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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR'S COLLECTIONHEADLINE

DAIMLER DOUBLE SIX

 
  AUTO MAKER DAIMLER 
  MODEL DOUBLE SIX 
  YEAR 1991'
 
  EXTERIOR British-Racing-Green


(ブリテッシュ・レーシング・グリーン)
  INTERIOR Pachment-LEATHER 

(パーチメント・レザー)
  PRICE \ ask
  MILEAGE 46.624km
  AMMENITIES


ディーラー車 右ハンドル  



  


V12  SOHC  5343cc  3速フロアAT 




全長:496cm


全幅:177cm


全高:137cm


重量:1920kg


定員:5人





*新車時書類 全部有り



*記録簿 13枚 有り






内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、稀に見る超極上車!






車検:2年付き渡し


 
  COMMENT



ディムラー「ダブルシックス」!








以前、弊社で販売させて頂いた「シーザー認定中古車」の「ダブルシックス」



あまりにもキレイ、、それに、ABS付きの最終モデル。





車屋も長く(30年ほど)やっているが、、何故か、昔から、綺麗な個体を見




ると、つい仕入れてしまう、魔性の車、「DD6」、この車の魅力は、一体何




なんだろう?




まずは、「ディムラー」と「DD6」の歴史から、紐解いてみよう。





イギリスで最も歴史の古い自動車メーカー、これだけでも すごい!




ディムラー社の創業は、1893年、「フレデレリック・リチャード・シムズ」に




よって「ディムラー・モーター・シンジケート」として設立された。






当初は、ドイツの「ダイムラー」社の販売代理店(エンジンのみ)として




スタートした。



この為(よく質問されるが)、「ディムラー」は、「ダイムラー」を英語読み




したもので、元来の社名の意味は双方とも同じ自動車の発明者「ゴットリーフ




・ダイムラー」氏に基ずく



だから、「ダイムラー」と呼んだところで、なんの問題も無いが、、



紛らわしいので、区別するため「発音」で分けている。




その後、1896年に、社名をディムラー・モーター・カンパニーLTDに変更、



自社開発の高級自動車販売にも乗り出すと、ディムラー・エンジンを研究して




いた お陰で、さっそく名声を得る。




1900年には、最初のイギリス王室後料車に採用されるにまでになる。



因みに、記念すべき最初の日本皇室、後料車もディムラーで、1912年式の6気



筒が2台 納品されている。






1904年には、現在にまで引き継がれているディムラーの代名詞 波状のグリル



=「フルーテッド・グリル」採用



*これは、ラジエーターの熱を効率よく逃がすために考えられたもの。




1926年には、早くもX型12気筒(7136cc)のエンジンを載せた初代




「ダブルシックス」を発表(直6エンジンを2つ くっつけたので、ダブル6)



この車も、イギリス王室車輌にも採用され、高級ブランドの代名詞となる。



*「格」はジャガーより、張るかに上ってこと、、 





因みに、1926年時、ジャガー社の創立者・ライオンズは、スワロー・サイドカ



ー・カンパニーでサイドカーを作っていた若干25歳の若造だった。







この初代DD6は、1937年に生産中止、再びDD6の名が復活するのは、




1960年にディムラーがジャガーカーズ社に買収された(明らかにベントレーに



憧れていたライオンズは、同格のディムラーの名を、ここで手に入れたのだ)



