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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

ROLLS・ROYCE

  MAKER ROLLSROYCE 
  MODEL


CORNICHE U



  YEAR 1987'
  EXTERIOR

TUDER RED



(チューダーレッド ベージュTOP)


  INTERIOR
WHITE & Burgundy LEATHER




(ホワイト & バーガンディ コノリー)

  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 86.341マイル (138.145Km)
  AMMENITIES





US仕様 左ハンドル 




国内登録:1995年4月 その後、法人2オーナー




V8 OHV 6.75L 3速コラムAT




全長:527cm



全幅:183cm


全高:152cm




重量:2340kg


定員:4人




装備:




電動オープン、パワステ、パワーウインド、エアコン、パワーシート、他






純正オプション:





・ ドア内張り「鍵付きBOX」




・ 「TUDOR」製クリスタル・グラスX3、スキットルX1 



・ フロント「スポイラー」








・外装、オリジナルの「コーチライン」残しで、オールペイント



・内装、クリーニング&仕上げ済み(オリジナル・コノリーレザー)



・機関、当社にて「240項目・点検整備」渡し







= 超極上車!






車検:令和7年(2025年) 6月24日まで




 
  COMMENT





ロールス・ロイス 




「コーニッシュU 物語」












まずは、モデルの ご解説から、



「コーニッシュ」は、ロールス社のスタンダード・モデルではなく、傘下のコーチビルダー



「マリーナ・パークウォード」(以後、MPWに略)製作のモデルである。




この手のコーチビルダー製作のモデルを「コーチビルド・モデル」と呼び、ロールス自社




生産の「スタンダード・モデル」とは分けて分類される。





ロールスロイスとベントレー(1931年にRR社が買収)の戦前モデルは全て




「コーチビルドモデル」、、つまり、ロールス社は、シャーシと機関系(エンジン・ミッシ



ョン・ブレーキなど)のみを販売する機械屋だった。




戦後(1946年〜)、ロールス社は、自社でもボディ製作を始める・・



これが「スタンダード・モデル」である。



ただし、自社製といえど複雑なボディ製作は、技術的に不可能で、近年まで「コーチビルダ



ー」に託すしかなかった。



1960年代までには、イギリスに300社以上存在していたコーチビルダーの頂点にたった



1位:「HJマリナー」、2位:「パークウォード」、このトップ2をロールス社が買収、



傘下の会社「MPW」として、1962年~全ての「2ドア」「オープン」「リムジン」のみを



2003年まで作ってもらっていた。




この会社の作るボディは、「工業製品」ではなく「伝統工芸品」である。












「コーニッシュ」、その歴史は、




・1967年に、4ドア・サルーンの「シルバー・シャドウ」をベースにMPWによって



コーチビルドされた「MPW・ドロップ・ヘッド・クーペ」に始まる。




当初の排気量は、「6230cc」、1970年〜「6.75L」に



その後、マイナーチェンジと共に、



・1971年「コーニッシュ」の名称となる。



コーニッシュのシャーシ・エンジンは、基本的に、その時代の4ドア・ショートボディが



ベースとなっているので、1967年から1976年までは、「シャドウ1」ベース



1978年から1980年が「シャドウ2」ベース、



1980年から1985年が、「シルバースピリット」の「キャブ」ベースである。



1981年までは、「コーニッシュ・クーペ」が存在したが、この年に生産中止となり、



以後、選択肢は、オープン・モデルのみとなる。






・1986年には、「シルバースピリット」がキャブから「インジェクション」へ進化した



のを きっかけに、室内のマイナーチェンジ(センターコンソールがダッシュに繋がるなど



)が行なわれ、「コーニッシュU」と名称を変える。(USは85’〜)






・1990年、更なる改良が行なわれ「コーニッシュV」、



・1992年、幌のフル電動化と4速ATへの進化で「コーニッシュW」



と、その外観を殆ど変えることなく進化し、1995年に惜しまれつつ全ての生産を終える











当個体は、シリーズU 生産台数は
「1226台」




*以前は、「1236台」説が有力だったのだが、85年の「1.5」を除き、

 
 
 1226台説が世界標準となった。






では、「コーニッシュ2」になっての外装・変更点





・テール・ランプのデザイン変更 (以前は、左右に1つづつ)



・ホイールにアーチカバー  (以前は なし)



・ホイール・カバー・デザインの変更 (シリーズ3と ほぼ同じ)



・バンパーが、ボディ同色カラーに



・ミラーが、ボディ同色カラーに






では、「コーニッシュ2」の魅力を!




