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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
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営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

M.BENZ

 
M.BENZ 
「TickFord」500SEL LIMOUSINE  
1987
BLACK

(ブラック)


(コン・ベロア)
ASK
49.122km



英国・新車並行車 右ハンドル(87’モデル 87’登録)   





V8 OHC  4973cc(5L)4速コラムAT 



馬力 :240ps/4750rpm



トルク:41.0kgm/3200rpm



最高速:225km





全長:608cm (92cmストレッチ)



全幅:184cm


全高:139cm



重量:2040kg


定員:6人



*装備:




PS、PW、オートエアコン、Fパワーシート、標準フル装備





「ティックフォード」リムジン専用装備:





・電動Wパーテーション(ガラス&ファブリック板)


・リア・キャビネット


・ドア内張りにピクニック・テーブル(リアに左右)


・対座シート


・リア読書灯


・レース・カーテン


・メーカー純正レース・ハーフ・カバー


・リア:エアコン調整・スイッチ


・「TICK FORD」エンブレム(トランクに1枚、サイドフェンダーに左右)




内外装機関ともに稀に見る・極上車!





車検:平成28年5月28日









 



英国の名門、、あの「アストン・マーティン」



コーチビルドでも有名な「ティックフォード」




「500SEL ストレッチ・リムジン






珍しい、、私も初めてみた、、



この個体説明は、「ティクフォード」から入るべきであろう。



リムジンというモデル、、何より「作り手」が大切。




リムジンを作る会社は世界中に数え切れないほど存在するが、



正しいものを作れる会社は、片手で数えきれるほどしかない











「TICKFORD」



1820年代に創業した英国でも屈指の老舗コーチビルダーである。



当初の社名は「SALMONS&SONS」社



そう、「サーモン」氏と その息子が興した馬車製造屋、



1898年には早くも自動車のコーチビルドに乗り出す。



「TICKFORD」は、当初「ブランド」名であった。



この会社は、「ニューポートパグネル」の「ティックフォード通り」に



あったのだ。



1920年代、多くの名車をコーチビルドする。



ベントレー、ディムラー、タルボット、MG、ヒーレーなどなど、歴史に 



その名を刻む優秀なコーチビルド作品を残す。



1930年代になると、職人450人を抱え、毎週30台のコーチビルドモデルを



製造するという規模にまで発展した。



自社のショールームも、ロンドンの一等地に構えていた。



1943年には、社名を「ティックフォード」に改名。



戦後、再び その名を有名にしたのが、「ラゴンダ」の「dhc」



1952年〜55年の間に作った作品であるが、、その素晴らしい出来栄えに



あの方が 目をつけた、、。



「ディヴィット・ブラウン」



歯車屋で財を成した彼は、「アストン・マーティン」、さらに「ラゴンダ」



をも買収していた。



1955年、「ティックフォード」は、「ディヴィット・ブラウン」=



「アストン・マーティン・ラゴンダ」社に買収される。



「DB2/4」の時代、、ここから、アストンのボディ製造は、徐々に



「ティックフォード」に集約されていき、「DB4」からは、ザガートなどの




スペシャル仕様を除き、100%となる。




そして、この「テッィクフォード」の「ニューポートパグネル」工場こそが



「アストン」の本社に!




