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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

SILVER SPIRIT

 
  AUTO MAKER ROLLS-ROYCE  
  MODEL SILVER SPIRIT U 
  YEAR 1993 
  EXTERIOR BLACK

(ブラック)
  INTERIOR TAN- LEATHER/ BLACK-PIPING 

(タン・レザー/ブラック・パイピング
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 14.020km
  AMMENITIES


ディーラー車 左ハンドル  法人1オーナー



V8 OHV 6747cc  4速コラムAT




全長:528cm


全幅:189cm


全高:148cm


重量:2300kg


定員:5人




*装備:



パワステ、パワーウインド、Fシートヒーター+メモリーシート(4人分)+ランバーサポート、


オートエアコン、新車時カセットプレーヤー、他フル装備




オプション装備:



*ピクニックテーブル






内外装機関共に稀に見る超極上車!






車検:平成28年5月29日までに付き(2年付き渡し)


 
  COMMENT


「シルバー・スピリットU」





非常に貴重な「4速AT」93’モデル









解説:



1965年から1980年の間に生産された「シルバーシャドウ」の後継モデルとして



1980年に登場した通称「SZ系」モデル。



当個体は、ショートホイール(10cm)版「スピリット」。







1998年登場の「シルバーセラフ」にバトンを渡すまで、、98年までオーダー


された(99’シリアルまである)、このモデルは、ロールスの社内コードに因み、


「SZ系」モデルと呼ばれる。




シャドウの丸みを帯びたボディラインから、一気にエッジの効いたシャープな



ボディデザインに変更されたが、、



これで世界中の自動車メーカーの高級車が四角いカタチとなったと言われている。





発売以来、「必要とあれば、即座に改良を加える」というロールス社の伝統のとおり、


「SZ系」モデルにも、毎年のごとく、改良が加えられた。






発売から10年、1990年:「シルバースピリット」は、「シリーズU」に進化す


る。




変更点:




エンジンマネージメントが、89’ターボRのボッシュ製「Kジェトロ」に。



自己診断機能を備えたインフォメーションパネル(中はボッシュ製)、、



足回りには、100分の1秒で傾きを自動制御する「オートライド」機能付きサスペン



ション(自動可変ダンパー)が奢られていた。




中でも「オートライド」は、「ロールスがロールしなくなった」の名文句で有名である






更に、外装では:



塗装の塗料が、「ラッカー」から「ウレタン」に。



これは、大きな違い。



ラッカーは、深みがあり、より鏡面に磨きやすい塗料ではあるが、、どうしても



クラックが発生しやすい。 割れやすいというべきか、、。



「ウレタン」は、要は 普通の現在車に使われる塗料。 = 管理は超楽。



もはや、塗装に気を使う必要はない。よしんば、屋外保管でも、さほど問題はない。







あと、ホイール素材が「アルミ」に、



それを わざわざクラシックに見せるため、ホイールカバーとホイール・リングで隠す



、、アルミ・ホイール本体は、僅かにしか見えない。 この辺りの発想が面白い。



せっかくコストを掛けたアルミを隠してしまうのだから、、流石ロールス社だ。





インテリアでは:




この内装変更こそが「シリーズ2」人気の所以かもしれない。



全ての「バー・ウォールナット」化粧版に「象嵌細工」が施された。



しかも凝っている。




象嵌部分のウッドは、どうやら「ウォールナットの正目」で、その間、黄色っぽくみえ



る線、、ここは、線を書いているのではなく、「つげ」の木。



この職人芸が、なんとも贅沢で豪華。 この室内空間こそが「シリーズ2」の魅力。



他、初めてエアバックを採用、



USモデルでは100%採用したが、日本のディーラー物は、、日本仕様などなかった



時代なので、まちまち。



他、サイドブレーキ(足踏み式)が、オート解除になったりもしている。










「シリーズU」は、1990年〜1993年の間に生産されたモデルで、




総生産台数は、「1152台」




ここからが大事。




「シリーズU」は、「前期型」と「後期型」に分類される。



前期型は、90年と91年モデル



後期型は、92年と93年モデル




決定的な違いは、GM400の「3速AT」から、GM4L80-E の「4速AT」に



進化したということ。




それでは、各年式ごとの「スピリットU」生産台数をみてみよう。




1990年 :575台



1991年 :365台



1992年 :110台



1993年 :102台   トータル:1152台




更に、93年モデルの左右ハンドル比



左ハンドル :67台


右ハンドル :35台  トータル:102台






更に、マニア的(私のような)には、各年式で、違いがあり、例えば、93’モデルでは



ルームミラーが 自動防眩ミラーになった。



内緒(公表されていない)の箇所では、92’で採用された「4速AT」に対応するため



93’モデルで「ミッション・オイル・クーラー」が改良されている。



全ての点において、93’モデルは、最強&ベストな「シリーズU」である。



ただし、



この93’モデルを国内で見つけるのは難しい。



なにせ、バブル崩壊直後、、92年時、ディーラーは、大量の売れ残り在庫を抱えていた



から、92年モデルは、この年発売の「コンチR」を除いて、オーダーのあった個体のみ



を輸入、、知る限り、92’シリアルの4ドアモデルは、1桁台数しかない。




93年になってもバブルを引きずり、93’「スピリットU」の販売価格は、



2750万円 (スパーは、3050万円)



