本文へスキップ

RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

NEW PHANTOM

 
  AUTOMAKER ROLLSROYCE 
  MODEL CENTENARY PHONTOM 
  YEAR 2004
  EXTERIOR DARK CURZON

(ダークカーゾン)
  INTERIOR DARK CURZON LEATHER 

(ダークカーゾンレザー)
  AMMENITIES



ディーラー車 左ハンドル 
法人1オーナー



V型12気筒 DOHC 48バルブ  6749cc 


6速コラムAT


最高出力:460ps/5350rpm


最大トルク:73.4kg・m/3500rpm


最高速:240km


0−60マイル(96km):5.7秒



全長:583cm

全幅:199cm

全高:165cm

車重:2610kg

定員:5人



装備:

Wエアバック、サイドエアバック、ヘッドエアバッグ、

フロント:パワーシート+メモリーシート+シートヒーター+ランバーサ

ポート+シートヒーター、ボードコンピューター、パークディスタンスコ

ントロール、エンジンスターターボタン、純正格納自動車電話、純正ナビ

TV、CDチェンジャー、電動格納式フライングレディ、リアドア格納ア

ンブレラX2本、純正ムートンマット一式、ピクニック・テーブル、ET

C車載器、他フル装備。



「センティナリー」特別装備・多数!




内外装機関共に稀に見る超極上車。  










 
  COMMENT



1904年5月3日、


「ロールス」氏と「ロイス」氏が、初めて会


談した日、、この時から、ロールス・ロイス


の伝説が始まる。


それから、100年後の2004年


世界限定35台、国内4台限定の


「センティナリー・ファンタム」が発売された。




「ロールス・ロイス」の商標がBMWに買収された後、2003年10月に満を持して登場し

たニュー「ファンタム」。

1990年に生産中止されたビッグネーム「ファンタム」を復活された、このモデルは、南

イングランドに位置する「グッドウッド」工場で完成する。

このため、過去のファンタムと区別する意味で「グッドウッド・ファンタム」と呼ばれる場

合もある。



この車の製作工程は、恐ろしく凝っている。

この車を完成させるには、2つの国にまたがり、3つの巨大工場が必要となる。


「NEW・ファンタム」製作の最初は、

ドイツの「Unterhollerau」工場から始まる。(発音が分からない)

ここで、スペース・フレーム、ボディまで完成される。

ファンタムは、工作の難しい、オール・アルミ ボディ、、アルミ溶接技術のスペシャリス

ト集団が ここにいる。

ファンタムは、世界一大きなアルミボディを持つ自動車なのである。




つづいて、

ドイツの「Dingolfing」ディンゴルフィン?工場に持ち込まれる。

この工場は、ボディに腐食加工をする場所だ。

ボディは、3つの巨大プール(・ニッケル・マンガン・リン酸亜鉛の)を、くるくる回転さ

せながら、泳いでいく。(途中、各・洗浄用プールにも入る)

そうして、下地処理が完了したボディは、海を渡り、

英国の「グッドウッド」工場へとやってくる。

ここで、残りの全ての作業が行われる。



外装には、

5層のペイント(下地、カラーコート、2層のクリアコート)が施される。

各工程の間には、昔のロールスよろしく、「研磨」が入る。

このペイント作業の多くは、ロボットが担当している お蔭で、塗装面は、ミクロンの世界

で均等な厚さとなる。

この車のペイント技術、及び、施工後の艶、輝き、強度、耐久性は、世界のトップレベルで

ある。

現在のロールス社は、この塗装後の仕上がりを「ピアノ・フィニッシュ」と呼ぶ。

ファンタムのカタログには、僅かなカラー見本しか載っていないが、その中から選択する必

要はない(金さえだせば)、ロールス社は、通常でも4万色以上のカラーを揃えている。更

に、希望すれば、どんなカラーにでもペイントしてくれる。

つまり、カラーの選択肢は、無限。



内装は、

昔ながらの手仕事が大きく残されている。

カスタマーの いかなるオーダーでも忠実に応える。

レザー・ファクトリー、ウッド・ファクトリーなど、各セクションごとに、スペースは異な

り、専門の職人が腕を振るっている。

世界に1台だけの特別仕様車なども、日常的に製作されているようだから、

昔のロールスの特注から比べれば、随分と 敷居が低く(安価に)なったようだ。



その いい例が、昨年、2011年のロールス・ロイス販売台数、、

「3.538台」、、これは、ロールスの107年の歴史の中で、最高台数!



