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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
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042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

DAIMLER

 
  AUTO MAKER DAIMLER 
  MODEL DS 420 LIMOUSINE 
  YEAR 1990 
  EXTERIOR WESTMINSTER BLUE

(ウエストミンスターブルー)
  INTERIOR SAVILE GLAY LEATHER 

(サビルグレーレザー)
  PRICE \ 2.800.000 
  MILEAGE 51.245km(32.028mile)
  AMMENITIES


本国仕様 新車並行車 右ハンドル (国内初年度登録94年)   



直列6気筒DOHC 4230cc 3速フロアAT XKエンジン




全長:570cm

全幅:197cm

全高:163cm

重量:2280kg

定員:7人



*装備:

パワステ、パワーウインド、エアコン、電動パーテーション、ジャンプシートX2,旗たてポール

他フル装備



内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、超極上車。 


車検:2年付き渡し

 
  COMMENT

ディムラー「DS420」リムジン。




ご説明を少々。


1893年創業、イギリス最古の自動車メーカーにして、

最初のイギリス王室、及び最初の日本の皇室御料車となった名門「ディムラー」、、

この「DS420」が事実上のディムラーの「格式」を継ぐ最後の作品と思ってよい。



ジャガー社が「ディムラー」ブランドを手に入れた(買収した)のは、1960年のこと、、この

格式高いブランドを手にしては、ジャガーブランドでは歯が立たない最上の市場を狙いたくもなる。
早速、当時のロールス・ロイス、ファンタム5に対抗するためのモデル(リムジン)計画がスタート

した。それが、「DS420」。


実際の発売は、1968年、R・Rファンタム6の発表年と同じ年のことである。

ボディデザインは、ジャガーの大型サルーン・420Gをリムジンに発展させたもの、、シャーシも、

ジャガー420Gの構造がベースとなっている。

エンジンは、同じ68年に登場したXJ6のDOHC4.2L、XKエンジンを流用、

このエンジンとシャーシまでの製作工程はジャガー(ディムラー)社が担当、、ボディパーツは、

「モーターパネルズ」社が製造していたものの、最終工程、仕上げを、あの大御所コーチビルダー

「ヴァンデンプラ」社のロンドン工場が担当、という鳴り物入りであった。

*残念ながら、バンデンプラ社が担当していたのは、1979年までのことで、(この年、ヴァ

ンプラ社の経済的理由から製造部門が閉鎖になったので)、その後のDS420は、ジャガー社のブラ

ウンズレーンの工場で、厳選された専門の職人により完成させることになる。



実質的な販売価格は、ファンタム6の5分の1にも満たない金額(仕様による異なるが)ながら、

名門ディムラーリムジンの復活に、早速、世界中の王室、貴族、VIPから、

オーダーが舞いこむ。

イギリス王室からもオーダーが入り、皇太后の専用車輌として1970年式を始めに複数台が作ら

れている。

先だての 英国ロイヤル・ウェデイングにも複数台の「DS420」が登場していたのは記憶に新しい。



また、イギリスの政府高官車にも多く使われ、、、例えば、映画「007」に登場するボンドの上司「

M」は政府高官にあたるので映画中、必ずDS420に乗っている。

映画といえば、あの映画化もされた大金持ち、「ハワード・ヒューズ」がオーダーしたリアシート

の下に「トイレ」を付けた特注DS420は有名で、手放した後、オークションで高値(2004年に$

97.200)で取り引きされた。


DS420は、細かい改良は行われたものの、基本設計を変えることなく1992年のオーダーストッ

プまで、34年間にも渡り生産された。


総生産台数は「4141台」。


ファンタム6でさえ、1990年にオーダーストップし、時代の波に逆行するクラシックリムジンの

需要は、激減していたこともあるが、DS420の最終的な生産中止理由は、親会社となっていたフォ

ード社からの、、DS420「作業場所」の明け渡し命令・だったという。

フォードは、異常に場所をとり、かつ生産効率の悪いDS420の作業場所をリストラしたのだ。

こうして、伝統と格式あるディムラー・リムジンの歴史は、完全に終わりを告げる。




さて、当車輌、、

「ファンタム6」の下取で頂いた。

実質2オーナー、平成11年からは、某有名ホテルの送迎車として使用されていた。

つまり、ホテルの「顔」だった。

そんなわけで、整備状況は、いたって好い。

内外装も、まったくキレイ!


登録は94年で、モデル・イヤーを90年としているが、、

これは、結構当たり前、、

当時、90年シリアルのDSなら、早くても翌年、日本到着、92年に日本に来ても遅くはなかっ

た、、ジャガー自体が、そんなメーカーで、登録年を「年式」としていた。

この個体は、バブル崩壊で売れ残っていたものであろう。

そんな個体は数十台あった。

だから、DS420の登録年は、さほど気にすることではない。

流石に当社は94年モデルとして販売できないので、90年として販売させて頂く。

*当社以外の販売店は、登録年を広告表記としてるはず、、だから、仮に 同じ年式なら

製造年は、もっと古くて 当たり前。



全国のホテル、旅館、結婚式場、、、

とにかく、送迎で他店と「格」の違いを見せ付けるのに最適!