高い。これじゃ買いきれない。 



因みに、進化した「シリーズV」94’「スピリットV」の新車価格は、2280万円



なんと、500万円近くも安価になった。



いったい何台のディーラー物「93’スピリットU」が、国内に住んでいるのか不明であ



るが、もちろん、1桁台数であろう。






94年になると、ダイレクト・イグニッションの採用により、「シリーズV」となる。



性能的には、僅かながら有りがたい進化であるが、これにより、



V8エンジンが採用された1959年当時からボンネットを開ける度、オーナーの目を楽し



ませたV8の「美しいアルミ・ヘッド」はプラカバーで覆われ見ることはできなくなっ


た。




アルミ・エンジンの造作美を堪能できるのは、93’モデルが最後。




これは、将来、大きな意味を持つことなると予想する。



、、、クラシック・ロールスは、93年以前と以後モデルで分けられるかも、、。



コレクターズ・アイテムと呼ばれるクルマたちは、どれも愛でて美しいものだ。







当個体、、まさに最強&ベストな93’モデルであるが、



それだけではない。



こいつは、そんなことより、もっと貴重な奇跡の1台。










それでは当個体の お話





ディーラー物 左ハンドル



なんとー 法人1オーナー!



なんとー 実走:14.020km!



なんとー 走行距離に準じた◎コンディション!



こいつは、奇跡の1台!






前述の通り、93’「スピリット」自体が、世界に102台しかない希少車であるが、



当個体は、更に、その超のつく極上物。




外装は:




「ソリッド・ブラック」 



メタリックが入っていないから、鏡面仕上げの塗装が、より際立つ。




塗装面に映し出される景色は、まさに魔法の鏡。




しかも、メンテナンス・フリー、、管理に気遣いがいらないのは精神的にも助かる。




塗装コンディションも弊社で磨き上げて、新車時のよう。







全長:528cm  *96’以降は、「531cm」に




有りがちな「530cm」パレットの立体駐車場に入るサイズ。



「スピリット」は、完全に オーナードライバーズカー、



ハンドルを握っているのが、オーナーだ。



グリップの細い2本スポークのステアリング、、これが、英国流高級車の証。









内装:「タン」レザーに「ブラック」パイピング




ジェントルマンのための色合わせ。 王道だ。




内外装のカラーマッチングが実に良い。



伝説のスカンジナビア半島産「10%トップグレード・コノリー」が、当時のままの状態



で生き残っている。



ただ、走行距離が少ないだけの個体では、こうはいかない。



革は生きているから、ちゃんと愛情を注いで管理してあげないと、死んでしまう。



この革に勝る自動車内装革は、世界にない。




今、1億円の新車を買っても、そのクルマの革、、この革には 遠く及ばない。





「バー・ウォールナット」も すごい。



よくもまあ こんな艶を保ててるものだ。



保管環境が、よほど でなくては、、。 誰にでもできる環境ではなかろう。




80年もの間、地中に埋まっていた胡桃の木の根っこ、、それをロールス社の熟練工が



加工し、スライスし、象嵌細工を施し、磨き上げる。



彼らは、自動車屋ではない、、伝統の技を継承するウッド職人だ。



その技を眺めるのに最適なアイテム「ピクニック・テーブル」をオプション選択して



くれているのも、有りがたい。 これがあるとないとじゃ室内の佇まいが、まったく



異なる。





1993年「スピリット2」 D車 走行:14.020km 法人1オーナー。




奇跡のコンディションを持ってしても、今は、クラウン価格、、




だが、本来の価値とクオリティは、新車時価格が適正、、




入門者ロールスでありながら、実は、世界に自慢できるトッピン。




私の探した限りであるから、99%の確率くらいだが、



93’ロールスの4ドア・セダンでは、当個体が世界一コンディションが良い。




それを世間では 奇跡の1台 と呼ぶ。




















それでは、お写真64枚を ↓ ご参考に



         
           


              *機関系解説は、最下部







 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 

 
素晴らしくキレイなエンジンルーム!