後、1972年7月まで待つことになる。




1972年:DD6シリーズ1の登場。



これは、1968年発表のジャガーXJ6のボディにEタイプのV12を積んだモデ



ルでジャガー社の頂点モデルに君臨していた。



エンジンは、名車:E タイプ・シリーズ3の12気筒を街乗り用にディチェー



ンしたもの。






このシリーズ1は、主にアメリカの保安基準に対応すべく、翌1973年にボディ




改良が行われた(これがシリーズ2)為、僅か1年間ほどで姿を消すことになる





そして、



1979年、大掛かりなデザイン変更がなされ最終型ボディデザイン「シリーズ




3」となる。



この改良デザインを担当したのが、「ピニンファリーナ」だったりする。



このDD6シリーズ3は、そのエレガントなデザインと シルキーな走りで、



世界中で高評価、、ボディデザインを変えることなく、各部の改良を繰り返し



、1986年に同デザインのジャガーXJ6が生産中止された後も1992年末まで



生産され、1993年までデリバリーされた







各部に細かい改良をし続けた「シリーズ3」であるから、このモデルは、



後期モデルになればなるほど信頼性が増す。



特に、「乗る」なら、1987年以降の電気系統改良後のモデルが好ましい。




さらに、最終モデルとなる 1991年と1992年の「ABS」アンチロック・ブレー




キ・システム付きモデルがベストだ。




「DD6」の86年までモデルは、電気系統のトラブルが頻発したものだから、



全体的なイメージが悪くなってしまった。



これは、残念なことだが、、いい、、知ってる人だけで楽しめばよい。



言い切ろう。



「DD6」に乗るなら、91年か92年モデル!



しかも、バッチリ整備された極上個体に限る。



もっとも、そんな個体は、探して見つかるものではない、、



出会いを待つしかない。







永い歴史を持つ由緒正しいDD6、、この歴史を知って乗るとまた、一味違う



、、車の風格や優雅さってものは、真似のできるものではない。



Eタイプの血を引くV12エンジンの魅力も、乗った方にしか理解できまい。



当社のお客様でも何故かDD6だけは手放せないって方が多い。










さて、当個体






91年モデル、91年登録のディーラー車。 




以前、弊社で販売させて頂いた「シーザー認定号」 




「ABS」付き、最終モデル。




王道:ブリテッシュ・レーシング・グリーンに、



内装も これまた王道:パーチメント・レザー。



如何にも、、である。




大変 美しい。




塗装の艶も文句ないし、




内装も、、 ↓お写真のとおり、◎コンディション。



内装の「革」は、「DD6」のみ、「コノリー」社製だ。



ただし、どこもかしこもロールス級に、というわけには、販売価格的にいけず



(91年新車時:1235万円)



