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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

NISSAN

 
  AUTO MAKER NISSAN 
  MODEL FAIRLADY 240Z 
  YEAR 1973’
  EXTERIOR WHITE


(ホワイト)
  INTERIOR BLACK 

(ブラック)
  PRICE \ ASK
  MILEAGE
  AMMENITIES


国内ディーラー物  右ハンドル





 L24型 2.4L(2393cc) 水冷直列6気筒 SOHC 5速MT




馬力 :150ps/5600rpm



トルク:21.0kgm/4800rpm





最高速:205km






全長:411cm


全幅:164cm


全高:127cm


重量:1070kg



定員:2人






フル・レストア車(再生新車)



内容:




完全にホワイト・ボディにした後




外装:



・総剥離鏡面仕上げ(ボディ下回り、エンジン・ルーム内も)



・ボカシ入りフロント・ガラス新品



・ガラス・ウェザーストリップ前後新品



・リア・ハッチゴム新品、ガラスチャンネル&モール新品



・ドア・ゴム&水切りゴム&アウターハンドルゴム新品



・クォーター・サッシ新品



・ドア・ヒンジ・リビルト



・フェアレディ・エンブレム&Zエンブレム&240Zエンブレム新品



・ヘッドライト・リム新品 (HIDヘッドに)



・バンパー前後 メッキ  他





内装:




・シート成形の上、総張替え



・カーペット総張替え



・ダッシュボード(前期型)リペア、コントロールパネル新品



・メーター類リビルト(燃料計は新品)



・当時物ステアリング・リビルト(ホーンボタンは、DATSUN)



・ドア・アウターハンドル&アシストグリップ&ステッププレート&



 エスカッション・プレート&ペダルゴム&ミッション・ブーツ&



 シフト・レバー・サイドブレーキカバー&ルームランプ&スイッチ&



 メーター・ケーブル&メーター球など全て 新品



*CDプレーヤー&BOSEスピーカー(取り外し可能)  他






機関系:




・エンジン・オーバーホール



 (ヘッド研磨、ヘッドガスケット交換、バルブ擦り合わせ、バルブ・シール



  交換、強化ヘッドボルト・オイルポンプ交換、強化パッキンなど)




・デスビOH(フルトラ)、プラグコード新品



・エンジンルーム・ダクト&ファンベルト&ダイナモ新品



・ステンレス・デュアル・マフラー



・ラジエーターOH、メカニカル・ファン新品、ホース新品



・ヒーターコア張替え、コック新品、ヒーターホース新品



・ウォーターポンプ新品



・SUツインキャブ完全OH後新品仕上げ



・ブレーキ・マスターバック新品 



・ウォッシャータンク新品



・クラッチOH (ディスクカバー&レリーズベアリング&ブーツ新品)



・ミッションOH 



・デフOH



・ドライブ・シャフトOH



・プロペラ・シャフトOH *OH物は、その後新品仕上げ



・サス・ショック新品



・強化ブッシュに交換



・当時物オリジナル・14インチ・ホイール(2セット・8本あり)