エンジンは、言わずと知れたロールス製・総アルミ合金・V8 OHV 6747cc。



1959年デビュー、ロールス製V8、当初6230ccであった排気量を1970年:6747ccに、、



それから現行のアルナージまで排気量、基本設計を変えることなく使用され続けている 



もはや伝説のハンドビルド・エンジンである。



100万マイル耐久と言われる このエンジン自体に もはや説明は不要であろう。



オーナーより、長生きするエンジンなので、あれこれ考えて心配するのは 死んでからで間に合う。






イコール当個体くらいの走行距離など、イギリス人にとっては馴らし運転ほどにもならないし、その前に 



信じないであろう。



論外は、機関系に、ほとんど、もしくは、まったく整備がされていない個体、、、たしかに、国内には、多



く存在するが、当社は、扱わないので関係ない。






ロールス・ロイス(ベントレー)には、年式、モデル、走行距離ごとに、、整備ポイントがある。



と言っても書き出せば、相当な量になってしまう(弊社の車輌チェック項目は240項目もあるし、、)



ただ、この年式の個体なら、、中でも重要なのが、



全輪のブレーキとリアのサスペンションに使用されている油圧システムのパーツ



フロント・エンジン下部にある「メインアキュームレーター」2ケとリアサス上部にある「ガスショック」



2ケ、であろうか、どちらも、パーツ自体はグリーン色の鉄球であるが、、ほとんど、もれなく、この4ケ



は交換することになる。



窒素ガスと油が高圧で入った球体(スフィア)で構成される「メインアキュームレーター」は、スフィア内



の圧が、じょじょに抜けて、およそ2年ほどで交換時期がくる。



この圧が、まったく無くなってしまうとブレーキが効かなくなる(その前にブレーキの効きが甘くなる。で



、オーナー自身体感できるので安心)ので、超重要。




リアの「ガスショック」も、同じような理屈のもので、エンジンVバンクの中央前後に2個ある油圧モータ


ーでオイルを送っている




、、、シトロエン(例えばDS)のように、全面的に依存したものではないので、圧がなくなったところで



、車体が完全に沈み込むようなことはなく、逆に上がる、、そうして、リアが跳ねる・・現象となる。



乗り心地も最悪となるので、これも重要パーツ。



文章で説明すると難しいシステムのように感じられるかもしれないが、、構造は、至って単純明快、ロール



ス社らしい安全を重視したシステムで、シトロエンの特許を一部に使用しているが、シトロエンの「ハイド



ロ・ニューマチック」のシステムとは、異なる。






まっ、メカニズムに ご興味のある方は、当社のメカニックから、詳しーく、ご説明させていただく。



ご興味のない方は、当社にお任せ頂き、なにも考えないでOK。



ただし、この油圧システムの為に使用されるカストロール製の「ミネラル・オイル」だけは、定期的に補充



する必要があるもの(インフォメーションパネルで教えてくれる)なので、オーナー自ら、



「継ぎ足す」作業をしていただいた方が好い。



ご納車時には、必ず「予備オイル」をトランクに積んでおく・・・ラジエーター水を補充するのと同じよう



なことなので負担はないし、オイル補充程度のことで工場まで持っていくのでは大変、だから、。





あと、もう一つのポイント、、エンジンをかけるまでに「3秒待つ」、、。


これが待てないと自己診断機能を持つ「インフォメーションパネル」を壊してしまう場合がある。



ロールスの場合、前述のとおり、、正直、車が頑丈なので、半年ごとの定期点検なんてのも必要ない。



特に90年式以降モデルは、インフォメーションパネルで走行距離を記憶してあるので、アナログ・トリッ



プメーターと合致させることで、実走を証明できるから記録簿もいらない。



当個体の目に見えない箇所(機関系)は、お客様は見る必要はない。



それは、当社のリスク。



ご納車が完了するまでは、当社が「一時預かり人」であるから、その責任を 240項目の点検整備で 


全うする。



それをしておけば、その後の「一時預かり人」が苦労することは極めて少ない。



もちろん、無料の納車整備で、ここまでやっている販売店は、世界中で聞いたことがない。







「維持費の覚悟」




1km走行当たり:100円



つまり、



1000kmで 10万円



3000kmで 30万円





じゃ 1年間で 1万キロ 走ったら、100万円



って、そんなこともない。



そんなに維持費をかけている方は、当社の お客様では、まず、いない。



車は、走っている方が 調子が良くなる。



10年間で 1万キロしか走らないから、逆に 10年で 100万円以上の整備代は掛けるべきだ。



つまり、乗ろうが乗るまいが、「定期交換部品」=「消耗品」は発生する。



ゴム類などが最たる例だ。



問題は、いかに正しい保守、管理をし、いかに正しい整備をしつづけるか、、



これで、維持費は、大きく異なる。



もちろん、「正しい整備」を いかに「安価」ですませるか が、当社の存在価値、、



パーツは、全て海外から、一番安価な場所から、仕入れ、



ロールスに精通した熟練メカニックが、的確でスピーディに整備(時間単価の節約)



そして、無駄な整備はしない(利益優先の)。



修理できるものは、修理



なんでも新品パーツに交換すれば 良い ってものじゃない。



そのノウハウを蓄積しつづけて、、25年、、



いまや、SZ系の整備なら、世界一 的確で安価である自信がある。



当社は、あくまで、車の販売店であるから、



「整備」で 儲ける必要はない。







「整備技術」は、単に 当社の 「誇り」なのだ