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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

SILVER SPUR U

  MAKER ROLLS-ROYCE  
  MODEL SILVER-SPUR U 
  YEAR 1991
  EXTERIOR ROYAL-BLUE


(ロイヤルブルー & ダークブルー・ラウンドトップ)
  INTERIOR BEIGE & DARKBLUE -LEATHER 


(ベージュ & ダークブルー コノリーレザー
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 25.900 km 
  AMMENITIES


ディーラー車 左ハンドル 3オーナー
 





V8 OHV  6747cc  3速コラムAT



全長:538cm


全幅:189cm


全高:148cm




重量:2300 kg



定員:5人



*装備:





パワステ、パワーウインド、全席パワーシート、Fシートヒーター+メモリー



シート(4人分)+ランバーサポート、オートエアコン、ピクニックテーブル






・「オーディオ」は、古すぎて 無いものと



・「ETC車載器」



・「ドリンクホルダー」前後








内外装機関共に、稀に見る超極上車!




車検:
令和7年12月12日まで

 
  COMMENT


「シルバー・スパーU」









サー「ヘンリー・ロイス」曰く:




「本物の価値は永遠に変わらない」








1965年から1980年の間に生産された「シルバーシャドウ」の後継モデルと



して、1980年に登場した「SZ系」モデルのロングホイールベース「スパーU」。






国内には、98年の前期まで輸入された(生産自体は99年まで)、このモデルは、



ロールス社の社内コードに因み、「SZ系」モデルと呼ばれる。




シャドウの丸みを帯びたボディラインから、一気にエッジの効いたシャープなボディ



デザインに変更されたが、、これで世界中の自動車メーカーの高級車が四角いカタチ



となった・と言われている。





1980年以来、「必要とあれば、即座に改良を加える」というロールス社の伝統の



とおり、「SZ系」モデルにも、毎年のごとく、改良が加えられていく。




発売から10年、1990年、「シルバースパー」は、「シルバースパーU」に進化



する。




コンピューター制御のインジェクション(ボッシュ製)に自己診断機能を備えた



「インフォメーションパネル」、、足廻りには100分の1秒で傾きを自動制御する



「オートライド」機能付きサスペンションが奢られていた。



中でも、「オートライド」は、「ロールスがロールしなくなった」の名文句で有名



である。






内装造作も 豪華に変更され、伝統芸「バーウォールナット」張りの縁には、象嵌細工



が施された。




外装では、大きな変化はないものの、こっそり、ホイールが「アルミ」になってたり



する。



これを わざとクラシックに見せるために、ホイールカバーとホイールリングで覆う。



一見 アルミホイールには見えない。 



これが、ロールス社の「粋」!




こういうところが 好きだね。






シルバースパーUは、1990年から1993年までの間に、トータル「1658台」



を生産(オーダーがあった)。




年式ごとの内訳は:




      左H   右H   計




1990年: 492台  122台  :614台




1991年: 624台  101台  :725台




1992年:  82台  41台  :123台




1993年: 150台  46台  :196台





合計  :1348台  310台  :1658台







内、92年と93年モデルは、「3速コラムAT」から「4速コラムAT」になっており、



厳密には、違うモデルである。



大トルクが分かりやすく乗れる「3速モデルU」は、90年と91年のみ。







1989年から1991年にかけては、日本バブル景気のピークで、過去最高の



ロールスが輸入されてきた。



1992年バブル崩壊、、オーダー台数の激減がお分かりいただけよう



この時から、ロールス社の経営は傾いていく。



国内で、1992年登録のロールス&ベントレーは、多くの場合、1991年モデル



だったりする。



分母が大きいから、極上個体は、90年、91年に多い。



そんなわけで、中古車市場にも、20年ほど前なら、極上個体が ごろごろあったが、



現在、極上個体を見つけるのは、至難の業となってしまった。



流通価格が安くなりすぎ、保守、管理が デタラメな個体が増えてしまったため、と、



多くの個体が海外業者に買われて移住してしまったため である。




今でも、車自体は多く流通してる、、、



しかし、当社で扱うレベルにある個体は、10台〜20台診て1台ほどしかない。




たしかに、どんな状態の個体であろうが、金さえかければ「正しい」状態に戻すこと



はできる、、それがロールス・ロイスであるが、



それをすると「適正販売価格」を超えてしまう。



車屋では救済のしようがないのだ。




車は、100年は持つのに、非常に惜しい。




だが、



今は安価な「SZ系」モデルであるが、将来は必ず再評価される。



過去の統計的に、100%だ。



ひとつ前の「シャドウ」も、ただ同然流通価格から、いまや、価格は上昇の一途



(極上個体に限るが)。その前モデル「クラウド」系は、「シャドウ」より高額、、



ロールス社純血モデルは、「SZ系」まで であるから、このモデルまでは、将来、



再評価間違いなし なのだ。




それは、つまり 将来、お洒落な金持ちが買うクルマとなる。




さあ、安価な今のうちに、乗っちまえ!









