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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

MG

  MAKER MG 
  MODEL TC 
  YEAR 1949'
  EXTERIOR MG-RED


(MG-レッド)
  INTERIOR BLACK 

  PRICE \ ASK
  MILEAGE 並行車につき不明
  AMMENITIES


本国仕様 右ハンドル(国内・昭和48年登録 )   





水冷直列4気筒 OHV 1250cc 4速MT 





馬力:54ps/5200rpm




全長:363cm


全幅:152cm


全高:134cm




重量:840kg





定員:2人










内外装美車、超極上車!






車検:2年付き渡し

 
  COMMENT


MG・「TC ミジェット」






世界で最も有名なライト・ウエイトのスポーツカー メーカー「MG」



この会社の基盤を作ったといってよいモデルが、「ミジェット」シリーズであろう。



それは、1928年に発売された「M タイプ・ミジェット」に始まる。



ミジェット=小人 の名のとおり、僅か 850ccのエンジンに車輌重量500kgほどの小型



スポーツ・カー「ミジェット」の快進撃は、このモデルから始まる。



その後、Cタイプ・ミジェット、Dタイプ、J1、J2、PA、QA、PB、RAミジェット



と 覚えきれないほどの進化を繰り返し、



ついに、1936年6月 不屈の名作「T」タイプ・ミジェットが発表される。



それが、後に「TA」と呼ばれる初期モデルである。



直列4気筒 OHV 1292ccエンジン 小排気量ではあるが、車輌重量 僅かに800kgの



ボディに積めば、必要にして十分な走りを見せた。



この「TA」は、人気をはくし、36年から39年の間に3003台が販売され、




1939年 「TB」に進化する。



「TB」は、外見上は「TA」と さほど変更はないものの、エンジンは変更され、新型・



小型軽量「XPAG」エンジン(1250cc)が積まれていた。



これにより、「TA」の50psから54psへ、



更に、2速シンクロメッシュの採用などにより、扱いやすさは、格段にUPした。



大ヒットが期待されたモデルであったが、、、



第2次世界大戦・勃発 



翌年までの生産で終了し、生産台数は、「379台」にとどまった。




終戦直後、1945年9月



MGは、早くも 戦後初となるモデルを販売に こぎつける。



それこそ、「MG・TC ミジェット」、、当個体モデルである。



ご想像のとおり、そんなに早く新型モデルを開発・販売できるはずはなく、



「TC」は事実上、戦前の「TB」に少々 手を加えただけのモデルであった。



とはいえ、その「少々」の箇所が、今となっては想像以上に有効となっている。




・ボディは、10cmほどワイドに、、

 
 これにより、コクピット幅が広がり、少々大柄の方でも、乗りやすくなった。




・「TB」の6Vから「12V」に変更
 
 
 この改良が一番ありがたい。




・サスペンションには、ガーリング製の油圧ダンパーが装着され、乗り心地を向上させている





このモデルは、世界中で、大ヒットとなり、多くが輸出された。



「TC」は、1945年9月から 1949年11月まで生産され



総生産台数:「10.001台」




このうち、多く輸出された国ランキング:




・1位  アメリカ     1820台



・2位  オーストラリア  1774台



・3位  南アフリカ     617台



・4位  スイス       408台



・5位  カナダ       370台




他、ベルギー、インド、ブラジル、スウェーデン、西ドイツ、エジプトなどなど


日本は、圏外




輸出合計:6593台   全体の65%










面白いのは、「TC」は MGの経済的理由?から、「右ハンドル」しか作らなかった



ということ。



1台も 左ハンドルを作らず、これほどの台数を左ハンドル圏の国(特にアメリカに)に



輸出したのであるから いかに人気があったかが 伺える。




それを物語る文がある。



故「小林 彰太郎さん」編集の著の中に こうゆう一説がある。



「MG・TCの歴史的な意味は、それが、大量にアメリカ、カナダ(それまでスポーツカーに



関する限り不毛の地であった)へ輸出され、彼らにスポーツカーの楽しさを初めて実物教育し



たことだろう。



今日の北米大陸におけるモーターレース熱は、文字通り「MG・TC」によって触発された



ものだといっても過言ではない。」と、、




実例として、




アメリカのレース界、第一人者、かの「キャロルシェルビー」が始めてレースに参戦したのは



当個体と同じ、1949年モデルの まさに「MG-TC」である。



彼は、この「MG-TC」により、レースに優勝、レースの世界に のめり込んで行くとこになる








ついでに、そののちモデルも:




「TC」は、1950年1月 「TD」に進化する。



このモデルは「TC」のクラシック・ボディを残しつつ、近代化に踏み出したモデルであった



エンジンは、同じ1250ccながら、フロント・サスペンションには ダブル・ウィッシュボ


ーン+コイルを採用、、更に ラック&ピニオン化に伴い、19インチだったホイール(ワイ


ヤースポーク)は、15インチ・ホイール(鉄)に・・



これは、多くのファンの間で不評であったが、


替わりに回転半径が小さくなった。



左ハンドルモデルも追加された「TD」は、これまた世界で大ヒット 



結果:1950年から53年の間に「29.664台」も生産され、今度は、その95%ほど



が世界中に輸出された。



*「TD」は、日本でも、286台が輸入された。(9位)



 日本は、「TD」から、MGブームが始まる。





1953年10月:「TF」に進化



近代化は更に進み、ボディは、ぐっと低くなり、ヘッドライトもボディと一体化


一目で「TF」と判断できる「T」シリーズ最後のモデルとなる。詳細は割愛。


生産台数:9.602台




*この台数の少なさは、ずばり、ヘッドライトがボディと一体化し、カッコ悪くなったから、



 日本でも、43台しか輸入されていない。



*「TE」が存在しない理由は、その発音が イギリス人的に いただけないから。




1955年には、完全な新型モデル「MG・A」が登場、「T」シリーズは終了する。



1936年から55年までと、戦前、戦後を通して、実に長きに渡って生産されたロングセラ



ーモデルであった。




さて、





「T」シリーズをおさらいしてきたが、



当「TC」が、のちの「TD」、「TF」より優れている点、、それは「ボディ・スタイル」



に尽きる。



進化は、時に大切なものをなくしてしまう、、。



ボディ全体のバランスは、19インチ・ホイールを履き、その軸が、グリルより前にある



という戦前スタイルを持つ「TC」のが かっこいい。



「TA」、「TB」でも好いが、「TA」では古過ぎて、まともな個体が少ないし、「TB」



では、生産台数が少なすぎて 見つからない。



第一、「6V」では実用に使えないから、「12V」に改造する費用が大変。





戦前モデルを 絶妙に進化させてくれた「TC」こそ、



理想的なリアル・クラシックカーなのだ。



クラシックカーにおいては、少々の快適性の差より、スタイリングの方が大事。



性能に決定的な差があれば別だが、このシリーズでは、初めから、たいして変わらない、、



いや、正しくは新しいモデルの方が 確かに性能は向上しているが、その差は、数十年を経た



った今となっては、各個体ごとのコンディションの差の方が遥かに差がでているので関係ない








さて、やっと当個体の お話








1949年に製造された 本国仕様 右ハンドル 「TC」である。



国内に持ち込まれたのは、昭和48年(1973年)8月



もう48年ほど、日本で暮らしている個体。




当社初入庫個体。



で、この↓写真撮影後、気になる箇所を少々仕上げて、「シーザー認定号」となる。



現時点でも当個体、以前に 大掛かりなレストアと改良が施されていて、「見えない箇所」



=ボディ下回りなどのコンディションが素晴らしい。



もちろん、見える箇所(内外装・エンジンルーム)も、 とても70年以上前の車とは思え



ないほど◎




1949年モデルの純正カラーは、「アーモンドグリーン」、「ブラック」、「アイボリー」



「クリッターブルー」、それと「MGレッド」の5色。



「MGレッド」は、1947年に登場した人気色で、最終の「TF」まで使い続けられる。




もちろん、レストア時にオールペイントされている。



ただ、随分前に施されたようで、今は、ちょうどいい塩梅にやれている。