1. シリーズ中で、もっとも「足」として使える。



  その理由は:


   
  機関系がシンプルだから、



  シリーズ1の「キャブ」は、少々マニア向き



  シリーズ3になると「インフォメーション・パネル」が、余計な お世話。



  シリーズ4になると、「フル電動オープン」が 余計な お世話。



  もっとも、維持しやすいのが、「シリーズ2」ってわけだ。


  
  これは、ちょいと詳しい方なら、周知の事実、、だが、問題は、「シリーズ2」日本に



  は少ない ってこと。 


  
  シリーズ2の時代、まだまだ、日本はバブル道なかば、日本に一番多い「コーニッシュ



  」は、シリーズ3なのである。







2. 「作り」に気合が入っている。




  ロールス社自身も忙しくなるのは、89年の終わりごろから、



  例えば、当87 ’コーニッシュの「グリル」の「エッジ」を見ると分かるが、エッジの



  シャープさがハンパじゃない。



  ファンタム6のグリルを彷彿させるほど、、。


  

  60年代の「作り」を残すコーニッシュは、各担当職人に十分な時間をかけさせた方が



  良いものを作るに決まっている。






3. 乗って惜しくない。




  現時点で「コーニッシュ」は、後期型になればなるほど希少性を増す





  シルーズ「3.」「4」の極上個体は、もはや、コレクターズ・アイテムとなっている。


  
  そうなると乗るのも気が引ける。



  その点、「2」は、「1226台」、数もある。実際、「3」「4」を所有し、普段用に



  「2」を  なんてツワモノも当社の お客様には実際に数名存在する。
  



  注)これは、あくまで現時点での話し、将来は、クラシックカーのセオリー通り、



    年式が古いほうが逆転して高額となる。


    
    と、言ってたら、すでに、「アイアンバンパー物コーニッシュ」の高騰が始まった










さて
 当個体の お話:





1987年 US仕様 左ハンドル  国内登録:1995年4月




最初の法人様が、1996年11月に手放し、某懐かしの先輩業者さんが仕入れ、



1997年3月に、足立ナンバーの法人様の元へ、その後、2023年5月、弊社が仕入れさせて



頂くまで、ずーーーと、26年間ご所有、で、仕入れ時は「足立34」ナンバーだった。



が、前オーナー様の当個体に対する思い入れ、愛着をお伺いし、「足立34」ナンバーは、



前オーナー様へ「プレゼント」(お返し)させていただいた。で、今は、当社の「多摩」。





走行距離: 86.341マイル (138.140km)




随分お気に入りで、お乗りになったいたそうで、距離はふつう~に伸びている。



ただ、この走行距離が信じれないほど◎コンディション。



4年ほど前からは、ご年齢の関係で、あまり乗られくなったそうで、最近の「記録簿」を



みると、(これ以前の記録簿もどこかにあるらしいが紛失)




・2015年5月: 79.375マイル (コーンズ整備・車検)



・2017年5月: 83.822    (コーンズ整備・車検)



・2019年5月: 85.629    (民間整備会社・車検)



・2021年6月: 86.120    (民間車検)



・2021年6月: 86.135    (コーンズ整備)



・2023年5月: 86.336    (民間整備会社・車検)





車検は、2025年の5月まで付き。






最初に当個体を拝見したとき驚いたのが、なんとボディ全体、オリジナルの「手書きの



コーチライン」を残す当時のまま塗装、、



貴重~ とはいえ、流石に、各所にはお決まりのクラックが、、



そこで、ウルトラCで、この「手書きコーチライン」を全残しで、オールペイントした。



通常に塗装するより遥かに手間がかかり、腕が必要、、完成。素晴らしい仕上がり!