「シルバ−スパーU」







ディーラー新車時価格:30.500.000円




これに、消費税、登録諸費用が別途、、



並みの高級車ではない。



10cmショートホイールの「スピリット2」が、「2750万円」であったから、



300万円高、、10cmで普通の車が買える。





世界一の4ドア・サルーン。 いつの時代も。




「世界一」 ってのは、なんと言っても響きが心地よい。












さて、当個体の お話:






絶滅危惧種の「極上スパーU」だ!





ディーラー車 左ハンドル、 3オーナー。



当社 初入庫個体。




走行距離:25.900 km (16.187マイル)






この個体は、ある種、初めてみるほど珍しい、、



なにせ、「ディーラー車」のくせに、「北米仕様」のまま、、



だから、



・「ヘッドライトは4灯」



・速度計は「マイル表示」 




デジタルの「トリップ計」は、マイルでもKm表示でも切り替える事ができる。



で、実走証明もできる。




この個体の最大の「売り」は、そのコンディションである。



よほどの保管環境 & 低走行 がなければ、この◎状態で残らない。




「ウッド」の艶などは、まさに それを象徴する 見所だ。




「コノリー」の質感も すごい状態、、すれもやれも ほとんどない。






外装:





「ロイヤルブルー」&「ダークブルー・ラウンドトップ」





ロールス社のコーポレートカラー まさに王道「ロイヤルブルー」メタリックに



「ダークブルーのラウンドトップ」。



馬車時代を継承する伝統ものオプション。




これは、ヨーロッパじゃ 雨音の軽減に



アメリカじゃ 天井塗装の日焼け防止に




高級車の証でもあり、実用度も有る。





塗装自体は、過去にクラックが入ったのであろう、、ほぼほぼ「ウレタン塗料」で、



リペア塗装されていて、キズ・クラックなし。 これは、大助かり。




「ラウンドトップ」はオリジナルのまま ながら、ドキレイ。



素材は、「コーニッシュの幌」と同じ、「エバーフレックス」の防水「合皮」。




全長:「538cm」



威風堂々




このSZ系デザインも、そろそろクラシックカー風になった。











内装:




メインハイドに「ベージュ」、ダッシュやパイピングに「ダークブルー」コノリー




「マグノリア」や「パーチメント」のクリーム系カラーより、「濃い」色。



で、汚れが目立たず、管理が楽。




このベージュに「ダークブルー」パイピングが、効いている。 お洒落っ





シートに座ったときの ゴージャス感も堪らない。



この個体の場合、信じれないほどのコンディションを残しているから、いっそう 



盛り上がる。





「バー・ウォールナット・ウッド」の艶も素晴らしい! オリジナルのまま で



クラックも見受けられないとは、、。




1991年当時、このウッドは、「80年物」だったから、現在、115歳くらい、、



ロールス&ベントレーに携わっていると、時間の感覚がおかしくなる。




現在(この写真撮影時点)、フロントのアームレストが左右外されている。



以前にセンターにTVでも着けていたのだろう、、入庫時から無し。



もちろん、パーツ入手済みで、これから取り付ける。




あと、前後の「ドリンクホルダー」は後付け。



ドリンクホルダーがない  のは、この時代モデルの困りごとの一つ、、



とりあえず、有益なので、着けたままで。




「オーディオ」は骨董品物で、交換した方がよい。使えるかの保証なし。














それにしても、、こんなに安価な個体に、ここまで 長くて しつこい解説文を書く



のは世界広しと言えど、当社くらいのものだろう、、



完全に、、どうかしている、、



うちは創業:1989年であるから、この個体が新車のころから、SZ系モデルを未だに、



扱い続けている。



当社自体、時が止まっている、、



もはや、中古車屋というより、骨董品屋だわ、、









そして、1台当たりの掲載写真点数も世界一でしょ




当個体も、写真・怒涛の「141枚」で ↓




「機関系」の解説は、お写真の最後に、 って まだ続くんかいっ






 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   



  
エンジンは、言わずと知れたロールス製・総アルミ合金・V8 OHV 6747cc。







2020年をもって生産中止となった純血「ロールスロイス製エンジン」。



もはや伝説のハンドビルド・エンジンである。




100万マイルは持つと言われる このエンジン自体に もはや説明は不要であろう。



オーナー様より、長生きするエンジンなので、あれこれ考える必要はない。



当個体くらいの走行距離など、イギリス人にとっては新車のまま・だ。



論外は、機関系に、ほとんど、もしくは、まったく整備がされていない個体や、間違った整備がされている



個体、、たしかに、国内には、多く存在する(大半はダメ)が、当社は、扱わないので関係ない。




ロールス・ロイス(ベントレー)には、年式、モデル、走行距離ごとに、、整備ポイントがある。



と言っても書き出せば、相当な量になってしまうが、、



「SZ系」の個体なら、、中でも重要なのが、全輪のブレーキとリアのサスペンションに使用されている



油圧システムのパーツで、フロント・エンジン下部にある「メイン・アキューレーター」2ケとリアサス



上部にある「ガスショック」2ケ、であろうか、、



どちらも、パーツ自体はグリーン色の鉄球であるが、、



もれなく、この4ケは定期的(2年に1度が理想的)に交換することになる。



窒素ガスと油が高圧で入った球体(スフィア)で構成される「メインアキュームレーター」は、



スフィア内の圧が、じょじょに抜けて、およそ2年ほどで交換時期がくる



この圧が、まったく無くなってしまうとブレーキが効かなくなるので、超重要。



もちろん、なくなる前、少なくなった時点で しつこく「インフォメーション・パネル」が、お知らせして



くれるし、仮に それを無視しても、ブレーキの効きがあまくなるので、必然と気づく。




リアの「ガスショック」も、同じような理屈のもので、エンジンVバンクの中央前後に 2個ある油圧モーター



でオイルを送っている。



シトロエン(例えばDS)のように、全面的に依存したものではないので、圧がなくなったところで、



車体が完全に沈み込むようなことはなく、逆に上がる、、そうして、リアが跳ねる・・現象となる。



危険性はないが、乗り心地も最悪となるので、これも重要パーツ。



当個体も試乗してみたら、リア跳ねあり、つまり、ご納車時には新品交換 である。





文章で説明すると難しいシステムのように感じられるかもしれないが、、構造は、至って単純明快、ロールス



社らしい安全を重視したシステムで、、一部にシトロエンの特許を使用しているが、複雑なシトロエンの



「ハイドロニューマチック」のシステムとは、似ているが異なる。



まっ、メカニズムに ご興味のある方は、当社のメカニックから、詳しーく、ご説明させていただく。



ご興味のない方は、当社に お任せ頂き、なにも考えないでOK。



ただし、この油圧システムの為に使用されるカストロール製の「ミネラル・オイル」だけは、定期的に補充



する必要があるもの(インフォメーションパネルで教えてくれる)なので、オーナー自ら、「足す」作業を



していただいた方が好い。



ご納車時には、必ず「予備オイル」をトランクに積んでおく・・・ラジエーター水を補充するのと同じよう



なことなので負担はないし、オイル補充程度のことで工場まで持っていくのでは面倒、だから、。




あと、もう一つのポイント、、エンジンをかけるまでに「3秒待つ」、、。



これが待てないと自己診断機能を持つ「インフォメーションパネル」を壊してしまう場合がある。



インフォのコンピューターが自ら、「壊れた」と勘違いし、誤作動を起こす可能性が。



この2つのポイントさえ守っていれば、なんの問題も無い。



ロールスの場合、正直、車が頑丈なので、半年ごとの定期点検なんてのも必要ない。



なにか、「いつもと違う」音がするとか、オーナー自ら気がつく異変があったら、それが定期点検のタイミ



ング。






さあ、今は、気張って購入するほどの「価格」じゃない。



奥が深すぎて溺れそうな「ロールス&ベントレーの世界」、、入門車として最適にして、贅沢過ぎっ。



「プリウス」買うつもりで、お気軽に どうぞ。





では、お次の「一時預かり人」募集〜