ・リムジンの会社として有名であるが、




世界では、「パンサー」社の創業経営者&デザイナーとしての名のが



有名であろう。



「ロバート・ジャンケル」と「パンサー」、、



少し時代をさかのぼろう、、。









ロバート・ジャンケル氏は、1938年1月、ロンドンで、服飾会社を



営む裕福な家庭に生まれる。




名門チェルシー・カレッジで機械工学を学ぶとともに、自動車をデザ



インすることに興味を覚える。




1955年には、早くも「ロバート・ジャンケル」社の前身を設立、



主にワンメイク物の自動車デザイン、及び製作まで手がけるように



なるが、、このビジネスだけでは生計がたたず、家族が経営する服飾



会社でファッションデザイナーを同時にしていた時期もあった。







しかし、自動車デザインとコーチビルドのみで成功する夢は捨ててい



なかった。



きっかけは、、



1970年の ある日、ジャンケル氏は、自身で改造した1930年製の



ロールス・ロイス風(レプリカ)に乗ってコンチネンタル・ツーリン



グ(ヨーロッパ旅行)に出かける。





道中、スペインで、偶然、闘牛士と知りあいになる。



彼は、このジャンケルのロールス風モデルを気に入り、どうしても



譲ってほしい・と祈願する。



結果、1万ポンドで売却。




この一件で、自信をつけたジャンケルは、益々自動車ビジネスに傾倒



していくことになる。




ここまでは、イギリスに有りがちな、極小さなバックヤードビルダー



的存在であったが




1971年、ファッションビジネスからも一切、手を引き、満を持して




「PANTHER」(正式名称:パンサー・ウエストウインズ・カーズ)社



を新たに設立する。





そう、ロバート・ジャンケル氏が、




「パンサー」の創業者
なのである。








「ジャガー」の創業者「ライオンズ」氏に多大な影響を受けていた



ジャンケル氏は、「ジャガー」が大好きで、「パンサー」の名も



「ジャガー」に憧れて(対向して)命名した。





*ジャガーとパンサーは、似たような豹であるが、異なる動物で、



 斑点柄も 少し違うし、生息分布も異なる。






「パンサー」のモデル・デザインは、全てジャンケル氏が担当、、、



設立当初は、戦前ジャガーの名作「SS100」を模した「パンサー・



J72」で名を売る。



総アルミ・ボディ、、エンジンは、もちろんジャガー製で、6気筒と



12気筒が用意され、後者の最高速は200kmを超えたという。




「J72」は、72年〜86年まで生産され、総生産台数は、「376台」と



される。




順調な滑り出しで、「パンサー」社は 瞬く間に、子会社 数社を



率いるまでに成長する。



子会社は、自動車パーツの製造屋で、中には、ロールス・ロイスの




パーツを下請けで作っていた会社もあったというから、特出した技術



屋集団であったことが理解できる。






これより、パンサーは意欲的に新作を発表していく。



1974’ 「レーザー」


1974’ 「デビル」


1975’ 「リオ」


1976’ 「リマ」


1977’ 「6」


1982’ 「カリスタ」








最大の怪物モデルは、「パンサー6」で、キャデのV8・8.2L、



ツインターボ、600馬力を誇り、最高速は、322kmと



当時世界最速モデルとの前評判であったが、、諸事情で、2台しか作ら



れていない。



そして、



最高の傑作モデルが、「デビル」。



当時も現在も世界一の高額モデル、、ブガッティ・タイプ41・



「ロワイヤル」を模して作られた作品である。




このモデルは、以前弊社でも扱ったが、74’〜85’の間に生産台数



「58台」という幻の名車である。






そして、最高のヒット作が、「リマ」だ。



1976年〜79年(82年まで説有り)の間に生産されたクラシックカー



風、スモール・ブガッティのような2ドア・スポーツ・モデルで、



総生産台数は、「897台」。




このモデルの改良版こそが、「カリスタ」であるが、その前に、、









こうして、パンサー社は、順調な滑り出しをみせたが、急激に大きくなり



過ぎた会社を手に持て余したジャンケルは、結局、1979年、経済的な



理由から、パンサー社を韓国人実業家「ヤン・キム」率いるジンド・グル



ープに転売することになる。




そこで、ジャンケル氏は、ほとんど休眠状態であった「ロバート・ジャン



ケル・デザインLTD」を再興、、1980年から、超高級車のコーチビ



ルド業に専念することで再スタートをきる。




その後の快進撃は、弊社が扱うロバートジャンケル物をご覧頂いている



皆さまなら、ご存知のとおりであろう。








一方、買収された後の「パンサー」社、




エセックス州に新工場(それまでは、サリー州)に移転。



そして、環境の整った新工場で最初に手掛けたのが、ヒット作「リマ」の




改良であった。




ジャンケル・デザインは、ほぼ弄ることなく そのままに、中身を進化さ




せる。




外装:



それまでの「FRP」(ドアだけはステール)から、総「アルミ」ボディに



変更!



