株式会社シーザートレーディング
TEL.042-480-2222 (営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12
![]() |
ROLLS-ROYCE |
![]() |
SILVER SPUR TURBO |
![]() |
1998 |
![]() |
SILVER-PEARL (シルバー・パール) |
![]() |
SOFT・TAN /LEATHER (ソフト・タン・コノリーレザー) |
![]() |
ASK |
![]() |
63.958 km |
![]() |
ディーラー車 右ハンドル V8 OHV 6747cc ライトプレッシャーターボ 4速コラムAT 全長:541cm 全幅:189cm 全高:148cm 総重量:2655kg 定員:5人 *装備: Wエアバック、チルトハンドル、ABS、全席パワーシート+全席シートヒーター Fメモリーシート(4人分)+Fランバーサポート、ピクニックテーブル、 バニティミラー、リアにエアコン吹き出し口、 他フル装備 98年モデル 特徴 * 前後バンパー ボディ同色塗装 * 「SILVER SPUR」リア・エンブレムが「ブルー」カラー 後替え ・「パナソニック・ゴリラ」ナビ、埋め込み ・注)写真↓の「HDDインダッシュ・ナビ」はなし(前オーナーにお戻しするので) 内外装機関共に走行距離を感じさせない超極上車! 車検: 2年付き渡し |
![]() |
「シルバースパー・ターボ」 ファイナル・モデル! 1904年から続いた純粋なロールス・ロイス社経営の最後の年、 1997年、シルバースパーにターボ・チャージャーを装着した「スパーターボ」が販売さ れた。 「シルバー・スパー」は、「シルバー・シャドウ」の後継モデルで、1980年発売、ロー ルス社の社内コードにならい、通称「SZ系」モデルと呼ばれる。 発売以来、ロールスの慣習に従い、毎年のごとく、公表なしで、各部改良が繰り返される。 世界中の販売網から寄せられた僅かなクレームやアドバイスを分析し、より最善へと改良さ れていくのである。 それでも、1959年、シルバークラウド2から採用された伝統の「V8」エンジンの基本構 造は大きく変わってはいない。 まず、1986年(一部85年から)には、キャブからボッシュ製のインジェクションへの 変更があったが、シリーズ名を変えることはなかった。 シリーズ名が更新するのは、、 1990年、オートライド・サスペンションや自己判断機能付きインフォメーションパネル の採用、内装デザインの変更に伴い、やっと「スパーU」に、、 「スパーU」のキャッチフレーズが、「ロールスがロールしなくなった」。 1992年からは、3速ATから4速ATに(シリーズ名は更新せず) 1994年には、ダイレクト・イグニッション・システムの採用や内装の変更で 「スパーV」に、、 1996年には、16年ぶりに、ボディにまで至る大幅改良が行われ、 「スパー4」、、とは命名されず、最初からのモデルと言う意味で、当初の「シルバースパ ー」のみの名称に戻った。(事実上のシリーズ4であるが、、) この際、内装のデザインも大幅に変更になっている。 そして、翌1997年、ターボ付きモデルが追加・・・ それが、当「スパーターボ」である。 国内販売は、97年から、、98年発売の「シルバーセラフ」にバトンタッチするまで 「スパーターボ」は、 1997年〜2000年の間に、トータル:442台 が生産された。 内訳は 1997年 281台 1998年 85台 1999年 75台 2000年 1台 因みに、当個体の98’モデルは、国内おける最終モデルであるが、左H 右Hの内訳は、 左H :59台 右H :26台 99年と00年に76台が デリバリーされているが、これは、98年の後半にオーダーすれば、 必然と、そうなる。 あの時代は「左ハンドル」の天下、本当の意味で「ファイナル」となる「ブルーエンブレム」 の「98’~00’」:「スパーターボ」の「右」は、98年に↑「26台」と、99年に「1台」だけ。 