「センティナリー・ファンタム」



このモデルを語るなら、100年前に 一度 戻らなければならない。

「ロールス」氏と「ロイス」氏の奇跡な出会いがなければ、このモデルは存在しない。



天才にして寝る間も惜しんで倒れるまで仕事に打ち込む設計屋「ロイス」と

男爵の称号まで持つ貴族、、 車と飛行機好きの「ロールス」は、

1904年5月3日、「ヘンリー・エドマンズ」の仲介で 初めて会談する。

マンチェスターの「ミッドランド・ホテル」

二人は、たちまち意気投合、その年の12月には、正式に「ロールス・ロイス」社が

誕生する。


それから、100年後の2004年

100周年を記念したモデル「センティナリー・ファンタム」が、世界で35台だけ販売さ

れる。

日本の割り当て台数は、当初 4台と聞いていたが、実際には3台だったという方もいる。

当1台を含め、他2台も、私の知る方が所有していらっしゃる。

因みに、2004年当時、日本の「コーンズ」は、単一 ディーラーとして世界で2番目に

多く「ファンタム」を販売した。(1位は、ビバリーヒルズのディーラー)

この記念モデル、中国の割り当て台数は、3台、、、今なら、半分以上は、中国で売れてい

たであろうが、04年時は、日本も、まだ、いけてた。



よくぞ、100年も、、

それは、創業当初から、人々が度肝をぬくほどの高品質な車を販売したことと、

経営陣の経営手腕の お蔭であろう。

初期のロールス・ロイスを語る上で、重要な人物が5人いる。




・「チャールズ・スチュアート・ロールス」

 英国で二人目の「パイロット」免許を持ち、英国で一番最初に、飛行機で撃墜死し  た男

(1910年7月12日・没)