このことが、のちの「価値」へと繋がることになる。



他、格子だったフロント・グリルから、より目の細かいメッシュに。



内装のデザインも一新。







エンジン:




それまでの、「ボクスホール」製「直列4気筒、2.3L、110馬力」



エンジンを



FORD・エンジンに変更!選択肢は2種類。






1. FORD  CVH 直列4気筒 SOHC 1.6Lエンジン



2. FORD  ケルン・エンジン (V型6気筒 OHV 2.8L)




ケルン・エンジンは、その名の通りドイツのケルン工場で作られたエンジ



ンで、そのV型6気筒は、世界最初で最大規模に量産されたことでも有名



である。



バリエーションは、1.8Lから、2.0、2.3、2.4、2.6、2.8、2.9、4.0と



多岐にわたる。



「パンサー」が選択したのは、2.8L(2.9Lは88年登場)。



このケルンV6を積むモデルは、大量にあり、FORDの「マスタング2」、



「ブロンコ」、「レンジャー」、「グラナダ」、「シエラ」、「カプリ」



他メーカーでも、「TVR」などなど。









そうして、1982年 発売したモデルが、「カリスタ」である。




シャーシは、パンサー・オリジナル、ボディは、総アルミ、エンジンは、



最新FORD、そしてデザインは、「ロバート・ジャンケル」。






国内では、「チャッカー・モータース」が正規ディーラーとなり輸入販売



された。




車重1tほどの総アルミ・ボディに軽快(0-60マイル加速で7秒台)で



トルクフルなV型6気筒の選択は人気を博し、82’〜90年の間に 




総生産台数:「1437台」。




「パンサー」至上最高のヒット作となる。




当初「V6、2.8L」だったエンジンは、後期型で、「V6、2.9L」に。



同時に、「ボッシュKジェトロニック」は、「Lジェトロニック」に進化



この採用は、ロールス&ベントレーでも同じである。




当個体は、後期型、しかもファイナル・イヤーモデルで、エンジン・



マーネジメントは、FORDの「EEC-4」と信頼性も万全。





これほどのヒット作を飛ばした新生「パンサー」であったが、他の



新作モデルで全て失敗(そりゃ そうだ、なにせ、ジャンケルのデザイン



じゃない)




89年〜90年ごろ、韓国「サンヨン自動車」に身売りする。



サンヨンは、新たにエンジンを直列4気筒(2L)と直列6気筒(2.3L)



に替え、買い取った設備で、「カリスタ」の生産、販売に乗り出したが、



なんの思い入れもない車が売れるわけがない。



僅かに69台だけ売れたところで、事業から撤退する。



そして、「パンサー」の名は消滅した。







ロバート・ジャンケルの その後も ついでに、





バブル崩壊後、需要のなくなった高級車コーチビルド・ビジネスから



手を引き、装甲車などを 手がけるようになる。





当初は、中東の お金持ち相手のビジネスであったが、後に、各国 政府



相手、軍用車輌まで手がけるようになる。



「ロバート・ジャンケル」は、今度は 軍用車輌で 名前を売ることにな



ったのだ。



堅調にビジネスを展開していた矢先、、



彼に 癌が発覚する。




2005年5月25日、、、ジャンケル氏は、志半ばに、この世を去る。



享年 67歳




「ロバート・ジャンケル」社は、その後、社名を「JANKEL」とし、



現在でも、当時と同じ南イングランドのサリーで経営を続けている。



おそらく、息子が 後を継いでいるものと思われる。



いまでも、各国の政府相手に、装甲車や特殊軍用車を販売している。



「パンサー」という商標を、どうやら、ロバートが亡くなった この年に



買い戻したようだ。




が、いまだに「パンサー」と名が付くモデルが発売された形跡はない。



「パンサー」は、どうやら、おやじさんの 形見 としているようだ。







さてと、



やっと ここから、当個体の お話






1990年8月 登録  ディーラー車 左ハンドル 3オーナー




走行距離:4.710km!