当個体(右H)は、世界「27台」の「ファイナル・モデル」なのだ。 98年は、新型モデル「セラフ」の発売年、、 なのに、98年以降、161台もの旧型「スパーターボ」が、、 これは、「最後のロールス」をオーダーしたかった人の数であろう。 ロールス・ロイスに「ターボ」が付いた車は、その性能もさることながら、 歴史的にも興味深い。 長い歴史のなかで、ロールス・ロイスのターボ付きカタログモデルは、 1. 95年:フライングスパー 134台 2. 95年:コーニッシュS 限定25台 3. 97年〜スパーターボ 442台 *厳密には、97年〜99年の間に生産された「ウィズ・デヴィジョン」と「パークウォー ド」リムジンも「スパーターボ」がベースなだけに「ターボ付き」ではあるが、、 思うに、、国内には、上記の内、片手に足る「95’フライングスパー」、「コーニッシュS」 は、輸入された形跡がない、、 当スパーターボが20台くらいしかないはずである。 が、近年の円安もあり、うち数台は、海外に買われていったようだ。 現時点で、何台の「スパーターボ」が国内に住んでいるのか、調べようがないが、、 僅かな台数であることは間違いない。 国内絶滅危惧種 タービンは「ギャレット・エアリサーチ社」製、ライトプレッシャーターボ、、 300馬力と紹介されている、 確かにトルク感があって乗りやすい、、ターボ無しモデルとでは、乗って違いが分かる、、 最高速度は、軽く200kmを凌駕する。(最高速度225km) 95年までの「ターボR」と同等の性能を誇る。 このモデルは、完全に実用向き、SZ系モデルの最終進化系、、完成度は非常に高い、、 眺めてる場合ではない。 じゃんじゃん、乗って、ロールス製エンジンの凄さを体験するべし。 世界中の自動車メーカーが束になっても、この過剰品質エンジンの耐久性に敵う車はない。 さて、当個体: 1998年モデル 1998年登録 ディーラー(コーンズ)車 右ハンドル 弊社初入庫個体、、まだ 私の知らないスパーターボがあったとは、、、 今回は、下取りでいただいての入庫。 と、余談ながら、入庫をブログで ご紹介していたら、、 最近「97’スパーターボ」をお買い上げ頂いた お客さまから、「それ、何年も前に 私が 乗っていた個体」 って、えーーー! その後、いろんな車に乗ったけど、やっぱり、スパーターボの素晴らしさ が忘れられず、またも入手した とのこと。 「スパーターボ」恐るべし! 走行距離: 「63.958 km」 複数オーナーではあるが、整備記録は、2001年:「コーンズ」:「18.465km」から残り、 その後も「コーンズ」さんにて、2002年:「26.163km」、2003年:「35.179km」、 2004年:「42.122km」、2005年:「48.084km」、2006年:「52.520km」と続き、 他で、2013年:「59.616km」、2018年:「60.870km」(この当たりが前述のオーナー様 ご所有のころで、随分、徹底した整備を施していただいている)が残る。 それから、数十台ご所有の 乗る暇なし のエンスー様の元へ。 で、距離は、3千キロほどしか伸びていない。 今回は、売約後、車検整備を含む、怒涛の「240項目・点検・整備」を施した上で、ご納車 させていただくので、過去整備は、関係なしだが。 このエンジンは、やっと、ここから、本領発揮、、 ロールス・マニア的には、貴重な「スパーターボ」ではあるが、442台も 作られているなら 惜しくない。 将来は、間違いなく再評価されるモデルながら、 コレクション的に、走行距離を延ばさず 大切に、保管してくれるオーナーは、必ずいる。 未来へ超極上個体を残す運動は、ほかのマニアに まかせて、当個体は、乗ってしまおう。 現在、当個体の走行距離が、10倍ほどになったころには、 このモデルは、クラシックカーと呼ばれ、私達の後輩たちの手により、大掛かりなレストア が施されているはず、、 それには、とてつもない費用を要するだろう、、 が、そのころには、 それに見合う 現時点では想像もつかない 価値 がでている。 では、当個体、下記より、お写真、怒涛の「156枚」! & 「外装」、「内装」、「機関系」と 分けて、詳しく ご解説させていただく↓ |
