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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSR


HEADLINE

  MAKER ROLLSROYCE 
  MODEL

SILVER-CLOUD U


 
 


 
  YEAR 1961
  EXTERIOR
SAND Over SABLE 



(サンド & セーブル コンビ カラー)

INTERIOR BEIGE・LEATHER


(ベージュ・レザー)
  PRICE \ ASK 
 CHASSIS/NO'
SYD424


  AMMENITIES



本国(UK)仕様 右ハンドル  




国内登録: 2012年12月






V8 OHV 6230cc   4速コラムAT




全長:538cm


全幅:190cm


全高:163cm




車重:2100kg


定員:6人





純正装備:





・パワステ



・パワーウインド(4枚とも)



・4速コラムAT



・フロント・ピクニックテーブル




・リア・ピクニック・テーブル




後付け装備:






*「オルタネーター」に交換済み



*「クーラー」



*「デジタル水温計」




*「CDオーディオ」



*「前後ドライブレコーダー」



*「バックカメラ」



*「ETC車載器」









内外装レストア済み



機関完全整備渡し



稀に見る超極上車!



車検:2021年12月18日まで




 
  COMMENT




「シルバー・クラウドU」











シャーシ&ボディのクラシック・ロールス「クラウド2」




伝説の「総アルミ合金製 V8エンジン」を載せた最初のモデルである。




「シルバークラウド」と名が付くモデルは、1955年に発表された「クラウド1」から



始まる。




戦後1949年発売、「シルバードーン」で始まったロールス・ロイス・スタンダード



・サルーンの新型後継モデル。



「クラウド」とは、「雲」、「煙」などの意味を持つが、、「シルバーゴースト」から



続く伝統の幻想的「シルバー・ほにゃらら」シリーズである。




「クラウド」の「シリーズ」を おさらいしておこう。





「クラウド1」は:




「シルバードーン」と同じ、直6・4887ccのエンジンを積んだモデルではあったが、



ボディデザインの変更以外にも、機関系には、大幅な改良が加えられロールス社・



直6モデルの集大成、、しかも最後の直6エンジンを積んだモデルとなった。





1959年9月:



新設計、総アルミ合金製V8・6230ccエンジンを積んだ「クラウドU」がデビュー



する。




この時点からロールス社のエンジンは、このV8 一種類のみとなる。





このV8エンジンこそ、2020年4月まで使い続けられることになる伝説エンジン!




クラウド1と2は、シングルヘッドライトの同じデザインのボディと考えてよいので、



外観上で区別することは難しい。






1962年:




エンジンの改良(7%パワーUP)とパワステ・サーボ力向上、デュアルヘッドライトに



変更された(ファンダー形状も異なる)「クラウドV」に進化、、



このモデルが、クラウド・シリーズの最後の作品となる。




「クラウドV」に至っても、エンジンの出力などのスペックは非公開で、「必要にして



十分」としか説明されていない(カタログには、十分という意味の「ENOUGH」と



書かれていた)が、洋書によっては、馬力を220ps/4500rpm と明記しているもの



もあるが、それは、馬力課税を採用していた一部の国向けのため。









当時の英国の有名カー雑誌「AUTOCAR」などのテスト計測によると、最高速度は




実速で




シルバードーン   : 140km(ATで)



クラウド1    :170km


クラウドU   :185km



クラウドV   :188km




となっている。




正に必要にして十分、、実際に乗ってみるとトルク感も満点、、



これだから、ロールスに乗るのに「数字」は必要ない。







「クラウド」&ベントレー版「S」生産台数:







「クラウド1」   :「2238台」  「S1」:   「3072台」



「クラウド1ロング」:「 112台」  「S1ロング」:「  35台」




「クラウド2」   :「2418台」  「S2」:   「1863台」



「クラウド2ロング」:「 299台」  「S2ロング」:「  57台」




「クラウド3」   :「2555台」  「S3」   :「1286台」



「クラウド3ロング」:「 254台」  「S3ロング」:「  32台」




             ベントレー「コンチ」系モデル 計「1136台」





実に興味深い数字だ。




まず、注目すべきは、「S1」生産(オーダー)が、「クラウド1」より多いこと。




*この後に、逆転劇が起こるのは、ずーーと後、世紀末救世主「ターボR」の登場まで



 なかった。




ベントレーの方が売れた理由、私が思うに



「Rタイプ・コンチ」で、ベントレーは世界一最速の「2ドア・サルーン」に君臨して



いたわけで、これを新型モデル「S」に期待した多くの方が購入、



しかし、「S」は、ATでスポーティさをなくし、ロールス化したモデルだった。



で、スタンダード「S」の人気は低迷、お金持ちのみは、コーチビルドモデルの「コン



チネンタル」系をオーダーすることになる。









さあ、「クラウド2」の話に集中しよう。



当時、新型エンジンを搭載した「2」は、世間、評論家の間でも、好評を博した。



有名なロールス辛口評論家「ハロルド・ノッコールズ」氏まで、著書の中で(参:



日本語訳版・ロールス・ロイス、豪華!王者のリムジン)「クラウドU」を絶賛、



褒めちぎっているので、間違いない。




氏によると、「クラウド3は、つぎのモデルまでの繋ぎモデルにすぎない」という



辛口ぶり。




「クラウド2」は、ショートボディで「2418台」




この台数は、ハンドメイド・ロールスとして、決して少ない台数ではないが、



「クラウド2」は、当時の日常の足用モデル、、多くの個体がボロボロになるまで乗りま



わされた。



ロールスのモデルは、いつの時代も、生産中止後、極上個体が少なくなってから、再評



価されることになる。




おそらく、世界に散らばった「クラウド2」のうち、極上物は、30台に1台くらいしか



残っていないはず、、。



そうなると、この段階で、2418 ÷ 30 = 80台 




「2」の時代= 1959年〜1962年 日本には、正規販売店がなかった。



時代背景的にも物理的にも金額的にも、購入するのは難しかった。



いったい、何台の「2」が日本に住んでいるのか??であるが、



「まともな」に限定すると、10台が、いいところだろう。






近年まで、クラウド・シリーズの一番人気は、ダントツ「クラウドV」であった。



人気の理由は、デュアルヘッドライトのクラウドV・ボディデザインが「ファンタムY



」と似ていてカッコイイ・から だったのだが、、



近年市場動向が変わってきた。



直列6気筒エンジンの再評価により、「1」も人気に、これに つられて、2つ目



ヘッドライトがクラシックで渋い と、「2」まで人気が飛び火してきた。



つまりは、「1」「2」「3」とも、同じような評価となり、流通価格は、各個体の



コンディション次第で という時代に。



当個体を英国より持ち込んだ国内ファースト・オーナー様は、「2」ファンで、「2」を



2台乗り継いだが、



曰く:「長距離ドライブ用なので、1より、大トルクの2のが疲れずベスト」







クラウド系は、ロールス社、最後のシャーシ&ボディのモデルで、「クラシック・ロー



ルス」と呼んでよいモデルは、ここまでであろう。




そういう意味では、クラシック・ロールスの入門車にして、最高レベルの満足感を味



あわせてくれる理想的なモデルと言える。












さて、当個体の話:






1961年モデル(1961年1月5日・完成) 英国本国仕様 右ハンドル




日本には、2012年12月 初登録。




前述のとおりのオーナー様により、英国より持ち込まれたが、ある別の「クラウド2」を



見つけてしまったため、乗り換え、この時(2015年)、弊社に譲っていただいた。



ある別の「2」とは、最近まで弊社で在庫していた「クラウド2・カントリーマン」。



この個体は、ご高齢になり・を理由に、弊社に譲っていただいた。



その後、弊社販売で、2オーナー



= バリバリの「シーザー認定号」




気になった箇所の塗装



元「陛下のメカニック」=師匠によるエンジンオーバーホールを始め、もうやること



ないんじゃない ってくらい過剰整備を施している。





当個体、その前から、内外装ともに、正しいレストアが施されていて、内外装ともに




大変美しい。







外装は:





上「サンド」と下「セーブル」のコンビカラー




このコンビは、当時から存在した人気のカラーで、海外では、



「SAND over SABLE」と表記される。




この塗り分け個体は、今でも人気で、現在でもネット検索すれば、海外では多くの個体



を見つけることができる。




この色分けの「ミニカー・クラウド」まで存在するほど。




「SAND」は、「砂」であるが、「SABLE」は?、イタチ科の「クロテン」の



毛皮の色のことだと思われる。



私のようなマニア的にも興味深いカラーで、



「サンド」は、まっ シャンパンゴールドのような 粒子の細かいメタリックカラー、



「セーブル」は、薄茶色のソリッドカラー。



実にクラシック、実に相性が良い、実に品がある。




もちろん、当時の「ラッカー塗装」ではなく、「ウレタン塗料」で、全塗装済み。



管理は楽。



メッキの状態も◎(下記写真参)!





