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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

M.BENZ

  MAKER VW
  MODEL TYPE 2. 21Window
  YEAR 1964' model
  EXTERIOR RUDYRED & PEARL WHITE


(ルディレッド & パールホワイト)
  INTERIOR RED & WHITE Combi 

(ブラック・レザー)
  PRICE \ ASK
  MILEAGE
  AMMENITIES







US並行 左ハンドル (国内・2000年12月登録)






空冷OHV 水平対向 4気筒




4速フロアMT(フルシンクロ)



 
エンジンは




1493cc(1.5L)から「1584cc」(1.6L)に積みかえ。







全長:434cm


全幅:175cm


全高:191cm




重量:1160kg



定員:7人






オプション装備:




・「サファリ・ウインド」



・「12V」



・「収納式サイドステップ」




後から:




・「4本出しマフラー」



・「タコメーター」増設




 




内外装とも「レストア済み」個体!







車検: 2023年 12月16日まで








 
  COMMENT






VW「タイプU・21ウインド」








ご存じ「カブトムシ・タイプ1」ベースのミニバン的「タイプ2」。




1950年3月、ジュネーブのモーターショーで初めてお披露目された、その小さなバス



は、たちまち世界中を席巻していく。



VW流に「T1」で始まり、現在の、「T7」まで引き継がれる。




が、弊社のストライクゾーンは、初期モデル



「スピリットウインド」と呼ばれる「1950年~1967年7月まで」に生産されたモデル




タイプ2には、様々な「カタチ」がある。




初期モデルでも、



基本の「パネル・バン」:サイド窓なし



「ピックアップ」:トラック的な



「マイクロバス」:自家用



「デラックス・マイクロバス」:天窓&スライディングルーフ付の豪華版



などがある。




が、私のドストライクゾーンは、最高峰モデルである「デラックス・マイクロバス」、



の中でも、「23ウインド」と「21ウインド」!




この2モデル、当然 私以外にも欲しい人殺到、世界中での争奪戦は、数年前から始ま



り、今も価格高騰中~だ。 世界の名車が集う一流オークションにも出品され、



完全なるコレクターズアイテムカーとなった。







では、流れをざっと






・1951年6月: 「デラックス・マイクロバス」追加



 当初は、1131ccエンジン(25馬力)




・1953年12月:エンジンが、「1192cc」(30馬力)に



・1955年 3月:・顔に「ヒサシ」がつく。(ベンチレーションシステム追加のため)



        ・リアの「バーンドア」(納屋のドア型ハッチ)廃止


        エンジンとは別にリアハッチが追加され、荷物の出し入れが楽に




・1959年 :フルシンクロに、エンジンは、34馬力に



・1963年8月:




 *エンジンは、「1493cc」(1.5L)に、



 *ブレーキ、足回り強化、ギヤ比も変更



 *「12V」、オプション採用(66年9月より標準)



 *リアゲート(ハッチ)が横広になる




ここが、重要



つまり、1963年7月までの最高峰モデル(もっとも窓の多い)「23ウインド」は、



この横広ゲートの採用で、リアコーナーの曲面窓ガラスが無くなり、



23窓から、左右R窓2枚が引かれ、「21窓」となる。



同じく、23窓の下「15窓」モデルも「13窓」となる。




VWでは、この1963年8月以降モデルを「1964’モデル」とする。





こうして、最高峰モデルは、「21W」となる のだが、



それも、1967年7月まで、僅かに4年間にしか生産されず、後継新型モデル、Fガラス



が、1枚となった「T2」、「ベイ・ウインド」モデルにバトンを渡す。







それでは、「21W」の生産台数を観てみよう:




まず、「タイプ2」全体、「64’~66’末まで」の生産台数:「540.984台」




内、




・「デラックスマイクロバス」は(21Wも13Wなども含み):「45.288台」




・「マイクロバス」:「108.815台」



・「パネルバン」 :「135.288台」



・残りは、他モデル




上記の数字には、最終年、1967年8月までの台数が含まれていない(データなし)が、




ざっくり、「DXバス」は、全体の「8%」ほどの生産台数、当てはめれば、5500台



ほどとなるから、まっ、5万台ほどの生産台数か。




54万台のなかの5万台、、これは、少ない。



しかも、その中で、「21W」で、今日まで、腐らず、好き状態で、事故することもなく



生き延びた個体など奇跡的な確率でしかなかろう。



当時「タイプU」を購入したオーナー方も、まさか、将来、こんな コレクターズアイ



テムカーになるなんて想像もしてなかったろうから、ただの大衆車、扱いも 雑で



当たり前。





元来、「VW」とメーカーで歴史に残る傑作モデルって?




「ビートル」は別として、、私のなかでは、「シュビム・ワーゲン」と「キューベル・



ワーゲン」が最強、もちろん、流通相場も桁違いに高額、次が「23W」で、次が



「21W」となる。







では、当個体のお話:






1963年10月 製造 = 「1964’」モデル




*タイプ2は、VINナンバーで製造年月まで判別できる。




北米仕様の左ハンドルで、国内登録は、2000年




近年フルレストアされている。



外装も内装も機関系も下廻りも、



ドキレイな上、事故歴無し!