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
外装は、「シルバー・パール」。 当時の新色、薄い色目のシルバーメタリック パールって名がつくカラーであるから、塗料に「パールマイカ」が含まれていて、確かに、パールっぽい 輝きをみせる。 塗装コンディションも申し分なし。バリビカっ。 ボディサイドには、内装カラーに合わせた タン系色のコーチラインが2本入ってる。 SZ系ロールスに コーチラインは、つきものだ。 98年モデルだけの外見上の特徴は、 *前後バンパーが、ボディ同色塗装 *トランクのエンブレムが、「ブルー」カラー 一目で「98’ ファイナル」と分かる。 全長:541cm、、ロングホイール・ベース。 98年時には、ターボ無しモデルの「シルバードーン」も存在したが、98’「ドーン」は、世界で「11台」 しか売れていない。 大半の方が、「ターボ付き」を選択したようだ。 リアのドアが10cm短い「スピリット」は、97年時コーンズのカタログから消え、特別オーダー受付のみ の扱いとなる。 「ターボ付き」は、特注しない限り、「スピリット」には設定がなかった。 この特注をオーダーした人は、世界に6人しかいない。 「スピリット」は、97年モデル(6台)が、最終モデルとなった。 ロングホイールと聞くと、長いと思われる方も多かろうが、やたらハンドルが切れるので、 驚くほど取り廻しが良い。 メルセデスのSクラスが入れる道なら、困らず ついていけるはず。 96年時の大幅改良は、初めて、ボディにまで及び、 ・フロント廻りのボディプレス(左右フェンダー形状など)、 ・前後のバンパー・一体式エアロスポイラー、 ・ミラーがボディと一体式に、 ・グリルの縦横比(縦が少し短くなった)、 ・アルミホイール(16インチ)デザイン、 ・マドガラス枠サッシにウェザーストリップが、、 などが変更に、 これは、全て 空力を計算した上での結果で、高速走行時の風切り音は、明らかに激減した。 ベントレーのモデルについては戦前から「空力」を考えたボディ作りがなされてきたが、こと ロールスの モデルでは、この96年モデルで初めて考えてみたのではなかろうか?? 95年以前モデルを上記改良がなされた96’以降モデル仕様に後から改造するには莫大な費用を要す、、 一般的には不可能である。 SZ系までのモデルは、スタンダード・サルーンでも、開閉部(ボンネット・トランク・ドア4枚・給油口 )は全て「アルミ」製、 戦後モデルの伝統であったが、、この後のモデル(セラフ・アルナージ)から総スチィール・ボディとなる。 コスト・ダウンは、まず、見えない箇所から 行われるのだ。 |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
内装は、「ソフト・タン」コノリー・レザー。 昔からの「タン」カラーより、より明るいタン、もち、オリジナル「コノリー」! 室内、、まさに 走行距離を感じさせない:極上コンディションだ。 オリジナル「コノリー」は、走行距離が信じられないほど、スレもヤレもない。 また、「バーウォールナット」パネルも驚くほど艶々っ しかも、クラックは、リア・ピクニックテーブル表に2cmほどがあるだけで、あとは なし。 まず こういう個体には出会えない。 SZ系モデルと言うと、、これを語らないわけにはいかない、、 いまや見ることは出来ない(2002年末でコノリー社は自動車メーカーへの革供給業務を停止)コノリー 張り、、ビニールやプラスティックの類いは、ほぼ使用されていない。 ダッシュボード、ハンドル、ウエリントンのカーペットの縁を飾る革まで、「コノリー」レザーだ。 