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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

SILVER SPUR

 
  AUTO MAKER ROLLSROYCE 
  MODEL SILVER SPUR 

スペシャル・オーダーモデル
  YEAR 1996
  EXTERIOR DIAMOND-GRAPHITE

(ダイヤモンドーグラファイト)
  INTERIOR St.JAMESRED-LEATHER 

(セント・ジェームスレッド・レザー)シリウス・パイピング
  PRICE \  ASK
  MILEAGE 30.356km
  AMMENITIES



ヨーロッパ仕様 新車並行 左ハンドル (国内96’登録)






V8 OHV 6.75L 4速コラムAT




全長:541cm


全幅:189cm


全高:148cm



車重:2400kg


定員:5人






標準装備:



Wエアバック・チルトハンドル・全席パワーシート シートヒーター Fメモリーシー



ト・ピクニックテーブル・ETC車載器、他フル装備






スペシャル・オーダー装備:




*電動サンルーフ



*バーズアイ・メイプル ウッド



*ドア内張り ウッド張り x4



*冷蔵庫



*DVDモニター



*ピクニック・テーブル下に BOX




*リア・サイド カーテン















内外装極美・機関当社にて完全整備渡し・超極上車!





車検:2年付き渡し (240項目 点検・整備含む)


 
  COMMENT


1996年モデル 「シルバー・スパー」



スペシャル・オーダー物!








1980年から販売されたロールスの4ドア・スタンダード・セダン「シルバー・ス



パー」
は、1996年、、16年ぶりにボディにまで至る大幅改良が加えられる。




1990年に「スパーU」、、



1994年に「スパーV」と マイナーチェンジの度に「シリーズ」を更新してきたが



1996年時の改良は、もはや、「マイナー」とはいえないチェンジであったので、



シリーズを更新するのではなく、、最初に戻り「シルバースパー」と名乗る。






95年以前モデルと96年以降モデルは、一見 非常に似たモデルであるが、、



実は、内外装 全てに異なる。




外見上の違いは、全て 空力特性を重視したもので、、



まず、




前後のバンパーを一体式の大型エアロ・バンパーに



パルテノン・グリルは、縦に3cmほど低くなり、、同時に バランスを合わせる為か



フライング・レディも 僅かに サイズ・ダウンさせている。



高速走行中で 劇的に風切り音を消したのが、、サイド・ミラーのボディ一体化だ。



また、95’以前は、15インチだったホイールは、16インチにUP



ホイール・デザインも まったく一新されている。



一番の驚きは、、



この時、フロント・フェンダーの形状まで微妙に変更していることであろう。



誰も 気が付かないと思われる箇所であるが、、



そんなところに モア・ベターと考えれば、、あえて公表もせず、、莫大な費用をかけ



て 変更する、、それが、在りし日のロールス社だった。





もちろん、開閉部は、「アルミ」=ドア4枚、トランク、ボンネット、給油口、



の伝統は健在だ。



これは、開閉部が サビやすいでしょ という発想から、、。



それでなくても、ボディを塗装する前に施工される 下地材は、重量で 30kgにも



及ぶという。 通常の使用では、ボディは、軽く50年以上は 持つ。




「アルミ」は、軽量化にも役立つが、、ロールス・ロイスという車に軽量化など



必要ない。



ロールスは、世界中のVIPの命を守る 装甲車でもあるのだから、、むしろ、



重くて頑丈なほど 好ましいのである。



可愛そうに、、反対に 軽量化を余儀なくされている車は、五萬とあるが、、



そんな車が 頑丈なわけがない。









さて、内装も 



96’で 内装デザインは、全て変わった。



一番印象的なのは、、フェイシア(インパネ)とセンターコンソール、、



デザイン変更で「バーウォールナット」の面積が だんぜん広くなった。




それでいて、以前より、より クラシカルなイメージとなっているのが うまい。



オーディオと灰皿も「ウッド」でフタする懲りよう。






そして、歴史的にみても 大事件が起こっている。




なんと、、



ロールスのセンターコンソールが、ダッシュに繋がったのだ!