聖地「ニューポートパグネル」の誕生である。




ここで、あの「DB5」「DB6」「V8」「ビラージュ」「V550」「DB7」



「ヴァンキッシュ」が作られた。



正確には、「ヴァンキッシュS」が最終「テッィクフォード」ボディ。



*だから、うちが扱うアストンは、基本「ヴァンキッシュS」まで







今回のメルセデスを見て 調べてみた。




「ティックフォード」は、買収されたのちもアストン以外のコーチビルドを



いくつか手がけていた。



メルセデスも80年代のみだと思われるが数台だけコーチビルドした記録がある



、、調べた限りでは、5作品ほどしか見つからなかったが、その中に



まさに 当個体デザインがあった。 色も装備も同じ、、そのものではなかろうか。




あの「ティックフォード」師匠が手がけた ありがたいリムジンなのだ。



何度も書いているが、私は「リムジン」が好きなわけではない、、



有名コーチビルダーの「作品」を愛でるのが好きなのだ。




このメルセデスも、まさに「ティックフォード」が残してくれた「作品」





アストン・ファンでもある私は、わくわくしないわけがない、、



アストンの職人がメルセデスを作ったのだから、、。







ベース・モデルの話を少々




1979年〜91年の間に販売された「W126」



名車中の名車、この「W126」こそが、メルセデスの地位を不動のものとした



本当のメルセデス・ファンであれば、世界中の皆が口を揃えて、こう言う




「W126までは、、よかった」




もはや、説明は不要であろう。



すでに、ヨーロッパを中心に再評価(価格高騰)が始まっている。




当個体は、「500SEL」ベース



パワー制御されていないので、240馬力  思った以上にパワーがある。



だから、リムジン・ボディでも、ぜーんぜん関係なし。重さは感じさせない。






当個体、リアに「1000SEL」のエンブレム  



これは、もちろん、1000ccという意味ではない、、



最初に「1000SEL」の名を付けたのはドイツの「SGS」社であるが、商標を



取れなかったせいで、世界中のコーチビルダーが、この名をスペシャル・メルセデスに



用いるようになる。



この個体も、そんな1台、、一度エンブレムを外してみたが、ずしりと重く



丁重な作りであったため、また、張った。









さて、当個体の お話



1987年 英国仕様 右ハンドル 新車並行




国内 法人3オーナー




*名義上は、3法人ながら、最初の2法人は同一グループ、


 
 3番目の法人様は、購入後、整備しただけで乗ってないから、


  
 事実上は、1オーナー。 ホテルの送迎用として使われていた。








ノーマル:516cm:全長を92cm(36インチ)ストレッチして、



608cm  長い、、。ファンタム6と同じサイズだ。





流石にアストン師匠の作品、ボディ剛性が素晴らしい。



この手のリムジンは、天井部に ヨレが生じていることが多いが、、



まったくない。メーカー純正リムジンのようだ。




走行距離:49.122km



記録簿は、4枚しか残されていないが、クルマを診れば一目瞭然、実走だ。




最後の記録簿は、平成26年5月20日:49.121km



そこから、1kmしか走行していない。



前オーナー様が、当個体を購入されたのが、平成26年1月



そして、この時、前オーナーさまにより、「気になる箇所全て」



という大掛かりで贅沢な整備が老舗専門店にて施されている。



平成26年1月〜2月にかけて  







整備明細(請求書)が残されている。



*エンジン冷却系



・ラジエーター 交換


・ウォーターポンプ 交換


・バイパス・ホース、サーモスタット、クーラント 交換



*フロント足回り



・ステアリングダンパー 交換


・センターロッド  交換


・タイロッドAssy  左右共 交換


・Fショック・アブソーバー 交換


・Fハブベアリング  交換


・Fブレーキホース  交換


・アライメント調整




*リア足回り




・リア・ショックアブソーバー  交換


・リア・ブレーキホース 交換





*パワーステアリング



・パワーステアリング・オーバーホール


・ステアリング・ギヤボックス シールキット 交換




*オートマ関係



・AT オイルパン・パッキン 交換


・AT フィルター、オイル 交換




ほか



・ヒューエル・タンク ユニット 交換



・リア・ヒーターモーター 交換




*オーディオ関係



・デッキ (パイオニアDEH790) 交換


・Fスピーカー(ロックフォード P132) 交換


・Rスピーカー(パイオニアTS-1620)   交換






*外装関係




・ボディ・コーティング (エシュロン・ガラス・コーティング)




そのほか



で、総額:120万円ほど



お金を掛けて、、「乗らない」という究極のプレイ





機関的にも、即納できそうな1台であるが、そこは、慎重な当社



自社認証工場に住む熟練工の手で、再度、一から点検・整備してから



ご納車させていただく。



当モデル、如何にも老舗コーチビルダーらしく、古典派英国流で作られており



過剰な装飾は施されていない。



実用度と耐久性を重視して作られている。



2流どころのコーチビルダーの作品など、どんなに豪華に作っていても、風格がない。



それに、ボディ剛性を正しく計算して作られていないから、乗れば、最悪の乗り心地。



この個体は、素晴らしい!乗れば分かる。








外装:「ソリッド・ブラック」




実に重厚感がある。 好い。




コキズは、リペア済み。



ビカビカッ!



ありがちなモールのくすみもない。








内装:「コン・ベロア」




入庫時、シートには、特注のムートン・マットが被せてあった、



はがして見ると、◎シートが現れた。



実用とするリムジンであるから、軋み音もなく、座り心地もよい「ベロア」の



選択は、正解である。




Wパーテーション付きではあるが、運転席の空間は、ほとんど削られておらず、運転にも



支障がない。




リア空間は、圧巻だ。



大人4人が実用で乗れる。



これ以上短いリムジンだと対座シートは、事実上の足置き(オットマン)にしかならない。




このクルマが、新車時いくらであったのか知らない  が、



例えば、AMGが作った65cmリムジン(エンジン・ノーマル)が、3500万円したから、



このモデルの92cmリムジンも、かなりの高額であったことだろう。






もっとも、今となっては、このモデル、、洒落で乗る のが正しい。




ワンボックス車のノリで 洒落で乗る。




その洒落で乗ってるクルマが、稀代のコーチビルダー「テッィクフォード」




= アストン師匠が作った歴史に残る作品だってんだから、。




それは、例えば、人間国宝が作った茶碗を普段使いするようなもの、、痛快だ。





所詮、人生 思いで作り







詳しくは、下記より、写真 66枚と ともに↓