そういうわけで、当個体、クラック箇所なし、キズなしのバリビカッ。



もちろん、割れるラッカー塗料ではなく、ウレタン塗料で、鏡面仕上げ。




「幌」は磨いたのみ、見もの のコンディション、信じれないが、これ当時のオリジナル。




内装もオリジナル「コノリー」が元気いっぱい。



すでに、クリーニングして少しだけあったスレ箇所もリフレッシュ済み。



ウッドも、当時のまま、で、クラックは存在するが、ウッドの「艶」が生きているし、



生産から、36年の風情を考え、リペアなしでいきましょ。経年美化が評価される時代。



もち、リペアされたいなら、喜んで、新品に戻しましょ(実費だけど)





とにかく、前オーナー様に恥じない、納得の仕上がりとなった。




この個体は、「外装」「内装」「機関系」と分けて解説させていただこう。









それでは、下記より





怒涛のお写真「156枚」と共に、詳しく  ↓








   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   




「チューダーレッド」!







当時の「コーニュシュ」カタログは数種あったが、多くに、この「チューダーレッド」が



採用されていた。 少しオレンジ色の混ざる濃い目のソリッド赤。




もっとも、このカラーを選択した方の多くはアメリカ人。



日本を始め、ほかの国では滅多に見かける事がない。



一見、派手そ~ だからであろうが、ぜひっ実車をご覧いただきたい。



ロールス社がカタログでお勧めしたほどの、お上品で気品のあるカラー。真っ赤じゃない。



前述のとおり、オールペイント済み。



手書きの2本のコーチラインが泣かせる。



筆に含ませた塗料が、線引きとともに薄くなっていき、そこで、また筆に塗料を、、



の さまが、みると分かる。当時の「MPW専用ファクトリー」での最終工程へ



タイムスリップできる。







「幌」は、真っ白ではなく、クリーム色。



当時のまま で、このコンディションは、驚愕レベル。





もちろん、幌の開閉も絶好調!




