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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

SILVER SPRIT

 
  AUTO MAKER ROLLS-ROYCE  
  MODEL SILVER SPRIT U 
  YEAR 1991 
  EXTERIOR MIDNIGHT-BLUE

(ミッドナイトブルー)
  INTERIOR BEIGE- LEATHER/ BROWN-PIPING 

(ベイジュ・レザー/ブラウン・パイピング
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 24.635km 
  AMMENITIES


ディーラー車 右ハンドル 



V8 OHV 6747cc  3速コラムAT




全長:528cm


全幅:189cm


全高:148cm


重量:2290kg


定員:5人




*装備:


パワステ、パワーウインド、全席パワーシート、Fシートヒーター+メモリーシート(4人分)+


ランバーサポート、オートエアコン、ムートンマット一式,


他フル装備




オプション装備:



*ピクニックテーブル






内外装機関共に稀に見る超極上車!






車検:平成27年 9月24日


 
  COMMENT


「シルバー・スピリットU」








解説:



1965年から1980年の間に生産された「シルバーシャドウ」の後継モデルとして



1980年に登場した通称「SZ系」モデル。



当個体は、ショートホイール(10cm)版「スピリット」。







1998年登場の「シルバーセラフ」にバトンを渡すまで、、98年までオーダー


された(99’シルアルまである)、このモデルは、ロールスの社内コードに因み、


「SZ系」モデルと呼ばれる。




シャドウの丸みを帯びたボディラインから、一気にエッジの効いたシャープな



ボディデザインに変更されたが、、



これで世界中の自動車メーカーの高級車が四角いカタチとなったと言われている。





発売以来、「必要とあれば、即座に改良を加える」というロールス社の伝統のとおり、


「SZ系」モデルにも、毎年のごとく、改良が加えらていく。




生産途中の1985年には、創業(1904年)以来の通産生産台数が、10万台を突



破するが、冷静に考えると、、、およそ80年かけて10万台・・・



この台数は、トヨタ自動車が 僅か1週間ほどで生産する台数と同じなのだ!



この時代、ロールス社は、世界一効率の悪い「ステキな生産ライン」を持っていたので


ある。




ロールス・ロイスの製造工程を見学、もしくはビデオなどで見たことが有る方なら、



すでに、ご存知のとおりであるが、この車を作りあげるのには、世界一時間が掛かる・



当然のことである。




発売から10年、1990年:「シルバースパー」は、「シルバースパーU」に進化す


る。



コンピューター制御のインジェクション(ボッシュ製)に自己診断機能を備えたインフ


ォメーションパネル、、足回りには、100分の1秒で傾きを自動制御する「オートラ


イド」機能付きサスペンション(自動可変ダンパー)が奢られていた。




中でも「オートライド」は、「ロールスがロールしなくなった」の名文句で有名である







「この「シリーズU」は、




1990年〜93年の間に生産され、「スピリットU」の



生産台数:「1.152台」




内  右ハンドル:417台



   左ハンドル:735台




因みに、当個体の91年モデル「スピリットU」右ハンドルは、「169台」生産。







ロングホイールの「スパーU」の生産台数は、「1.658台」




希少性という意味では、「スピリット」に軍配が上がる。










1989年から1991年にかけては、日本バブル景気のピークで、過去最高のロール



スが輸入されてきた。




イメージとしては、、おおよそ、日本国内には、1904年から1988年の間に



約2000台のロールスしか輸入されていなかったが、1989年から1991年の



3年間で、約2000台が輸入されてきた。(ベントレーも含む台数)




が、現在(平成25年3月末時点の資料)日本に住んでいる(ナンバー登録されている)