塗装にクラックのある箇所もあるが、こういう本物のクラシックカーは、風情こそ命で



ヘタに綺麗にするものではない。




この感じが堪らない。




*グリルトップに陣取るのは、「テンプチャーゲージ」戦前モデルではよく見る水温計







内装も、以前のレストア時であろう、張り替えている。



黒の合皮で、雨に濡れてもOK。



オリジナルのデザインとは異なるが、座り心地がバツグン。




室内も 同じで、調度 いい感じで「味」が出てきている。



まだ、キレイすぎるが、もう少し 乗り込んで 時代があってくると、まさに イギリス人



好みの たたづまいを持つ個体に仕上がるであろう。




メーターパネルは、49年モデル(後期型)の場合、本来、シートカラー同色の合皮張り



なのだが、ウッド張り(前期型)に交換されている。



もち、こっちのウッドの方が豪華で正解。




幌は、オフホワイト




モーガンのような脱着式ではなく、幌と骨組みは、ボディに固定タイプで、脱着自体も



簡単、馴れれば、一人で開閉できる。



幌自体も十分にキレイ。




当個体には、脱着式サイド・ウインドがない が、最初から当モデル、オープンにして



走る前提モデル、途中で雨が降り出した時には、幌でしのごう。




もちろん、クーラーなど付いていない。



ヒーターはある。




オーディオもついていない。



「音楽」を聞きたい場合は、スマホからブルーツゥースで飛ばせる「スピーカー」を積んで



おくのが好いと思う。



このモデルに、最新オーディオなど装着していたら雰囲気は ぶち壊しだ。







機関系も随分 改良されている。



細かい箇所は、まだ検証していないが、見える箇所だけでも、




・「ダイナモ」直流 から 「オルタネーター」交流発電機に交換。



・ 大型「ブレーキ・ブースター」に



・ 熱対策「バルブカバー」に交換



・ 熱対策「エンジン・サイドカバー」に交換



・ エアフィルター交換










最高速は、120kmほどと言われているが、まるで、オートバイに乗っているような車である



から、体感スピードは、実速を 遥かに 上回る。 これは、面白い。




何度か入庫点検をかねて試乗してみたが、気難しさはまるでなく、シフトもカチカチと



小気味よく入るし、トルクも十分、近年のマニュアル車に乗るのと同じ。



*ただし、今現在は、機関的に手を入れたい箇所、数か所発見。


 
 例えば、ブレーキの片効きとか、右ウインカーの動きがXとか だが、たいした整備は


 
 要さない。 Tシリーズの整備性の良さは折り紙付きで、4気筒OHV、SUツインキャブ



 エンジンルーム、スカスカで手が入る、、これが整備できなきゃメカじゃない。



 この個体は、13年ほど ご所有された前オーナー様時代にも随分整備されたきたことが



 伺える。「MG」「Tシリーズ」パーツ専門店は、英国はじめ世界中に、いくつもあり、



 パーツ入手にも困ることはない。しかも、はっ?くらい安価であるから ありがたい。


 



それにしても、ある種、これほど容易に、しかも、安心して乗れる40年代のモデルも少ない




生産台数の多い「TC」の場合、まだまだ急激な価格高騰には至っていないが、



実車を観れば、いまなら、都合がよいほど安価で入手できる ということが理解できるはず。




MG・TC  





戦前の「作り」を唯一 戦後に残したMGとして、後世に 語り継がれるモデルである。





さて、あとは、下記より怒涛の 写真「133枚」を ご参考に↓







「TC」は、3パターンのスタイルを楽しむことができるが、個人的には、




オープンにして、フロント・ガラスを前方に倒した状態のスタイルが一番の お勧め!




さあ、まずは、似合う洋服から 揃えようか、、