全長は、「538cm」




これは、SZ系「スパー」と同じ長さ。




大きく見えるのは、全高のせい、「スパー」は、148cmだが、こちらは、「163cm」



15cmも背が高いのだから、、。



全幅も同じようなもの「スパー」:「189cm」、「クラウド」:「190cm」








内装は:




「ベイジュ」レザー。



やたらめったらキレイ!




内装レザーは、ずいぶん前に総張替えされている。



使われている「革」は、コノリー、もしくは、それに準ずる「デカい牛」のもの。



クラウド時代と同じ、分厚い革、、これが入手できたのだから、2002年以前の



レストアであろう。



張替え技術も、ロールス職人級。



名のあるレストア工場の仕事であることは明白。





それを大切に乗り継ぎ、現在もバリビカッ!



ウッドもそのとき、リペアしたのだろうが、今も艶々っ ダッシュ上部ウッドの左部に



一部割れがあるが、リペアするベきか現在思案中、外すとき、他箇所のウッドが割れそ



そうで、、。



もち、ウッド自体は、当時の「バー・ウォールナット」。



「杢」を観ていただきたい、こんな細かいこぶ目のウッドは、もう採れない。



なんという美しさかっ、、



特にっ  リア・ピクニック・テーブルのウッド模様は、すごい!




1台ごとに「模様」は、異なるので、こればかりは、選ぶことはできず、「運」次第 



となるが、この個体の それ は、大当たり! なんなんだ、、犬?バケモノ??



このクラス級の複雑「杢」は、自然木であろうか、、こんなウッドが61年の時代には



採取できていた。  



そして、テーブルを開くと、対照的に控えめなウッド使い、、わび・さびの世界。



室内は、さながら「ウッド博物館」。



今となっては、いくら金を積んだところで入手は難しかろうが、、このウッド、



表面のクリアを、20年に一度くらい(クラックが入ってくるので)、リペアして



いけば、半永久的に使い続けられる。








「2」までは、「フロント・ベンチシート」



「3」では、「セパレート・シート」となる。



これもコストダウンの一種で、1枚革を分割で使えるから。



贅沢すぎる革使いは、「2」で終わる。(ファンタム6を除いて)






さあ、走らせてみよう:





まるで高級車のそれとは思えないほどチープなキー、、



想像以上に細いステアリング、、これが、英国式高級車




キーを右み回し、アクセルを2度ほど踏みこんでから、セルを回す(キャブの儀式)