96年からのモデルは、内装も一新され、ロールス・ロイス・4ドアサルーンモデルとしては、初めてセン ターコンソールがダッシュに繋がった。 これは、スパーは完全なショーファードリブンの車ではない、ってことをメーカーも暗示させたってこと。 ショーファードリブンの場合、運転手は後部シートに座るオーナーのドアを開ける際、左右どちらのドアか らも内側から降りられる必要がある、、つまり、センターコンソールが切れていなければ、運転手が移動し ずらい。 後ろにだけ乗るなら、リムジンが正しい(スパーは、リムジンではない)。 コーニッシュは、先駆けて86年から、センターコンソールがダッシュに繋がったが、もちろん、コーニッ シュは、オーナーが後ろに乗る車ではない。 で、スパーも、オーナー自ら、堂々とハンドルを握ってよし。 運転手に見られそう、って?、、後ろにお乗りになるオーナーは、とっくに、正しいリムジン(ファンタム やパークウォード)の後ろに お乗りになっているので、ご心配なく。 もう一つ、96年以降のSZ系モデルの内装で特筆したいのが、、 「バー・ウォールナット」張り部分の面積の拡大、、 センターコンソールが繋がったお陰もあるが、、高級感UPとともに、より、クラシカルになった。 後部のエアコン吹き出し口が追加されたのも96’以降から、、些細なことだが、後ろに座る方にとっては、素 早くエアコンの恩恵を受けられることになった。 リア・シートも、パワー&シートヒーター付き。ターボ無しモデルの「ドーン」には、この装備はない。 さて、当個体、現在写真では、カロッツェリアの「インダッシュ・ナビ」が取り付けられているが、 これは、前オーナーにお戻しするので、無き ものと。 替わりには、次のオーナー様次第ですが、CDオーディオ と 引き出し式小物入れ(社外品で入手できる) にするのが、パターン。 このカロのナビは、前述の昔オーナー様が取り付けたものだそうで、古い。 また そのころ製品自体が生産中止となり、もはや中古品しかない。 他、インパネのセンターには、パナソニックの「ゴリラ」ナビが埋め込まれている。 これも今となっては使い道に困るが、例えば、新しめのゴリラに入れ替えて、バックカメラのモニターとして 利用するのが 最も有益だろうと思う。 この場所には、本来、「時計」と「外気温度計」があったのだが、その2つの計器は、センターコンソールに 移設されている。これは戻しようがないので、そのままで。 |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
生粋のロールス・ロイス製V8・OHVエンジン。 ギャレット社のタービンを積むライトプレッシャーターボは、誰もが認めるベストマッチング。 本職である多くのメカニックが、このエンジンを絶賛する。 100万マイル耐久設計と呼ばれ、恐ろしく頑丈な このエンジンは、後の「アルナージ」「ブルックランズ」 「NEWアズール」「ミュルザンヌ」まで、基本設計を変えず 使い続けられた。 だが、それも、2020年に生産中止、これにて、生粋の「ロールスロイス製エンジン」は、終了した。 2人1組で80時間を要してハンドビルドされる、このエンジン、、過剰品質も いいところで、100年先 まで考えていた、、、こんなエンジン、「ロールス」社以外に、作るものはいない。 10万分の一の精度まで追求、、ビスの1本まで、自社生産、、そして、そのビス1本のクォリティは、 ジャガーの5倍 ってところ(徳大寺さん曰く)。 このエンジンが、飛行機のエンジンなら理解できるが、、 実際に、ロールス社を訪問した際も「クルー」工場内で、航空機エンジン・パーツの一部を作っていた。 工場内を案内してくれたロールス社の広報の方 曰く 「自動車のエンジンを作るのも、飛行機のエンジンを作るのも 弊社にとっては同じことです」 スタンダードの4ドア・サルーンにして、職人の魂が宿る。 「シルバースパー・ターボ」、、本物のロールス・ロイスである。 