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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
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営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

CITROEN

  MAKER CITROEN 
  MODEL AMI-8 Break
  YEAR 1973'
  EXTERIOR
GREEN.Met


(グリーン・メタリックが正式名称)
  INTERIOR BROWN 


(ブラウン・ビニールレザー)

  PRICE \ ask 
  MILEAGE 35.643Km(メーター上)
  AMMENITIES


本国仕様 左ハンドル  



(国内登録:2018年) 




             
空冷水平対向2気筒 OHV  602cc   



4速MT




32馬力/7500rpm




全長:399cm


全幅:152cm


全高:146cm



重量:710kg



定員:4人




*装備:




・ETC車載器



 
それ以外 なんもなし、、、




車検:2023年11月19日まで








 
  COMMENT




シトロエン



「アミ-8 ブレーク」








「フランス」という国、、「シトロエン」という自動車メーカーがあるから侮れない。 




「シトロエン」ほどの変態(良い意味で)メーカーを知らない。




私のような変態自動車愛好家が 放っておくわけがない。




1919年創業のシトロエンであるが、変態の中の変態と言わしめた代表的モデルは、



34年に発売した業界初の「モノコック・ボディ」&「前輪駆動」を持つ



「トラクシオン・アヴァン」、ついで、素敵な宇宙船号「DS」に、




マセラティ・エンジンを積む、その名も ピッタリな、、「SM」




そして、なんといっても 当「アミ8」を含む「2CV」ファミリー。







近年のシトロエンは、プジョーグループの一員となり、その変態性を無くして



しまったが、昔は、並みの変態では付いていけないほど、はんぱじゃなかった




当「アミ」(フランス語で、友達)は、





1961年に「アミ・6」から始まるわけだが、




まずは、ベースモデルである「2CV」という車を理解していないと意味不明となる ので



まずは、「2CV」の解説から始めたい。



「2CV」の発展形であり、中身は、同じようなもの ということ。







「2CV」というモデルの開発は、1935年の夏から始まっている。




この年の7月、シトロエンの創業者「アンドレ・シトロエン」は、あまりの強行的変態経営



ぶりで、会社は混乱、、ついには、




余計なお世話なレストラン紹介本で有名な「ミシュラン」に身売りすることになる。




ミシュランから送り込まれた副社長(後に社長)「ブーランジュ」こそが、2CVの生みの



親だ。




「ブーランジュ」は、35年 夏のバカンス、フランスの農村オーヴェルニュ地方を訪れる。



それで見かけたのは、人力や牛馬で苦労して荷物を運ぶ農家の実態だった。




そこで、農村向け低価格&小型車の開発を思い立つ。



それは、「ミシュラン」本社の大量生産できる大衆向け自動車を作りたいという構想とも



合致していた。



なにせ、ミシュランは、お節介本を出版する以外に、巨大タイヤ・メーカーでもあるから。 




基本、タイヤを大量に売りたい。




1936年 開発が始まる。






開発にあたり、最初に「ブーランジュ」が指示した内容が面白い。




1. 乗員のほかに50kgの じゃがいもを載せて走れる。



2. 籠一杯の生卵を積んで農道を走らせても卵が割れないように。



3. 運転に不慣れな、もしくは、へたくそな女性でも容易に運転できる。



4. 日曜日に家から50km離れたところまで、1時間から1時間15分で到着できる



5. バカンスに、、400km離れた場所まで、1日で走っていける。



6. 5リッターのガソリンで、100km走れる。



7. トラクシオン・アヴァンの3分の1の販売価格



8. シルクハットを被ったまま乗れる。







実際に、試作車が完成したときは、ブーランジュ自ら車に乗り込み、



被っているシルクハットが触れば却下、、作り直しになったという。




「ブーランジュ」の身長は、190cmを超える、、。




「ブーランジュ」も「アンドレ・シトロエン」同様 いい感じの変態だったのである。








そんなこんなで、開発には時間がかかりまくり、実際に発表されたのは、



戦後、1948年 10月 パリ・サロンだった。




最終的なボディデザインは、イタリア人社内デザイナー「ベルトーネ」によって完成。



彼は、「トラクシオン・アヴァン」や 後の「DS」もデザインした天才的変態である。




 *しつこいようだが、「いい意味で」。








「2CV」=「2馬力」というモデルを見たものの多くは、、ブーイング、




見たこともないほどの簡素な作り、、変態以外には理解できないカタチであったからだ。




しかし、中には、すでに洗脳済み熱狂的シトロエン・マニアが存在していて、



彼らは 口を揃えて こう答えた。




「シトロエンが、出した新型車であれば、目をつぶってでも買う。




 シトロエンという会社は、優れた車しか作らないから、、」




変態の鏡である。







1949年11月から、デリバリーが始まる。




最初のモデルは、375cc、9馬力(2馬力というモデル名は当時の税法上の為)



