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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
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営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR'S COLLECTIONHEADLINE

DAIMLER DOUBLE SIX

 
  AUTO MAKER DAIMLER 
  MODEL DOUBLE SIX 
  YEAR 1998
 
  EXTERIOR Westminster-Blue


(ウエストミンスター・ブルー)
  INTERIOR Oatmeal-Leather 

(オートミール・レザー)
  PRICE \ ask
  MILEAGE 10.292km
  AMMENITIES


ディーラー車 右ハンドル  



  


V12  SOHC  6L(5992cc) 4速フロアAT 




全長:515cm


全幅:180cm


全高:136cm


重量:1920kg


定員:5人





*新車時書類 全部有り






内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、稀に見る超極上車!






車検:2年付き渡し


 
  COMMENT



最後の「ダブルシックス」にして、





ファイナル・イヤー・モデル!








94年10月〜97年10月まで、僅か3年間しか生産されなった「X305系DD6」。



「ダブル・シックス」の名を持つモデルは、、これで終った。



このモデルに乗るなら「ディムラー」と「ダブルシックス」の歴史は知って



おきたい。








イギリスで最も歴史の古い自動車メーカー「ディムラー社」の創業は、1893年




当初は、ドイツの「ダイムラー」社の販売代理店(エンジンのみ)としてスタ



ートした。



この為(よく質問されるが)、「ディムラー」は、「ダイムラー」を英語読み



したもので、元来の社名の意味は双方とも同じ自動車の発明者「ゴットリーフ



・ダイムラー」氏に基ずく



だから、「ダイムラー」と呼んだところで、なんの問題も無いが、、



紛らわしいので、区別するため「発音」で分けている。






その後、1896年に、社名をディムラー・モーター・カンパニーLTDに変更、



自社開発の高級自動車販売にも乗り出すと、ディムラー・エンジンを研究して



いた お陰で、さっそく名声を得る。





1900年には、最初のイギリス王室後料車に採用されるにまでになる。



因みに、記念すべき最初の日本皇室、後料車もディムラーで、1912年式の6気



筒が2台納品されている。これは、大倉(財閥)さんあたりのアドバイスであ



ろう。





1904年には、現在にまで引き継がれているディムラーの代名詞 波状のグリル



=「フルーテッド・グリル」採用



*これは、ラジエーターの熱を効率よく逃がすために考えられたもの。




1926年には、早くもX型12気筒(7136cc)のエンジンを載せた初代



「ダブルシックス」を発表(直6エンジンを2つ くっつけたので、ダブル6)



、この車も、イギリス王室車輌にも採用され、高級ブランドの代名詞となる。



*「格」はジャガーより、張るかに上ってこと、、 



因みに、1926年時、ジャガー社の創立者・ライオンズは、スワロー・サイドカ



ー・カンパニーでサイドカーを作っていた若干25歳の若造だった。







この初代DD6は、1937年に生産中止、再びDD6の名が復活するのは、




1960年にディムラーがジャガーカーズ社に買収された(明らかにベントレーに




憧れていたライオンズは、同格のディムラーの名を、ここで手に入れたのだ)