・燃料タンク内洗浄コーティング、フロート交換、燃料ポンプ新品




*電動パワステ



*クーラー




他多数、基本、「ビスの1本まで新品仕上げ!」
















車検:平成30年3月17日

 
  COMMENT




フェアレディ「240Z」








国内物「240Z」である。




所謂、Zと名がつくフェアレディの初期モデル「S30型」。




「フェアレディ」というモデルが、最初に登場したのは、1960年1月のこと。




当時の日産社長が、渡米時に見たミュージカル「マイ・フェアレディ」に感銘



を受けてネーミングしたというのは、あまりに有名な話。



余談ながら、私は、長いこと ヘップバーンの映画「マイ・フェアレディ」を



見て、、と思っていたが、あの映画は、1964年公開だから、、違う。





「S30型」Zは、1969年11月から販売された。




「Z」という名前は、北米市場で必ず勝利する という思いで、日露戦争時の



日本海海戦で勝利したときの大将・東郷平八郎率いる戦艦「三笠」に掲げられ



ていた「Z旗」に由来すると言われる。



そう、「後のない最後の決戦」を意味する。








国内では、「L20型エンジン」を積む「2.0LのフェアレディZ」と豪華装備



版「フェアレディZL」、そして、ハコスカGTRと同じ「S20型エンジン」



を積む「Z432」の3モデルがあった。




一方、最大の市場「北米」では、パワーのある「L24型エンジン」を積む



Zを「ダットサン240Z」の名前で販売していた。



これが、後に、単一スポーツカーで世界一の販売台数を誇ることにある。






フェアレディの歴史上、最高傑作は、「240Z」と「240ZG」と「432」で



あろう。




国内でも、その要望に答え1971年11月、ついに「240Z」が販売される。



この時のモデル・ラインナップは、「240Z」、「240ZL」、「240ZG」



「432」の4モデル。




「ZL」は、「Z」に、パワーアンテナ、リア熱線、時計、ラジオ、助手席



フットレスト、ルクライング・シートを標準装備した豪華版。




「ZG」は、ご存知、後に通称「Zノーズ」と呼ばれる「エアロ・ダイナ・ノ



ーズ」とオーバーフェンダーを持つスタイリッシュ版。



後の歴史を考えても最強のラインナップだ。




だが、それは、僅かな期間で終わりを告げることになる。




排気ガス規制の強化により、発売僅か2年後、1973年




「240Z」「ZL」「ZG」「432」は、全てラインナップから外れる。




その後は、戦略を替え、74年に「2by2」モデルなどを導入し、「S30型」



は、78年まで生産され、2代目にバトンを渡す。




総生産台数は、54万台超、だが内、国内では、8万台しか販売されていない。



もっとも、それとて、大変な台数ではあるが、私のストライクゾーンは、




あくまで、71年〜73年の間の「240Z」だけ、、それは、一体何台販売された



のだろうか、、。



改めて、「240Z」は、すんごい車である。



このクルマは、世界中のライバル・メーカーを滅ぼした。



生き残れたのは、コンセプトが異なるスポーツカーメーカーだけだ。



MGもトライアンフもヒーレーもジャンセンも、、、。



国内他メーカーで当時ライバルになる としたら、トヨタ「2000GT」位の



ものだったろう。



スペック的にも、同じ「150馬力」で、最高速も同じ(2000GT:205kmで



、240Z:205km)




だが、今や「2000GT」は 億車、、もう買えない、、。





では、「Z」同士でスペック比べしてみよう。





  
「2.0LフェアレディZ」    「240Z」  「432」





馬力:130馬力/6000rpm-------150馬力/5600 --------160馬力/7000rpm





トルク:17.5/4400 -----------21.0/4800--------------18.0/5800






この数字で興味深いのは、「240Z」のバランスの良さだ。




低回転で、馬力もトルクも最大値を向かえる。一方、「432」は、こりゃ



レーシングカーだ。しかも、GTRのエンジンを1年中完璧に調整して普通に



乗ることは極めて難しい。




当「240Z」は、フル・レストアされただけでなく、更に手を加え、現在でも



快適に普通に乗れる工夫が凝らされている。














では、個体の お話。




下取りで頂いた昭和48年1月登録、国内物「240Z」である。



型式は「HS30」、VINは「HS−100411」、ボディプレートもボディ打刻も



マッチングしている。間違いのない「240Z」。



ただし、「240Z−L」であるかは私には判別できない。




前述の通り、当個体は、再生新車と呼べるレベルのレストアが施されている。



当然ながら、このレストア費用だけで、軽く1千万円超だ。




「Z−L」と判別できないとした理由は、当個体、今は「Z−L仕様」の豪華



装備を備えているから。



「Z−L」の特徴、「パワーアンテナ」も「リア熱線入りガラス」も「時計」



も「リクライング・シート」も備え、オーディオは最新に交換で、無いとした



ら、助手席フットレスト位のものだ。 さて?



まっ どぅちでも価値に変わりはないが。




73年1月登録物であるから、製造年は、72年だろう。



73’モデルからは、スピードメーターが、0km〜のはず、、この個体は



71’72’の特徴、20km〜はじまるメーターだ。




「240Z」は、海外物なら いくらでも探せるが、外人さんが走る走行距離は



エゲツない。



そういえば、日産が、神奈川県県警にプレゼントした「240ZG」のパトカー



は、1972年3月に配備されてから、1980年まで活躍したが、、



そのときの走行距離は、37万キロを超えていた。  僅か8年で。



走るでしょ、そのくらい海外の方も。



その意味でも、国内個体はベース・マシンにも適している。






当個体に入庫後、弊社が手を加えたのは、内装、、



両シートは、一度剥がして、ウレタン足して成形して張り直し。



シフト・ブーツの作りも いまひとつだったので、一から作り直した。



そのくらい。 あとは、極めて素晴らしい。





走ってもみたが、これまた、走りも好い。



驚いたのは、ハンドルの軽さ、、調べてみたら、電動パワステが装着されて



いた。、、どうりで。



電動パワステは、近年、小型自動車では、普通にメーカー標準装備されている



ポピュラーな装置で、エンジンのパワーでなく、直接ステアリング・シャフト



に装着、電気でパワーアシストするいう品物。




電動ファンも増設、クーラーもある。快適に安心して、1970年代の名車を




堪能することができる。



走れば、自動的、瞬時に「あのころ」に戻れる。




それが、何より、この個体の魅力であろう。




それと、もう一つ、眺めていて飽きない。 ということ。



飽きない理由は、ずばり、美しさ。



無論、デザインの好さもあるが、なにより、ビスの1本まで新車状態、、




すごいとしか言いようがない。




このレストアを施したのは、某レストア専門ショップであるが、、



よほどの知識と情熱がなければ、こんなことはできまい。



「知識」と「情熱」どちらか一つが欠けててもダメ、更に、それを実現させる




技術力、、う〜む、




多くの個体が、もう元には戻せないほどに改造されてしまった今、当個体の




ノーマル状態は貴重品だ。




まるで、当時の日産ディーラー・ショールームにタイムスリップしたかのよう




な1台。




あのころは、夢だったけど、今なら、、











まずは、写真71枚を ご参考に ↓