これが、当初の予想を反し、アホほど売れた。



農民のみならず、若者にもバカ受け、また、都会に住む者達にとっては、お洒落な自転車



がわりに、老若男女問わず、受け入れられた。




こうして、フランスは、変態一色に染まられていく。







変態的機関系にも触れておこう。





「ボディ」は、




インディジョーンズに出てくる張りぼて飛行機みたいな構造で、軽量化で、屋根はなく、



ソフト・トップボディ自体を丸くすることで、ボディ強度を補っている。



実物大ブリキ細工のごとし



この戦前設計のボディを1990年まで作っていたのだから信じられない。









「エンジン」は、




わざわざドイツまで行って買ってきた BMW・バイクのエンジンを参考に作られた、




空冷水平対向2気筒で、前輪駆動



いちよ、電動ファンで、無理やり冷やすようにしてるから「強制空冷」といえる。



このエンジンが優れもので、高速で100km、上り坂で90km、下り坂なら120kmで走れる



しかも、滅法頑丈なため、いまだに「2CV」は、世界中で走り続けている。







「ブレーキ」は、




通常、ドラムであるが、当「アミ8」は、「2CV」の「チャールストン」でも使われた



フロントのみ、ディスク・ブレーキが奢られている。



その場所が渋い、、



ダイムラーのダブルシックスのブレーキのごとく、車体中央、



つまりは、エンジンの左右真横にブレーキ・キャリパーがある。




まさか、「猫足」を計算して??



常人には考えも付かない、、恐ろしいモデルである。







「サスペンション」は、




変態すぎて説明が難しい、、。




車を下から覗き込むと理解できるが、、前後のロッドが、ボディサイドシル下



で、連結されている。その間には、スプリング(ダンパー)がある。




これにより、通常の2倍 やわらかいサスペンションが実現できている。




このソフトな乗り心地こそ、「2CV」の最大の魅力かもしれない。











「ミッション」は、





4速シンクロ・メッシュ・ギアBOX




ダッシュ・ボード中央に突き出したシフト・レバー、、



シフトの軸自体は、上下左右に動かず固定されている。



押すか引くか、シフト・グリップを左右に倒す しかできない。




説明無しでは どう操作するのか意味不明であろう。




ギア・チェンジは、




・ レバーグリップのみを左に倒し、前に押すと「後進」




・ そのまま手前に引くと「1速」



・ レバーグリップを中央位置に戻し(N位置で)、前に押すと「2速」



・ そこから手前に引くと、「3速」



・ レバーグリップを右に倒し、押すと「4速」




文章で読むと複雑そうに感じるが、そんなことはない。




実際に操作してみると、なるほど、これは へたくそドライバーでも容易に運転できる。














「2CV」の変態仲間(スペシャルモデルや派生モデル)は沢山ある。



「フルゴネット」「サハラ」「メアリ」「ディアーヌ」「アカディアーヌ」



「アミ」「ベビィブルース」他




本来、「2CV」は、68年に発表された「ディアーヌ」(ちょっと豪華版)により、生産中止



の予定であったが、メーカーの構想とは異なり、相変わらず「2CV」は売れ続ける。




結局、1990年まで生産は続けられ、




90年7月、世界中のマニアに惜しまれつつ、最後の1台を盛大なパレードで出庫し、




その偉大な歴史に幕を降ろした。





「2CV」シャーシを持つ仲間も入れ、そのトータル生産台数は、




「8.830.687台」という驚異的な数字を残す。





「2CV」は、20世紀を代表する名車を選ぶ「センチェリー・オブ・ザ・イヤー」で、



ベスト26にも選ばれている。




実は、名車中の名車なのである。








さて、そんな名車のファミリー「アミ」のお話:





デビューは、前述のとおり




1961年6月、「アミ6」から。(ベルトーネ・デザイン)



