本文へスキップ

RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

SILVER SERAPH「LAST OF LINE」

 
  AUTO MAKER ROLLSROYCE 
  MODEL SILVER SERAPH 「LAST OF LINE」 
  YEAR 2002
  EXTERIOR ROYAL BLUE

(ロイヤルブルー)
  AMMENITIES
世界限定 170台  国内15台限定車


ディーラー車 左ハンドル
 








V12 5379cc SOHC 24バルブ

5速コラムAT

326馬力

トルク:50.2kgm

最高速:225km


全長:539cm

全幅:193cm

全高:151cm

車重:2380kg

定員:5人



装備:

Wエアバック、サイドエアバック、電動チルトハンドル、ABS、

電動格納式ミラー(ヒーター付き)、

全席パワーシート+全席シートヒーター、Fメモリーシート(4人分)+Fランバーサ

ポート、ウッド張りバニティミラー、前後パーキングセンサー、ピクニックテーブル、

前後にツインカップ・ホルダー、

純正ムートンマット一式、純正ナビ、CDチェンジャー、ETC車載器、

格納式フライングレディ

他フル装備



「ラスト・オブ・ライン」限定装備


・「RR」エンブレムが「レッド」(*1933年以前に使用されていた)

・18インチ・アルミ・ホイール(標準セラフは、16インチAW)

・ホイール・キャップが」「フライング・レディ」マーク(標準セラフはRRマーク)

・Fフェンダー左右に「Crewe」シルバーエンブレム

・全ウッドが象嵌細工入り 「バー・ローズウッド」

(標準セラフは、バー・ウォールナット)

・サイド・ウッドレール中央に「フライングレディ」マーク 象嵌 4ケ所

・ドア内張りに「ウッド」X4枚

・ヘッドレストの「RR」の刺繍X4

・パワーシート・メモリーシートのスイッチ廻りも「ウッド」張り

・フル・メッキ電動格納式ミラー









 
  COMMENT
「シルバーセラフ」の「ラスト・オブ・ライン」!



1998年から2002年の間にだけ生産された「シルバーセラフ」。

「ラスト・オブ・ライン」は、2002年の生産最後の年、世界限定「170台」、内、

国内には「15台」のみの限定車として販売された。

その名のとおり、「クルー工場」デリバリー最後の「ロールス・ロイス」である。



1938年に新設された当時のロールス・ロイス本社「クルー工場」、、この工場で戦

後、初めてデリバリーされた「ロールス」は、1947年式の「シルバードーン」であ

った(ベントレーは、1946年のマーク6から)。それから55年(2003年から

は、ロールスの商標と生産はBMWに譲渡されるため)、最後の「クルー工場製のロー

ルス」が、「ラスト・オブ・ライン」。




セラフ全体の総生産台数は、「1570台」、、

この台数でも、非常に少ない、、例えば同じ98年から02年の間に生産された同じボ

ディを持つ「ベントレー・アルナージ」の生産台数は、3455台、、「セラフ」は、

この半分にも満たない台数しか世界に存在しないことになる。

国内には、輸入台数の統計から推測するに、おそらく5年間で150台ほどが、輸入さ

れたものと思われる。確実に200台は無い。




最高位の天使、妖精などを意味する「セラフ」・・創業当初の「シルバーゴースト」か

らの伝統に則り、ロールス・ロイスのモデル名は、手で摘めない(実態の無い)

もの・・とくる。

デザイン(アルナージも)は、当時のロールス社のチーフ・スタイリスト「グラアム・

ハル」氏によるものだ。

1947年生まれ、世界でも屈指の名門美術大学「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート

」の修士号を取得した後、1971年にロールス社入社、1996年からチーフスタイ

リストとなる。

シャドウ1の時代からロールス・ベントレーのデザインにかかわってきて、十分な思い

入れのある人物、、未発売に終わったベントレーの小型2ドアモデル「コンセプト・ジ

ャバ」は、彼のデザインによるものだ。

92年発売の名作「コンチネンタルR」も彼の作品といわれている。



セラフは、1994年から「P3000」の社内コードで、SZ系モデルの後継モデルとして

開発が始まる。

それを可能にしたのは、92年に すでに業務提携を結んでいたBMW社のバックアッ

プがあってのことではあるが、、すくなくても、セラフは、BMW社の作品ではない。

ロールス社自身でデザインした最後の4ドア・サルーンが「セラフ」なのである。


「グラアム・ハル」のチームは、総勢 僅かに5名、だが精鋭だ。

デザインは、ボディデザインのみならず、インテリアの全て、、シート形状からハンド

ル、シフトレバーetcまでの全てのデザインが彼らのチームでデザインされる。

ボディデザインは、60年代の「シルバー・クラウド」をモチーフに空力を現代的に追

求したものと言われている。というか、間違いない、、

そのせいか、セラフが走り去る後姿、斜め45度は、まさに、クラウドを彷彿される。



「シルバー・セラフ」

1980年〜1998年まで生産された「SZ系」モデルとは、まったく異なる・と言

って好い新型モデルである。

ボディは、「コンチR」で経験したコンピューターを駆使した設計、、SZ系モデルに

比べ、ねじり剛性は、65%も向上。

cd値も、0.38 と世界水準に追いついている。

前後のサスペンションは、ダブル・ウッシュボーン、、もう、シトロエン特許の・・は

使われていない。

これに、電子制御・車高自動調整・可変ダンパー付き。

ABSにトラクション・コントールも装備され、、、もはや、その豪華装備だけでなく

性能的にも世界の高級自動車を牽引するほどの「作り」となっていた。



本来、ロールス・ロイスのモデルは、10年以上生産され続ける。SZ系など、18年

も生産されていた。

「セラフ」のおいても、そのはずだった。

しかし、生産中止のNEWSは、思いのほか 早く訪れた。



ロールス&ベントレーの買収劇を巡って、VW社とBMW社が もめたせいであるが(

内容は、割愛させていただく)、

最終 「クルー工場」での「ロールス・ロイス」生産は、2002年で終わりとなる。


その最後の年 生産された「セラフ」は、特別装備が施され、前述のとおり、世界限定

「170台」、国内限定「15台」の「ラスト・オブ・ライン」というモデル名で販売

された。


その哀愁と装備は、スゴイものである。