ロールス・ロイスの保有台数は、1904年から1994年まで、全てトータルしても



1000台あまりしかない。



この台数には、全てのロールス・モデルが含まれている。



多くは、海外に戻って行ったし、走行距離が伸びすぎ、メンテンスも怠ってきた個体や



事故車は、パーツ取り車となり市場から姿を消した。





更に、SZ系4ドア・モデルの、1991年以前モデルで当社で扱うほどの個体は、もう



数年前から、ほとんどない っと言ってもよいほど、まともな個体が残っていない。




当社仕入れ基準を満たす個体など、、10数台診て、1台くらいであろうか、、、



流通価格が あまりにも安くなりすぎて、正しい保守・管理がなされている個体が激減



してしまったのが原因であろう。




数年前:「あと10年以内に、正しい個体を探すのは、ほとんど奇跡的 といったとき



がくるはずである。」と書いたことがあるが、、、その通りになってしまった。








「スピリットU」





ディーラー新車時価格:27.500.000円





これに、消費税、登録諸費用が別途、、




ざっと 3千万円した車、



その価値は、今も いささかも変わりない。



ロールス・ロイスという車、



古くなると安くなる、、という車ではない。反対に高くなるモデルも多い。



特に 時が経ち、「クラシックカー」と呼ばれるころには、新車を買うより、高額で



流通する個体も 普通にある。



「中古」と呼ばれるころに買うのが一番安価で、「クラシック」とか「ヴィンテージ」



とかって呼ばれるようになると、、もう 手が出ないほど、、。



当個体とて、、

















さて、当個体、






ディーラー車・右ハンドル、、



以前弊社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」。



現在の走行:24.635km!



もちろん、実走だ。



整備も弊社担当であったから、間違いがない。



コンディションは、極めて良い。







全長:528cm




有りがちな「530cm」パレットの立体駐車場に入るサイズ。



「スピリット」は、完全に オーナードライバーズカー、




ハンドルを握っているのが、オーナーだ。




グリップの細い2本スポークのステアリング、、これが、英国流高級車の証。












外装:ミッドナイトブルー




当時の新色であるが、濃い紺に ほんの少し紫色が混じる。



なんとも深みのある濃紺メタリックである。



このカラーのメリットは、朝昼晩の色の変わり具合を楽しめること、、。




朝は、しっとりとした深みのある紺



昼は、太陽光のもと、紫色が顔を出し、、メタリックの粒子がキラキラと輝く。




夜は、黒に近い濃紺に見える。





塗装コンディションも 申し分ない。








内装:「ベージュ」レザーに「ブラウン」パイピング




上品だ〜




この車は、内装のカラー選択が最高!




ベージュ・レザーは、マグノリアやパーチメントより、濃いクリーム系カラー



汚れが目立たない。




そこに、



・ブラウン・パイピング



・ブラウン・カーペット



・ブラウン・ムートンマット



と くる。




これは、大人の選択。 オーダー主のセンスが光る。




内装のコンディションもレザー、ウッド、カーペット、、どこをみても素晴らしい。









「10%トップグレード」コノリー




世界一の高級自動車内装レザーを供給していた「コノリー&ブラザー」社



その中でも、ロールスに納品していた革は、別格中の別格。



スカンジナビア産「コノリー」の頂点グレードだ。




そのレザーが 惜しげもなく、使われている。



ダッシュ、ハンドル、カーペットの縁取り革、、全て「コノリー」、、





ロールス・ロイスって車は、ボディ作りから塗装から内装から、はては、ビスの1本



まで、語りだせば キリがないほど、伝説の集合体。




使われている80年もの天然「バーウォールナット」の「ウッド物語」でさえ、突き詰



めて書き出せば、1冊の本になるであろう。





そんな良き時代のロールスは、もう作られることはないし、作ることもできない。





当個体に乗るは、




ロールス・ロイスの伝説に乗るのと同じことなのだ。







あとは、実車で、伝説体験を、、






その前に、お写真66枚を ↓ ご参考に



         
           


              *機関系解説は、最下部







 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 

 素晴らしくキレイなエンジンルーム!



エンジンは、言わずと知れたロールス製・総アルミ合金・V8 OHV 6747cc。



1959年デビュー、ロールス製V8、当初6230ccであった排気量を1970年:6747ccに、、


それから現行のアルナージまで排気量、基本設計を変えることなく使用され続けている 


もはや伝説のハンドビルド・エンジンである。



100万マイル耐久と言われる このエンジン自体に もはや説明は不要であろう。



オーナーより、長生きするエンジンなので、あれこれ考えて心配するのは 死んでからで間に合う(必要はない。)





イコール当個体くらいの走行距離など、イギリス人にとっては馴らし運転ほどにもならないし、その前に 信じないであろう。


論外は、機関系に、ほとんど、もしくは、まったく整備がされていない個体、、、たしかに、国内には、多く存在するが、当社は、


扱わないので関係ない。






ロールス・ロイス(ベントレー)には、年式、モデル、走行距離ごとに、、整備ポイントがある。


と言っても書き出せば、相当な量になってしまう(弊社の車輌チェック項目は240項目もあるし、、)