それまで、2ドアのロールスにはセンターコンソールが繋がったモデルが存在したが



、、それとて、87年のカマルグLTDと 95年フライングスパーの一部、



85年以降の コーニッシュ、、、この3モデルのみ



4ドア・セダンでは、それまで、センターコーンソールは切れていた。



それは、運転手が 左右どちらのドアからでも 乗り降りできるためだ。





96年、、ロールス社は、、ついに 認めたのである。



”どうぞ、ロールスにオーナー様 自ら ハンドルを”  と。



ただし、、



このセンターコンソール、、ベントレーと比べると、高さを随分 低くしてある。



まだいるであろう 運転手つき・の場合にも対応しているのだ。



ともあれ、、これで、ロールスにオーナー自ら ハンドルを握っていたところで、



正統となった。



大体、「スパー」は、運転席が ベスト・ポジション、、うしろに 座るなど



逆に、もったいない。






このモデルの翌年97年、「スパー」は 「ターボ付き」となるため、



96年モデルは単独年しか生産されていない、、ある種 希少モデルだったりする。




96年「スパー」生産台数:





左 :250台



右 :110台   トータル:360台






この個体は、左ハンドル、世界250台中の1台というわけだ。














さて、やっと 当個体の お話





1996年シリアル、96年登録 ヨーロッパ仕様・新車並行 左ハンドル。



ワンメイクのスペシャル・オーダー物!



某大手法人(高級外車も輸入する)様が、ファースト・オーナー(オーダー主か?)




この時代のヨーロッパ仕様は、日本仕様(ディーラー物)左Hと同じ。



デジタル・トリップとも走行距離は合致している。



走行距離:30.357km



トータル:3オーナーながら、この手のスペシャル・モデルを購入した粋な方々、



流石のコンディションを現在に残す。




この個体、、◎コンディションは当然として、とにかく装備が、、すごい!



ロールス研究家 一筋 30年の私でも、初めてみた。






外見は、「ダイヤモンド・グラファイト」という最も地味ともいえるカラーとしながら




内装は、ド派手で豪華とくる。




「セント・ジェームスレッド」に「シリウス」*外装色に合わせたグレー:パイピング




ウッドは、「バーズアイ・メイプル」を選択。




これを張り巡らす。




ドア・レールのウッド張りも見物、、まるで、「フーパー」のような1枚ウッド張り。




ドア内張り、ピクニックテーブル表も裏も、、その下のグラス・キャビネット、、




冷蔵庫のアームレストにも、バーズアイ




これで、室内は 格段に 明るい。




ただ、この内装で最高なのは、夜の室内照明でみせるセントジェームスとバーズアイの



妖艶な風情だが、、。





冷蔵庫は、べらぼうな値段であったが、オプション選択はできた。だが、



電動サンルーフは、特注 であった。もちろん、とんでもなく高価な。




カーテンも特注





フェイシア・ウッドの造作も興味深い、、




ウッド中央に本来並んでいる「時計」と「外気温度計」をセンターコンソール下部に



移設し、モニターを埋め込んでいる。 このモニターでナビとビデオを見る為だ。



ただ、もう昔の装備、、現在なら、この場所に最新のナビを埋め込んでも良いかもしれ



ない。





この個体で唯一惜しいのは、グラス・キャビネットに並んでいたと思われる「グラス」




類がなくなっていること。おそらく、「ロイヤル・ドルトン」製だったはず、、。




この「グラス」を入れる「穴」も、凝っている。 左右の端は 同じ、だが、



中央の2つの「穴」は大きさが異なる。



*これに合うグラスを探すのも、楽しい趣味となる。





この内装造作の 懲りようは、間違いなく「MPW」の手法だ。



この時代も現在も、スペシャル・オーダー物は 「マリーナ・パークウォード」に



属していた職人の担当なのだ。




このモデルを 仮に、ロールス社が限定車として販売していたら、おそらく



ネーミングは、「96’MPWスパー」で あったろう。




そうなると、専用の「プレート」が作られ張られていた。



そうなると、価値は、1.5倍は くだらない。




世界に「MPW」ファンは多い。



平たくいうなら、ロールス・ファンを突き詰めれば「MPW」ファンとなる。




そうして、「MPW」物は 歴史に残るのだ。








私が命名しよう、、「MPWスパー」と。














まずは、写真 85枚 で ご検討を↓