 この方は、正直、お金をだしただけのスポンサーだが、「ロイス」の実力を

 世に出した功績は大きい。
 


・「フレデリック・ヘンリー・ロイス」

 :この方は、凄すぎ、話が本1冊分になってしまうので割愛するが、

 ロイスの飛行機エンジンにおける実績と功績に比べれば、自動車エンジンでの

 功績など、エピローグ程度のもの・と言う方もいる。

 実際、ロイスが得た「サー」の称号は、飛行機エンジンでの実績評価からである。
 


・「ヘンリー・エドマンズ」

 :前述の二人を引き合わせた実業家。

 たまたま、「ロイス」の会社の敷地向かいに会社を構えていた実業家で、

「ロールス  」とも友人をとおして知り合いになる。

  「ロイス」が作った車を購入、感動し、丁度、優れた設計技師をさがしていた

「ロールス」に紹介した、、、、この奇跡を生み出した功績はデカイ。


・「クレアモント」

 ロールス社の実務を担当していた社長(1907年〜21年)。

 この方が、会社としての頑固たる基盤を作った。


・「クロード・ジョンソン」

 当初、取締役として、イベントや広報活動を担当。

 優れたアイデアマン&営業マンであるとともに、「クレアモント」の後、社長として、「

 ロールス」社を、さらに発展させた優れた経営者でもあった。

 その功績を称え、「ロールス・ロイス」の間にある「ハイフン」が「ジョンソン」だとい

  われている。



「センティナリー」という名が付くモデルに乗るなら、、、この5人は、覚えておきたい。


1933年4月22日  「ロイス」が亡くなる。

70歳、亡くなる直前まで設計図を書いていたという。

48歳のとき、大腸がんの手術をして以来、体調が完璧に戻ることは 一度もなかった。

この後、喪に服して、それまで赤かったエンブレムが黒に変わる。






当モデルの特徴は、


・「エンブレム」が「赤」


・フロント・ステップに「ロールス」と「ロイス」の名が、1905年5月3日の日付とともに
 
 刻まれたプレート



・リア・ステップに「CENTENARY・PHANTOM」プレート


・Bピラーに「シリアル・プレート」


・ドア4枚のサイドレールにRRマーク象嵌入り「マホガニー」ウッド


・内外装カラーは、「ダーク・カーゾン」

 このカラーは、同じく 100周年記念のコンセプト・モデル「100EX」と同じカラー。
 

「100EX」は、ロイスが亡くなる直前に構想し、頓挫した「16気筒エンジン」を積む、 

オープンモデル。1台だけ作った非売品であったが、あまりの反響の大きさで、後  に「

ドロップ・ヘッド・クーペ」として量産される。


 この「100EX」も、当モデルと同じ 内外装がスペシャル・カラー「ダーク・カーゾン」

 
*正確には、「ダーク・カーゾン・シラリック」

  「シラリック」は、自動車塗装に輝きを増す顔料で、ブランド名。


・マッド・ブラック・アルミのフェイシア・パネル(シルバーと選択できた)


・メテオ・グレイの計器類(特殊文字版の時計)

・ボディサイドに手書きのレッド・コーチラインが左右2本

・純銀製「フライング・レディ」 

 その上から、ゴールド・メッキをしたタイプ
(シルバーと選択できた)





100周年モデルに敬意を払って、写真100枚を下記より↓






 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  


外装は、「ダーク・カーゾン・シラリック」


「100EX」と同じカラー。

シラリック(XIRALLIC)は、メタリックではない。輝き、光沢を増す。

過去の遺産と現代の最先端技術の融合を表現しているカラーだと思われる。



それでなくても、ファンタムの塗装は、最新技術で非常に硬く、キズが付くにくい。

また、あらゆる自然現象(雨、灼熱太陽光、雪、酸性雨、樹液、花粉など)にも耐久性はバツグンで

管理は至って 楽。

野ざらし駐車場保管でも問題なし。



この塗装技術の お蔭か、当個体の塗装コンディションも、大変キレイ!

全長:583cm、全幅:199cm、全高:165cm、、

アルミ・スペースフレームに総アルミボディを持ってしても、車輌重量は、2600kgに達する。

いや、この車の強靭なフレームを見れば、、この車両重量は、、アルミボディの賜物、、軽い。

これほど、巨大なアルミ・ボディにも係わらず、ボディ剛性は、完璧なまでの水準。

「グッドウッド・ファンタム」・・まさに百獣の王「ライオン」顔・・物凄い威圧感!



チーフデザイナーは、「イアン・キャメロン」氏。

ロンドンの名門ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで、自動車デザインを勉強した後、

6年間「ピニンファリーナ」に在籍、、2002年にBMWとジョイントしてからは、BMW・3シリーズ、Z8ロードスター、新型レ

ンジローバーなどのデザインを手がけた人物。

イタリア車、ドイツ車、イギリス車を手がけ、世界に通用するべくの「ファンタム」のデザイナーとして白羽の矢が立つ。

彼は、デザインをおこす前に、戦前のファンタムにまで遡り、徹底して、有名コーチビルダー(HJ・マリナー、パークウォード、ジ

ェームスヤング、フーパー、フリーストン&ウェッブに至るまで)の作品を研究している。

完成品を見てみると、例えば、リア・サイドウインドとCピラー、リアウインドにかけてのデザインは、明らかに、シルバーレイス

時代のジェームスヤングあたりの作品に大きく影響を受けているのが伺える。

ディーラーのHP解説には、「クラウドをモチーフとして、、」と書かれているが、、それは??