これ以上の費用対効果が期待できる投資はあるまい、、。


では、下記より、写真58枚で、、当車輌の詳細を↓






 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  

外装は、「ウエストミンスターブルー」


濃いブルー。

塗装コンディションも申し分ない。



全長は、570cm、全幅:197cm、全高:163cm、車輌重量:2250kg。


6mを少し超える「ファンタム6」より、一回り小さく、現行モデルの「ニューファンタム」(全長:583cm、全幅

:199cm、全高:165cm)とは、ほぼ同じ大きさである。迫力満点。

ただし、この車にロールスロイス・ファンタム6のクォリティを求めてはならない。

新車価格が違いすぎる。双方オープンプライスで(オーダー内容ごとに価格は異なるが)、記憶にある限り、DS

420が最も高額で販売されたのは、1980年代の終わり頃、目黒通りの某車屋さんで3600万円のプライスを付

けていたのが最高額(因みに、その時、その車屋さんで在庫していたファンタム6の新車は2億5千万円のプライス

が付いていた)、90年から91年ごろには、DSの輸入台数が増え、定価2550万円とする車屋さんが、ほとん

どとなる。

それでも、決して安い車というわけではないので、念のため、、。

聞くところによると、ディーラー車も2台ほど存在するらしいが、過去には1台しか見たことがない。

また、DS420をロンドンタクシーのデカイの位にしか思っていない、という方がいらっしゃれば、それも違う。D

S420の方が遥かに上のクォリティだ。


どちらにせよ、1960年代のデザインのまま、1990年代まで製造されていたクラシック・リムジンは、「ファ

ンタム6」と「DS420」の他、世界に類を見ない貴重車。


趣味の車としてオーナー自ら、ハンドルを握るもよし、、、

運転手付きで後ろに乗るもよし、、、

ただただ眺めるもよし、、、

営業車として結婚式場などの送迎で使用(室内が広く、高いので、花嫁を乗せるにはもってこい)するもよし、、

用途多様!
 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 

 内装は、「サビル・グレー」


写真の通り、コンディションは、◎。

走行距離は感じさせない。 

レザーには、スレ、ヤレも殆ど無い。

ウッド部分に、よく見ると、数点クラックがあるが、手直しを必要とするレベルのものではない。艶も充分。

全体に◎。


新車時、内装(シート等)素材は、3種類から選べた。「本革」、「ビニール」、「布」であるが、当車輌は、「本

革」仕様、これもオプション。

ただし、本革を使用しているのは、全シートの表面とドアとっての表面のみで、シートサイド、ドア内張りなどは、

ビニールレザーを使用している。

これは、コストを安くするため、ひいては販売価格を安くするための手法で、ディムラー・ダブルシックス(93年

まで)などでも、同じ手法で張られている。

これが最も高額パターン。ビニールレザーも、よく出来た品物で、色、風合い共に、本革とほとんど変わりがなく、

オールビニールレザー仕様のDS420も珍しくない、が、そうなるとやはり、完全に営業目的の車となる。


当車両は、ほぼフルオプション、、

リアのセンターキャビネットは選択されていないが、、そのかわり、大型「ジャンプシート」が2客、、最初から送

迎、パレード用の車してオーダーされている。

7人乗り、、

世界の どんなVIPでも DS420で送迎して失礼にあたる方はいない。

むしろ、正しい。

余談ながら、昔、英国「エリザベス女王」が、ご来日されたおり、、政府は(宮内庁かも?)、キャデラックのオー

プンでパレードさせてしまった、、、あれは、失礼、、アメリカで、、なら許されるけど、日本でアメ車は、

ダメ、、、、DS420なら、女王も ご納得であったろう。


英国の正しいリムジンは、後ろの席に座っていようとも、飛行機のファーストクラスのごとく、寝そべったポジショ

ンにはならない。あくまでも、馬車から発達したもの、、座るとわかるが、この車は、現在の紳士・淑女のための

馬車だ。
 
   
   
   
   
   
 エンジンは、ジャガー製、XJ6で使用されていた定番の直6DOHC4.2L。


ファンタム6を見習って?最後まで整備性を重視し、SUツインキャブ。

前オーナー様は、前述のとおり、「ホテル」であるから、、個人レベルで保守、管理されていたのとは別次元、、そ

れはそうでしょ、、結構式のパレード中、車が止まってしまっては大問題だ、、、保守、管理は万全!


後期型から、ミッションが、ロールスと同じくGM400となるが、何年式からなのかは、残念ながら知らない。おそ

らく、1987年式からだと思われるが、、1988年式より古いDS420を扱ったことが無いので不明。おそらく

、今後も、よほどの極上車か特注車輌でない限り、仕入れない。DS420は、DD6と同じく、後期になるほど(新しい

ほど)価値がある。


古き良き時代の英国製リムジン。

なんともいえない雰囲気を漂わす、、エンジンは、定番、定評あるジャガーのストレート6だし、機関系も至ってシ

ンプル、整備性も良く、将来的にもメンテナンスで困ることも無い、、しかも、図体のわりには、目線が高く、普通

に乗れる。

こんな車が、1992年まで作られていたとは、、イギリス車は奥が深い。

もはや、滅多にお目にかかれなくなった極上物のDS420、ご検討を、、。