幌を開けるには、2ケ所のラッチを手で外し、センターコンソール上にある開閉用スイッチ



を押すだけ、、



スイッチを押してから完全にオープンになるのに「7秒」、



閉まるのにも「7秒」ほど。



この「幌」、、オープンカーの中でも、もっとも「お金」が掛かっていると思われる、



幌の厚みは Cピラーにあたる箇所では10cm以上、一番薄い部分でさえ5cm以上ある。




外張りは前述「エバーフレックス」のレザー風ビニール、内張りは、超のつく高級服にでも



使いそうなフランネル、、更に中には、ぶ厚い防音断熱材が入っている。





ロールス(コーニッシュも)は、維持するのに、想像するほどのお金はかからない



(当社が主治医なら)が、事故やイタヅラが恐い、、、幌でも裂かれたら大変、、



で、車両保険ご加入をお勧めする。






コーニッシュを「シルバーシャドウ」の2ドア版と思っていらっしゃる方がいるが、



それは大きな間違いである。




「シルバーシャドウ」は、ロールス社自身が製作したスタンダード・ボディ、、



「コーニッシュ」は、「マリーナ・パークウォード」が製作した「コーチビルド・モデル」



デザインは似ているだけで、どのデザイン箇所(ボディ面)にも接点はない。



フロント・フェイスが特に似ているが、良く見比べれば、フェンダーのカタチからして



異なる。



コーニッシュは、先端が丸くなっているが、シャドウは尖っている。



なにせ、作っている場所から違う。



スタンダードモデルを作っていたロールス本社「クルー工場」は、230kmほど離れた場所



イメージ、「ウイルスデン工場」は、当社「調布」あたりにあり、「クルー工場」は、



「浜松」あたり。






「コーニッシュ」唯一無二な存在なのである。




当個体には、有料オプション「フロント・スポイラー」が選択されている。









   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 



内装は、「ホワイト」&「バーガンディ」コノリーレザー。







オリジナルのまま、「コノリー」製レザー。




メインハイドに「ホワイト」を。ダッシュパネル全体とセンターコール&「シート・



パイピング」に「バーガンデイ」を というナイスなオーダー。






同じ「コノリー」でも、年代やモデルによって、革の厚さや「シボ」(革模様)は、



異なるが、当87年時の「コノリー」も、なかなかの良き時代の。



牛がデカイから、革も分厚い、鞣し技術も集大成もの。




で、30年以上の年月が経過しても、このとおり↓(写真参)、素晴らしい状態をキープ



している。



この「革」自体が破れて使えなくなるのは、遥か先のこと(生きてないかも)だから、



気にする必要なし。




「白革」は、汚れが目立ちそうだが、実質、「マグノリア」「パーチメント」と変わりなし



汚れたら、「激落ちくん」(消しゴムの様なスポンジ)を水に濡らして、軽くふけば、劇的



に汚れがとれる。



じゃんじゃん乗れば、5年先か10年先かに、革塗装がスレてきて、塗装リペアを要す時が



くるだろうが、その作業は、至って簡単、手先の器用な日本人の得意分野で、専門の業社



さんが、日本中にある。(弊社に依頼して頂くのが一番だが)







お約束の「バー・ウォールナット」




当時のまま、ウッドにも外装塗装と同じく、表面に塗られたクリア部にクラックが入る。



当個体にも入ってる箇所がある。が、36年の歳月を考えれば少ない方。



これは、わびさび の世界。 








当個体には、有料オプション「鍵付きドア内張りBOX」が左右に選択されている。



ただのBOXだけのオプションもあるが、中身のグラスセツトも別オプション。



残念ながら、左BOXは、「チューダー」のグラスが1つのみ(本来は、4つ と スキッ



トルが1つ)、右は、「チューダー」グラスが2つとスキットル。



2ドア・モデルには、「チューダー社」製を、リムジンモデルには、「ロイヤルドルトン」



社製を使うのが、何故だか知らんけど、ロールス社の決まり。




実際問題、使い道は、、微妙〜だが、有ると無いとじゃ、ありがたみが全然違う。






この時代、「日本仕様」なんて、ロールス・モデルはない。



「コーニッシュ」もしかり。だから、日本のディーラー車は、US仕様も、なんでもあり。



新車並行もディーラー物も同じこと。








   
   
   
   
   
   
   
   
   



V8 OHV 6747cc 総アルミ合金製エンジン








伝説(すでに生産中止)のアルミ合金製ハンドビルド・エンジンであるが、このエンジンの



屈強さは、34年も専門店をしている当社が一番良く知っている。



機関系の心配をする日本人は多いが、




世界の共通常識として、




イメージとしては、ロールス・ベントレーは、アストンの2グレード上、ジャガーの



5グレード上の車である。



使っているビス1本から値段もクォリティも遥かに上だ。




パーツも100年供給、「コーニッシュ乗り」は世界中にいて、実は、他モデルより、



「コーニッシュ」のパーツは入手しやすい。なぜって、需要があるから、「パーツ屋」が



いつでも豊富に在庫を持っているから。



「陛下のコーニッシュ」も、うちなら 秒で直せる。







「シリーズ2」は、それまでのSUツインキャブorSOLEXのシングルキャブから



「ボッシュ」製インジェクションとなった。




これにより、夏場の「オーバーヒート」「パーコレーション」の心配は劇的に減った。




そして、メンテも、はるかに楽になった上、流通価格が安価(費用対効果にも)である



から、もっとも、お気軽に乗れるのが「シリーズU」。




ただし、「コーニッシュ」の価格高騰はすでに始まっている。




将来乗ろう なんて考えない方が好い。



心配しなくても高すぎて買えなくなるから。



「MPW」師匠の作品で、過去に「クラシックカー」に分類されたのち、価格高騰してない



モデルなど 1モデルもないが、まして、それが、「オープンカー」なら、他メーカーの



モデルを見ても歴然。









さあ、これ以上のご説明は必要なかろう、




あとは、ぜひっ実車を




なぬ、走行距離が心配? それじゃ、クラシックカーには乗ることができない。




どれも数十万キロ走ってるだろうから。



クラシックカーの価格は個体ごとの現時点でのコンディションだけで決まる。







ただのラッキーでしょ。「MPW」師匠の歴史に残る傑作モデルにして、




このドキレイ・コンディションの1台が、僅か、3桁万円で買えるなんて。




ありえへん世界が、ここにある。









「一時預かり人」募集〜!