観音開きドアの採用といいファンタム5(1968年まで)以前の車を研究材料としたようだ。

事実、観音開きドアは、ジェームスヤングの傑作「ファンタム5のPV23」のごとく、ドアを開き、手を離しただけで、押さなくて

も、勝手にカチャリとドアが閉まる、、、しかも、前後ドア2枚は、同時に閉めても接触することはない。正解。好き嫌いは別にし

ても、後世に名を残すデザイナーとなろう。



伝統の「フライングレディ」は、リモコンでキーロックすると自動に格納される。

もちろん、スイッチ一つで、電動、任意で出すことも格納することもできる。

当モデルは、「純銀製」であるから、、、つい収納しておきたくなる。


21インチの大径ホイールに、265/790R540Aのランフラットタイヤ(パンクしても走れる)の組み合わせ、ホイール中央のRR

マーク部分は、ホイールと別体で、走行中でも回転しない。

スペアタイヤ・スペースが必要ない分、トランク容量は460Lと非常に広い。

開けたリア・ドアは、室内スイッチで自動に閉めることができる。


トランクは、キー・リモコンのスイッチでオープンする。

この広大なトランク・ルーム、、子供なら暮らせそうなほど、、であるが、 ちゃんと、閉じ込められた時用に?中から、トランク

を開けるレバーが付いている。

このレバーを使う機会がないことを、、、祈る。


後付?で、「PIAA」のフォグライトが埋めこまれている。

ハンドルポストの左にスイッチがあり、点ければ、やたら明るい。

実用度も高いが、何より、見慣れたライオン顔が もう一味、精悍になっている。





 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 


内装も「ダーク・カーゾン」レザー。



スタンダード・モデルは、内装カラー、基本12色を単色でも、コンビカラーでも自由に組み合わせできた

が、当個体カラーは、記念モデルのみのスペシャルカラー。


走行距離に見合った これ以上は望めないコンディションである。


コンディションは、素晴らしいので、説明することもないと思われるが、装備の説明は、難しい、、、テン

コ盛りすぎて、どこまで、ご紹介したらよいのやら、、。

もはや、「ボンド・カー」の世界



リア・ドアに収納されているRRマーク入りアルミグリップの傘は、ボタンを押すとカシャと飛び出す、、

センターアームにあるセンターコントロール・スイッチ(ナビ・AV・電話などの調整用)・カバーを開く

と自動で時計部分が反転し、モニター(HDDナビ・TV、AV,エアコン表示など)に、、、

センタコンソール中央ウッドを押すと、ゆっくりと引き出しが開き、電話が出てくる、、

そりゃもう大騒ぎ、、、それでいてコラムシフト、ピクニックテーブルは抜かりなく付いているし、格式あ

る馬車的シートポジション(リアシートの方が、フロントシートより高い)も伝統のまま、最新の贅沢装備

を わざと古い造作で隠す手法が用いられた室内は、ロールス・ロイス「ファンタム」の名に恥じるもので

はない。

バックライト付きドア・とってのデザイン、バニティミラーのデザイン、各部のメッキ箇所など、各所に「

アールデコ」様式のデザインが取り入れられているようだ。







 
   
   
   
   
   
  

エンジンは、60°V型12気筒DOHC、6749cc。


馬力は、460ps/5350rpm

トルク:73.4kgm/3500rpm

0−100km 5.9秒、

最高速度:240km



アクセルを踏み込むと、歴代のR・Rでは、想像できない異次元のパワーを発生する。

最初に驚いたのは、エンジン音の静かさ、、

乗ってみてると、これがまた、恐ろしく乗りやすい、速い、曲がる、止まる、見切りもよい、、

高速道路の継ぎ目・段差でも、まったくボディは揺れない、、文句ない。

オーディオの音響効果も よく研究していて、、いい音だす。


この車は、後ろの席に座るのでは、もったいない、ハンドルを握ってこそ面白い。

この車は、やたらとデカイが、リムジンではない。

だから、オーナー様自らハンドルを握っている方のほうが 圧倒的に多い。






幻影、まぼろしなどを意味する「ファンタム」の名が付くモデルが初めて登場したのは、1925年5月の

こと、シルバーゴーストの後継モデルとして発表された、

この車も、当時「ニュー・ファンタム」と呼ばれた。

その名のごとく、当時としては、脅威的に静かな車で、世界中の人々を驚かせた。

その後、「ファンタム」の名は、いつの時代もR・Rの頂点モデル、のみならず、世界の自動車の頂点モデ

ルとして君臨することとなる。


「ファンタム6」生産終了後から、14年ぶりに復活した「ファンタム」、、新生R・Rと「ファンタム」の

伝説は、1925年の時と同じように 人々の賞賛の下、新たに始まったばかりだ。



世界一、究極の実用車

「レッド・エンブレム」を持つ 只者じゃない1台

「センティナリー・ファンタム」

こいつを「足」にする贅沢は、他の車では 味わえまい。