キュルキュ くらいで、伝説エンジンが目覚める。



エンジンは、静かとは言えないが、五月蠅くもない。




ロールスが「静か」だったのは、「6気筒」までの話。




「V8」エンジンになってからは、賢人曰く:「エンジンの音を楽しみながら乗る」。




4速コラムAT、このギアは、ロールス社で研磨して作られているから頑丈そのもの。



のちの「シャドウ」時代の前半、68年に「GM400の3速AT」に変更されるが、



それも、コストダウンに他ならない。




4速のみでも普通に走れるが、馴れてくれば、3速発進、停車手間で3速落とし が



望ましい。



3速のトルク感は 実に心地よく、加速も目を見張るものがある。



出だしだけで、4速にあげる。すぃーーーーーと走る。 




この乗り心地は、他では味わえない。



「クラウド」は、速い。



ぜひ、ご試乗して体験いただきたい。





停車手前で3速に落とすのは、エンジンブレーキも併用できるから。




ブレーキ・システムについては、別途、最終ページでご説明させていただくが、



当個体は、すでにブレーキも整備済み。普通に効く。。




軽い「パワステ」、4枚窓共に「パワーウインド」、ロールス製「4速AT」、



よく暖まる「ヒーター」に、近年もの「クーラー」



当個体の「クーラー」は、寒いほど効きが好いが、三角窓からの風も捨てがたい。




前オーナー様の奢りで、「デジタル水温計」も、、これは、便利で正確な水温を知る



ことができる。




あと、「前後ドラレコ」を純正ルームミラーに装着している。




この純正ミラーは、小さく、視界は狭い。これなら、視界も広く、走行中も、モニター



にバックビューを観ながら運転できる。



今回の試乗中もモニターに夕焼けが、、悪くない。



もち、取り外すことも簡単。あとも残らない。





不便なことはなにもなく、ただただ、至福の時、、。




この個体は、間違いなく、世界トップクラスの◎「クラウド2」だ。











ロールスは、モデルチェンジの度に、その「世界」が変わる。



「クラウドの世界」と「シャドウの世界」、「SZ系の世界」、「アルナージの世界」



それぞれ まったく異なる世界、、それ以前モデルもまた、違う世界、、



その全てに、独自で、究極の楽しさが存在する。



これだから、この世界は やめられない。




そして、その世界の「底」を観た人間は、おそらく、この地球に 一人もおりまい。








まずは、「クラウドの世界」の扉を開いてみることをお勧めする。




「一時預かり人」募集〜!







お写真、怒涛の「152枚」を、ご参考に↓




*機関系「解説」は、最終章に







 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 



エンジンは、ロールス社・新設計V8エンジン




ロールス社のV8エンジンは、1905年にも試作、完成までされているので、これで2番目となるが、



このV8は、まったくの新設計。



アルミ合金製、6230cc OHV、SUツインキャブ、、、



このエンジン、オーナー、もしくはメカニックが、間違った管理、整備で壊さないかぎり、壊れようがない



ないので、説明は割愛。





標準装備で、パワーステアリング付き。



フロントは、ダブル・ウィッシュボーン、リアは、リーフ式リジット、至って単純、壊れようがない。





この時代に 早くも サスの硬さ調整ができる。



ハンドルポスト左脇にスイッチがあり、ノーマルとハイ(高速走行時などで利用)を切り替えられる。





クラウドのメカニズムで、特筆すべきは、油圧のブレーキ廻りであろう。



4輪ともに、ドラム・ブレーキではあるが、前輪の油圧系パーツは、「ロッキード」製、後輪パーツには、



「ガーリング」製のものが使用されている。





更に、これに、「メカニカル・サーボ・ブレーキ」の機能が加わる。




戦前の名車「イスパノ・スイザ」が特許をもつ、「メカニカル・サーボ」、、、



ロールス社は、1925年のファンタム1から使用している。



国内各所で行なわれているクラシックカー・ラリーやフェスティバルに戦前のロールスが、まるで普通に



参加して走行しているが、それは、このブレーキシステムの恩恵によるところも大きい。



このシステムは、エンジンの回転(ドライブシャフトの回転)からパワーを取り出し、ブレーキの効きを増



大(アシスト)するもので、簡単に言ってしまえば、パワーブレーキだ。



よって、ドライブシャフト回転数が高い(走行速度が速い)ほど、アシスト力は増大する。




シャドウ以降に採用されるシトロエン特許を一部に使うハイドロとは、まったくシステムが異なる。



私個人の感想だが、ほんの20年ほど前まで、このブレーキシステムを多くの日本人メカニックは、完全には



理解していなかったのではなかろうか・と思う。



なにせ、当時は、クラウドのブレーキは、効きが甘くて普通、、なんていっていたものだ。



これが、バブル景気のお陰で、多くのクラウドを含むクラシックロールスが海外から輸入され、メカニック



も数多くの個体の整備が出来るようになった・・・お陰で当社でも完全に整備できるようになった。



正しく整備されたクラウドのブレーキは、まったく恐いものではない。




むしろ、逆に、このブレーキ・システムのお陰で、この巨大な車を普通に乗ることができるのだ。






ご納車時には、メカニカル・サーボのシステムの説明と実際に走行した上で、その特性を体感していただい



ておくと、いっそう普通に乗れる。 





とはいえ、当時、ロールス社 に、ある記者より、こんな疑問・質問が




「ほかの高級車は、ディスクブレーキを採用してますが、いまだに、ドラム式とは?」




ロールス社 広報部 曰く:




「ディスクブレーキが、ロールス社のドラムブレーキと同じくらい安全で、強力で、確実で、


 
 きしまない と分かったら、すぐにでも採用しますが。。」





ロールス・ロイス 恐るべし、、。




ロールス&ベントレーの世界は、私でさえ、いまだに、底が見えないほど、ディープ、、




当「クラウド2」とて、入門車に 過ぎないのだから、、。