メーカー的には、「2CV」と「DS」の間をうめるためのモデル。



・「2CV」の豪華版



・「小さなDS」




カタチは、4ドア・セダンの「ベルリーヌ」と、5ドア・ワゴンの「ブレーク」。





極めて、変なデザインである。




「2CV」と同じ、空冷水平対向気筒OHV、602cc、22馬力、最高速:105km





このモデルが、1969年 当「アミ・8」に進化する。



デザインは、64年に「ベルトーネ」が死去したため、コーチビルダーの「ユーリエ」が担当




で、「6」とは、また一味違う先進的斬新なド変態デザインで、まさに、「シトロエン」に



相応しい。



エンジンは、32馬力にUPされ、足回りも多少強化(トーションバー・スプリング追加)。




最高速も、125km とクルマっぽい。





このモデルもフランス国民に愛され、1978年の生産中止まで、180万台ほどが生産された












さて、やっと 当個体自体の お話





本国仕様 左ハンドル 1973年モデル(国内登録:2018年) 



フル・レストアされたモデルである。



機関的な内容は、前述のとおりであるから、あとは、カタチとコンディションを観て頂くのみ




メーター上は、35.643km であるが、並行車であるから、「不明」が正解。





全長: 399cm! コンパクトっ



全幅: 152cm



全高: 146cm




車重: 710kg




602cc、35馬力ながら、この軽量ボディであるから、思いのほか、普通に走れる。




外装は:





「グリーン・メタリック」



このシンプルすぎるカラー名が、正式カラー。



びっくりするぐらいキレイ!



おそらくは、フランスでフルレストアされた個体であろう。。



機関系は、某有名専門店で、エンジンまで降ろして徹底した整備を施してある。




どこもかしこもエンジンルームもバリビカッ、



しかも、驚くことに、当個体、事故歴がない。



まっ それだから 扱うわけだが。




同じ「中身」を持つ「2CV」とは、もはやファミリーだとは思えないほど、しっかりした



ボディ、、これは、完全にクルマだわ。



フランスでは、今でも、軽トラ風に実用車として働いている個体も多いが、近年では、



バリビカ個体にかぎり、コレクターズアイテムと化してきた。




これは、現在、日本で、旧車の国産車が、価格高騰している動きと同じことだろう。








内装は:





「ブラウン」ビニールレザー。



これまた、とんでもキレイ!



ドア内張りのヨレヨレ張り加減が、いかにもオリジナルっぽいが、流石にキレイ過ぎるので、



張り替えているのだろう。



内装には、入庫当時、1か所、シートにキズがあったが、それは、手直し済み。



完璧復元技術で、もうどこにキズがあったのかさえ分からない。






「2CV」の「学校のイス」とは違い、ウレタンクッションたっぷりで、乗り心地も悪くない




そして、伝説の変態4速MTシフト、これが堪らない。



初めて乗ると、慣れるのに、30分くらいかかるだろうけど、馴れてしまえば、このシフトが



如何に 優れモノか理解できるだろう。




お約束、センターが左にずれたステアリングスポーク(事故時に体に刺さらないように)、



必要最低限のもの(ウインカー・ヒーター・ハザードランプなど)以外なにもついてないっ



むろん、パワステもクーラーもない。




だが、車が軽いから、パワステなど必要ないし、602ccのエンジンに「クーラー」は酷。



トランクの広さは有益で、お買い物から旅行まで、万能に使える。



今でも、このモデルは、世界中で大量に実動しているから、パーツ供給に困ることもなし。



しかも、基本が大衆車であるから、価格も安価とくる。














乗ってみた。




イグニッションキーON、アクセルを2度ほどあおって、セルを回す、、




一発始動、こりゃ タダものじゃない、、アクセルを少し踏み続けて、暖機運転、




スモールエンジンだから、すぐに暖まる。




アイドリングの安定を待って、出発。




久しぶりの変態シフトだったから、最初は、おっかなビックリであったが、5分も乗れば、



完全に思い出し、つかんだ。 やっぱね、なんて、乗りやすくて、面白い車なんだ!




MAX・125kmほどのスピードながら、体感速度は、常に倍



がんばって走ってます 感は否めないが、思いのほか、ふつう~に走る。




ステアリングを握っているだけで、変態気分に浸れるのは、シトロエン特有の




1本スポークのせいだろうか、、。




このモデルは、確実に再評価されるね。









それにしても、、乗れば乗るほど、愛でれば愛でるほど 





変な顔だ〜







最後に、このクルマにも、「2CV解説文」時と同じ言葉を送ろう、、






ドイツの哲学者「フリードリヒ・ヘーゲル」に




「天才を知る者は天才である」 という言葉あるが、




これは、無論、天才を理解できるものは天才である という意味。





私の言葉に




「変態を知る者は変態である」 という言葉がある。




= 「変態を理解できるものは変態である」




= 「シトロエンを理解できるものは、正しい自動車愛好家である」













まずは、お写真、怒涛の「150枚」を、ご参考に  ↓