オプションの



・「サファリ・ウインド」のパンチ力が素晴らしいっ



・「収納式サイドステップ」も地味に味がある。



・「12V」は、画期的に大助かり。




後付けの「4本出しマフラー」も渋い(五月蠅くない)



「タコメーター」も助かる。 ってか走りが盛り上がる。








外装:




「ルディレッド」と「パールホワイト」のコンビ。




近年オールペイントされているが、気になる箇所は、入庫後、弊社・塗装ファクトリー



で、十数か所に及び、手直し塗装済み。




全長:僅か、「434cm」




目が錯覚するほど、小さなバス、、



初めて、「ミニチュア・ホース」を観たときの衝撃を思い出す、、。




顔の「ヒサシ」が、可愛いっ 帽子を被ってるみたい。



右サイドの観音開きドア、、これも泣かせる。





眺めていて飽きない、、。



床の間に飾っておきたいほど、、







内装:




シート、天井内張り、ルーフ、カーペットに至るまで、全て張りなおしている。




使用感もなし。で、どきれい。




「7人乗り」



こんな小さなバスに、確かに、大人7人が、普通に乗れるんだから、すごい設計。



天井の大型すぎる「スライディング・ルーフ」を開けば、開放感ハンパなし。




もう カルフォルニアでしょ




「サファリ・ウインド」を開けば、



もう サバンナが広がるでしょ









↓写真撮影後、「ステアリング」のクラックは気に入らないので、リペアする。




「灰皿」と「オーディオ」スペースは、開けたまま、これは、次のオーナー様の趣味で



いかようにも。




後付けで、「タコメーター」、これは、室内メーター照明が暗い中、唯一、明るいので



実用的にもアクセント的にも正解。



ダッシュ、左端のタンクは、ウインドウォッシャー用のタンク。



そう、電動の「ウインド・ウォッシャー」付き。



運転性の天井装置は、外部からの風を取り込むベンチレーション。










機関系:




エンジンは、本来の「1493cc」「1.5L」から、




型番「AS」で始まる「1584cc」「1.6L」(1967’9月~1970’)「ソレックス・



シングル」キャブ物に載せ替えてある。



少しはパワーUPかもだが、この程度は、各個体ごとのコンディションで左右される



もちろん、当個体の機関系は、写真だけでも判断できるほど、しっかり整備されている






それよりも、それよりも、このこのエンジンルーム室内を観てほしいっ



キレイよ~ 気分いいよ~




下廻りも、キレイよ~ (↓写真参)








走ってみた:




運転席は、バス そのもののポジション。



目線が高いので、運転しやすい。




ハンドルの回し方もバス状態となる。



もち、重ステだが、車体が軽いので、まったく気にならない。



これで、パワステだったら、むしろ怖い。




イグニッションON、アスセルを2回ベタ踏みして、セルを回す、あっけなく一発始動



クラシックカーは暖機 命だが、それは、なにも走り出してから好い。



最初、ゆっ~くり各部が暖まるまで走れば同じこと。 




エンジンさえ暖まってしまえば、こっちのもの。世界中で数百万台は乗られている



「タイプ1」と同じだもの。 どうということはない。



「1.6L」エンジンは、現在の交通事情でも問題なし。




ふつう~に走り、ふつう~に止まり、病みつきになるほど、これが面白いっ。







なんのモデルでもそうだが、車を金融商品として買う投資家がいる。



そういう人たちは、最初から、乗って楽しむ気はない ので、なんでもオリジナルを



重宝する。やれマッチングがどうの と始まる、、納屋物(発掘物)に代表されるよう



に、ホコリまみれ、レストア不能の放置車両に高い値が付く。



私には理解できない、、車は 乗って楽しむもの(愛でるだけでも好いには好いけど)



当個体のように、今なら、まだ、たかだか、3桁万円で買える車は、乗って楽しんだ方



が得策だ。









「タイプU」の人気に火がついてから、世界中の(主にアメリカとドイツだが)



「VWタイプU」パーツ屋の在庫点数が増えた。 



もほや、パーツ確保に困ることもない。



それに、日本国内にも、「ロールス屋」と違い、「タイプU」を専門、もしくは得意と



するVW屋さんは、山ほどある。「タイプU」の日本版専門書も数冊 出版されている



から、それでも購入すれば、数十社の業者さんが、広告掲載している。



ロールス&ベントレーの整備工場を探すのは大変だろうが、「VW」は、ご近所にある














近年「23W」も手に入れたし、(眺めたのち、売約)



夢だった超極上「21W」も、創業33年で、やっと入手できた。



すでに数か月眺めたので、HPにUPすることに、



あとは、次の「一時預かり人」さまへ バトンを渡そう。







その前に




まずは、お写真、怒涛の「164枚」を ご参考に  ↓