ただ、この年式の個体なら、、中でも重要なのが、


全輪のブレーキとリアのサスペンションに使用されている油圧システムのパーツ


フロント・エンジン下部にある「メインアキュームレーター」2ケとリアサス上部にある「ガスショック」2ケ、であろうか、


どちらも、パーツ自体はグリーン色の鉄球であるが、、ほとんど、もれなく、この4ケは交換することになる。


窒素ガスと油が高圧で入った球体(スフィア)で構成される「メインアキュームレーター」は、スフィア内の圧が、じょじょに抜け


て、およそ2年ほどで交換時期がくる。


この圧が、まったく無くなってしまうとブレーキが効かなくなる(その前にブレーキの効きが甘くなる。で、オーナー自身体感でき


るので安心)ので、超重要。




リアの「ガスショック」も、同じような理屈のもので、エンジンVバンクの中央前後に2個ある油圧モーターでオイルを送っている


、、、シトロエン(例えばDS)のように、全面的に依存したものではないので、圧がなくなったところで、車体が完全に沈み込む


ようなことはなく、逆に上がる、、そうして、リアが跳ねる・・現象となる。乗り心地も最悪となるので、これも重要パーツ。


文章で説明すると難しいシステムのように感じられるかもしれないが、、構造は、至って単純明快、ロールス社らしい安全を重視し


たシステムで、シトロエンの特許を一部に使用しているが、シトロエンの「ハイドロ・ニューマチック」のシステムとは、異なる。






まっ、メカニズムに ご興味のある方は、当社のメカニックから、詳しーく、ご説明させていただく。


ご興味のない方は、当社にお任せ頂き、なにも考えないでOK。


ただし、この油圧システムの為に使用されるカストロール製の「ミネラル・オイル」だけは、定期的に補充する必要があるもの(イ


ンフォメーションパネルで教えてくれる)なので、オーナー自ら、「継ぎ足す」作業をしていただいた方が好い。


ご納車時には、必ず「予備オイル」をトランクに積んでおく・・・ラジエーター水を補充するのと同じようなことなので負担はない


し、オイル補充程度のことで工場まで持っていくのでは大変、だから、。





あと、もう一つのポイント、、エンジンをかけるまでに「3秒待つ」、、。


これが待てないと自己診断機能を持つ「インフォメーションパネル」を壊してしまう場合がある。



ロールスの場合、前述のとおり、、正直、車が頑丈なので、半年ごとの定期点検なんてのも必要ない。


特に90年式以降モデルは、インフォメーションパネルで走行距離を記憶してあるので、アナログ・トリップメーターと合致させる


ことで、実走を証明できるから記録簿もいらない。


当個体の目に見えない箇所(機関系)は、お客様は見る必要はない。


それは、当社のリスク。


ご納車が完了するまでは、当社が「一時預かり人」であるから、その責任を 240項目の点検整備で 全うする。


それをしておけば、その後の「一時預かり人」が苦労することは極めて少ない。


もちろん、無料の納車整備で、ここまでやっている販売店は、世界中で聞いたことがない。







「維持費の覚悟」




1km走行当たり:100円



つまり、



1000kmで 10万円


3000kmで 30万円





じゃ 1年間で 1万キロ 走ったら、100万円



って、そんなこともない。



そんなに維持費をかけている方は、当社の お客様では、まず、いない。



車は、走っている方が 調子が良くなる。



10年間で 1万キロしか走らないから、逆に 10年で 100万円以上の整備代は掛けるべきだ。



つまり、乗ろうが乗るまいが、「定期交換部品」=「消耗品」は発生する。



ゴム類などが最たる例だ。



問題は、いかに正しい保守、管理をし、いかに正しい整備をしつづけるか、、



これで、維持費は、大きく異なる。



もちろん、「正しい整備」を いかに「安価」ですませるか が、当社の存在価値、、



パーツは、全て海外から、一番安価な場所から、仕入れ、



ロールスに精通した熟練メカニックが、的確でスピーディに整備(時間単価の節約)



そして、無駄な整備はしない(利益優先の)。



修理できるものは、修理



なんでも新品パーツに交換すれば 良い ってものじゃない。



そのノウハウを蓄積しつづけて、、25年、、



いまや、SZ系の整備なら、世界一 的確で安価である自信がある。



当社は、あくまで、車の販売店であるから、



「整備」で 儲ける必要はない。







「整備技術」は、単に 当社の 「誇り」なのだ。