こういうのは日本じゃないと見つからない。




オーナーが3人も変わり、放置車輌でもなく、大切に扱われてきた



個体、、まさしく奇跡の1台であろう。




弊社入庫後、オリジナル塗装に浮かんだ一部のクラックは塗装した。




「パンサー」に「ロールス」の塗装を施してある。 そりゃキレイ。





外装は、




おフランスの香り漂うブガッティばりのコンビカラー。



ソリッド・ブラック&シルバー・メタリック。



ジャンケル・デザインは、もはや、なにかのレプリカという次元では



なく単独の「作品」だ。




この車に、もっとも近いフィーリングを持つ車があるとすれば、



それは、「モーガン」だろう。



風情も似ているが、走らせても似ている。



もっとも、カリスタの方が、ちょいと高級車で、、その違いは「幌」



にある。



「リマ」もそうであったが、90年当時のモーガン「幌」は、細いステ



ール・パイプの骨組みに幌生地を被せてあるだけの別体ものであった



のに対し、カリスタは、頑丈な幌構造を持つ骨組み・幌一体ものだ。 




フック2ケ所のラッチを外すだけで、一人でも容易に開閉可能。




当個体は、オプションの「4速AT」選択で、オープンカーならではの




「風」をステアリング操作だけに集中しながら堪能できる。








「パンサー」の拘りは細部にまで至り、フロント・ガラス・三角窓



ガラス、スピードメーター、タコメーター、ステアリングなど各所に



「PANTHER」のロゴが刻まれている。




こういう拘りは、商売だけ考えていたのではできるものじゃない。



よほど、好きでなきゃ、、。






そういえば、今、「スポークホイール」を英国にオーダーしている。



現在は、オリジナルの14インチ・アルミであるが、このホイールの



デザインは、どうも、、 英国の「パンサークラブ」面々の「カリス




タ」写真を見ても多くの方がワイヤースポーク・ホイールに交換して



いる。そっちのが、似合っている。




初めての仕入先だから、ほんとに来るのか分からないが、来たら、




自動的強引に、次のオーナー様に買って頂くことになる。(原価で)







「内装」:




オリジナルのまま、、なんのレストアも施していないが、キレイ。



内装シートの素材は、何種類か選択枝があったはずであるが、




当個体は、ファブリック。 座り心地は、抜群に良い。




室内は、思ったより、ずっと広くて快適だ。



もうちょっと窮屈な車かと思っていたが、そうでもない。




4速フロアATであるから、ギヤ操作の必要はなく、粋なウッド・パネ



ルを見ながら、あとは、走らすのみ。






実際に走らせてみた:




ケルンV6、吹けあがりも軽く、タコメーターは ビュンビュン踊る。



確実に速い。



フレームが、70年代設計のものだから、反対にクラシックカーらしさ



を味わえる。へたに、近代車してないのが好ましい。




パワステではないが、流石にライトウエイト、不便な重さは、



なーんも 感じない。



むしろ、この車にパワステが付いていたら、つまらない、、



コーナーで、ハンドルを ぐぐっと切る感覚が面白いのだ。





装備は、クラシックカーの如く、なにもない。



前オーナー様は、あえて、オーディオさえ取り付けていない。



もち、オーディオ専用スペースはある(現在はウッドでフタ)。






が、ありがたい事に、「クーラー」がある。



それも、日本の「サンデン」製、間違いなく頼りになる。




ケルンV6の「走り」は、特筆ものだが、その快楽は、次のオーナー様



だけ知れば好かろう。まずは、ご試乗を!







この手のクルマの醍醐味は、安心して、戦前のクラシックカーの世界



を堪能できること だ。



云わば、クラシッカー入門車



この「カリスタ」は、まさに、それためのモデル。






しかも〜 最強の後期型



しかも〜 価値あるファイナル・イヤー・モデル



しかも〜 4710kmの超極上個体



しかも〜 「シーザー認定中古車」







そして なにより、



「ロバート・ジャンケル」デザイン、、



これは、でかい。





もしも、この車に乗っていて、




:「この車 なんですか?」





と聞かれたら (私なら こう答えるね)







:「ロバート・ジャンケルさ」
















では、まずは、写真64枚を ご参考に、、