シート上面のみ「コノリー」張り、、言わなければ 分からないけど、、。




「ウッド」も本物「バーウォールナット」、これは、なかなかの品を使ってい



る。



しかも、ウッド・パーツは、意外なほど安価で、今だに入手できる。




これは、ありがたい。





当個体、新車デリバリー時の書類関係が、知る限り全て残されている。



記録簿も万全で、走行距離が辿れるだけ、新車時から 13枚残されている。



ジャガー&ディムラーにおいて、この記録簿は大事。



なぜって、、




このモデル、一時、あまりにも多くのメーター改ざん車が流通していたから、



5万キロだ と買った個体が、15万キロの個体だったりして、、そりゃ怖い。



そんな個体を ノン整備で購入してたら、、そりゃ故障が多くて 当然。




まともな個体を、まともなメカニックに整備、、であれば、「DD6」の虜と



なる。



メーター改ざん車や、ダメな個体をダメなメカニックに整備:であれば、、 



こう言うだろう、、「あんな大変な車はない」 って。




そんなわけで「DD6」、現在までの保守、整備内容も含め、大きく「当たり




・はずれ」がある。



それを、一般の方が判別することは極めて難しい。



ただし、エンジン自体は、恐ろしく頑丈であるから、正しいメカニックに診せ



て、費用さえだせば、正しい「DD6」に戻せる。



元来、「DD6」は、とても頑丈な車なのだ。





ただし、ディムラーにベントレーのクオリティと信頼度を求めてはいけない。



ディムラーとて、ジャガー社が作っているのに変わりなく、設計は70年代物、



要はクラシックカーに乗るのと同じ、、それを92年まで作ってくれていただけ



、、それが、この車の魅力でもあるのだが。




クラシックカーであるから、弊社が どんなにがんばって整備しても、それは




安心な確率を高めているに過ぎない。




そう、DD6に100%の安心などない。




だが、それとて、この魔性の車の魅力に比べれば、取るに足らない些細なこと



に過ぎない。 この肝を持つものだけが楽しむべき車なのだ。













なんという プロポーション、、美しい、、



ボディの前後が絞り込まれているのが好い。




ハンドルの切れを補うためのデザインではあるが、大正解、、このデザインに



魅了されている方も多いはず。



ロールス屋の当社とて、「DD6」には、一目置かざるを得ない。



思えば、ディムラーの名に恥じないモデルは、、ここまでだった。





「DD6」、、生涯乗り継ぐ必要はないが、



人生に一度は 味わうべきモデルであろう。



「ジャガー」というブランドの頂点が、この1台で全て理解できる。






他は、、必要ない。








まずは、写真64枚を、ご参考に ↓



 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  





水冷V型12気筒 SOHC 5343ccエンジン。



馬力 :255ps/5000rpm



トルク:39.7kgm/3000rpm



最高速度:223km







みよ、このエンジンこそが、名機と謳われたV型12気筒。



このエンジンのルーツは、幻のジャガーレーシングカー「XJ13」の為に開発された



V12を市販車用にディチェーンしたもの。



最初は、あのジャガーEタイプのシリーズ3に積まれた。





「XJ13」は、502馬力、最高速度280km以上の性能を誇り、ル・マンレースで優勝す



るために開発された怪物マシーン(諸事情で、一度もレースにでることなく終わるが)




*その諸事情の一つが、当時、「ディムラー」ブランドを買収するために要した経済的



 理由だったりするから、歴史は面白い。






もちろん、当DD6エンジンの味付けは、レーシングカーのそれとは、大きく異なる。




優雅な街乗り仕様。



決して、ノロい(遅い)車ではなく、むしろ速い車であるが、この車に乗って、



かっ飛ばしたいと思うオーナーも少なかろう。



DD6は、ゆったりと優雅に走らせてこそ、なんぼ、、、



猫足・と評される独特の乗り心地、これは、他メーカーでは比べるべきものがないかも



しれない。







「猫足」の秘密は、ブレーキ時に車体が 前方に つんのめらない:フロントの「アン



チ・ダイブ・ノーズ・ジオメントリー」システムと リアのディスク・ブレーキを車体




の中心近く(デフの横)におくという「インボード・ブレーキ」にある。



重いディスク・ブレーキ一式を車体の中心によせることで、足回りが軽くなるというわ



けだ。



よく考えられたシステムで、、これは金と手間が掛かっている。




今後、こんな凝った「作り」をするモデルが生産されることはあるまい。




正しく保守、管理、整備されたDD6は、素晴らしい。



正しくないDD6は、タダでも いらない。




タダでも売るべき車ではない。



ここまで、正しく維持してこられた前オーナー様のことを考えると、、



次に オーナーになる方も、ぜひ、大切にしていただきたい。




正しいDD6自体、、もはや 珍しいのだから、、。


















さあ、走り出そう!







分厚いシートに腰かけ、細身のステアリングを握る、、



英国高級車の お約束、この「細さ」が堪らない





セルを回すと、思った以上に静かな名機V12気筒エンジンが目覚める、、、



オートチョーク、アイドリングが安定するのに さほどの時間は要さない、、



細身のシフトレバーを ちょいと右に倒して Dレンジに、、



トランスミッションは、屈強なGM400型の3速(ロールスと同じ)、、



アクセルを踏むとスルスルと まるで電気自動車のように動き始める、、



だが、流石に12気筒、トルク感は十分に伝わってくる、、



さらに アクセルを踏み込みと、、思った以上の加速感



この段階で、こいつは間違いなく「Eタイプ」の血を継ぐモデルであることに気がつく






サスペンションは、前後ともダブルウィッシュボーン、、猫足、、しっとりと道路に




張り付くような乗り心地、、アメ車とドイツ車の中間位の硬さかな?






スピードを上げる、、旧車にしては、空力が十分考えられていて、風の音にストレスは



感じない。



やがて、エンジンの音は忘れてしまう。



室内に溢れる気品、思わず、背筋を伸ばす、こいつは「人間性」まで変えてしまうのか




、、やはり、魔性の女、、また、やられちまった。








そうして、、静かに ゆったりと流れる至福の時、、、





これが、これこそが、、、「ディムラー・ダブルシックス」だ!