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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

LANCIA

 
  AUTO MAKER LANCIA
  MODEL THESIS
  YEAR 2007
  EXTERIOR GRIGIO-BOTTICELLI


(グリジオ・ボッティチェック)
  INTERIOR TABACCO-Leather

(タバコ・レザー)
  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 39.740km
  AMMENITIES



本国仕様 新車並行 左ハンドル 






水冷 V6 DOHC 24V 3.2L(3179cc)



5速AT (MTモード付き)





馬力  :230ps/6200rpm



トルク :29.4kgm/4800rpm





最高速:240km



0−100km:8.8秒







全長:488cm


全幅:183cm


全高:147cm


車輌重量:1800kg


定員:5名







装備:




パワステ、パワーウインド(フロント・オート)、左右独立エアコン



純正アルミホイール、キセノン・ヘッドライト、「BOSE」スピーカー・システム、



電磁パーキング、センターコンソール内空調付きBOX、電動可倒ミラー、



「ポルトローナ・フラウ」レザー、CDチェンジャー、ETC車載器 他フル装備







内外装美車、機関:当社ファクトリーにて完全整備後渡し(無料にて) 超極上車!



車検:平成28年6月までに付き、2年付き渡し


 
  COMMENT




 ランチア「テイジス」




2001年から2008年の間に生産された「THESIS」。



このモデルこそ、名門「ランチア」最後の高級車である。








「テシス」、「テージス」、「テイジス」、日本では、3つのカタカナで



書かれているが、私は、「テイジス」の響きが好きなので、こう書く。



因みに、ガレージ伊太利亜さんでは、「テシス」と表記して販売した。






私が、「テイジス」に興味を持った = 扱うことにした最大の理由は、




もちろん、「へんな顔」だからである。




他に類を見ない特異な、、顔  最初は、それだけで入ったのだが、




「テイジス」という車、、実は、奥深い名車であることが仕入れ、調べ、




乗ってみて分かった。




このクルマを理解するには、確実に「ランチア」の歴史を知る必要がある。




そこで、まずは、ざっくり おさらいしておこう。








「ランチア」の創業は、なんと、1906年 (ロールスは、1904年)




創業から、現代に至るまで、大きく 3つの時代に分けられる。





時代1 1906年〜1955年 :「ランチア」家による経営。



時代2 1955年〜1969年 :55年倒産後、「べゼンティ」氏による経営。



時代3 1969年〜現在  : FIATグループの傘下





「ランチア」は、各時代で大ヒット作を生み出した。




第一時代の代表作は、1922年に発表したランチア「ラムダ」。



これは、画期的な車で、世界初の「モノコック・ボディ」に「前輪独立懸架」



このモデルは、現在に至るまで、その評価を継続する。



思うに、この「ラムダ」こそが、ランチアをイタリア1の高級ブランドに



押し上げてくれた立役者であろう。




*「ラムダ」を日本で有名にしたのは、故・小林彰太郎先生である。



1924年型ラムダを亡くなるまで、手放さなかった。



先生が「ラムダ」のことを色々と褒めている文は数多くあるが、私の好きな



一文は、これ





「もし、たった1台しか車を持てないとしたら、僕は躊躇なくラムダを選ぶ」




日本TOPのモータージャーナリストが書いた この一文、これで、



「ラムダ」も「ランチア」も どんなものか理解できる。




ついでに、「ランチア」=「ラムダ」が、如何に すごい車であったかを



物語る もうひとつの お話。




「ラムダ」は、戦前 日本にも2台が輸入されたいう。



それを乗っていた一人は、英雄「白洲次郎」である。



次郎は、1929年、樺山伯爵のご令嬢「正子」と結婚するが、その結婚記念に



次郎の父がプレゼントしたのが、「ラムダ」だった。



ここで興味深いのは、1929年という年、、この前年、大富豪「白洲商店」は



倒産している。



にもかかわらず、伯爵令嬢を嫁にもらう父親の意地、、




有り金かき集めて、当時の最高峰モデル「ラムダ」を贈った。




「ラムダ」は、その意地を満足させるに十分値する名車だったのだ。







次郎夫妻の結婚式は、「京都ホテル」(現在の京都ホテル・オークラ)で



行われた。そして、夫妻は、「ラムダ」に乗り新婚旅行に出掛けた。



1929年11月29日:京都ホテルを出発



11月30日: 初日は、奈良の名門「奈良ホテル」に宿泊、


12月 1日: 愛知県蒲郡の温泉宿に宿泊


12月 2日: 箱根の「冨士屋ホテル」に宿泊


12月 3日: 大磯の樺山伯爵 別荘に



道も凸凹の この時代に、「ラムダ」は、なんのトラブルもなしに走破した。




話が どんどん脱線していくのは、「ランチア」の すごさをご理解頂く為。








「第2時代」の代表作と言えば「フラヴィア」「フルヴィア」「フラミニア」



と紛らわしいモデルたちであるが、この辺りのモデルは、その内、弊社でも



扱うであろうから、その時に詳しく。








「第3時代」の代表作となると、やはり、「ストラトス」か、



あとは、「ラリー037」「デルタ・インタグラーレ」などなど、WRCマシン



が中心となる。個人的には、「テーマ・8.32」も入れておきたいが。



この辺りも個人的に興味ありありとなっているので、その内、扱うだろう。






「ランチア」はイタリアを代表する名門、、だから、「ムッソニーニ」の時代



から、党首専用車に使われてきた。



そう、この「テイジス」までは、。






「テイジス」の お話




1998年 モーターショー・ランチア・ブースに1台の近未来的コンセプト



カーが展示された。その名は、「ディアゴロス」



特徴的な三角ヘッドライト、特徴的な縦長テールランプ =「へんな車」



このモデル・デザインをベースに、改良を重ね、2001年、市販される。



そのモデルが、「テイジス」である。



デザイン By:「ランチア・デザイン・センター」



「ディアゴロス」の特徴を そのまま引き継いだ容姿は、発表時、賛否両論。




だが、その「作り」のクォリティは、名門「ランチアここにあり!」と



言わんばかりの高度で、コストの掛かったものだった。







当時日本でには、ランチアの正規ディーラーはなかったものの、



ガレージ伊太利亜さんにより、少数が輸入された。





エンジンは、「ディーゼル」も合わせて5種に及び、



1. DOHC・V6・3000


2. DOHC・直5・2400


3. DOHC・直5・2000ターボ


4. デイーゼル直5・2400ターボ


5. DOHC・V6・3200




最強は、2004年に追加された 「5」のアルファロメオ「GTA」のエンジン



を積む(高級セダン用にディチェーン) 当モデルである。




高級感は、どれも同じだが、「走り」まで求めるなら、このアルファ



3200エンジンを積むモデルを購入するしかない。





230馬力(GTAは、250馬力)ながら、アルファのエンジンは、よく回る、、



速い。



最高速は、240kmに達する。




特徴的なボディは、後ほど写真をご覧頂ければ一目瞭然。






内装も凝りに凝っている。



それは、芸が細かすぎて、所有したものしか理解できないほど。



革は、イタリアを代表する「ポルトローナ・フラウ」を使用。




「ポルトローナ・フラウ」をご存知ない方でも、あの高級家具ブランド



「カッシーナ」でさえ、「ポルトローナ・・」の傘下企業に過ぎない と



言えば、高級度が ご理解いただけよう。





革だけではない、ウッドの使い方も、メッキの使い方も、アルミ削りだしの



使い方も、実に巧妙で、全てにイタリアならではのセンスを感じる。



芸の細かさは細部に及び、、



ダッシュパネルに無数にある小さな穴は、意匠かと思ったら、微風がでた!



人に やさしい風というわけ、、



んで、センターコンソール開けたBOX内(ドリンクホルダー2つ)、



風が出る、、。エアコンの風で、冷やすことも温めることもできる。



個人的に気に入った芸は、ルームランプ、、



まるで、シャンデリアのような凝ったカットが施され、スイッチをONすると



瞬間に、、ではなく、1秒ほど掛けて、徐々に明るくなっていく。



これが、なんとも上品極まりないのだ。





「テイジス」の生産台数は、



2001年〜2008年の間に、「15.661台」



当アルファ3200エンジン追加の2004年以降なら、「7379台」



この内、何台が3200かは分からないが、元来ヨーロッパの人たちは燃費の鬼



であるから、かなり少ないはず、3200は。










さて、やっと 当個体の お話。






ガレ伊太さんが輸入したものではなく、本国仕様 左H



本国物は、センターコンソールに電話BOXがある。



なにより、自慢は、100周年記念モデル ってこと。



Bピラー左右下に「100th」のバッジ。




100周年は、2006年であるから、当個体は、2006年モデルか?



国内で保安基準(排ガス)取ったのが、2007年3月14日、



国内登録が、2007年4月であるから、間違いなく新車並行であろう。





以前弊社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」。




間違いがない個体。




走行:39.740km!




大切に扱われ、現在も走行距離なり・以上のコンディションを誇る。




ガレ伊太さんでは、オプションであった「パーキングセンサー」や



「メタリック塗装」などをフル装備。








外装は、「グリジオ・ボッティチェック」




イタリアの有名画家の名であるが、とても記憶できそうにない。



まっ、グレーメタリックです。



塗装コンディションも、まったくもって申し分なし。




それにしても、、へんな顔である。




もっとも、優れたランチアというだけでは、興味なし、、この顔じゃなきゃ。




全長は、488cm 大きすぎず、小さすぎず。




クラシック・モダンなデザインは、遠くからでも異彩を放つ。









内装は、「タバコ」レザー 




明るいタン色って感じ。



内装デザインは曲線美に溢れる。



このアールが堪らない。



それを前述の「ポルトローナ・フラウ」レザーで覆う。



憎らしいほどのイタリアン野郎デザイン。 こいつは、真似できない。




この内装、夜が好い。



ライトを点けると、メーター文字盤は、薄っすらと立体に浮かび上がる。



聞く所によると、このエロいメーターパネルは、助手席から見たときに



美しいように、設計デザインされているそうだ。



そう、イタリアの伊達男は、このクルマで、助手席の女性を口説かなければ



ならないから(国民性)。 女性目線(助手席目線)が大事なのだ。






さて、乗ってみよう。





セルを回すと、予想通り 静か目の音でエンジンは目を覚ます。




セミ・オートマ付きの「5速AT」



これは、我らがジャパン、「アイシン」製だ。 信頼度万全。




アクセルを踏み込む、トルクもあるじゃない、、高級セダンの それ。




と、ぐっとアクセルを踏み込んでみた、、




で、でたっ! アルファが。




アクセルを煽り気味に踏み込むと、途端に、アルファが登場!




タコメーターの針はスポーツカーのように いとも容易く跳ね上がる。



マフラーからの音も変わり、物語は、瞬時に舞台を変える。




心地よい緊張感が、全身を包む。




あなどれん、、「テイジス」




羊の皮を、、いや、変な顔をまとった狼




このモデルは、このエンジンでなければ盛り上がりまい。




操作性も極めてフラットで、ストロークの長いサスのお蔭か、段差などでも




不快感はない。




しばらく走っていると、「セミ・オートマ」で走行した方が、面白いことに



気が付く。 それなら、完全にスポーツカーの走りが堪能できる。




巨大な高級4ドア・サルーンなアルファ・ロメオ、、昔の「6C2500」的な。



と 思えてくる。



無論、アルファより、ランチアのが格上だが。



ただの高級車であれば、普段からロールスを見慣れているので、驚くこともな



いが、この「テイジス」、、実は走りが一番の「売り」かもしれない。




こいつが、「ランチア」最後の意地、、






「ランチア」は、親会社FIATの意向で、クライスラーと合併、、



まったく、180度異なるカップリング、、分けが分からない、、。



そして、今後は、ランチア・ブランド自体 イタリア国内のみでの販売と



なった。もっとも、ランチアのバッジを付けたクライスラーはいらないから



どうでもよいけど。







「テイジス」が、名門「ランチア」を語れるファイナル・モデルなのだ。




「ランチア」は、100年で終った。




そう、、この「100th」テイジスで、、。















まずは、下記より、写真 79枚を ご参考に ↓