後、1972年7月まで待つことになる。






1972年:DD6シリーズ1の登場。




これは、1968年発表のジャガーXJ6のボディにEタイプのV12を積んだモデ



ルでジャガー社の頂点モデルに君臨していた。



エンジンは、名車:E タイプ・シリーズ3の12気筒を街乗り用にディチェー



ンしたもの。






このシリーズ1は、主にアメリカの保安基準に対応すべく、翌1973年にボディ



改良が行われた(これがシリーズ2)ため僅か1年間ほどで姿を消すことになる





そして、



1979年、大掛かりなデザイン変更がなされ最終型ボディデザイン「シリーズ



3」となる。



この改良デザインを担当したのが、「ピニンファリーナ」だったりする。



このDD6シリーズ3は、そのエレガントなデザインと シルキーな走りで、



世界中で高評価、ボディデザインを変えることなく、各部の改良を繰り返し、



1986年に同デザインのジャガーXJ6が生産中止された後も1992年末まで生産



され、1993年までデリバリーされた。






デリバリーが続いた理由は、86年登場の新型「XJ40」には、コストのかかる



12気筒エンジンを積めるように設計されてなかったからであるが、



生産が中止された最大の理由は、当時の親会社「FORD」の意向であろう。



ハンドメイドの車は、、儲からない、、。




そこで、93年、無理やり「XJ40」のエンジン・ルームを拡大し、12気筒エンジ



ンを押し込んだ「ダブル・シックス」を発表する。



ところが、「XJ40」ボディ(四角い車)も発売から10年、しかも不人気という



ことで、翌94年10月、新型モデル「X300」が登場する。



この新型ボディには、12気筒が積めるように設計されており、「DD6」の



場合、「X305」というコードネームを持っていた。







この新型ボディは、がんばっている。



当時のFORDは、とにかくジャガー・ブランドのイメージ回復に全力を



注いでいた。




ジャガー(ディムラー)というと、「良く壊れる」というイメージが



付きまとっていたからだ。




これを払拭するため、資金力にものを言わせて、以前モデルのウィーク・



ポイントを徹底的に調査、解明、改良した。




そうして、「XJ40」シャーシをベースに大幅改良されたモデルが、「X300」



である。



ボディ剛性などは、もはや以前モデルとは別物。それでいて、「XJ40」で



失敗したコスト・ダウン・ボディもやめ、以前の優雅で複雑なコストのかかっ



たボディ・デザインに仕上げた。





エンジンも、がんばった。




以前の「DD6」:



「5343cc」で「255馬力」「トルク:39.7kgm」から、



「5992cc」で「315馬力」「トルク:48.7kgm」に




無論、V型12気筒 SOHCに変わりない。



エンジン・トルク共に、大幅パワーUP! これで、ゆとりの走りを実現。




しかも〜



電装系は、日本製「デンソー」、プレス・マシンも日本製に!



これは、大きい。



ボディ、安心。



機関系、安心。



内装は、、



以前より、コストが掛かっている、、安心。




「ダブルシックス」は、「コノリー」最上級「オートラックス」レザー、



ローズウッド・パネルに、ウエリントンのカーペット、、



まさに、ベビィ・ロールス。



完成の域に達した「DD6」であったが、



98年には、またもや新型ボディ「X350」登場、、このボディには、もはや、



12気筒を積むスペースはなかった。 つまり、積む気は最初からなかった。



儲かる6気筒とV8専用ボディ、、こうして、「ダブルシックス」の名は消滅、




1926年から続いた伝説ともいえる名車の名は、当モデルで終った。














さて、当個体






98年登録のファイナル・デリバリー・モデル!




ディーラー車 右ハンドル 2オーナー。




走行距離:10.292km!




奇跡の1台!




外装は、伝統的カラー:「ウエストミンスターブルー」




塗装コンディションも申し分なし。



前述の 波打つグリルが、ディムラーの証。



ボディデザインは、明らかに以前のDD6(XJ6)を意識している。



丸い。






内装は、「オートミール」コノリー。



これに、「ライトグレー」のパイピングとくる。



コンディションは、世界トップ・クラスであろうが、注目してほしいのは、



このシートデザインにおける「革の使い方」



革の裁断面積が広い。 これは、贅沢だ。



ロールス社の手法を用いてるのであろうが、今はなき、コノリー様のレザーを



こんな贅沢に使った という意味でも、このモデルが最後である。







走らせてみた。




走り出しは、以前の12気筒と同じ感じだ。 滑らか。



少しアクセルを踏み込むと、、実に トルクがあるのが分かる。




優雅な走り は、トルクに比例する。






当「X305」、以前(93’まで)の「DD6」より、全長が、19cm長く、



「515cm」あるのだが、走ってみても、長さによるストレスはない。



むしろ、安定感が増した感じで、心地よい。




「ダブルシックス」は、かくあるべし といったエンジンと乗り心地である。




クラシックカーに乗ってるかのような錯覚さえ覚えてしまう仕上がりだが、




中身は、最新鋭機、、優等生。 それは、無理やり悪くいえば、「味」を



なくした とも言えなくはないが、このモデルは、これで良いのだ。




なにもかも、1台の車で手に入れるのは不可能。




「味」優先であれば、以前物「DD6」がある。



あのクルマの「味」は、あのクルマにしかないものだ。



そして、その魔性の味は、人々を魅了してやまない。






当モデルは、安心して、その雰囲気を楽しむ ことにこそある。



将来、おそらく確実に再評価されるであろう、、ファイナル「DD6」を



日常の足 にする。



こんな贅沢はない。



少なくても当個体の新車時価格:1295万円の価値と満足度は、



今も変わらない。









本当のファイナル・イヤーモデルには、ダッシュにゴールド・プレートが



張られている。




そこには、1台ごと「シリアルNO’」が刻まれている。



当個体は、「794686」




そして、その脇には、こう書かれている。




「これは、ジャガー社が製造した最後のディムラー12気筒エンジンを追悼する


 
 記念モデルである。」と






「ダブルシックス」よ、、永遠に
















まずは、写真68枚を、ご参考に ↓