では、お次の「一時預かり人」様 募集〜! 余談: 「シルバー・スパー」の名前の由来 *まず、「シルバー」の名は、古い歴史を持つ、、 1906年11月のモーターショーでデビューしたロールス・ロイスの新作モデル「40/50」hpは、 その性能を宣伝するため、1907年6月、ロンドン・グラスゴー間 15000マイル(24000km)・ ノンストップ・ラン・レースに挑戦する。 結果、14392マイル(およそ23.000km)という驚愕の距離をノンストップ(ガソリンの給油時以外) で走破し、ロールス・ロイスの信頼性を世界中に知らしめる。 この時の、ボディ・カラーが「シルバー」、、 ロールス社は、音も無く静かに走行する車・という意味を込め、、この車に「シルバーゴースト」と命名して いた。 この「シルバーゴースト」から全てのロールス・ロイスの伝説が始まる。 そして、戦後モデルから、ロールス・ロイスの4ドア・サルーンは「シルバー」の名が頭に付くことが伝統と なる。 「シルバードーン」 「シルバーレイス」 「シルバークラウド」 「シルバーシャドウ」 「シルバースパー」 「シルバーセラフ」 因みに前述の1907年式「シルバーゴースト」は、現在も現役で、1948年にロールス社に買い戻され、 たしか、日本にも2度ほど来日したことがあるはず、、 この車、すでに100万km以上を走行しているが、、いまだに、音も無く静かに走行する。 *「スパー」、、、 「スパー」の名については、私の見解である・・から定かではないが、、。 ロールスの歴史上「SPUR」の名称が初めて登場するのは、1957年のことである。 名門コーチビルダー「HJマリナー」社が、ベントレーの4ドア・スタンダード・サルーン「S1」のシャー シをベースに、空力が考えられた高速ツーリング向け 4ドア・スポーツ・サルーンを発表する。 このモデルの名が「フライング・スパー」。 名づけたのは、当時の「HJマリナー」のマネージャー「タルボット・ジョンストン」氏、、、 理由は、「ジョンストン家」の紋章が、「鳥の羽根の生えた拍車」であったから(この場合のスパーは、 乗馬の際に履くブーツに着ける拍車を指す)、、正に「フライング・スパー」であったのだ。 このモデルは、1957年から1966年の間に生産され、今も尚、名車中の名車と評され、スタンダード ボディの3倍から5倍くらいの金額で取引されている。 「HJマリナー」社は、後に、ロールス社に買収され、「フライング・スパー」の名前の権利もロールス社 (現:ベントレー)が引き継ぐ。 で、80年登場の新型SZ系モデルに、この「フライング・スパー」の「スパー」のみを使用したものと 思われる。 日本人には、拍車って言われてもピンとこないが、、、イギリスにも、日本同様、物事に勢いを増す・・こと を「拍車をかける」という意味の言葉があり、その場合、使用される単語は「SPUR」だ。 そう考えれば「シルバー・スパー」、、、なんとなく理解できる。 近年、ベントレーを買収したVWが、名車「フライング・スパー」の名を復活させ、4ドア・サルーンを 販売している。 2ドア・クーペは、「コンチネンタルGT」 ベントレーファンなら誰しも「フライング・スパー」、「コンチネンタル」と聞けば、高性能モデルを想像 する、、、、VWも少しは歴史を勉強しているらしい、、。 さらに、ロールスの名を買収したBMWが最初に出したモデルが、「ファンタム」、、、 そして「ゴースト」、「レイス」 VWもBMWも、プライドを捨てて、ロールス・ベントレーの過去のビッグ・ネーム・モデルを再利用して いる。 それほど、「過去」のモデルが 凄かったってことだが、、。 将来、「SPUR」の名がつく、新型モデルが発売されることもあるだろう。 しかし、 今から、間違いなく断言できることが、ある その新型モデル この旧「スパー」のクオリティに勝ることは、、 決して、、ない。 |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |