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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

MORGAN

  AUTO MAKER MORGAN 
  MODEL ROADSTER 3.0L 4seater
  YEAR 2007'
  EXTERIOR MOHAIR GREEN


(モヘア・グリーン))
  INTERIOR RED・LEATHER(GREEN・PIPING) 


(レッド・レザーにグリーン・パイピング)
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 9.011 km
  AMMENITIES


ディーラー車 右ハンドル   






FORD製・水冷V6 DOHC 24V 3L (2967cc)




馬力:236馬力/6571rpm



0−62マイル(99km)加速:5.0秒



最高速:215km






全長:416cm


全幅:169cm


全高:137cm


重量:1040kg



定員:4人






*オプション装備:



・16インチ・ワイヤースポーク・ホイール(タイヤ:205・55)2022年製造


・スペア・タイヤ


・前後バンパー


・「ルーカス」フォグライト




・本革シート


・モトリタ・ウッド 3本スポーク・ステアリング


・ウッド・パネル


・シートベルト


・サイドスリーン


・幌


・幌カバー


・ドア外側オープナー


・エアコン



*「DENON」CDオーディオ



*「ETC車載器」











内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、超極上車!



車検:令和6年 6月20日まで


 
  COMMENT




モーガン「ロードスター」!





2004年から登場した新型モデル「ロードスター」。



「プラス4」と「プラス8」の中間に位置するモデルである。






1930年代のクラシック・カーを現在でも生産しつづけている世界で唯一の自動車メーカー




・・「モーガン」。





この車に乗る前に、その歴史を簡単に、ご紹介しておきたい。





イギリスは、ウースター州マルヴァーン・リンクという小さな街にあるレンガ作りの古風な



工場・・「モーガン・モーター・カンパニー」の誕生は、100年以上も前にさかのぼる。




1907年に初代「モーガン」氏が、自身のために1台の3輪自動車(スリーホイラー)



を作ったことから始まる。




1910年のモーターショーに出品されたオートバイ・エンジンを積む、フロント2輪、



リア1輪のスリーホイラーは、税金面での優遇性と驚くほどの加速性能で、人気を得る。




瞬く間に多数のオーダーが入り、1912年には、正式に「モーガン・モーター・カンパニー



」を設立することになる。




顧客の好みに応じ、当時人気のオートバイエンジンを積んだスリーホイラーは、2人乗りから



4人乗りまで、数年ごとに数々のバリエーションが発表され、会社の基盤を作る。



そして、



市場の要求という時代の波に乗り
1936年秋、満を持して4輪自動車を発表する。




モデル名:モーガン「4/4」・・・モーガン4輪ファーストモデルである。



4気筒の4輪車という意味の4/4という名称で、「Four・Four」と発音したほうが



よい。




Z型スチール製のラダーフレームに叩き出しのスチール・パネル(アルミ製も有る)を



ボディに貼り付ける・・といった製作方法は、全モデル共通で、それは当モデルでも変わって



いない。




よく、「木骨フレーム」の・・なんて書かれていることがあるが、本当の意味でのフレーム



は、上記の通り、頑丈なスチール製であり、あくまでも、ボディの一部、例えば、ドア枠、



リアホイールアーチ、ダッシュボードを留めるための土台などの造作内部に木材が使われて



いるにすぎない。





使われている木材は、「アッシュ材」と「松」。



これも、英国流の基本のまま、、。



戦前のイギリス車の大半は、ロールス・ベントレーも含めて見えない部分には木材が使われ



ていたが、現在に、その技法を残すのは、世界広しといえど、モーガンだけだ。





「4/4」は、その後、数年おきにエンジンが、新しいものに変更され、1963年には



「シリーズ5」まで進む。




国内に正規輸入されるようになったのは、このモデルからではなかろうか?



この「シリーズ5」は、1968年まで生産されるが、、正直、こんな古い時代の正規



輸入物モーガンは、国内に、ほとんど存在しない・・・




なにせ、正規で輸入されたモーガンは、当時のディーラーにより(1966年から1967年



にかけて輸入元:セール・チルニー・ジャパン)、4台しか輸入されていないという。






1968年からは、「モーガン・オート・タカノ」さんが正規ディーラーとなり、2005年



10月には、「モーガン・オート・イワセ」さんが後継となり、近年まで続けていた。






モーガンは、「4/4」モデル、1L代の排気量の非力感を補うため1950年



2.1Lの直4エンジンを積む「プラス4」を発表する。



「4/4」のハイパワーバージョンであるが、その後、



1968年、さらに V型8気筒を積む「プラス8」を追加。



そうして モーガンは、しばらくの間(2004年まで)



「4/4」、「プラス4」、「プラス8」の3つのラインナップを揃えていた。




ところが、2004年 



「プラス8」に替わり、久方振りに新型モデルが登場する。




FORDのV型6気筒3Lを積む「ロードスター」



それが、当個体である。





前述の通り、戦前と変わらぬハンドメイド



ボディは、総アルミで、「プラス8」と同じくワイド・ボディ。




全幅は、169cmもあり、全高は、僅かに122cm(当・4シーターは、137cm)



広くて低い。



見た目は、あくまでクラシックカー



ただし、中身は、



最新のFORD製「モンデオ」などに積まれ好評価を受けた「V6」である。




4ドア・サルーンのモンデオでさえ、その走りの良さを称えられたほどのエンジンである



から、それを 車輌重量 1トンほどのクルマに積んでしまえば、、ご想像の通り




236馬力!



0−99kmを5.0秒、



最高速は、200kmをゆうに超える。




ギアBOXも信頼のFORD製で、その5速MTは、お約束どおり、ショート・ストローク、



実に小気味良い。



ハンドル操作にパワステはないが、それに気が付かないほど取り回しがよい。



パワーに見合うブレーキも抜かりなし、




リアは、相変らずのドラム式ながら、フロントは、「ロッキード」製のディスク・ブレーキ



大径ローターで、効きも最新鋭。









その後のMORGAN社は、いつのまにか、また「プラス8」を復活させ、



「4/4」、「プラス4」、「ロードスター」、「プラス8」、「エアロ8」と



いう5つのモデルを持つ時代もあった(今は、プラス4とプラス6のみ)







あえて、「ロードスター」を褒めるなら、「4/4」と「プラス4」は非力、



「プラス8」は、直線道路仕様のドラッグスター = アメリカ向けモデル。



=「ロードスター」は日本で乗るベスト・モデル。




ご存知のとおり、昔のモーガンってクルマは、なんでもかんでもオプションで、センスよく、



いろんなオプションを選択していくと、いつのまにか えらい金額になってしまう。



今は、少なくてもベース車輌の段階でエンジンは載っているみたいだから、



来て見たら エンジンがなかった なんてことはなさそうだが、、。








と、すっかり、話が長くなってしまったが、、モーガンのエンジン以外の基本構造は、



確かに1936年から、変わっていない・といってよい(現行モデルは異なる)、、




が、エンジンを含む機関系だけは、他社製品だけあって進化をし続けている。



これが助かる・・・戦前モデルを普通に乗れるのだから、、。





初代モーガン氏は、1959年に他界し、その後、息子の「ピーター・モーガン」が会社を



引き継ぐ・・・2003年からは、ピーターの息子「チャールズ・モーガン」が3代目と



して、会社を経営していた のだが、、



数年前に会社を身売りしてしまった、、




で、会社の体制も替わり、前述の「イワセ」さんも、ただの販売店となり、日本中に販売店が



出現した。




その「作り」も、まったく替わり近代化、ほぼアルミ製ボディに ちょっとだけ「木」を



使い、モデルも集約、現在、新車で購入できるのは、2モデルのみ




「プラス4」: BMWエンジン 4気筒ツインターボ 1998cc :1397万円




「プラス8」: BMWエンジン 6気筒ツインターボ 2998cc :1694万円





あくまで、これで本体価格で、オプションは、150点ほどあり、そりゃ 欲しいさっ



て オプションも多数、で、足していくと、、超~高級車価格に、、。



この先の「モーガン」は、極一部の富裕層だけの車となろう、、。









さて、やっと当個体のお話






平成23年、1オーナー時に弊社で仕入れ・販売(お二人)させていただいた



ディーラー物、「シーザー認定号」




前オーナー様に販売させていただいたのは、2013年時、その時の走行距離は、1千キロ代




現在: 9.011 km!



いまだに「新車かよっ!」状態








「ロードスター」の売り物自体、それも、「4シーター」となると、世界的にも極めて珍しい





外装は、「モヘア・グリーン」




ソリッドのグリーン。レーシンググリーンより、深い緑色。



塗装コンディションも申し分なく◎!



「幌」は、グリーンのジャーマン。



全長は、416cm



内装は、「レッド」に「グリーン・パイピング」 本革。



こちらのコンディションもスレもなく、◎!



前から後ろまで続く「ウッド・センターコンソール」の豪華さは、「4シーター」ならでは。







この時代になると、幌が すばらしく進化している。



モーガン曰くの「イージー・フード」だが、ついに骨組みと幌生地が一体に、



つまり、昔モデルのように、幌の骨組みから、幌生地を外す手間なく、



ラッチ2箇所とホック6箇所を外すだけで、簡単に開閉させることができる。




4シーターの幌は、2シーターのものより、凝っていて、後部が盛り上がっている。



後部シートに座った方のヘッドクリアランスをかせぐためだが、これで、「幌姿」も、



かっちょいい。



4シーター専用の4枚の「窓」、これは、各2ケ所で個体しているだけが、がっちり固定で



幌オープンで、窓4枚装着状態で 普通に走らせることができる。



そして、イギリス車とは思えないほど、、しっかりした幌構造、、これなら、雨に耐える。









当個体、もっとも高価なオプション「エアコン」を選択している。 




本当のクラシックカーに エアコン装着は難しい(クーラーだけならともかく)



寒かったり暑かったりで、辛くなるのは、エアコン選択で解決。




こういう最新装備を無理なく取り付けられることこそ、高年式モデルの優位性だったりする。



このエアコン、センターコンソールの奥に配置して造作を乱さないように配慮されている。



昔のは、「クーラー」だったが、今は、「エアコン」(冷房と暖房)、これは大きい。




オーディオは、「DENON」のCDオーディオ、足元左右のスピーカーは、「カロッツェリ



ア」、「音」も好し、そして、センターコンソール奥に装着という基本。








シートに座ってみる。




うむ、見慣れたモーガンの景色だが、ワイドボディの お蔭なのか、、室内は広く感じる。



窮屈さがない ってのはありがたい。



この時代のワイドボディは、90年代のプラス4ワイドボディあたりと比べても9cmも全幅



が広い。



無論、それに伴い前後のトレッドも広くしているから、走行中の安定感はバツグンなのだ。





これなら、長距離ドライブも疲れなそうだ。



手の届く位置にすべてがある。



わおっ チルトハンドルまでついてる。こんなの前モデルにはなかった。



なるほど、便利だ。 絶妙にお気に入りのポジションを作れる。





走り出す。




トルク感 あり あり。



床から生えたペダル類、クラッチは若干重めだが、スポーツカーの それ ほどじゃない。



クラッチが切れる位置を最初の一回で覚えてしまえば、あとは、自由自在。



誰にでも乗れる。 コツはない。



トルクがあるから、エンストさせるのも逆に難しいほど。



調子にのって、アクセルを踏みすぎると、、猛烈なGで、背中がシートに押し付けられる。



な、なんて楽しいんだ。




このエンジンは好い。



「FORD」製だから、この先もパーツ入手に困ることもなし。




「音」はマフラーでわざと大きくしている節はあるが、それでも、決して五月蝿くはない。




アイドリングには、ほぼ無音で、エンジン止まってる?と勘違いするほど、



静かな住宅街でも深夜に 引っ張りだせるだろう。





象牙色パネルの計器類がそそる。



右から、オプションの時計、タコメーター、スピードメーター、燃料計、油圧系、水温計、



電圧計と並ぶ。




スピードメーターの表示は、なんと300kmまで、まっ 雰囲気作りということで。



タコメーターに、レッドゾーンの表示はない。 




そんなものなくてもクルマが、ベストなシフト・タイミングを教えてくれる。



本当のクラシックカーというのは、乗るのにテクニックを要するが、このクルマは、それを 



まったく必要としない。




むしろ 残念ながら、誰にでも乗りこなせる。



もっとも、箱根あたりのコーナーを「可憐に」走らせるには、少々時間がかかりそうだが。 



ポテンシャルは かなり高い。




このクルマが自分の手足となったとき、その時 初めて、買ってよかった 



と心底思うはず。




この最新鋭「ロードスター」になると、通年を通して(安心して)乗ることができる。



このクラシックカーに オーバーヒートは心配ない。



これほど高性能なクラシックカーも、また 存在はしない。





できれば、1年中オープンにして乗りたい。





春は、絶好のシーズン、走らせながら花見といきたい。



夏は、ポロシャツでも着て、オートバイ代わりに乗りたい。



秋は、ツィードのジャケットに ハンチィング帽でも被って、紅葉見物。



冬は、ボマージャケットに ゴーグルでもつけて、ハードボイルド。




モーガンってクルマは、ジェントルマンのためのクルマ。



カタチ=ファッションから入りたい。






当個体は、2007年モデルであるが、この年式以降の他メーカーで「魂」の感じるクルマが



あるだろうか?




このクルマには、「魂」を感じる。




それが、何より素晴らしい。




こいつは、本物の名車といえるクラシックカーなのだ。







今は無き、本物時代のモーガン「ロードスター」、しかも「4シーター」




走り出せば、景色は セピア色に 変わる、、










まずは、お写真、怒涛の「147枚」を ご参考に↓